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第五十九話
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四月になって、新入社員が入社したあとに、旦那のいる開発部でお花見をすることになりました。
毎年上野でやっている恒例のお花見でしたが、いつも新入社員がお酒を飲まされて酔いつぶれるので迷惑な行事でした。
旦那が入社したときの花見も、ずいぶんと酒を飲んだらしくて、翌日はデートの約束をすっぽかされた覚えがありました。
今年はあまり飲み過ぎないでねと釘を刺しておきましたがあまり効き目なさそうでした。
旦那は誘われると断れないらしくて、3次会までつき合うのが恒例でした。
いつもの事なので気にはしていませんでしたが「いつ帰るの」と何度電子メールを入れても、返事は「もう少し」という返事しか帰って来ませんでした。
終電が終わる頃になってようやくこれから帰るというメールが来ました。
私はパジャマに着替えて、先に布団に入って旦那の帰りを待ちました。
半分寝入った頃に、ドアのチャイムが鳴りました。
勝手に入ればいいのにと思っていましたが、チャイムが何度も鳴るので玄関まで行って外の様子を伺いました。
男の声が騒がしく聞こえるので、ほかの会社の同僚も一緒のようでした。
ドアを開けると、いつも遊びにくる同僚の男性と旦那が、まだ子供みたいな男の子を両側から支えています。
「こいつ新人なんだけど、初めての飲み会で飲みつぶれてね、アパートも分からないから連れてきたんだ」と言います。
まあしょうがない人達ねと思いながら、旦那には男3人で旦那のパソコンをおいてある部屋で寝てもらいました。
翌朝になって、旦那と会社の同僚はなんとか眠気をこらえて起きましたが、新人の男はどうも体調が悪そうでとても朝早くには起きられる様子ではありませんでした。
旦那と、同僚は私に後を任せて、先に会社に行きました。
私はどうしていいのか分かりませんでしたが、ひとまずほっておこうと思って、部屋には入りませんでした。
昼近くになって、旦那の部屋のドアが開くと、ズボンを脱いで下はパンツ一枚で、
上にはグレーのシャツを着た男が出てきました。
男は昨日なにがあったのか、思い出そうとしているようですがまだ頭がはっきりしない様子でした。
部屋の中を見回すと、部屋に干したままになっている私のネグリジェに視線が向けられました。
男の男根がパンツの下から盛り上がってくるのが見え、私はこれはまずいととっさに思いました。
男は部屋のなかで私を追いつめると私を押し倒してきました。
熱く煮えたぎった欲望を前にして、私の心は逆らう気力を失いました。
私の身体はゆっくりとした動きで、永遠の時の底に沈み始めました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
支配者の欲望に従順に従うことだけが、私に許された最後の希望でした。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
暴君が最後の快楽の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなりました。
男は私の身体を一撃で貫き通すと、最後の欲望を果たしました。
毎年上野でやっている恒例のお花見でしたが、いつも新入社員がお酒を飲まされて酔いつぶれるので迷惑な行事でした。
旦那が入社したときの花見も、ずいぶんと酒を飲んだらしくて、翌日はデートの約束をすっぽかされた覚えがありました。
今年はあまり飲み過ぎないでねと釘を刺しておきましたがあまり効き目なさそうでした。
旦那は誘われると断れないらしくて、3次会までつき合うのが恒例でした。
いつもの事なので気にはしていませんでしたが「いつ帰るの」と何度電子メールを入れても、返事は「もう少し」という返事しか帰って来ませんでした。
終電が終わる頃になってようやくこれから帰るというメールが来ました。
私はパジャマに着替えて、先に布団に入って旦那の帰りを待ちました。
半分寝入った頃に、ドアのチャイムが鳴りました。
勝手に入ればいいのにと思っていましたが、チャイムが何度も鳴るので玄関まで行って外の様子を伺いました。
男の声が騒がしく聞こえるので、ほかの会社の同僚も一緒のようでした。
ドアを開けると、いつも遊びにくる同僚の男性と旦那が、まだ子供みたいな男の子を両側から支えています。
「こいつ新人なんだけど、初めての飲み会で飲みつぶれてね、アパートも分からないから連れてきたんだ」と言います。
まあしょうがない人達ねと思いながら、旦那には男3人で旦那のパソコンをおいてある部屋で寝てもらいました。
翌朝になって、旦那と会社の同僚はなんとか眠気をこらえて起きましたが、新人の男はどうも体調が悪そうでとても朝早くには起きられる様子ではありませんでした。
旦那と、同僚は私に後を任せて、先に会社に行きました。
私はどうしていいのか分かりませんでしたが、ひとまずほっておこうと思って、部屋には入りませんでした。
昼近くになって、旦那の部屋のドアが開くと、ズボンを脱いで下はパンツ一枚で、
上にはグレーのシャツを着た男が出てきました。
男は昨日なにがあったのか、思い出そうとしているようですがまだ頭がはっきりしない様子でした。
部屋の中を見回すと、部屋に干したままになっている私のネグリジェに視線が向けられました。
男の男根がパンツの下から盛り上がってくるのが見え、私はこれはまずいととっさに思いました。
男は部屋のなかで私を追いつめると私を押し倒してきました。
熱く煮えたぎった欲望を前にして、私の心は逆らう気力を失いました。
私の身体はゆっくりとした動きで、永遠の時の底に沈み始めました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
支配者の欲望に従順に従うことだけが、私に許された最後の希望でした。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
暴君が最後の快楽の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなりました。
男は私の身体を一撃で貫き通すと、最後の欲望を果たしました。
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