【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第八話

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 近所の真琴さんが遊びに来たとき「内の旦那がさ、パソコン買いたいって言い出したんだけど」と相談されました。
「旦那は一応大学でてるけど、文系だからパソコンとか全然わからなくてね、どれを買っていいのか分からないから誰か頼める人いないかって言うのよね」
「それでさ有紀ちゃんの旦那はコンピュータの会社でしょう、だからコンピュータ安く買えるんじゃないかっていいだしてさ」
「ちょっと悪いんだけど、有紀ちゃんの旦那に頼んでみてくれないかしら」とちょっと強引に頼まれました。
旦那が帰って来てから食事のあと相談してみると「内の会社のパソコンは高いから通販で買った方が安いから」と言って相手にしてくれませんでした。
真琴さんに電話して「旦那が通販で買った方が安いと言ってるんだけど」と話すと真琴さんの旦那が電話に出てきて「通販でどうやって買って良いのか分からないから、買い方を教えてくれないと困る」とまた言われました。
私は旦那に電話を代わってもらうと、どうやら旦那がインターネットの通販でパソコンを買うことに話しがまとまったらしくて私はホットしました。
旦那はすぐに部屋に閉じこもってインターネットにアクセスしてなにやら始めていました。
コーヒーを入れて、旦那の部屋に様子を見に行くと、「もう全部終わった」と言います。
「インターネットの通販サイトで発注して、インターネット振り込みで金も払って、納品は早ければ明日だ」と機嫌も上々でした。
手早く片付けたことを自画自賛して嬉しくてしょうがない様子でした。
数日たってパソコンが届いたから来てくれと旦那に電話がありました。
旦那が今度の日曜に行くからと返事をするとどうしても今日中に来るようにと言われました。
しかたなく夕食前に私は旦那と友達の所に行くことにしました。
しかし、呼び出された場所は小さな事務所でした事務機の卸をしている長田商事という会社だと紹介されました。
そこには友達の旦那の太田がいました。
最初はそこが友達の旦那の職場だと思っていたのですが、どうも様子が変でした。
内の旦那と私は、太田の会社の社員で、パソコンを納品に来たということになっているようなのです。
太田は長田商事からパソコンの注文を受けて、旦那にパソコンを買うように頼んだのでした。
事情が分かると旦那も腹をたてて、酷く不機嫌でした。



 数日たって、また電話がかかってきました。
今度は長田商事からでした、顧客管理のソフトはどうなっているのか、という問い合わせでした。
長田商事の話しでは、頼んだのはパソコン一式だけではなく、会社の顧客管理システム一式で、すでに支払いも済んでいるとのことでした。
旦那が太田に問い合わせるとなにやら言い争いになっている様子でした、私が電話を替わると、「パソコンは顧客管理に使うと言ったはずだよ、だから顧客管理のソフトも一緒に収めるのは当たり前だろう、頼んだことはちゃんと責任もってやってもらわないと困るよ」と言い出しました。
結局顧客管理のソフトを入れるまでは支払いはしないと太田は言い出しました。
旦那はあきれかえって、怒り出すともう私に口も聞きませんでした。
私は旦那の機嫌を損ねては悪いと思って、翌日太田から金が届いたと言って、ヘソクリからお金を渡しました。
一月ほどたって、また太田から電話があり、顧客管理のシステムがまだ納品されていないと怒鳴りちらされました。
私は旦那に言うわけにも行かず太田にあやまりに行きました。
すると客先から信用をなくして大変な目にあわされたと言って詫び状を書かされました。
私は新宿のヨドバシに行って適当な顧客管理ソフトを見つけました。
普通のソフトとは違ってずいぶんと高い値段のソフトでしたが仕方がないのでなんとかお金を工面して買いました。
しかしその月の生活費を全部つぎ込んでしまったので、明日から使うお金はほとんど残りませんでした。



 私はいつも遊びに来るに紀子さんに相談してみました。
すると「変な業者に借りたら大変よ。でも大丈夫、知り合いにお金を貸してくれる業者の人がいるから紹介してあげてもいいわよ、そこはきちっとしてるから」と言ってくれました。
私は紀子さんが言うのなら大丈夫だと思ってさっそく事情を話してお金を貸してもらいました。
しかし、お金を返せるはずはなく、借金は利息でどんどん雪だるま式にふくれあがりました。
紀子さんにまた相談してみると「どう利息だけでも払ったほうがいいんじゃないの、いいアルバイトがあるの」
「あなたねえ、パーティーコンパニオンて知ってる」
「パーティーにまあ、花を添える仕事でね、お酒注いだり、おしゃべりの相手したりするんだけど」
「そのパーティーコンパニオンの仕事を紹介する事務所でね、すごいお金になるところがあるの」
「もちろん、お金になるってことは、普通のコンパニオンのお仕事だけじゃそんなにお金にはならないわよね」
「ね、分かるでしょう、いえ、旦那にばれなければいいのよ、あなたも楽しめるし」
「最近旦那とはあっちの方はご無沙汰なんでしょう」
「いやっていうくらいたっぷり楽しめるお仕事なのよ」と紀子さんに勧められてどんな仕事なのか見当はつきました。
そんな仕事するわけにはいかないと思っては見ましたが、お金のためならやるしかないと覚悟を決めました。
「是非、紹介してね、私なんでもしますから」と私が真剣な口調で頼むと紀子さんはすぐに携帯で事務所に電話してくれました。
「じゃ、一応面接するからこれから事務所に行ってくれる」と紀子さんに言われて私は道順をメモしました。
駅前から裏通りに入ると、小さなビルの前に車が止まっていて運転席の男の子が私に声をかけてきました。
「有紀さんですね、すぐ行きますから乗ってくれますか」と言って車の助手席のドアが開いたので、私はなにも考えずに車に乗りました。
車がしばらく走ると、大きなマンションの駐車場に入りました。
駐車場で車を降りるとエレベータに乗せられ、ドアの前まで連れて来られました。
「ここでパーティーがあるんですか」と私が聞いてみると「あ、そうですよ、ここです」と言われて、部屋に入りました。
入り口は普通のマンションの部屋でしたが中は改装してあるらしくて、細長通路を通って小部屋に通されました。
部屋の中央に変な形をした真っ赤な椅子がおいてあり、なんに使うのかしらと思いました。
「じゃあ、はじめますからね」と男のが言うと、いきなり私の両手をつかんで皮の紐で縛り付けました。
私がびっくりして「いったい何をするんですか」と叫ぶと「もちろん奴隷の競売にでてもらうんですよ、話しは紀子さんからもう聞いてるはずだけど、今夜一晩の奴隷だけれどね」
と言い出すので私はびっくりして体に寒気が走りました。
目の前のカーテンが開くと大きな鏡があり私の姿が映りました。
「これマジックミラーでね、この向こうにはお客さんがいて、あなたを競り落とすってわけなんですよ」
「このパーティーは奴隷の競売をするパーティーでね、一晩で一千万もの金が動くこともあるんですよ」と言われて、私はこれは競り落としてもらわないと困ると思い直しました。
男は私を変な形をした椅子に座らせると両手足を縛りつけました。
私は椅子の上で、仰向けで両足を広げる格好になりました。
その時になって私はその椅子が産婦人科で出産の時につかう椅子だと気が付きました。
男は私の下着をずらすと花園がガラスの向こうに丸見えになるように椅子を動かしました。
私の体は震えが止まらなくなって、椅子がガタガタと音を立てました。
どうやら私は競り落とされたらしく、すぐに目隠しをされ、口には猿轡をされて隣の部屋に連れて行かれました。
「今夜は楽しませてもらおうか、いやいい女じゃないか、やっぱり人妻は最高だね」と言う声が耳元で聞こえてきました。
「逆らえばお仕置きだよ、お仕置きをされたいのかな、それとも一晩奴隷になるか、どっちでもいいんだよ」と言う言葉を聞いて私の体はまた震えはじめました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
私の身体を包み込んだ欲望の渦は、すぐには激しくならずに、私の感触を楽しんでいるようでした。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
支配者に従順に従うことだけが、私に許された快感だと心の底から思えてきました。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなりました。
空高く舞い上がった私の身体は、燃え尽きるまで空をさまよい続けました。
男は私の身体を征服すると私の目からは涙がこぼれ落ちて止まらなくなりました。
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