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最後の恋6

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 そして帰路に就くべく宇佐美宅から出た大君を瑞樹が呼び止めた。

「その、大君くん、また来てくれる?」

「もちろん。どうして?」

「あのね、私の娘なんだけど……」

美香みかちゃんだっけ? 最初は瑞樹本人かと思ったよ、昔の瑞樹にそっくりだ」

「覚えててくれたんだ」

「まだ3歳くらいだった美香ちゃんしか知らないけどな。そっか、もう同じ年くらいか」

「そうね、ちょうど今の貴方と同じ年になるわね」

「早いなあ。すっげえ美人になってる」

「ありがとう。それでね、実は美香も少し前に離婚しちゃって」

「離婚は三代続くって言うしな」

「やめてよ縁起でもない……それで今、美奈みなって言う孫と3人で暮らしているんだけど」

「うん?」

「もし嫌じゃなければ、美香なんか、大君くんとちょうど良いんじゃないかなって」

「いやいや、美香ちゃんの方が嫌がるだろ」

「それが、そうでもなさげだったから」

「どう言うこと?」
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