【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第五十七話

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 礼子さんから電話がかかってきて、コーラス部でやる学園祭のコンサートを聴きにきて欲しいと頼まれました。
大学を卒業してからはありま学園祭にはいったことがなかったのですが、礼子さんがどうしてもと言うので行くことにしました。
土曜の10時にいつもの講堂に行くと、広い会場にはわずか数人しか観客が居ませんでした。
いつものことだとは思いましたが、毎年観客が少なくなっているのは間違いありませんでした。
すこし遅れてコンサートが始まると、舞台には女の子達が黒い長いスカート姿で並びました。
私も学生の頃はああやって、黒のスカートで舞台に立ったのだと思うと涙がこみ上げそうになりました。
無事にコンサートも終わると、礼子さんは私に男性を一人紹介してくれました。
いま交際中のカナダ人だとの事です。
サイモンはもう日本に長くて、日本語は普通にしゃべれるからと礼子さんが言います。
たしかに、片言の日本語ではなくて、ちゃんとしたしゃべり方をするので私はびっくりして聞いていました。
これは、結婚間近なのだなと思い、結婚式はいつの予定ですかと聞いてみると、礼子さんは笑いながら私たちそうゆう古い考え方はしないのよとサイモンとなにか英語で話しました。



 「これから一緒に食事でもしていかない、面白い店があるから」と誘われて私達は池袋まで出ました。
大通りから裏道にはいるとけばけばしいネオンの明かりの看板がならんだ路地に来ました。
小さな入り口から中にはいってエレベータで上がると、店はかなり広くて、中央にステージもありました。
すぐに女性の店員にテーブルに案内されましたが、店員の服装は奇妙な感じがしました。
皮で出来たぴったりしたミニのワンピースに手首には皮の手枷のようなものが巻き付けられ、銀色の鎖で両手がつながれていました。
お酒を飲みながら食事をしていると、場内にのステージに照明がついてマイクの声も聞こえてきました。
どうやらショータイムが始まる様子でした。
上半身に皮のブラジャーを着けた女の子達が変な格好で踊り始めると、やがて黒い皮の衣装をつけたお腹のでた男性がステージに上がりました。
顔には三角帽子のような変な覆面を付けていました。
手にした鞭を何度もぴしぴしと響かせると、ウェイトレスの女性を呼びつけ、「なんださっき、ビールをお客さんにこぼしただろう」とどなり付けました。
ウェイトレスの女性は、半分泣き声で「おゆるし下さい、どうかお慈悲を」と芝居じみた口調で答えました。
すると、踊り子の女性達が、ウェイトレスの女性を取り押さえて縛り始めました。
ミニスカートの前を足をひらいてこちらに向けた姿勢で縛りあげられると、男が鞭で叩き始めました。
「どう、あなたも、あんな風にされたいでしょう」と礼子さんに言われて、私は下を向いてステージから目をそらせました。
しかし、鞭で叩かれるウェイトレスの女性の悲鳴のような叫び声はいつまでも私の耳に響き続けました。
やがてショーも終わると礼子さんにカラオケに誘われました。
3人でカラオケルームに入ってしばらく歌っていると、急に礼子さんがサイモンの足下に膝をつくと、口を使い始めました。
私はびっくりして成り行きを見ていました。
サイモンが礼子さんのスカートを裏返しにしながら、めくり上げるとその下には赤い縄が何本も
礼子さんの花園に食い込んでいるのが目に入りました。
私はようやくどうしてさっきの店に連れていかれたのかが分かってきました。
サイモンは縄に指を絡ませるとねじり上げてきました。
礼子さんの声が部屋一杯に響き始めると私はどうしていいのか分からなくなりました。
私はもう終電の時間だと気が付いて「おさきに失礼します」とだけ言ってカラオケルームを出ました。
終電に間に合うように店をでたのですが、地下鉄の乗り場を間違えたので、終電に乗り遅れてしまいました。
学生の時だったら、そのままどこかで朝まで過ごしたりしていたのですが、今は旦那が居るので朝帰りはとてもできませんでした。
私は駅前でタクシー乗り場に並ぶと、タクシーで帰ることにしました。
タクシーの運転手は最初は無口で何もいいませんでしたが、私がうっかり「今日は大変だったの友達の彼氏紹介されて、それが外国人で」と話すと、「それは大変でしたね、外国人は日本の女性が好きだから、うらやましかったんじゃないですか」と返事が返ってきました。
私はお酒が入っていたせいもあって「あれがすごいらしくて、外国人だと」余計な話しをしてしまいました。
すると、「外人はおっきいからねあれが、外人の女もあれがおっきいから外人同士だとちょうどいいんですよ」
「でも日本の女はちいさいから、外人の男のオXンXン入れられたらもうたまらんですよ、おっきくて」
「その友達もいっぱつやらたんでしょう、連中は手が早いから」とエッチな話しが始まりました。
「日本人でもね、あそこに真珠を入れると、外人のでかいのよりずっといいですよ」
「入ると抜けなくなるんですよ、真珠がちょうど引っかかってね、その引っかかり具合がまたよくてね、もう行きっぱなしになるんですよ、天国に」と言われて、確かにそんな話しをどこかで聞いたような気がしてきました。
「どうです、紹介しましょうか、真珠の入った男性を」と言われて、これはいいことを聞いたとぼんやりとした頭で思いました。
「ところで奥さん最近旦那とはどうですか」と今度は私の事を聞かれました。
私が「ええまあ、」と答えると「最近してないんでしょう、そうゆう夫婦多いんですよ」
「このあいだ乗せたお客さんもそうでね、それでね、今夜帰っても旦那がいないからって言うんですよ」
「いろいろ話しを聞くと、やっぱり今夜誰かに誘われたいってて話しでね」
「それでね、私はテクニックには自信ありますよっていったらね、『おまかせします』と言われてね」
「どうです、奥さんも私になら『お任せします』言われたいね」
「天国まで百往復ぐらいさせますよ、私だったら、旦那と比べてごらんなさいよ」
「旦那とは体験できない、別の世界があるって教えてあげますよ、その身体に」
「身体もてあましてるんでしょう、もう長いこと」
「もったいないじゃないですかせっかく女に生まれて、その身体をもてあましてたら」
「女の身体は観音様ですよ、観音様になりたいでしょう、その身体」
と口説き言葉を言い続けながら、タクシーはタクシー会社の事務所に入っていきました。
事務所の奧には別の建物があり運転手の休憩室のようでした。
タクシーが止まると私は休憩室のなかに連れ込まれました。
部屋には誰もいなく、奧の仮眠室には小さなベッドがありました。
私はそのベッドに押し倒されました。
欲望の儀式が始まる予感が、私の身体を襲いました。
私の身体を包み込んだ欲望の渦は、すぐには激しくならずに、私の感触を楽しんでいるようでした。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
終わることのない永遠の時が、私の支配者に与えられた時間でした。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなりました。
支配者に従属するのが女の宿命だと私は心のそこから思い知らされました。
思いもしなかった律動が私の身体を捕らえると、震えながらしっかりと奧まで届いてきました。
運転手は私の身体を征服すると最後の望みを打ち砕きました。
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