【完結】令嬢はされるがままに

asami

文字の大きさ
上 下
31 / 122

第三十一話

しおりを挟む
 礼子さんに誘われて映画の試写会に行くことになりました。
当日銀座で待ち合わせして、会場に行くとテレビの取材の大きなトラックが何台もならっていました。
会場に入る受付には取材のカメラと芸能レポーターが陣取っていて、私達が受け付けを通るときも、カメラが向けられていました。
私達のすぐあとから、有名な姉妹が派手な衣装で現れると、レポーターが一斉に駆け寄っていました。
席に着くと、一番前のすこし横の席でしたが隣には芸能人らしい人が座って、カメラのフラッシュもまぶしいくらい何度も光りました。
舞台には出演者が勢揃いしてインタビューが始まると会場は騒然としした雰囲気でした。
外国の映画スターが、なにか冗談をいったらしくて場内には大きな声が響きました。
やがて挨拶も終わると映画が始まりました。
なにか恋愛映画らしくて、ダンスの場面が続いた後こんどはエッチなシーンの連続でした。
映画が終わると、礼子さんが少し離れた席に座っていた外国人の男性を紹介してくれました。
この映画にダンサー役で出演していて、そのせいで普通ではとても手に入らない試写会の招待券が手に入ったのと説明してくれました。
どうりで、芸能人が来るような試写会に私達みたいなのが入れるはずないのにと分かりました。
ジャックはもう日本に長くて、日本語は普通にしゃべれるからと礼子さんが言います。
たしかに、片言の日本語ではなくて、ちゃんとしたしゃべり方をするので私はびっくりして聞いていました。
これは、結婚間近なのだなと思い、結婚式はいつの予定ですかと聞いてみると、礼子さんは笑いながら私たちそうゆう古い考え方はしないのよとジャックとなにか英語で話しました。



 「これから六本木に遊びにいきましょう、ジャックがアルバイトで出てる店があるのと」と礼子さんに言われて、私たちは地下鉄に乗りました。
礼子さんと一緒に店にはいると、ジャックは仕事があるからと、店の奥に入りました。
店は中央にステージがあり、ステージを囲んで丸いテーブルがたくさんならんでいました。
ボーイさんは全部外国人の男性で、客はほとんどが中年くらいの女性でした。
なんだか変な店ねと思いましたが、出てきたのは普通の食事でした。
しばらくお酒を飲んで話しをしていると、ショータイムが始まりました。
店のボーイをしていた男性がステージで変なポーズを取りながら服を脱ぎ始めました。
ステージの右端にはジャックもいて、水兵のような衣装でした。
一人一人の踊りらしいものが終わって、男達は下着一枚で一列に並びました。
下着の下に大きく盛り上がっているものがはっきり見えて、場内は異様な熱気でした。
やがてジャックが、あちこちのテーブルを回ってお客さんからお金をもらって歩くと、
礼子さんの手をとってステージに上げました。
ジャックが礼子さんに膝を突かせるとパンツを下げて、礼子さんの口を塞ぎました。
礼子さんが、頭を上下左右に回しているのが見えました。
なんのことはない、礼子さんはこれを私に見せたかったのに違いありませんでした。
礼子さんがテーブルに戻ってくると「どう、あなたもしてみたいでしょ、」と言い出すので私は呆れて言葉を返せませんでした。
「ね、ジャックの隣に金髪の男の子いるでしょう」
「ゴードンっていう名前なんだけど、あなたのこと気に入ってるそうよ」
「この次にあなたを舞台に上げてもらうように頼んどいたから」と礼子さんに言われて私はいったいどうしようかと胸がドキドキしてきました。
私を気に入った男の子ってどんな男の子かしらと思ってよく見ると、肩から胸にかけての筋肉が逞しくて下半身はすらりとしていてギリシャ彫刻のようでした。
私はこんな身体の男性に抱きしめられたらどんなだろうと思って身体が熱くなりました。
踊りが一通りまた区切りがつくと、こんどはゴードンが客席を回って舞台に上げる女の子を捜し始めました。
きっと私の所に来るに違いないと思って、私は胸が膨らみました。
ゴードンが私達のテーブルに来ると英語でなにか言いました。
「いってらっしゃいよ、チャンスは今しかないのよ、さあ」と礼子さんに言われて、私は舞台に上がりました。
私はさっき礼子さんがしたようにゴードンに口を使いました。
ゴードンは小さい声で私に何か言いました。
私はショーのあとで待っていてくれと言っているのだと思いました。
ショーが終わると私と礼子さんは楽屋の出口で二人を待ちました。
すこし待ってから男の子達がでてくると、礼子さんは「じゃあ、楽しんでね、」というと二人で先に行ってしまいました。
私はゴードンに近くのラブホテルに連れて行かれました。
中に入ると部屋の真ん中には丸い形をした大きなベッドがありました。
ふんわりと柔らかそうなベッドの上には、薄紫色のレース模様のシーツがかけられていました。
ベッドの上で紫色の照明が輝いていました。
私の子宮はゴードンに乱暴に扱われるのを待ち望んでいるように熱くなりました。
私の身体を包み込んだ欲望の渦は、すぐには激しくならずに、私の感触を楽しんでいるようでした。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
私の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めました。
ゴードンの繰り返す律動は最後の瞬間が近いことを私の子宮に告げると、私の奧で痙攣を繰り返しました。
ゴードンは私の身体を一撃で貫き通すと、最後の望みを打ち砕きました。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

処理中です...