フューマン

nandemoE

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旧友1

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「では結局、お義父様のフューマンはお選びにならなかったのですね?」

「そりゃそうだよ、なんたって本物の女の子をゲットして来きちゃったんだから」

 昴流は上機嫌でナナに語っていた。

「にしても父さんには心底恐れ入ったよ。敢えてフューマンを選びに来てる子をナンパして口説いちゃうんだからさ。しかも15歳下の大人しそうなすっごい可愛い子。普通じゃないよね。しかし、それでこそ僕の父さんだ」

「昴流止めてくれ、思い返しても死にそうだ」

「大丈夫大丈夫、父さんなら生き返るし」

「昴流様! それは悪ふざけが過ぎますよ! ナナだって怒ります!」

「だがこれが浮かれずにいられる? 飲もう! 父さん、今日も」

「どうせ肴にされるのが目に見えてるんだよなあ」

「え? 僕まさか50歳にもなって兄弟が出来ちゃうのかな。参っちゃうなあ……ねえどうしようか。ナナァ、私を導いてくれ」

「では調子に乗らないで下さい」

「ああ、後はナナの言う通りにする」

 と言いつつ暫く昴流の上機嫌は治まらなかった。
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