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第五十五話
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いつも遊びにきている理恵子さんが「最近この近くに回転寿司ができたのよ、新聞に広告はいってたでしょう」と話しを始めました。
私の所は新聞を取っていないので、あまり感心もなかったのですが理恵子さんは「それはすごい店でね、前中古車の販売店だった後にできたから駐車場が広くてね100台くらい入れるのよ、店も体育館みたいに広くてね、まるで工場みたいなの」と話しが止まりませんでした。
結局私は旦那と一緒に理恵子さんの夫婦と次の金曜の夜に回転寿司に行くことになりました。
当日車で理恵子さんの夫婦が迎えに来ると、近くだからと車が走り始めました。
しかし、いつまでたっても回転寿司に着く様子はありませんでした。
私が気になって理恵子さんに聞くと「この後高速に乗って少し走ればすぐなのよ」と言われました。
どうも普段車に乗っていると、「すぐ近く」という言葉の意味がちょっと普通とはずれてくるらしいのに私はようやく気が付きました。
車が高速に乗ると確かに20分程度でお目当ての回転寿司につきました。
しかし、駐車場は車でいっぱいでとても入れそうにありませんでした。
「だいじょうぶ、すぐ空くから」と理恵子さんはまったく気にもしていませんでした。
確かに駐車場からは、車がどんどん出て行ってすぐに空きができました。
しかし、店に入ると入り口には大変な行列ができていました。
店員に案内されて列にならぶと、「今でしたら一時間待ちです」と言われました。
理恵子さんは「なにいってんのよ、この間は一時間半待ちだったのよ、ディズニーランドで並んでるのより全然ましよね」と言って気にかけてもいない様子でした。
私の旦那は何か言い足そうな気配でしたが、私の手前もあって黙っていてくれました。
ようやく私達の番が来て、席に案内されて私達はお腹いっぱい回転寿司を食べました。
1時間ほどしてようやく私達は店を出ましたが、その頃にはもう客もかなり少なくなっていて、駐車場もがら空きでした。
私達はまた高速に乗って逆の道をたどって帰る事になりました。
まっすぐ家に戻る前に、この間出来たばかりのファミリーレストランに寄って一休みすることになりました。
旦那は今日は疲れたからと言ってビールを頼みました。
理恵子さんの旦那も、ビールを頼みましたが家ももうすぐ近くなので大丈夫だろうと思いました。
私達はビールを飲み終わると店を出ました。
もうすぐ、角を曲がれば私のマンションだという道で、急に自転車が飛び出してきました。
二人乗りの自転車は、車にはわずかに当たった程度でしたが、勢いよく横に倒れました。
すぐに運転していた男の子が起きあがって自転車を起こそうとしましたが、様子が変でした。
後ろの席に二人乗りしていた女の子が立ち上がれませんでした。
あわてて駆け寄ると、顔をゆがめて痛がっていました。
どうも、倒れた拍子にどこか怪我をしたようてした。
旦那が慌てて救急車を呼ぶと、しばらくしてサイレンの音がしてきました。
近所の人が数人、私達の近くで様子をうかがっていました。
救急車に女の子が乗り込むと、男の子と私が一緒についていく事にしました。
近くの病院の救急入り口から運び込まれるとすぐにレントゲンを撮りました。
私達は、担当の医者に呼ばれて説明を受けました。
自転車が倒れた拍子に、足を突いたのが悪かったらしくて、左足が骨折しているそうでした。
女の子はすぐに手当を受けて病室に運ばれました。
私は旦那に事情を連絡しましたが、警察は呼ばないことにしたと言っていました。
なんでも理恵子さんの旦那が、今度友達とスキーに行くことになっていて、免停になると困るからと言っているそうでした。
飲酒運転だとすぐ免停だから、それだったら治療費払ったほうが全然いいからと理恵子さんの旦那が言っているそうでした。
私はそうゆう問題ではないと思いましたが、「治療費は全部払いますから」と二人に言うと、二人とも警察に届けないことには同意してくれました。
私はそれだけでは申し訳ないと思って「ほかになにか出来ることあったら行って下さいね」と言ってみました。
すると「私の部屋から銀行の通帳とキャッシュカード持ってきて欲しいんですけど」
「ここの病院には銀行のキャッシュコーナーがあるし、売店もあるのでひとまず取ってきてくれるとありがたいんですが」と頼まれて、私は気分を悪くされても困ると思い言うとおりにすることにしました。
家の場所を案内するために、男の子も一緒に来てくれることになりました。
タクシーを呼んで二人で乗り込むと、女の子のアパートまで着きました。
私と男の子は部屋に入って、女の子に教えられた鏡台の奧から通帳とキャッシュカードを探しました。
男の子が小声で「こんなとこに、かくしてやがったのか」と言うのが聞こえて私はどうしてキャッシュカードを持ってくるのを私に頼んだのか理由が分かってきました。
男の子が「あとは、俺がやるから先に帰っててください、もういいです」と言って私の手からキャッシュカードを取り上げようとしました。
私は「キャッシュカードは私が渡しますから」と言って手を振りほどこうとしました。
すると、男の子は私の腕をつかんで押し倒してきました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
男の欲望は、楽しみを先に延ばしたいかのように、私の身体ををじらしながら開いてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
このままずっと続くのなら、私の体は征服者に屈服するよりないと覚悟を決めました。
男は私の身体を一撃で貫き通すと、私の身体は震え続けたまま止まらなくなりました。
私の所は新聞を取っていないので、あまり感心もなかったのですが理恵子さんは「それはすごい店でね、前中古車の販売店だった後にできたから駐車場が広くてね100台くらい入れるのよ、店も体育館みたいに広くてね、まるで工場みたいなの」と話しが止まりませんでした。
結局私は旦那と一緒に理恵子さんの夫婦と次の金曜の夜に回転寿司に行くことになりました。
当日車で理恵子さんの夫婦が迎えに来ると、近くだからと車が走り始めました。
しかし、いつまでたっても回転寿司に着く様子はありませんでした。
私が気になって理恵子さんに聞くと「この後高速に乗って少し走ればすぐなのよ」と言われました。
どうも普段車に乗っていると、「すぐ近く」という言葉の意味がちょっと普通とはずれてくるらしいのに私はようやく気が付きました。
車が高速に乗ると確かに20分程度でお目当ての回転寿司につきました。
しかし、駐車場は車でいっぱいでとても入れそうにありませんでした。
「だいじょうぶ、すぐ空くから」と理恵子さんはまったく気にもしていませんでした。
確かに駐車場からは、車がどんどん出て行ってすぐに空きができました。
しかし、店に入ると入り口には大変な行列ができていました。
店員に案内されて列にならぶと、「今でしたら一時間待ちです」と言われました。
理恵子さんは「なにいってんのよ、この間は一時間半待ちだったのよ、ディズニーランドで並んでるのより全然ましよね」と言って気にかけてもいない様子でした。
私の旦那は何か言い足そうな気配でしたが、私の手前もあって黙っていてくれました。
ようやく私達の番が来て、席に案内されて私達はお腹いっぱい回転寿司を食べました。
1時間ほどしてようやく私達は店を出ましたが、その頃にはもう客もかなり少なくなっていて、駐車場もがら空きでした。
私達はまた高速に乗って逆の道をたどって帰る事になりました。
まっすぐ家に戻る前に、この間出来たばかりのファミリーレストランに寄って一休みすることになりました。
旦那は今日は疲れたからと言ってビールを頼みました。
理恵子さんの旦那も、ビールを頼みましたが家ももうすぐ近くなので大丈夫だろうと思いました。
私達はビールを飲み終わると店を出ました。
もうすぐ、角を曲がれば私のマンションだという道で、急に自転車が飛び出してきました。
二人乗りの自転車は、車にはわずかに当たった程度でしたが、勢いよく横に倒れました。
すぐに運転していた男の子が起きあがって自転車を起こそうとしましたが、様子が変でした。
後ろの席に二人乗りしていた女の子が立ち上がれませんでした。
あわてて駆け寄ると、顔をゆがめて痛がっていました。
どうも、倒れた拍子にどこか怪我をしたようてした。
旦那が慌てて救急車を呼ぶと、しばらくしてサイレンの音がしてきました。
近所の人が数人、私達の近くで様子をうかがっていました。
救急車に女の子が乗り込むと、男の子と私が一緒についていく事にしました。
近くの病院の救急入り口から運び込まれるとすぐにレントゲンを撮りました。
私達は、担当の医者に呼ばれて説明を受けました。
自転車が倒れた拍子に、足を突いたのが悪かったらしくて、左足が骨折しているそうでした。
女の子はすぐに手当を受けて病室に運ばれました。
私は旦那に事情を連絡しましたが、警察は呼ばないことにしたと言っていました。
なんでも理恵子さんの旦那が、今度友達とスキーに行くことになっていて、免停になると困るからと言っているそうでした。
飲酒運転だとすぐ免停だから、それだったら治療費払ったほうが全然いいからと理恵子さんの旦那が言っているそうでした。
私はそうゆう問題ではないと思いましたが、「治療費は全部払いますから」と二人に言うと、二人とも警察に届けないことには同意してくれました。
私はそれだけでは申し訳ないと思って「ほかになにか出来ることあったら行って下さいね」と言ってみました。
すると「私の部屋から銀行の通帳とキャッシュカード持ってきて欲しいんですけど」
「ここの病院には銀行のキャッシュコーナーがあるし、売店もあるのでひとまず取ってきてくれるとありがたいんですが」と頼まれて、私は気分を悪くされても困ると思い言うとおりにすることにしました。
家の場所を案内するために、男の子も一緒に来てくれることになりました。
タクシーを呼んで二人で乗り込むと、女の子のアパートまで着きました。
私と男の子は部屋に入って、女の子に教えられた鏡台の奧から通帳とキャッシュカードを探しました。
男の子が小声で「こんなとこに、かくしてやがったのか」と言うのが聞こえて私はどうしてキャッシュカードを持ってくるのを私に頼んだのか理由が分かってきました。
男の子が「あとは、俺がやるから先に帰っててください、もういいです」と言って私の手からキャッシュカードを取り上げようとしました。
私は「キャッシュカードは私が渡しますから」と言って手を振りほどこうとしました。
すると、男の子は私の腕をつかんで押し倒してきました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
男の欲望は、楽しみを先に延ばしたいかのように、私の身体ををじらしながら開いてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
このままずっと続くのなら、私の体は征服者に屈服するよりないと覚悟を決めました。
男は私の身体を一撃で貫き通すと、私の身体は震え続けたまま止まらなくなりました。
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