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第六十話
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大学のクラブの後輩から電話がかかってきて、学園祭のカラオケコンテストで着る衣装を探してるので、なんとかならないかと言ってきました。
探している衣装はエプロンドレスだというのですが、なかなか集まらなくてとても困っていると泣きつかれました。
私がまだ学生の時も、出場する人数が足りないからとカラオケコンテストにかり出されて、準備がずいぶんと大変だったのを思い出しました。
前の日は練習で遅くなって、翌日は模擬店の準備でほとんど寝る暇もありませんでした。
当時の事を思い出すと、後輩のじゃけんにするのもかわいそうな気がしました。
衣装探しくらいは手伝ってあげようと思って、なんとかすると約束しましたがあてはありませんでした。
心あたりをあちこちに電話してみましたが、ちょうど良さそうなエプロンドレスはなかなか見つかりませんでした。
私は面倒なことを引き受けてしまったと後悔しましたが、なんとかするしかしょうがありませんでした。
礼子さんにも久しぶりに電話して、大学当時のカラオケコンテストの時の話しをいろいろしてから、衣装探しの話しを相談してみました。
礼子さんに教えられて劇団に通っている先輩の由香里さんに電話してみると、「劇団の衣装部屋をさがせば、あるかもしれないけど」と教えてくれました。
私は礼子さんと一緒に劇団に衣装を探しにいくことにしました。
新橋の駅前で礼子さんと待ち合わせをして、地図を頼りに劇団の場所を探しました。
由香里さんに教えられた道順を地図を見ながらたどって行くと、5分ほどで劇団らしい建物を見つけました。
中に入って、劇団員らしい人に由香里さんの名前を告げると、いまリリハーサル中だからと言って衣装部屋に案内してくれました。
衣装部屋は思ったより狭くて、手作りの棚が壁一面に作りつけてありました。
簡単な名札はあるのですがこれは探すのは大変だと礼子さんと顔を見合わせてしまいました。
隣のスタジオではリハーサルの最中らしくて、台詞を朗読するような声が聞こえてきました。
私達はなんとか早く探して帰ろうと思い、衣装を探しはじめました。
どうにか、カラオケコンテストに使えそうな衣装を何点か探すと、私達はさっき入り口で会った劇団員に挨拶して外に出ました。
すると劇団の建物の前には取材のテレビカメラがずらっと並んで私達を待ち構えていました。
私達は一瞬なんのことか分かりませんでしたが、私達の取材をするはずはありませんでした。
有名な歌手の不倫の相手がここの劇団の団員らしくて、それでテレビ局が取材に来ているようでした。
私達がテレビカメラの間を抜けて帰ろうとすると、さっそくレポータらしい人がマイクを持って声をかけてきました。
私達のことを劇団員だと思っているようでしたが、私達はなにも知らないので、答えようがありませんでした。
カメラの前を通り過ぎてしばらく歩くと、後ろから呼び止められました。
さっき劇団の前に並んでいたレポーターの一人の用でした。
話しを詳しく聞きたいのでちょっと一緒に来て欲しいと頼まれました。
しかし私達はなにも知らないので断ろうとしましたが、レポータの話しでは不倫の相手というのが由香里さんだという話しでした。
これはレポータの人にすこし事情を教えてもらったほうがいいと思って、私達は取材に応じることにしました。
話しができる場所に行くといって連れて行かれたのは、近くのラブホテルでした。
私はなんだか怪しい気がしたのですが、ほかにちょうどいい場所がないと言いくるめられました。
部屋に入ると、「じゃ二人で写真取りますから」とレポータが言い出しました。
カメラマンらしい男が手にしたデジカメで私達の写真を撮り始めました。
不倫の取材で写真などいるはずもないし、なんでデジカメなんかで写真取るのかしらと思っていると、「じゃ、上脱いでくださいね、それじゃ色気ないから、ちょっとだけ脱いじゃおう」と言い出しました。
これは絶対おかしいと思って私達が部屋を出ようとすると男達は私達をベッドに押し倒してきました。
最後の望みも奪われた礼子さんは欲望の刃を受け続けました。
礼子さんが至福への階段を登りつめると、次に私が汚される期待で身体が震えてきました。
男は私の腰を引きつけて押し入れてきました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなりました。
私に許されたのは、望みを捨てて従属する快感に身をゆだねることだけでした。
男の繰り返すリズムは最後の瞬間が間近だと私の身体に告げると、震えながら奧までしっかり届いてきました。
男は私の身体を天高く投げ上げると、快楽を味わう間も与えずに暗黒の淵に突き落としました。
探している衣装はエプロンドレスだというのですが、なかなか集まらなくてとても困っていると泣きつかれました。
私がまだ学生の時も、出場する人数が足りないからとカラオケコンテストにかり出されて、準備がずいぶんと大変だったのを思い出しました。
前の日は練習で遅くなって、翌日は模擬店の準備でほとんど寝る暇もありませんでした。
当時の事を思い出すと、後輩のじゃけんにするのもかわいそうな気がしました。
衣装探しくらいは手伝ってあげようと思って、なんとかすると約束しましたがあてはありませんでした。
心あたりをあちこちに電話してみましたが、ちょうど良さそうなエプロンドレスはなかなか見つかりませんでした。
私は面倒なことを引き受けてしまったと後悔しましたが、なんとかするしかしょうがありませんでした。
礼子さんにも久しぶりに電話して、大学当時のカラオケコンテストの時の話しをいろいろしてから、衣装探しの話しを相談してみました。
礼子さんに教えられて劇団に通っている先輩の由香里さんに電話してみると、「劇団の衣装部屋をさがせば、あるかもしれないけど」と教えてくれました。
私は礼子さんと一緒に劇団に衣装を探しにいくことにしました。
新橋の駅前で礼子さんと待ち合わせをして、地図を頼りに劇団の場所を探しました。
由香里さんに教えられた道順を地図を見ながらたどって行くと、5分ほどで劇団らしい建物を見つけました。
中に入って、劇団員らしい人に由香里さんの名前を告げると、いまリリハーサル中だからと言って衣装部屋に案内してくれました。
衣装部屋は思ったより狭くて、手作りの棚が壁一面に作りつけてありました。
簡単な名札はあるのですがこれは探すのは大変だと礼子さんと顔を見合わせてしまいました。
隣のスタジオではリハーサルの最中らしくて、台詞を朗読するような声が聞こえてきました。
私達はなんとか早く探して帰ろうと思い、衣装を探しはじめました。
どうにか、カラオケコンテストに使えそうな衣装を何点か探すと、私達はさっき入り口で会った劇団員に挨拶して外に出ました。
すると劇団の建物の前には取材のテレビカメラがずらっと並んで私達を待ち構えていました。
私達は一瞬なんのことか分かりませんでしたが、私達の取材をするはずはありませんでした。
有名な歌手の不倫の相手がここの劇団の団員らしくて、それでテレビ局が取材に来ているようでした。
私達がテレビカメラの間を抜けて帰ろうとすると、さっそくレポータらしい人がマイクを持って声をかけてきました。
私達のことを劇団員だと思っているようでしたが、私達はなにも知らないので、答えようがありませんでした。
カメラの前を通り過ぎてしばらく歩くと、後ろから呼び止められました。
さっき劇団の前に並んでいたレポーターの一人の用でした。
話しを詳しく聞きたいのでちょっと一緒に来て欲しいと頼まれました。
しかし私達はなにも知らないので断ろうとしましたが、レポータの話しでは不倫の相手というのが由香里さんだという話しでした。
これはレポータの人にすこし事情を教えてもらったほうがいいと思って、私達は取材に応じることにしました。
話しができる場所に行くといって連れて行かれたのは、近くのラブホテルでした。
私はなんだか怪しい気がしたのですが、ほかにちょうどいい場所がないと言いくるめられました。
部屋に入ると、「じゃ二人で写真取りますから」とレポータが言い出しました。
カメラマンらしい男が手にしたデジカメで私達の写真を撮り始めました。
不倫の取材で写真などいるはずもないし、なんでデジカメなんかで写真取るのかしらと思っていると、「じゃ、上脱いでくださいね、それじゃ色気ないから、ちょっとだけ脱いじゃおう」と言い出しました。
これは絶対おかしいと思って私達が部屋を出ようとすると男達は私達をベッドに押し倒してきました。
最後の望みも奪われた礼子さんは欲望の刃を受け続けました。
礼子さんが至福への階段を登りつめると、次に私が汚される期待で身体が震えてきました。
男は私の腰を引きつけて押し入れてきました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなりました。
私に許されたのは、望みを捨てて従属する快感に身をゆだねることだけでした。
男の繰り返すリズムは最後の瞬間が間近だと私の身体に告げると、震えながら奧までしっかり届いてきました。
男は私の身体を天高く投げ上げると、快楽を味わう間も与えずに暗黒の淵に突き落としました。
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