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第二十三話
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大学のクラブの後輩から電話がかかってきて、学園祭のミュージカル公演で使う衣装が集まらないのでなんとかならないかと言ってきました。
探している衣装はエプロンドレスだというのですが、なかなか集まらなくてとても困っていると泣きつかれました。
私がまだ学生の時、友達がダンスクラブの部長をしていたのを思い出しました。
恒例の学園祭のミュージカル公演の準備がとても大変で、友達は結局そのせいで留年してしまいました。
女子大では留年する学生はとても珍しくて、一年でも留年すると就職がとても大変になります。
私は後輩のためにもなんとかしてあげようと思って、「まかしといて、なんとかするから」と衣装探しを引き受けてしまいました。
心あたりをあちこちに電話してみましたが、ちょうど良さそうなエプロンドレスはなかなか見つかりませんでした。
私は面倒なことを引き受けてしまったと後悔しましたが、なんとかするしかしょうがありませんでした。
礼子さんにも久しぶりに電話して、大学当時のミュージカルの時の話しをいろいろしてから、衣装探しの話しを相談してみました。
礼子さんに教えられて劇団に通っている先輩の智恵子さんに電話してみると、「劇団の衣装部屋をさがせば、あるかもしれないけど」と教えてくれました。
私は礼子さんと一緒に劇団に衣装を探しにいくことにしました。
新橋の駅前で礼子さんと待ち合わせをして、地図を頼りに劇団の場所を探しました。
智恵子さんに教えられた道順を地図を見ながらたどって行くと、5分ほどで劇団らしい建物を見つけました。
中に入って、劇団員らしい人に智恵子さんの名前を告げると、いまリリハーサル中だからと言って衣装部屋に案内してくれました。
衣装部屋は思ったより狭くて、手作りの棚が壁一面に作りつけてありました。
簡単な名札はあるのですがこれは探すのは大変だと礼子さんと顔を見合わせてしまいました。
隣のスタジオではリハーサルの最中らしくて、台詞を朗読するような声が聞こえてきました。
私達はなんとか早く探して帰ろうと思い、衣装を探しはじめました。
箱を一づつ棚から下ろしては、中に重ねてある衣装を一つづつ確かめては、またきちんとたたみ直して棚にしまうという作業はいつ終わるか分かりませんでした。
ちょうど劇団員らしい男の子が二人部屋に入ってきました。
私達は聞いた方が早いと思って二人に聞いてみました。
すると、すぐにこないだの公演で使ったのがあると教えてくれました。
棚の一番上だからと言われて梯子を使って衣装の箱を降ろしてくれました。
中を開けようとすると、突然男の子が礼子さんを押し倒して来ました。
私がなんとかしようと男の子の腕をつかもうとすると、今度は私が押し倒されました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
至上の楽園に届くまで放り上げられた私の体は、果てしない空を昇り続けました。
男の欲望は私の体を十分に楽しむと、ようやく最後の一撃で私を打ち砕きました。
探している衣装はエプロンドレスだというのですが、なかなか集まらなくてとても困っていると泣きつかれました。
私がまだ学生の時、友達がダンスクラブの部長をしていたのを思い出しました。
恒例の学園祭のミュージカル公演の準備がとても大変で、友達は結局そのせいで留年してしまいました。
女子大では留年する学生はとても珍しくて、一年でも留年すると就職がとても大変になります。
私は後輩のためにもなんとかしてあげようと思って、「まかしといて、なんとかするから」と衣装探しを引き受けてしまいました。
心あたりをあちこちに電話してみましたが、ちょうど良さそうなエプロンドレスはなかなか見つかりませんでした。
私は面倒なことを引き受けてしまったと後悔しましたが、なんとかするしかしょうがありませんでした。
礼子さんにも久しぶりに電話して、大学当時のミュージカルの時の話しをいろいろしてから、衣装探しの話しを相談してみました。
礼子さんに教えられて劇団に通っている先輩の智恵子さんに電話してみると、「劇団の衣装部屋をさがせば、あるかもしれないけど」と教えてくれました。
私は礼子さんと一緒に劇団に衣装を探しにいくことにしました。
新橋の駅前で礼子さんと待ち合わせをして、地図を頼りに劇団の場所を探しました。
智恵子さんに教えられた道順を地図を見ながらたどって行くと、5分ほどで劇団らしい建物を見つけました。
中に入って、劇団員らしい人に智恵子さんの名前を告げると、いまリリハーサル中だからと言って衣装部屋に案内してくれました。
衣装部屋は思ったより狭くて、手作りの棚が壁一面に作りつけてありました。
簡単な名札はあるのですがこれは探すのは大変だと礼子さんと顔を見合わせてしまいました。
隣のスタジオではリハーサルの最中らしくて、台詞を朗読するような声が聞こえてきました。
私達はなんとか早く探して帰ろうと思い、衣装を探しはじめました。
箱を一づつ棚から下ろしては、中に重ねてある衣装を一つづつ確かめては、またきちんとたたみ直して棚にしまうという作業はいつ終わるか分かりませんでした。
ちょうど劇団員らしい男の子が二人部屋に入ってきました。
私達は聞いた方が早いと思って二人に聞いてみました。
すると、すぐにこないだの公演で使ったのがあると教えてくれました。
棚の一番上だからと言われて梯子を使って衣装の箱を降ろしてくれました。
中を開けようとすると、突然男の子が礼子さんを押し倒して来ました。
私がなんとかしようと男の子の腕をつかもうとすると、今度は私が押し倒されました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
至上の楽園に届くまで放り上げられた私の体は、果てしない空を昇り続けました。
男の欲望は私の体を十分に楽しむと、ようやく最後の一撃で私を打ち砕きました。
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