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本編

12 隔世遺伝の絶滅種

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「エメリナ……どうして来たんだ……」

 乾いてひりつく喉から、ギルベルトは掠れた声を絞り出した。

「やっぱり、あの狼は…………」

 ギルベルトの正体に気づいたエメリナが、目の前で恐怖にうち震えている。
 それが耐え難いほど辛かった。

 変身する瞬間を見せたわけでもないのに、彼女が狼化した自分を見分けた時、もうお終いだと覚悟した。
 背中に乗せて走りながら、何度も誘惑に駆られた。
 ここまで一緒に連れ帰り、人容に戻って抱き締めたい。
 全てを知った上で、この身体を受け入れてくれと、懇願したかった。

 それでも……臆病な自分は踏みとどまった。
 化物と怯えられるのは仕方なくとも、せめて彼女の拒絶を、直接見たくなかった。
 安全な場所で別れれば、もう二度とここに来ないだろうと思い、公園で振り落とした。

(ああ、そうだ!俺は、人狼なんだ!)

 両腕で頭を抱え、呻いた。

 はるか昔、大陸北で猛威をふるっていた、人と狼の二つ姿を持つ種族。
 もう数百年も昔に絶滅したとなっているが、凶暴凶悪な魔物として、未だその名は世界に留まっている。
 教皇庁の災厄種リストにも、特A級クラスで記される化物だ。

「早く……早く、帰ってくれ……」

 エメリナを見ないよう、硬く目を瞑って歯を喰いしばる。
 変身直後の身体を、ドクドクと血潮が駆け巡っている。体中に付着したドラゴンの血臭が、興奮を余計に煽り立てた。

 エメリナが欲しいと、体中の血がざわつく。
 はるか祖先の人狼は、力で全てを奪い取ってきた。
 この女も、欲しければ奪ってしまえと、凶暴な血がそそのかす。

「先生……」

 震える小さな声が聞えた。

(……君は、やっぱり優しい)

 俯いたまま、心の中で呟く。
 この正体を知っても、まだそう呼んでくれるなんて。
 その先に続くのが、別れの言葉だとしても、最後にもう一度呼んでもらえたのが嬉しい。
 それだけで、もう俺は、十分に……

「ごめんなさい!もう絶対に、あんな迷惑はかけません!!」

 大声で発された、泣き声混じりの謝罪に、思わず目を開けた。

「……エメリナくん?」

 エメリナの両眼から溢れた涙が、泥と血で汚れきった頬に二筋の跡をつけていく。
 ペタンと膝をついて床に座り込み、声を震わせて何度も『ごめんなさい』と繰り返していた。

「どうしてエメリナくんが謝るんだ!?」

 呆気にとられ、おろおろ動揺しながら背中を撫でる。

「避難するよう言われたのに、余計な手出しして……結局、先生に助けられて……だから怒って、置き去りにしたんでしょう?」

「違う!!!」

 とっさに、自分でも驚くほど大声で怒鳴ってしまった。エメリナが目を丸くしている。

「あ、その……すまない。そんな風に取られるとは思わなかった」

「違うんですか?」

「あの時、エメリナ君の助けがなければ、あの子も無傷では済まなかった。無茶をしたとは思うが、感謝しているくらいだ。でも……」

 やはりどうしても言い辛く、歯切れが悪くなる。

「俺は、人狼だから……」

 すると、さっきまでの悲壮な表情はどこへやら。エメリナがパンと軽く手を打ち合わせた。

「ああ、驚きましたよ!人狼って絶滅してなかったんですね!」

「……え?」

 そりゃ驚かせたとは思うか、どうも表現が軽すぎると思うのは、気のせいか!?
 たじろぐギルベルトの心境など知らず、エメリナは一人でうんうんと納得している。

「どうりで先生は、都会暮らしが長い学者さんなのに、端々が野性派だと思いました」

 ……ついでに、さらっと失礼な事を言われた気がしたが、それはこの際、置いておこう。
 咳払いし、ギルベルトは話を重要な点に持っていく。

「もう純粋な人狼は滅んだと思う。俺は先祖返りなんだ。……系譜図を見ただろう?」

「あ、はい……」

 灰になった系譜図を思い出そうとするように、エメリナが目を泳がせる。

「俺が調べた限り、先祖で純粋な人狼はルーディ・ラインダースだけだ。
彼は一族から抜け、人間の女性との間に子孫を残した。もう血は薄まり、一族の殆どは変身もできない」

「じゃあ、あの赤枠はもしかして……」

「わずかに残った変身できる一族だ。もっとも、殆どが満月の夜にしか変身できない程度だが……」

 溜め息が零れる。
 自分もその程度なら良かったのにと、何度も思わずにいられなかった。


 どういう遺伝子の悪戯か、ギルベルトは人狼の血を、非常に濃く引き継いで産まれた。
 母の腹からすでに子狼の姿で産まれ、人の姿になるほうが後だった。
 電磁波へ過敏に反応してしまうのも、濃すぎる人狼の血ゆえかもしれないそうだ。

 そして、もっと切実に困る部分もあった。
 母も兄もその他親類も、望まなければ、ずっと変身しないで過ごせる。
 しかしギルベルトは違った。月の明るい夜は、変身衝動を抑えきれないのだ。

 世界でもっとも化学を先駆けたフロッケンベルクだが、それが環境に及ぼす影響も、一早く予知していた。
 環境保護と汚染防止のために、電気の発明直後から厳しい規制が敷かれた。
 そのため、効率重視の外国企業に遅れを取る部分もあるが、フロッケンベルクの夜空はいまだに美しく澄み渡っている。
 もっとも賑わう王都でさえ、月星は煌々とした輝きを失っていない。

 空気のいい北の故郷に居たころは、満月を挟み前後一週間は、毎晩変身して戸外を走り回らずにいられなかった。
 しかし、祖先の生きた頃とは、時代がもうすっかり変わった。
 人々は夜遅くまで起き、こっそり夜中に駆け回ろうとしても、すぐ誰かに見咎められる。
 狼が夜中の街を走り回っていると、噂はすぐ広まり、密かに取られた画像が動画サイトにアップされてしまったことさえあった。
 学校に通い会社に勤めて『普通』に街で暮らす一家が、人狼の子どもをそれと知られずに匿うのは、非常に困難な時代になっていた。

 ギルベルトのせいで近所に怪しまれかけ、家族は何度も引越しを余儀なくされた。
 気にするなと家族は言ってくれたけれど、これ以上迷惑をかけたくはなかった。
 必死で先祖のルーツを調べ、人狼伝説や自分の体質をつぶさに研究し、空気の濁った場所でなら、月夜でも変身衝動を随分と抑えられる事に気付いた。
 そして自立できるようになるとすぐ、世界で最も賑わうイスパニラ王都で、一人暮らしを始めた。

 人狼が猛威を揮っていた北国から、ずっと離れたこの地でさえも、その凶暴な悪名は知れ渡っていた。
 しかし人の溢れすぎる大都会では、かえって近所への感心が低い。
 イスパニラ王都は、フロッケンベルクの王都よりも格段にごちゃついていて賑やかで、空気は濁って夜でも地上の灯りが煌々とつき過ぎて月星は霞んでいる。
 一年でも特に明るい満月の夜などは強い変身衝動が出るけれど、それでも我を忘れて満月に歓喜し、変身して駆け回ってしまうことはない。
 こっそり変身して、野犬のうろつく裏路地を慎重に駆けるくらいで満足できた。
 そうやって何年もずっと、やり過ごしてきたのだ。


「……だから人狼と知って、君が俺に怯える姿を、見たくなかったんだ」

 今までの経緯を話し、最後に公園へエメリナを置いていった真相を吐露した。

「そうでしたか……」

 神妙な顔でエメリナが呟く。
 その顔を眺めながら、恐る恐る次の言葉を紡いだ。

「だけど、俺の耳が正しかったなら……それほど怯えられてもいないようだ」

 緊張と不安で、心臓が壊れそうだ。
 先ほどのあっけらかんとした態度に拍子抜けし、もしかしたらと淡い期待を抱き、それでも不安でたまらない。
 息を詰めて、彼女の表情を伺う。

「え、ええ……」

 あの時の恐怖を思い出したのか、エメリナは小さく肩を震わせた。

「人狼があんなに強いなんて、びっくりしました。思ってたより、ずっと迫力があって大きくて……」

 そして愛しい愛しい少女は、泥まみれの顔で、これ以上ないほど可愛らしく笑った。

「でも、ものすごく格好良かったです!ギル先生を、もっと大好きになりました!」

 ***

「ギルせんせ……んんっ!?」

 目視できないほど素早く、エメリナは人狼青年の腕に捕らえられていた。
 息が止まりそうなほど抱きしめられ、唇が塞がれる。
 互いに泥と血で汚れきっていたから、口内にじゃりじゃりと小石が混じった。
 エメリナを片手でしっかり抱き留めながら、ギルベルトがもう片手をかざし呪文を唱える。

「っ!?」

 金色の炎が、床に座り込んだままの二人を、足先から舐めるように這い登ってくる。
 熱くも痛くもない浄化の炎を見るのは、久しぶりだった。
 子供のころ、熱を出し入浴が辛いと、母がよくこれで汗を清めてくれたものだ。
 ギルベルトの手が滑らかに動き、炎をあやつり引き伸ばす。ざらつく湿った感触が消え、心地よい温もりに包まれる。
 衣服の汚れも綺麗に燃えたが、傷んだ箇所までは治らない。スカートはボロ布同然で、手持ちで一番高かったストッキングも穴だらけの無残な姿になっていた。

「この姿のエメリナを、大勢に見られたと思うと、妬けるな」

 低い声で囁かれ、下着の見えるギリギリまでむき出だった太ももを、あわてて手で隠した。

「あれだけ汚れてたら、誰も変なことなんて考えませんよ!そ、それより先生こそ……」

 よく見れば、ギルベルトは上着を一枚肩に引っ掛けただけの全裸だった。
 頬を赤くし顔を背けるエメリナに、ギルベルトが苦笑する。

「変身する時は、服を脱ぐか破くかしなくちゃいけないからなぁ。なかなか不便なんだ」

「あ、なるほど……」

 一瞬、可愛いペット用衣服を着たチワワが頭に浮かんだが、どう考えても狼には似合わないだろう。
 その合間にも汚れは着々と清められ、わずかに髪先へ残った最後の炎も消えうせた。
 とたんに、待ち焦がれていたように、再び唇を奪われた。
 抱えあげられ、傍らのソファーへ座らされた。向かいに立て膝をついたギルベルトは、初めての夜と同じ、捕食獣の光を瞳に宿らせている。

「変身の後は、興奮が収まらない……できるだけ優しくするから……」

 片手を掴まれ、指先にギルベルトの口元が寄る。
 砂利で切ったのか、そこに小さな切り傷ができていた。浄化の炎は傷口を清めてるが、傷自体は癒せない。
 指だけでなく、エメリナの体中に、もっと大きな打ち身やすりが無数についていた。

 ぬるりと傷口に熱い舌が這う。かすかな痛みと共に、ゾクリとした感覚が背筋を這い登った。

「っ!」

 声をあげそうになり、あわてて唇を閉じる。
 片手を終えると、もう片手の傷をなめられた。その次は、膝の擦り傷に舌が移動する。獣が舐めて傷を癒すように、執拗に舌が這う。

「んっ、んっ」

 唇をかみ締め、喉奥で喘いだ。
 動こうとすると、強い力で押し戻されるから、エメリナはソファーにもたれた姿勢で、縫い付けられている。
 スカートをまくられ、ストッキングの残骸も剥ぎ取られる。太ももの打ち身を舐められると、全身がとめようもなく震えた。

 淫蕩な痺れが、エメリナの身体を侵食していく。
 ギルベルトは無言のまま、熱心に全ての傷に舌を這わせ続ける。
 見える部分全てを終えると、衣服のボタンを外された。乱れてしわくちゃのスーツとシャツがはだけられる。
 衣服の中に傷は無かったが、胸の下着をずらされ、とがりきっていた先端を口に含まれると、悲鳴をあげてしまった。

「あっ!んんっ!」

 喉をそらせ、ギルベルトの髪に両手を絡める。押し戻したいのに力が入らない。
 硬くなった先端を熱い舌が転がし、何度も繰り返し吸いあげる。

「は、は……ぁ……」

 息が乱れ、目端に愉悦の涙が滲む。下腹の奥が疼き、じくじくした熱が強まっていく。
 ものほしげに腰が揺らめくのを止められない。
 ようやく胸を開放されたが、唇が重なると、疼きがいっそう激しくなる。堪えきれず、ギルベルトの首へ両腕を回しすがりついた。
 口内を嬲られる快楽に震え、流し込まれた唾液を飲み干す。舌先を吸われ、身体の奥がさらに蕩け出すのを感じた。

 疼いてたまらない部分に指を埋め込まれ、恥ずかしくなるほど淫らに締め付けてしまう。
 両膝の裏に手をかけられ、大きく持ち上げられた。身体を二つ折りにするような姿勢は少し苦しかったが、蕩けた場所に当たる熱に、すぐさま気をとられた。

「――っ!!」

 一気に貫かれ、目の前に火花が散った。
 ひくつく内部をギチギチと押し広げる雄が、ゆっくりを抜き差しを開始する。濡れ音がたち、強すぎるほどの悦楽が襲ってくる。

「エメリナ、エメリナ……愛してる」

 ずっと押し黙っていたギルベルトが、かすれた声で囁いた。
 唇の角度を変えながら、合間合間に幾度も呼ばれる。
 琥珀の瞳に金色を帯びた魔物の子孫が、いつもより犬歯の目立つ口元で、すがるように訴える。

「愛してる……どうしようもないくらい、愛してる」

 切ない声音と熱い吐息に応えるように、エメリナの全身がひくひく震える。

「あ、あ、あ……」

 同じ言葉を返したいのに、快楽に痺れた口は上手く動いてくれない。
 せめて精一杯の力で抱き返すと、触れ合った素肌から、ギルベルトの鼓動がいっそう伝わった。
 早鐘のように鳴る心音を感じ、強烈な幸福感に包まれる。
 疲労しきっていたはずなのに、足を絡めもっともっと欲しいと強請る。幾度も注ぎこまれ、声が枯れるほど鳴いた。

 そのまま崩れるように眠りへ落ち……翌朝、目を覚ましたエメリナは驚愕した。
 いつのまにかベッドに寝かされ、汗や体液も綺麗になっている。
 それは隣りでまだ眠っているギルベルトがしてくれたのだろうが……。

「怪我が……」

 掛け布から出て、シーツの上に裸のまま座り込み、自分の身体をあちこち眺める。
 全部とはいかないが、殆どの傷が癒えかけていた。
 腕の打ち身も小さな痣になっているだけだし、酷かった両膝のすりむきも、大部分が塞がりかけていた。

「相性がいいと、交わりで人狼の回復力が移るらしい」

 不意に、後ろから抱き締められた。

「先生っ!起きてたんですか!?」

 あわてて掛け布をたぐりよせ、身体を隠した。
 今さらとは思うが、カーテンの外は晴天らしく、室内はかなり明るい。余計に羞恥がこみ上げる。
 背中に密着した素肌の温もりに、鼓動がまた早くなっていく。

「え、ええと……つまり、先生と……したから、傷が早く治ったんですか?」

 動揺しながら尋ねると、思いっきり楽しんでいる声で肯定された。

「そういうことだ」

(ああ、それで……)

 思い起こせば、納得してしまう。
 ギルベルトに散々激しく抱かれ、絶対に明日は起きれそうにないと思っても、翌朝にはちゃんと疲れが取れているのだ。
 体中に残された情事の鬱血も、すぐ消えてしまう。

「もっと早く治したいなら、もう一度しようか?今日は祝日で仕事休みだし」

 ペロリとうなじを舐められ、悲鳴とともに身をすくめる。

「ひゃんっ!も、もう、十分です!」

「残念。したくないのか……」

「そ、そうじゃなくて、朝からは……先生とするのは気持ち良いし大好きですけど……はわわっ!」

 余計な事まで口走ってしまい、エメリナは首元まで赤くなって口を押さえる。

「い、今のは無しです!忘れてください!」

 ギルベルトは涙が出るほど笑い転げていた。

「断る。記憶力は良いほうなんだ」

 笑いすぎてヒクヒク震えながら、軽く口づけられた。

「でも、今ので俺も十分に満足できた。エメリナくんは本当に可愛いなぁ」

 穏やかな色を取り戻した琥珀の瞳が、愛しくてたまらないと語っている。
 この大好きな上司が、どんな魔物だって構わないと思った。
 あの広告に目を留めたのを、運命の神さまに感謝する。
 ここで働き始めたのが、全てのきっかけで……

「っ――ああああああっ!!!!」

 唐突に思い出し、エメリナは絶叫した。

「なっ!?どうした!?」

「仕事用バッグが……スマホも鍵もお財布も……全部落としてきちゃったんです!」

 エメリナの服は、とても着られる状態ではないので、ひとまずギルベルトのTシャツを借りた。裸よりはましだが、短すぎるワンピースのようだ。
 なぜかギルベルトが横をむき、無言で鼻を押さえていたのが気になったが、一階にすっ飛んでいくほうが先決だった。

 小型タブレットだけは、スーツのポケットに入れておいたのだが、盛大に底が破けて空っぽのポケットを見て、がっくりと床に両手をつく。

「せ、先生のスーツ写真……色替えが……眼鏡が……」

「眼鏡?」

 ギルベルトが怪訝な声をあげた。

「あっ!いえ、こっちの話で……」

「可能性は低いが、役所に遺失物として届けられているかもしれない」

 そう宥められ、少し気分が落ちついた。

「だけど、直接行かないほうが良いだろうな」

 ふと真剣な声で言われ、新聞を見せられる。
 紙面には、昨日の事件が盛大に報じられていた。
 あの最中でも誰かが写真をとっていたらしく、ドラゴンと撃ちあっているショベルカーの写真も載っていた。

 幸いにも機体の陰になってエメリナの顔は写っていなかったが、教皇庁ではこの少女と狼の行方を追っていると、記事には記されている。
 もしエメリナだとばれたら、狼のことをしつこく聞かれるだろう。
 下手をすれば、強制拘置と尋問にもなりかねない。

「俺の荷物も瓦礫に埋まっているだろうし……届けてもらったほうが得策だな」

 ギルベルトがニヤリと笑い、自分のスマホを差し出す。
 エメリナも一緒なのをいいことに、昨日は持ち歩かず、家に放置していたのだ。

「電話一本で繋がる便利な世の中になったと、初めて思うよ。ウリセスに連絡をしてくれ」


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