【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第七十七話

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 沙也佳さんが昼頃遊びに来ると、いつものように旦那の愚痴をいったり、友達の浮気の話しなどをして時間をすごしました。
そのうち話題もなくなると、沙也佳さんはまた誰かに面白い話しを聞いたのを思い出したようでした。
沙也佳さんが「最近駅前に女性用性感マッサージの店ができたらしいんだけど知ってる」と聞きます。
私は「聞いたことないけど、いつ出来たの」と聞き返しました。
「それで性感マッサージって言うのはいったいなんなの」と私が聞くと、「私もよくわかんないんだけど、なんというか聞いてみるとセックスそのままで、違うのはマッサージの人が女性ということだけらしいの」と言います。
「それでねえ、その店でね、女性用バイアグラというのこっそりお客さんに売ってるんだって」と言うので、「なんでそんなの売ってるの」と聞くきました。
「だからさあ、その女性用バイアグラっていうの飲んでね性感マッサージ受けるとね、すごいんだって」と言われて「すごいってなにが、」と追求すると、「だからさあ、すごい感じるんだって、もう天国に百万回いったみたいだって」と大げさに言います。
「それでね、その女性用バイアグラっていうの友達からゆずってもらんたんだけど」と小さな錠剤を私に見せてくれました。」
「ねえ、今夜これ使ってみてよ、今日旦那残業ない日でしょう」
「ここんとこ旦那が、相手してくれないっていってたじゃい」
「これ飲めばバッチシよ」と無理矢理薬を私に押しつけました。
「ね約束よ、今夜かならずね」と念をおされて私は「うん、じゃ、飲んでみるね」と答えました。
一通りおしゃべりも終わると沙也佳さんは「そろそろ夕食の支度しないと」と言って帰っていきました。
沙也佳さんを見送るついでに郵便受け確かめると、通販のカタログの下に小さなビラが入っていました。
ピンク色の文字で女性専用マッサージと書いてあり、携帯の電話番号が一緒に載っていました。
私はきっとこれが沙也佳さんの言っていた性感マッサージだと思いました。
旦那はこのところ仕事が忙しいらしくて休日出勤も多く、ほとんど休みは取れませんてした。
夜の生活の方も私がなにげなく、誘ってみても知らん顔をされることが多くて刺激の足りない毎日でした。
せっかく女性用バイアグラをもらったので、今夜は新婚時代にかったネグリジェを着て旦那に迫ってみようかと思いつきました。
私が淫乱になれば、旦那も刺激を感じて頑張ってくれると期待しました。
もうそろそろ旦那が帰る時間になって、バイアグラを飲んで準備を万端整えておく事にしました。
夕食の準備もすんで、寝室にはネグリジェもすぐ着られるように出しておきました。
もう帰るころと思っていると、携帯に電子メールの音がしました。
旦那から、今日は徹夜で帰れないとの電子メールでした。
私はがっかりして、それから腹がたってきました。
せっかく今晩はおねだりをするつもりだったのにと思い一人で食事を済ませると寝室に入りました。
せっかく用意したネグリジェも今日は無駄になったとおもって、またタンスの奧にしまい直しました。
どうせ今日はひまだからと旦那の部屋でDVDを見ることにしました。
旦那自慢のDVDシアターセットで映画を見ているとお腹に響くような低音が部屋一杯に広がりました。
急に身体の芯から痺れる感触が広がると、体中が一気に熱くなってきました。
花園の奥から熱い溶岩が吹き上がるような感触と一緒に、腰全体が震えてきました。
女性用のバイアグラが効いてきたんだと私は気が付きました。
頭が熱くなると、なにも考えることができなくなり、花園の奥が男を欲しがってる叫び声が頭のなかに溢れてきました。
「もうだめ、このままじゃどうにもならない、早く誰か天国に連れてって」と花園の奥が叫び続けました。
私は沙也佳さんが話していた女性用性感マッサージの事を思い出しました。
天国に百万回行きたい、いますぐ行きたいとう欲望で私の体中が一杯になりました。
私は寝室を出ると、駅前の性感マッサージの店まで行くことにしました。
駅前までの道のりはいつもはすぐなのに、震える足であるくといつもの数倍もの距離に感じました。
受付でお願いしますと言って、なかに案内されました。
カーテンで仕切られた小さな部屋に、ピンク色のベッドが置いてありました。
私はパンティー一枚身につけただけで、ベッドにうつぶせに横になりました。
ピンクの制服をきた女性のマッサージ師が私のそばに立つと、「では始めさせていただきます」と声をかけてきました。
「薬飲んできていらっしゃいますか」と聞かれて「私は、ええさっき」と答えました。
「飲んで一時間くらいが一番効くんですよ、ほらもう濡れてるでしょう」と言われて、私はもう返事ができませんでした。
マッサージ師の指は私の身体を天国まで百万回往復させるまで休むことはありませんでした。
ようやく少しずつ身体が収まってくると、一時間ほどでマッサージが終わりました。
店を出ようとすると店の女の子の一人が、「どうです、おつき合いしたいという男性がいるんですが、よかったら今晩おつき合いしてみませんか、ともとてもお強いですよあっちの方は」と誘われました。
私の身体はまだ半分天国に残ったままで頭の中は「男が欲しい、天国まで行かせてくれる男が欲しい」で一杯でした。
このまま家に帰る訳にもいかず、誘いを断れるはずがありませんでした。
タクシーに乗せられて私は近くのラブホテルに連れ込まれました。
どうして私の事がわかったんですかと聞いてみると、「あの店はね隣に男性用のマッサージ店があって、女性用マッサージ店の様子がテレビカメラで見られるようになっているんだ。女性用のベッドごとにカメラがついていて、好みの女が来たら店員に頼んで誘う仕組みになっていてね」
「女の方もそれを承知で男欲しくて店に来るんだ」
その答えを聞いて私は気が遠くなりそうになりました。
中に入ると部屋の真ん中には丸い形をした大きなベッドがありました。
ふんわりと柔らかそうなベッドの上には、ピンク色のレース模様のシーツがかけられていました。
ベッドの上で紫色の照明が輝いていました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
終わることのない永遠の時が、私の支配者に与えられた時間でした。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私の体は意志のない人形のようにもてあそばれて引き裂かれました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
このままずっと奧まで責められたら、私は征服者に従うしかないと覚悟を決めました。
男は私の身体を天国まで舞い上がらせると、快楽を味わう間も与えずに絶望の暗闇に突き落としました。
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