【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第十三話

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 旦那の冬物のコートをクリーニングに出そうと思ってポケットを調べていると、内ポケットからカードの形をした会員証がでてきました。
どうせレンタルビデオ屋のカードだと思って、気にもしてませんでしたが捨てる訳にもいかないので、旦那の部屋のパソコンの前にでも置いておこうと思いました。
しかし、部屋に入ってパソコンの前に置いてよくよく見ると、どうも怪しい会員証に見えました。
電話番号が書いてあったので、さっそく電話して見ると、受付の女性の声が聞こえました。
「あのどうゆう店なんですか」と何も考えもしないで聞いてみると、「あ、内はお客さんの身元みんな確かめてますから、だいじょぶですよ」
「普通の人妻の方でも安心してご入会できますから」と返事がきました。
どうやら、人妻も入会するクラブというのでこれはどう考えても怪しいとぴんと来ました。
「あの、私でも入会できますか」と聞いてみると、「あ、会員の方の紹介がないとだめなんですが、あと身元がわかる運転免許証とかも必要です」と明るい声の返事がきました。
私は「じゃ、これから行きますから」と言って電話を切りました。
免許を取ってから一度も車に乗っていない、免許証も役に立つことがあるんだと思い、免許証を引き出しの奧から探すと、教えられた場所に行くことにしました。
池袋の裏手にはいると、小さい路地の奧にマンションがありその裏に小さなビルがありました。
「さっき電話したんですが、それでどんな風になってるんですか」とさりげなく聞いてみると、
「うちは人妻専門のセリクラなんです、セリクラってご存じですよね、女の子競売にかけて、男性が競り落とすというあれですが」
「うちでもらうのは、競り落とすところまでで、あとはお客さんが交際したいなり希望があれば、あとはご自分でやってくださいね」
「うちではそうゆうことはやってないので、あくまでも紹介だけで、デート一時間分のお金もらうだけですから」
「そのあとは、まあ相手が気に入らなければそのまま帰っていただいて、一日何度でも競りに来て頂いてかまいません」と慣れた様子で説明をしてくれました。
「会員の紹介がないと、だめなんですが、誰のご紹介ですか」と聞かれて、私は旦那の会員証を見せました。
すると、デジカメで顔写真を撮ってそのままプリンターで会員証を作ってくれました。
女性は無料だというので、お金もかからずほっとしました。
旦那がこの店に来ると言うことは、旦那が人妻を誰か競り落として、しかも、どっかの近くのラブホテルにでも行っているのには間違いないと思いました。
私は、「また今度来ます」と言って店をでました。
翌日礼子さんから電話がかかってきていろいろと話しをしているうちに旦那の話になって、「うちの旦那セリクラに行ってるの、私も会員になってるのよ」とうっかり話してしまいました。
すると、「旦那がセリクラに行ってるとき、こっそりセリクラに行って、自分の嫁さんがセリクラに出てるの見たら、やっぱ即離婚かしらね、これは離婚したいときは便利ね」と言い出しました。
私は考えてみればそれもそうねと納得しました。
「私もちょっとそのセリクラとか言うの行ってみたいんだけど紹介してくれる」と礼子さんに言われて、私は翌日二人でまたセリクラに行きました。
今度も旦那の会員証を見せて旦那の紹介だということにしました。
礼子さんはできあがった会員証を見て嬉しそうにしていました。
帰ろうとしてビルの出口から出ようとすると、ちょうど外国人の二人連れに話しかけられました。
礼子さんが英語で何か話すと、二人はビルの中に入っていくのが見えました。
「ねえちょっと、今の二人セリクラの場所聞いたのよ私に」と勢い込んで礼子さんがいいます。
「格好いいわよねあの二人、私あの二人に競り落とされたい、それしか知り合うチャンスないんだわ」と言って、私の手を引いてさっきのセリクラに戻りました。
ちょうどさっきの二人組の外人が受付で手続きをしている所でした。
英語が通じないらしくて、礼子さんが通訳してようやく会員になれたようでした。
二人が奧に入ると「ねえ私二人に私たちを競り落とすようたのんどいたから、オッケーだって、ね一緒に来てくれるわよね」と礼子さんがいいます。
私は仕方なく、セリに礼子さんと出ることにしました。
案内されて中に入るとまた細い通路を曲がりくねって進み、小さな待合室につきました。
待合室には椅子が数個おいてあり、その正面は大きな鏡でした。
「お待ちかね、今夜の人妻は、名門女子大出身で、遊びたいお金も欲しいという欲張り二人組、しかもレズときたら答えられませんね、二人一緒に落札していただきましょう」とマイクの声が遠くから聞こえてきました。
セリは白熱した様子で私たちの競り落とされた金額は15万でした。
礼子さんと私は、さっきの外人二人が競り落としてくれたものとばかり思って、出口で待ちました。
しかし、私たちを競り落としたのは田舎からでてきたばかりの様な中年の男性二人組でした。
礼子さんは「私帰ります」と言ってドアから出ようとしました。
しかしそばにいたドアマンの男性がすばやくドアを閉めて出られないようにしました。
「うちのシステムでは、競り落としていただいたら、必ず一時間はおつきあいしていただくことになっております」
「そうしていただかないと、紹介をしていただいた会員の方にご迷惑がかかる事になりますが、よろしいですか」と半分脅すような口調で係の女性に言われました。
私は旦那に報告がいったらまずいと思い、なんとか礼子さんを説得しました。
「もしかして、テクニック抜群のものすごい精力家かもしれないし、そしたら、絶対損するから話しだけでもしようよ」と言ってみると、「それもそうね、すごいドスケベそうだしね」と礼子さんも納得してくれました。
「この近くに面白い店があるから案内するよ」と男に誘われて私たちは店をでました。
裏道をしばらく歩いて小さなビルに入り、エレベータで五階にあがると喫茶店らしい店の前に来ました。
なんで喫茶店が面白い店なのかしらと私は不審に思って礼子さんの顔を見つめました。
「大丈夫、変な店じゃないから」と礼子さんが言うので店に入ってみましたが、店の中は照明が暗くてほとんど何もみえませんでした。
四人で席に案内されると低いテーブルの両側にゆったりとしたソファーがあって、普通の喫茶店の様にも見えました。
しばらくして目が慣れてくると、近くの席に座っているカップルが抱き合ってキスをしているのが目に入りました。
なんだか変だなと思って店の様子を確かめてみると、私のすぐ後ろの席で女が男の股間に顔を埋めているのが見えて私はびっくりしてしまいました。
「ねえちょっと」と私が礼子さんの脇腹をつっついて合図すると礼子さんは困った顔で私の手をぎゅっと握ってきました。
「この店はね、ハプニングバーと言ってね。見た目は普通の喫茶店だけど、ちょっと変わっていてね。何をしてもいい所なんだ。これから何が起こるのか誰にも判らないんだよ。だからハプニングバーと言うんだ」と男が説明をしてくれました。
私はとんでも無い所に連れて来られたと思って不安になりましたが、いったいどんな事が起きるのか興味半分な気持ちでした。
突然店の奥で「あぁ、ぁー」と女性の喘ぐ声が聞こえてきたので私は声のする方向を確かめてみました。
薄暗い店の奥にソファーがあってソファーに座っている男性の膝の上に女性が足を広げて座って居るのが目に入りました。
照明が暗くてはっきりとは見えませんでしたが男性の手が女性の胸を揉んでいるらしいとなんとなく判りました。
不意に店の入り口からカップルが入ってきて私の目の前を通り過ぎました。
女の子は高校生くらいに見える子供っぽい顔で体つきは背が低くて小柄で、学校の制服らしい白いブラウスとチェックのミニスカートを着ていました。
女の子と手を繋いでいる男は大柄で体格の良い中年の男性で女の子の父親くらの歳でしたが、親子とはとて思えませんでした。
店の奥からまた「あぁ、ぁあー」とさっきの女の声が聞こえてきました。
男が女のパンティーの中に指を入れて小刻みに指先を震わせているのが見えました。
「なんなのこれ、私帰る」と高校生らしい女の子が突然大声を出して店の入り口に戻ろうとしました。
女の子と一緒に来た男が「帰れるわけがないだろ」と女の子を大声で怒鳴りつけるとすぐに女の子の腕をねじり上げました。
「やめて、放して」と女の子が悲鳴を上げて逃げようとしましたが、男はそのまま女の子を店の奥に連れ込みました。
よく見ると店の奥には鉄格子のある小部屋があり、女の子は男に部屋の中に連れ込まれたようでした。
「駄目、止めて、許して」と女の子が大声をだして助けを求めて居るのが聞こえてきましたが、店にいる客は当たり前のような顔で誰も席を立とうとさえしませんでした。
こんな店に居たら何をされるか判らないと思って私は礼子さんに「ねえ、帰りましょう、こんな所には居られないわよ」と声を掛けました。
礼子さんも不安そうな顔で席を立とうとしましたが、男達は素早く私と礼子さんの腕を掴んでねじり上げました。
「止めて下さい」と礼子さんが大声で叫びましたが男達はすぐに私達をさっき高校生らしい女の子が連れ込まれた小部屋に引きずり込みました。
部屋の中央には大きなマットレスが置いてあり、さっきの女の子の上に男が体を重ねていました。
女の子が苦しそうに「ぁあぁん、あぁーー」と喘ぎ声をあげるのを聞いて、私は目眩がしてきました。
男達は私と礼子さんをマットレスに押し倒してきました。
燃えるような欲望が私に襲いかかり、強い風が私の体を巻き上げるように吹き付けてきました。
体の震えが止まらなくなると、すぐに次の杭が打ち込まれてきました。
いつ終わるのかわからない儀式は、繰り返すたびに私を快楽の底に沈めていきました。
礼子さんの泣き叫ぶ声は次第に喜びの声に変わり、乱暴に扱われる屈辱は燃え上がる歓喜となって私の身体を満たしました。
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