86 / 155
元妻6
しおりを挟む
「もう済んだことだ」
「お前は良いのかよ! 死ぬほど辛かったんじゃねぇのかよ!」
熊三は大君の代わりに泣いていた。
「お前は何で許せるんだよ、何でそんな奴を今更気遣えるんだよ!」
「だから、許すとか気遣うとかじゃねぇって言っただろ」
「許せねぇ。俺はあいつが許せねぇよ」
「その辺にしておけよ、朱莉が来て変に思うだろ」
店内に拳を叩きつける音が響いた。
「出来れば、あいつには会いたくなかったな」
「すまねえ、俺が無神経だった」
「別に良いよ。朱莉の目的は予想付いてるし、あいつを目の前にした時の自分の気持ちも確認しておきたい。熊ちゃんの言う通り、ケリつけて新たな人生を歩むのも悪くない」
「強いな、ヒロは」
「一度死んだせいか色々俯瞰して見える、解る。……あの時のあいつの気持ちも」
「お前は良いのかよ! 死ぬほど辛かったんじゃねぇのかよ!」
熊三は大君の代わりに泣いていた。
「お前は何で許せるんだよ、何でそんな奴を今更気遣えるんだよ!」
「だから、許すとか気遣うとかじゃねぇって言っただろ」
「許せねぇ。俺はあいつが許せねぇよ」
「その辺にしておけよ、朱莉が来て変に思うだろ」
店内に拳を叩きつける音が響いた。
「出来れば、あいつには会いたくなかったな」
「すまねえ、俺が無神経だった」
「別に良いよ。朱莉の目的は予想付いてるし、あいつを目の前にした時の自分の気持ちも確認しておきたい。熊ちゃんの言う通り、ケリつけて新たな人生を歩むのも悪くない」
「強いな、ヒロは」
「一度死んだせいか色々俯瞰して見える、解る。……あの時のあいつの気持ちも」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる