【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第五話

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 旦那を送り出して、テレビを見ているとドアのチャイムがなりました。
出てみると、中年の女性が、大きなバッグを持って立っていました。
「あら奥さん綺麗ね、もう肌がすべすべね」
「でもね、ちょっと油断するとすぐ肌は年取っちゃうのよ」
「それでねえ、いいクリームある、これ使うとね肌が年取らないのよホントなのよ」
「ほらほら近所の園田の奥さん、最近綺麗でしょう、これ使ってるんですよ」と言われれば確かに最近園田はいつも肌が綺麗だと思いました。
「それでねえ、クリーム使う前にマッサージするんだけどまたこれが気持ちいいのよ」と言いながら販売員の女性はカバンから小さな道具を持ち出してきました。
「これね、マッサージ器なのよこれがまた、超音波マッサージ器でねすごいのよ」
「いまは体験キャンペーン中で無料なのよお、絶対お得でしょう、いまマッサージしてあげるから」と言いながら勝手に玄関に上がると、私の後ろに立ちました。
マッサージ用のクリームをたっぷりと手にとると、後ろから手を回して私の顔をゆっくりとマッサージしてくれました。
一通りクリームが肌に載ると今度はさっきのマッサージ器をゆっくりと動かしながら当ててきました。
確かに小刻みな振動が肌に伝わるのが分かって、効き目はありそうな気がしました。
私はゆっくりとした動きのマッサージ器の振動に気分がすっかり落ち着いて眠くなってきました。
マッサージが終わると高級なクリームをつけてできあがりでしたが、確かに顔が変わったように若返りました。
私はすっかり嬉しくなって、勧められるままにマッサージ器とクリームを買うことにしました。
支払いは全部ローンということで契約書にサインして、月末になってびっくりしました。
2万2千円近くの金額がローンの支払いで消えていたのです。
おばさんの説明では月々2千円くらいと言っていたのですが、よくよく見ると、
5年分割になっていて、ボーナス払いは別で支払いは確かに2千円くらいでしたが、
それとは別の金利が2万円もついていたのです。
私はすぐに電話しましたが、なにぶん直接身につける品なので返品はできないと断られました。
「よくよく説明はしたし、説明をしたという証明書に印鑑もありますから」と言われてたしかにそんな書類もあったようなきがしました。
私は旦那にも話せないしいったいどうしようかと毎日悩みました。
とうとうへそくりの貯金がそこを付き、私はレディースローンからお金を借りました。
電話をするとすぐお金を振り込んでくれるので、私はお金がたりなくなるとすぐレディースローンに電話してお金を振り込んでもらっていました。
しかし、お金は返したことは一度もありませんでした。
このままでは大変なことになると思いましたが、どうにもなりませんでした。
ある日の午後、ドアのチャイムがなり男が立っていました。
借金の取り立てに来た男でした。
「奥さん、全部で80万になるけど、どうやって返すつもいかな、あてはあるの」
「いい、アルバイトあるからやってみないか、いやだいじょぶ、誰でもできるから」
「奥さんなら、このくらいの借金はすぐ返せるから」と言われてました。
断ればどうゆうことになるのかは怖くてとても考えられませんでした。
私は、男の言うとおりにするしかありませんでした。



 夕方電話があり車で迎えに行くとの連絡でした。
私は新しい下着に着替えて車が来るのを待ちました。
車に乗せられて30分ほどして着いたのはラブホテルでした。
部屋に案内されると、中年の男が私を待っていました。
部屋の中央には大きなベッドがあって、その横にはかなり大きな液晶テレビが置いてありました。
私がベッドの横のソファーに腰を掛けると「この仕事今日が初めてなんだってね」と男が私に親しげに話しかけてきました。
私が黙っていると「旦那さんが相手にしてくれなくて、寂しかったんだろう。ちょうどいい俺がたっぷり楽しませてやるぜ」と男が話を続けました。
「奥さんみたいな美人は久しぶりだぜ、スタイルも良いし。あそこの締まりも良さそうだし」と男に言われて私はなんと答えていいのか判らなくて返事ができませんでした。
「車に乗って疲れてるんじゃないか」と言うと男は小さなドリンク剤の瓶を二つ取り出しました。
ドリンク剤には赤いラベルが貼ってあって漢方薬の名前らしい漢字がいっぱい並んでいました。
男は私にドリンク剤の蓋を取って私に一本渡すと、もう一本を自分で飲み干しました。
私は少し疲れていたのでドリンク剤を飲んだ方がいいかと思って、試しに少しだけ口に含んでみました。
漢方薬の苦みと他の成分が混じり合って疲労回復には効き目がありそうな味がしたので、私は一本をすぐに飲み干しました。
男は私がドリンク剤を飲むのを見て、口元に怪しげな笑みを浮かべていました。
「奥さん、このドリンク剤はね、特別に精力が高まる成分が入っていてね。男が飲んでも効くし、女が飲んでも効くんですよ」と男に言われて私は男が笑みを浮かべた理由に気がつきました。
「この薬を飲んでセックスするとどうなるのか、ビデオが有るので今見せますよ」と男が言うとビデオのリモコンを操作しました。
液晶テレビの画面いっぱいに男女が体を重ねる場面が映し出されると、女の喘ぎ声がスピーカーから大きな音で聞こえてきました。
男が力強いリズムで腰を動かすのに合わせて、女が頭を仰け反らせて体を震わせる場面を見て私は思わず身震いがしてきました。
今まで私が体験してきた男と女の世界とはまるで違う、別世界のセックスを目の当たりにして私は身がすくんで声もだせませんでした。
液晶テレビに映った男が顔を上げるのを見て、私はすぐにその男が今私のすぐ隣に座っている男だと気がつきました。
「この女も、デリヘルで客を取るのはこれが初めてでね。この薬を飲ませたんだ。最初は嫌がっていたけど、すぐに体が反応してね。終わったあとは泣きじゃくっていたよ。『こんなの初めて』て言ってね」と男が得意そうに言うのを聞いて私は寒気がして体が震えてきました。
男が私の膝の上に手を載せてきたとき、私は逃げだそうと思って立ち上がるとドアまで駈け寄ろうとしました。
足を数歩動かしたとき、私は急に目眩がして床に倒れ込んでしまいました。
「奥さん、この薬は男性より女性によく効くんですよ。男性が飲むとあそこが立つだけだけど。女性が飲むとね、体が思い通りには動かせなくなるんですよ」と男が言うと私の体を抱え上げてベッドに押し倒してきました。
熱く煮えたぎった欲望を前にして、私の心は逆らう気力を失いました。
私の期待を裏切るように、ゆっくりとした波が私の感触を楽しむように打ち寄せてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
今誰が私を支配しているのか、それだけが私の涙を誘う喜びでした。
私の体は空高く放り上げられたまま、落ちることを許されずに回り続けました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
暴君が究極の快楽の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなりました。
心を失って燃え続ける私の身体を、男は最後の一突きで貫き通しました。
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