【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第十二話

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 朝方電話があり、近所のコンビニからでした。
旦那が昨日夜中にコンビニに来てそのとき財布を落としていったから取りに来て欲しいという連絡でした。
そう言えば朝財布が見つからないと言って、あちこち探していたのを思い出しました。
私がどこかにかたづけたと決めつけられ、勝手にかたづけるなと怒鳴られました。
自分で落としたくせにと思いながらコンビニに財布を取りに行きました。
財布を受け取って家に戻ると、一応中身を確かめようとクレジットカードを一枚づつだして調べました。
一枚だけ見慣れないカードを見つけました。
どうせレンタルビデオ屋のカードだと思って、気にもしてませんでしたが捨てる訳にもいかないので、旦那の部屋のパソコンの前にでも置いておこうと思いました。
しかし、部屋に入ってパソコンの前に置いてよくよく見ると、どうも怪しい会員証に見えました。
電話番号が書いてあったので、さっそく電話して見ると、受付の女性の声が聞こえました。
「あのどうゆう店なんですか」と何も考えもしないで聞いてみると、「あ、内はお客さんの身元みんな確かめてますから、だいじょぶですよ」
「普通の人妻の方でも安心してご入会できますから」と返事がきました。
どうやら、人妻も入会するクラブというのでこれはどう考えても怪しいとぴんと来ました。
「あの、私でも入会できますか」と聞いてみると、「あ、会員の方の紹介がないとだめなんですが、あと身元がわかる運転免許証とかも必要です」と明るい声の返事がきました。
私は「じゃ、これから行きますから」と言って電話を切りました。
免許を取ってから一度も車に乗っていない、免許証も役に立つことがあるんだと思い、免許証を引き出しの奧から探すと、教えられた場所に行くことにしました。
池袋の裏手にはいると、小さい路地の奧にマンションがありその裏に小さなビルがありました。
「さっき電話したんですが、それでどんな風になってるんですか」とさりげなく聞いてみると、
「うちは人妻専門のセリクラなんです、セリクラってご存じですよね、女の子競売にかけて、男性が競り落とすというあれですが」
「うちでもらうのは、競り落とすところまでで、あとはお客さんが交際したいなり希望があれば、あとはご自分でやってくださいね」
「うちではそうゆうことはやってないので、あくまでも紹介だけで、デート一時間分のお金もらうだけですから」
「そのあとは、まあ相手が気に入らなければそのまま帰っていただいて、一日何度でも競りに来て頂いてかまいません」と慣れた様子で説明をしてくれました。
「会員の紹介がないと、だめなんですが、誰のご紹介ですか」と聞かれて、私は旦那の会員証を見せました。
すると、デジカメで顔写真を撮ってそのままプリンターで会員証を作ってくれました。
女性は無料だというので、お金もかからずほっとしました。
旦那がこの店に来ると言うことは、旦那が人妻を誰か競り落として、しかも、どっかの近くのラブホテルにでも行っているのには間違いないと思いました。
私は、「また今度来ます」と言って店をでました。



 ちょうど入り口のドアを開けて出ようとすると、もう一つのドアにすれ違いで男が入ってきました。
背の低い、頭のはげ上がった、お腹の大きくせりだした男の様子が目に入った瞬間に私の膝が震えてきました。
まだ大学生だったころ、合コンのあとナンパされてカラオケに誘われ、そのあとラブホテルに連れ込まれた時の男性と雰囲気がそっくりでした。
あのときは、両手を縛られて責められて、朝まで泣き続けたのを体が覚えていました。
一度きりの体験と思っていたあのときの感触が体によみがえってくると、私はもう自分の気持ちに逆らえなくなりました。
私はさっきの受付に戻ると、今すれ違った男性の事を聞いてみました。
すると「常連のお客さんで、いつも今頃店に来るんですよ」という返事でした。
私は「今セリにでれば落札されますか」と聞いてみました。
すると「ああ、頼んでおきましょうか、落札されたい人妻がいるって」と受付の男性がいうので、私は何も考えずに「お願いします」と小さい声で答えました。
マジックミラーのついた小部屋に通されるとセリが始まりました。
お客はほかにも数人いるようでしたが、きっとさっきの男性が落札したのに違いありませんでした。
落札がすんで、出口に案内されると、私を待っていたのはやはりさっきの男性でした。
「面白い店があるんだ一緒に来ないか」と男に誘われて私は「どんな店なんですか」と聞き返しました。
「行ってみればわかるよ」と男が答えたので私はなんでもいいと思って「面白そうですね」と答えました。



 大通りをしばらく歩いてから細い裏道に入ると小さなビルに案内されました。
エレベータに乗ると男は私のお尻をなで回して来ましたが私は黙ってじっとしていました。
5階でエレベータのドアが開くと、目の前には喫茶店らしい店の入り口がありました。
旦那がいつも遊んでいるのが喫茶店というのも変な気がしましたが、男にお尻を押されて私は店に入りました。
店の中は天井から降りたスポットらいとの紫色の暗い照明だけでなんだか変な雰囲気でした。
ウェイトレスが注文を取りに来ましたが、ウェイトレスの服装は真っ赤な超ミニのスカートで変な雰囲気でした。
私は旦那がこの店に今来てるかもしれないと思って、店の中を見回してみましたが照明が暗くて客の顔を確かめるのは出来ませんでした。
突然店の奥で「ぁあ、ぁあぁー」と女性の喘ぐ声が聞こえてきたので私は声のする方向を確かめてみました。
薄暗い店の奥にソファーがあってソファーに座っている男性の膝の上に女性が足を広げて座って居るのが目に入りました。
照明が暗くてはっきりとは見えませんでしたが男性の手が女性の胸を揉んでいるらしいとなんとなく判りました。
私はこの店が普通の喫茶店ではないらしいと気がついて不安な気持ちになりました。
急に店の中央にある大きな液晶テレビに画像が映し出されました。
「この店ではね、面白いビデオが見られるんだよ」と男に言われて私はビデオの画面に目をやりました。
画面の中央には全裸の女性が立っていて、顔にはアイマスクをさせられていました。
女の子の両手は縛られて天井から吊されているように見えました。
私はいったい何のビデオなのか意味が分かりませんでした。
「おい、逆らったらお仕置きだとさっき言ったはずだ。俺の命令に一言でも逆らったらその体にたっぷりとお仕置きをしてやる」と男の低い声がスピーカーから聞こえてきて私はどきっとしました。
画面が先に進むと男が女の子の乳首を大きな金属製のクリップで挟みつけてクリップを指先で引っ張る画像が映りました。
女の子はしきりに体を捩って苦しそうにしていましたが、苦しいだけではなく快楽に酔っているような雰囲気でした。
画面がさらに進むと女の子の尻を男が鞭のような物で思い切り叩きつける場面が映し出されました。
女の子が悲鳴を上げるのがスピーカーから聞こえてきましたが、妙に気持ちよさそうな声で痛がっているだけとは思えませんでした。
「これは調教といってね、お仕置きをしている所なんですよ」と男が説明をしてくれましたがなんの事か私にはよく判りませんでした。
「この女はね奴隷なんです。奴隷はなんでもご主人様の言うことを聞かないといけない決まりでね。一言でも逆らったらお仕置きを受けるんですよ」と男が説明を続けました。
「お仕置きのあとのセックスはね普通のセックスの10倍、いや100倍くらい気持ちがいいんですよ、だから女はお仕置きをしてもらうと喜ぶんですよ」と男が言うのを聞いて私はそんな事が有るはず無いと思って男の顔を見返しました。
「強情な女だな、もっと酷い目に遭いたいのか」と脅すような男の声がスピーカーから聞こえてきて私は液晶の画面に視線を戻しました。
男が手にしている鞭を別の細長い鞭に持ち替えると、これでもかと言わんばかりに思い切り強く女の子の尻を叩き始めました。
女の子は本気で痛がっている様子で悲鳴を上げて体を震わせていました。
私はとてもビデオを見ていられなくて目をそらしました。
「お願いもう許して下さい。何でも言うことを聞きますからもう許して」と女の子の声がスピーカーから聞こえてきて私はもう一度ビデオの画面を確かめました。
「俺に逆らったらどんな目に遭うのかこれでよく判っただろう、二度と俺に逆らうんじゃないぞ」と男が女の子を怒鳴りつけるのを聞いて私はなぜ女の子がこんな酷い目に遭わされているのかなんとなく理由が分かってきました。
きっとこの女は女優にしてもらえるとか言われて騙されて、アダルトビデオ女優に成れと脅されてアダルトビデオを撮影されているのに違いないと思いました。
「お願いします、私を輪姦して下さいと言うんだ。めちゃめちゃに成るまで輪姦して下さいと言えば許してやる」と男が怒鳴りつけると女の子は小さい声で「私を廻して下さい。お願いします」と小さい声で呟きました。
本当に良いんだなと何度も念を押した後男は女の子をつり上げていた縄をほどいて女の子の体をマットレスの上に寝かせました。
男がテレビカメラに向かって「準備出来ましたよ、今すぐどうぞ」と言うと店にいた男性が大勢立ち上がって奥の小部屋に入って行きました。
液晶の画面には今部屋に入っていった男達の姿が映し出されて私はびっくりして腰を抜かしそうになりました。
いままでずっとビデオだと思っていたのは、すぐ奥の部屋でやってることをそのままテレビカメラで撮して店の液晶テレビで見せていたのでした。
このあとこの女の子がどんな目に会わされるのかは分かり切ったこと。
こんな店に居たら何をされるのか判らないと思って私は「私帰ります」と言って席を立とうとしました。
しかしすぐに男の手が私の腕を掴んでねじり上げてきました。
私は腕が痛くてとても男に逆らえませんでした。
男は私を奥の部屋に連れ込みました。
すぐ目の前で男達に囲まれている女の子が見えました。
私は女の子のすぐ横に押し倒されました。
欲望の嵐が激しい竜巻となって私の体に襲いかかってきました。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
私の体は意志のない人形のようにもてあそばれて引き裂かれました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
男の繰り返す律動は最後の瞬間が間近だと私の子宮に告げると、すぐに奧までしっかりと届いてきました。
男は私の身体を一撃で貫き通すと、最後の砦を征服して果てました。
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