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nandemoE

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最後の恋6

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「私達の会話、隣の部屋で聞こえてたみたいで」

「マジか。恥ずかしいな」

「それで、なんか大君くんのこと悪く思ってないみたいで……私は大君くんといられるなら今更どんな関係でも文句は無いから」

「まさか娘を餌に使う気か」

「そんなつもりは無いのよ? でも、お互いがそれで良ければとも思うし……ちょっと考えてみてくれない?」

「正直、あの頃の瑞樹そのままでそう言われると揺らぐな」

「でしょう?」

「こら、調子乗るな」

「いやん」

「あほか。70過ぎていやんはないだろ、いやんは」

「ごめんなさい、つい昔に戻ったみたいで」

「はあ……熊ちゃんが昔の知り合いに会うと昔に戻るって言ってたのは本当だったな」

「そうね、確かにそれは本当よ。いいえ、むしろ私は今、あの頃からの時間が動き出したような気さえするわ」

「すぐ連絡するよ、色々と時間を取り戻したい」

「うん、楽しみにしてる」

 二人は手を振って別れた。
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