【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第四十四話

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 旦那の仕事がずっと忙しくて、土日が休めない週が続いていたのですが、ようやく納品が済んだというので土日に休みが取れる事になりました。
旦那は前々から行きたかったディズニーシーに行こうと言い出して手回しも良く前売り券をインターネットオークションで安く買って上機嫌でした。
明日いよいよディズニーシーに行くという金曜に、親戚から電話がありました。
親友のお父さんが急病で亡くなったのでこれからお通夜にいって、葬式の手伝いをしてくるといいます。
「頼みたいことがあるんだけれど」と言われて私は葬式に呼び出されるのはかなわないと思いましたが、頼み事はそれではありませんでした。
ちょうど私の姪が大学受験のために今日これから新幹線で東京駅に着くと言われました。
試験の間中姪を私の家に泊めて面倒を見て欲しいという頼みでした。
私は断る訳にもいかずに引き受けるしかありませんでした。
旦那に携帯の電子メールで事情を説明すると、折り返しメールが来て、「ディズニーシーの入場券は会社の友達にプレゼントしたから」と返事が来ました。
私は旦那の機嫌が悪くならずに済んだらいしのでほっとしました。
夕方近くに近所の地下鉄の駅で待っていると高校の制服を着た女の子が来ました。
私のいた高校の制服だったので、すっかりなつかしい気持ちがこみ上げてきました。
顔立ちは私の祖母に似て面長で、高校生の割にはまだ幼い雰囲気が残っていました。
東京ではまだ中学生くらいの女の子にしか見られないような仕草で、表情も田舎の女の子らしくて純朴な感じでした。
私も高校生の時はこんなだったのかしらと、胸が熱くなりました。
小柄な体の割には胸は人並み以上に大きくて、幼さの残る顔とは不釣り合いな気がしました。
姪は通学用のカバンに受験用の参考書をたくさん入れて持ってきたようですが、他に着替えらしい荷物は見あたりませんでした。
数日は泊まることになるので、着替えくらいは持ってきたほうがよかったのにと思いましたが、何も言わないことにしました。
旦那の部屋に通して、荷物を置かせてひとまずお茶を飲ませました。
姪は落ち着かない様子で、受験会場の場所を確かめたいと言っていました。
私は地図を出してきて、場所を教えて電車の道順も何度も教えました。
姪は東京には慣れていないので、朝起きる時間を何時にすればいいのか分からないので困った様子でした。
ひとまず落ち着くと姪はカバンから参考書をだして、旦那の机に広げて勉強を始めました。
私は邪魔をしてもいけないと思い、旦那が帰るまでそっとしておく事にしました。
旦那が帰ってくると、食事のあとに、「いいもの買ってきたんだ、これで合格絶対間違いなしだ」と言って姪に東急ハンズの包みを渡しました。
姪が開けてみると、合格セットという大きな文字の入った包みに、お守りと鉢巻きとそれに英単語のたくさん印刷してあるハンカチが入っていました。
姪が手にとって広げてみるとハンカチだと思っていたのは実はパンティーで、受験の英単語が一杯印刷してありました。
こんなものいったいどうするのだろうかと思いましたが旦那は得意そうでした。
姪は恥ずかしそうに赤くなり、困った様子でしたが礼を言って包みをしまい直していました。



 翌日の朝早くに家を出て夕方には無事に一日目の試験も終わって戻ってきました。
姪は、とても疲れた様子でほとんど一言も口を開きませんでした。
私はあまり気分を刺激しないほうがいいと思って試験の事は聞かないように気を使いました。
しかし食事の時もなにか様子が変なので、「今日はどうだった」と試しに聞いてきました。
すると「東京の電車って混んでるんですね、それに変な人もいるし」とようやく口を開いてくれました。
私はもしかしてと思い「それで、変なことされたの」と聞いてみました。
やっぱり私の心配が当たったらしくて姪はそのまま黙り込んでしまいました。
「明日は私が一緒に行ってあげるから、それにもっと早い時間ならそんなに混まないし」と私が言ってあげると姪は「お願いしますと」と答えてくれて、ようやく気持ちがすこし落ち着いたようでした。



 翌日の朝私は、すこし早めの時間に姪と乗りました。
しかし、電車は思っていたより混んでいて、昨日の方がまだ空いていたと姪が言います。
ホームには女子校の制服を着た女の子達が大勢並んでいて、ちょうど近所の女子校の登校時間に重なってしまったようでした。
私達は電車に乗り込むと、ほかの女子校生達も一斉に電車に乗り込んできました。
これでは、かえって痴漢の多い時間に乗り込んでしまったような気がして私は心配になりました。
あと数駅で降りる駅と言うとき、急に混雑が激しくなり、姪がドアの角に押しつぶされそうになりました。
そのとき姪の視線が私に向けられて助けを求めるように半分泣き出しそうな顔をしました。
姪のすぐ後ろに身体をぴったりと押しつけている男性が目に入りました。
私はその顔に見覚えがあるような気がしました。
男も私に気が付いたらしくて私と目が合うと口元にいやらしい笑みを浮かべました。
その顔は、私がまだ大学生だったときコーラス部で一緒だった東大の健児さんに間違いありませんでした。
大学の時からオタクっぽくて人気のない男の子でしたが、やっぱり痴漢まがいのことをしているのだと分かると腹が立ってきました。
私がにらみつけると健児さんは顔をそらせました。
大学のある駅で降りると健児さんも一緒に電車を降りるのが分かりました。
私は心配だったので大学の正門まで姪について行きました。
正門前には守衛の人が小さな入り口で、受験票を確認しては受験生だけを中に通していました。
私は姪が中に入るのを確かめて、帰り道につくことにしました。
ちょうど駅の手前に懐かしい喫茶店がまだあるのを見つけて私はついつい懐かしくてコーヒーを飲んでいく事にしました。
大学の帰りに友達とよると、クラブの誰かがいつもいていつまでもおしゃべりをしたものでした。
ちょうど店の奥を覗き込むと、信じられないことに懐かしい顔がいつもの席に座っていました。
私は思わず側まで行くと「どう、テストはどうだった落第しないといいけど」と少しおどけて話しかけました。
奈保美さんも驚いた顔で私を見上げると「だいじょぶよ、色気でごまかせばなんとかなるわ」と言い返して、笑顔を見せました。
奈保美さんもやはり私と同じで、親戚の子の受験に付き添いで来たという話しでした。
「家が遠いでしょう往復すると4時間かかるから、受験が終わるまで待ってようと思って」というので私は奈保美さんと一緒に久しぶりにおしゃべりで時間を過ごすことにしました。
もう試験が始まる頃になると、奈保美さんの携帯に「もうすぐ試験開始です、もう死にそう」と受験生の女の子が電子メールを入れてきました。
私は最近の受験生はずいぶんと私の頃とは違うのねと思って感心しました。
試験が始まった頃に私の携帯にもメールがあり画像が送られてきました。
表示してみると、受験生の女の子の顔が映りました。
姪の顔に間違いありませんでしたが、携帯など持ってないはずなのにどうしたのかしらと思いました。
すると、次の写真が送られてきて、姪のスカートの下から下着を撮した写真でした。
私はいったいなんの事かわからなくなりました。
しかし電子メールで「この女、カンニングしてやがる、パンティーに文字が書いてあるぜ」と送られてきました。
私はようやく、電子メールを送ってきているのが健児さんだと気が付きました。
確か健児さんはどこかの大学の助手になったと聞いていたのですが、今度の試験の試験官をしているようでした。
「昼休みに、大学の裏門の花園公園に来い、でなければこの女はカンニングで捕まえてやる」」とメールが来て、私はとても逆らえないと思いました。
「私、そろそろ帰るわね、夕方迎えにまた来るから」と奈保美さんに言うと私は店を出ました。
花園公園のベンチで昼休みまで時間をつぶしていると、裏門から健児さんが出てくるのが見えました。
私は急に足が震えて立ち上がることもできなくなりました。
健児さんは私に気が付くとゆっくりとした足取りで私に近づいてきました。
小脇には青いファイルを抱えて、大事そうに手を添えていました。
私の座ったベンチまで来ると、私のすぐ横に座ってファイルを広げて私に見せました。
大きく引き延ばした写真はデジカメで撮ったのをプリンターで印刷したようで、一目見ただけでは何の写真かは分かりませんでした。
しかしよくよく見ると、それはスカートを下から盗み撮りした写真で、昨日姪が痴漢にあったときの写真でした。
「どうだ、俺に逆らえると思うなよ、逆らったらどうなるのか、インターネットで公開してやるぜ、写真は他にもあるんだぜ」と健児さんは脅す様な口調で私の耳元でささやいてきました。
「いますぐパンティーを脱ぐんだ、今すぐだ」と健児さん言われて、私はベンチから立ち上がってパンティーを脱いで渡しました。
「じゃあ、来て貰おうか」と言われて私は足が震えて歩けなくなりましたが、健児さんは無理矢理に私を引きずるようにして歩かせました。
公園を出ると大学の裏通りにでてロッテリアの前まで来ました。
「この店で、外から見える席に座るんだいいな」と健児さんが言われて私は一人で店に入りました。
コーヒーを頼んでガラス越しに外が見える席に座りました。
健児さんは歩道橋を渡って大通りの反対側の歩道に出ると、すぐに携帯電話を掛けてきました。
「足を開くんだ、もっと開いて見えるようにしろ」と電話の声が聞こえてきました。
「分かってるのか逆らえると思うなよ、どうなるかわかってるのか」と声が聞こえて、私は仕方なく外から見えるように足を開きました。
私は腰が震え始めてもうとても動けなくなりました。
目の前を通り過ぎる男性の一人が私に気が付くと店に入ってきて隣に座りました。
「インターネットで見たよ、トイレでフェ××オしてくれるそうじゃないか、」と言いながら男は一万円札を一枚私に差し出しました。
「人妻なんだってな、フェ××オが好きでいつもここで商売してるんだってな、早速やってもらおうか」と男が耳元でささやきました。
私は男に促されてトイレに立ちました。
ドアを閉めようとすると、男が入ってきました。
私はなにをすればいいのかすぐに気がつきました。
舌先でそっと先端をくすぐるとあなたは腰を寄せて私の口の奥まで押し入れてきました。
舌先にからみつくように征服する楽しみをあなたは追い続けました。
支配者は陵辱を繰り返すたびに口の中で反り返ると、腰を前後に振る勢いが逞しさを増し続けました。
支配される快感がやがて私の体中を満たして、次の瞬間にあふれ出てきました。
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