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第三十八話
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旦那の背広をクリーニング店に取りに行くと、店番の女の子に「ポケットにこれ入ってました」と言って小さなカードを渡されました。
見たところクレジットカードではなく、なにかの会員証の用でした。
どうせレンタルビデオ屋のカードだと思って、気にもしてませんでしたが捨てる訳にもいかないので、旦那の部屋のパソコンの前にでも置いておこうと思いました。
しかし、部屋に入ってパソコンの前に置いてよくよく見ると、どうも怪しい会員証に見えました。
電話番号が書いてあったので、さっそく電話して見ると、受付の女性の声が聞こえました。
「あのどうゆう店なんですか」と何も考えもしないで聞いてみると、「あ、内はお客さんの身元みんな確かめてますから、だいじょぶですよ」
「普通の人妻の方でも安心してご入会できますから」と返事がきました。
どうやら、人妻も入会するクラブというのでこれはどう考えても怪しいとぴんと来ました。
「あの、私でも入会できますか」と聞いてみると、「あ、会員の方の紹介がないとだめなんですが、あと身元がわかる運転免許証とかも必要です」と明るい声の返事がきました。
私は「じゃ、これから行きますから」と言って電話を切りました。
免許を取ってから一度も車に乗っていない、免許証も役に立つことがあるんだと思い、免許証を引き出しの奧から探すと、教えられた場所に行くことにしました。
池袋の裏手にはいると、小さい路地の奧にマンションがありその裏に小さなビルがありました。
「さっき電話したんですが、それでどんな風になってるんですか」とさりげなく聞いてみると、
「うちはインターネットの交際クラブなんです、既婚の方専用で、いわゆる不倫ですね、条件の合った相手を紹介しますので、あとはインターネットの電子メールで交際していただいてます」
と慣れた様子で説明をしてくれました。
最近旦那がインターネットに夢中になって、それも私にパソコンを触らせないのはこのためだとようやく気が付いて私ははらわたが煮えくりかえってきました。
どんなことをしてるのか証拠をつかもうと私も会員になることにしました。
「会員の紹介がないと、だめなんですが、誰のご紹介ですか」と聞かれて、私は旦那の会員証を見せました。
すると、デジカメで顔写真を撮ってそのままプリンターで会員証を作ってくれました。
女性は無料だというので、お金もかからずほっとしました。
インターネットでは、自分のプロフィールを公開して、あとは希望する相手の条件を書くようにといろいろ教えてくれました。
私は、「また今度来ます」と言って店をでました。
家に戻ると旦那のパソコンを動かしてみました。
しかし、旦那も馬鹿ではないらしくて、旦那のデータはパスワードがないと見れないように仕掛けがしてありました。
私は自分のデータもこっそりとパスワードで隠すように設定し直すと、自分のプロフィールを適当に書いてアップロードしました、そして希望する条件に旦那の年収から職業趣味までぴったり同じに書きました。
電子メールはすぐに驚くほどたくさん来ました。
メールアドレスを一つ一つ確かめると旦那の会社からのメールがありました。
プロフィールを確かめてみると、旦那に間違いありませんでした。
私は適当に話しを作っては、旦那にメールして旦那の反応を楽しんで見ていました。
しばらくすると、私の悪口や、会社の上司の悪口をあたりまえのようにメールに書いてくるようになりました。
私は絶対旦那に違いないことを確かめようと、ある夜、「あなたパソコンばかりで全然あたしに構ってくれないじゃないの、こんなことだったら離婚よ」と強く言ってみました。
すると、翌日のメールには、「嫁さんに離婚したいと言われた、あんな女こっちから離婚してやる、俺にはお前だけだ」とか調子のいい言葉が返ってきました。
私はもうそろそろ頃合いだと思って、旦那とホテルで待ち合わせをする約束をしました。
ホテルのロビーの陰から、私は旦那が来るのを待ちました。
しかし、旦那はいくら待っても来る様子はありませんでした。
さすがに会うのはまずいと思ったのかしらと帰ろうとすると、後ろから呼び止められました。
振り向いてみると旦那の会社の上司の課長さんでした。
いつも旦那が悪口を言っている上司がどうしてここにいて、私を呼び止めたのか私はわけがわからなくなりました。
「すると私が、ロッキーです」と課長さんが挨拶を始めました。
ロッキーというのは私がメールを続けた相手の、ハンドル名でした。
「いや、さいきん会社ではやっててね、あのインターネットの不倫クラブというのが」
「下谷君に勧められて私も始めてみたんだが、いや、下谷君の奥さんからメールが来るとは思わなかったよ」
「下谷君は、いつも夫婦の仲がいいと自慢してたけど、そうでもなかったんだね。こうゆうのを仮面夫婦というかダブル不倫というんだね」と言い出すので、私はどうしていいのか判らなくなりました。
「主人は本当に不倫してるんですか」と私が試しに聞いてみると「もちろん不倫の相手を捜すのが目的のクラブだからね、それが目的で男性も女性も会員になってるんだからね。いや不倫願望の人妻がいっぱい居るので僕も驚いたよ」と課長さんが話してくれました。
私はもう少し話し不倫クラブの話を詳しく聞いた方がいいと思い、ロビーの喫茶店に入りました。
「そうそう、下谷君は最近離婚するそうだね、再婚の相手も決まっていて、この間もう相手のお嬢さんの実家に挨拶に行ったそうだ、資産家の医者の娘でね」
「うちの会社の下請けのプログラマーしてたお嬢さんなんだが、話しがとんとんびょうしに進んでね」
「おまけに、嫁さんからも離婚したいと言われて、もう下谷君喜んでね、再婚の結婚式の日取りをいつにしましょうかと聞かれたよ」と信じられない話しが続きました。
私ははらわたが煮えくり返って、私も不倫してやる、絶対不倫してやると何度も心の中で叫びました。
すると課長さんは一通り話しが終わると、私の膝に手を載せてきました。
「下谷君も離婚することだし、もうフリーなんだからどう今夜」
「あっちの方はもうしばらくご無沙汰なそうじゃないか、身体が疼いて困るだろう」そう言われて、私は今夜課長さんと不倫してやるんだと決心しました。
私が膝の間を少しずつ開くと、課長さんの手が私の様子を確かめながらゆっくりと膝をくすぐるように動きはじめました。
私はもうなにをされてもいいと思って目を閉じました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
課長さんに促されて私は席を立つと予約してあったホテルの部屋に入りました。
私はすぐにベッドに押し倒されました。
欲望の嵐が激しい竜巻となって私の体に襲いかかってきました。
私の身体を包み込んだ欲望の渦は、すぐには激しくならずに、私の感触を楽しんでいるようでした。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
私の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めました。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けました。
予期しない動きが急に私の身体を捕らえると、私の奧で痙攣を始めました。
課長さんの欲望は私の体を責め続けると、ようやく最後の一撃で私を打ち抜きました。
見たところクレジットカードではなく、なにかの会員証の用でした。
どうせレンタルビデオ屋のカードだと思って、気にもしてませんでしたが捨てる訳にもいかないので、旦那の部屋のパソコンの前にでも置いておこうと思いました。
しかし、部屋に入ってパソコンの前に置いてよくよく見ると、どうも怪しい会員証に見えました。
電話番号が書いてあったので、さっそく電話して見ると、受付の女性の声が聞こえました。
「あのどうゆう店なんですか」と何も考えもしないで聞いてみると、「あ、内はお客さんの身元みんな確かめてますから、だいじょぶですよ」
「普通の人妻の方でも安心してご入会できますから」と返事がきました。
どうやら、人妻も入会するクラブというのでこれはどう考えても怪しいとぴんと来ました。
「あの、私でも入会できますか」と聞いてみると、「あ、会員の方の紹介がないとだめなんですが、あと身元がわかる運転免許証とかも必要です」と明るい声の返事がきました。
私は「じゃ、これから行きますから」と言って電話を切りました。
免許を取ってから一度も車に乗っていない、免許証も役に立つことがあるんだと思い、免許証を引き出しの奧から探すと、教えられた場所に行くことにしました。
池袋の裏手にはいると、小さい路地の奧にマンションがありその裏に小さなビルがありました。
「さっき電話したんですが、それでどんな風になってるんですか」とさりげなく聞いてみると、
「うちはインターネットの交際クラブなんです、既婚の方専用で、いわゆる不倫ですね、条件の合った相手を紹介しますので、あとはインターネットの電子メールで交際していただいてます」
と慣れた様子で説明をしてくれました。
最近旦那がインターネットに夢中になって、それも私にパソコンを触らせないのはこのためだとようやく気が付いて私ははらわたが煮えくりかえってきました。
どんなことをしてるのか証拠をつかもうと私も会員になることにしました。
「会員の紹介がないと、だめなんですが、誰のご紹介ですか」と聞かれて、私は旦那の会員証を見せました。
すると、デジカメで顔写真を撮ってそのままプリンターで会員証を作ってくれました。
女性は無料だというので、お金もかからずほっとしました。
インターネットでは、自分のプロフィールを公開して、あとは希望する相手の条件を書くようにといろいろ教えてくれました。
私は、「また今度来ます」と言って店をでました。
家に戻ると旦那のパソコンを動かしてみました。
しかし、旦那も馬鹿ではないらしくて、旦那のデータはパスワードがないと見れないように仕掛けがしてありました。
私は自分のデータもこっそりとパスワードで隠すように設定し直すと、自分のプロフィールを適当に書いてアップロードしました、そして希望する条件に旦那の年収から職業趣味までぴったり同じに書きました。
電子メールはすぐに驚くほどたくさん来ました。
メールアドレスを一つ一つ確かめると旦那の会社からのメールがありました。
プロフィールを確かめてみると、旦那に間違いありませんでした。
私は適当に話しを作っては、旦那にメールして旦那の反応を楽しんで見ていました。
しばらくすると、私の悪口や、会社の上司の悪口をあたりまえのようにメールに書いてくるようになりました。
私は絶対旦那に違いないことを確かめようと、ある夜、「あなたパソコンばかりで全然あたしに構ってくれないじゃないの、こんなことだったら離婚よ」と強く言ってみました。
すると、翌日のメールには、「嫁さんに離婚したいと言われた、あんな女こっちから離婚してやる、俺にはお前だけだ」とか調子のいい言葉が返ってきました。
私はもうそろそろ頃合いだと思って、旦那とホテルで待ち合わせをする約束をしました。
ホテルのロビーの陰から、私は旦那が来るのを待ちました。
しかし、旦那はいくら待っても来る様子はありませんでした。
さすがに会うのはまずいと思ったのかしらと帰ろうとすると、後ろから呼び止められました。
振り向いてみると旦那の会社の上司の課長さんでした。
いつも旦那が悪口を言っている上司がどうしてここにいて、私を呼び止めたのか私はわけがわからなくなりました。
「すると私が、ロッキーです」と課長さんが挨拶を始めました。
ロッキーというのは私がメールを続けた相手の、ハンドル名でした。
「いや、さいきん会社ではやっててね、あのインターネットの不倫クラブというのが」
「下谷君に勧められて私も始めてみたんだが、いや、下谷君の奥さんからメールが来るとは思わなかったよ」
「下谷君は、いつも夫婦の仲がいいと自慢してたけど、そうでもなかったんだね。こうゆうのを仮面夫婦というかダブル不倫というんだね」と言い出すので、私はどうしていいのか判らなくなりました。
「主人は本当に不倫してるんですか」と私が試しに聞いてみると「もちろん不倫の相手を捜すのが目的のクラブだからね、それが目的で男性も女性も会員になってるんだからね。いや不倫願望の人妻がいっぱい居るので僕も驚いたよ」と課長さんが話してくれました。
私はもう少し話し不倫クラブの話を詳しく聞いた方がいいと思い、ロビーの喫茶店に入りました。
「そうそう、下谷君は最近離婚するそうだね、再婚の相手も決まっていて、この間もう相手のお嬢さんの実家に挨拶に行ったそうだ、資産家の医者の娘でね」
「うちの会社の下請けのプログラマーしてたお嬢さんなんだが、話しがとんとんびょうしに進んでね」
「おまけに、嫁さんからも離婚したいと言われて、もう下谷君喜んでね、再婚の結婚式の日取りをいつにしましょうかと聞かれたよ」と信じられない話しが続きました。
私ははらわたが煮えくり返って、私も不倫してやる、絶対不倫してやると何度も心の中で叫びました。
すると課長さんは一通り話しが終わると、私の膝に手を載せてきました。
「下谷君も離婚することだし、もうフリーなんだからどう今夜」
「あっちの方はもうしばらくご無沙汰なそうじゃないか、身体が疼いて困るだろう」そう言われて、私は今夜課長さんと不倫してやるんだと決心しました。
私が膝の間を少しずつ開くと、課長さんの手が私の様子を確かめながらゆっくりと膝をくすぐるように動きはじめました。
私はもうなにをされてもいいと思って目を閉じました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
課長さんに促されて私は席を立つと予約してあったホテルの部屋に入りました。
私はすぐにベッドに押し倒されました。
欲望の嵐が激しい竜巻となって私の体に襲いかかってきました。
私の身体を包み込んだ欲望の渦は、すぐには激しくならずに、私の感触を楽しんでいるようでした。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
私の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めました。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けました。
予期しない動きが急に私の身体を捕らえると、私の奧で痙攣を始めました。
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