フューマン

nandemoE

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フューマン4

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「悪いけど父さんには難しくて良く理解できないな。異世界転移して現代知識で無双どころか35年前の知識で最弱と言ったところか、今の俺は」

「ははは。あったね、父さんの録画してた番組にそんな嗜好のが」

「嘘だろっ? 最期にちゃんと消し……く、引っ掛けか」

「しかしもう遅い……僕の勝ちだな」

「やられたよ」

「あはは、冗談だよ。僕だって色々と人生経験は積んで来たつもりだからね。父さんがどんな嗜好の持ち主だったとしても個人として尊重するさ」

「複雑だなあ。俺の息子なのに俺より大人なんだものなあ」

「すぐ慣れるよ。ほら言うだろ?幾つになっても子供は子供だって」

「それを子供の方が言うかね?」

「じゃあ人は一定の年齢で精神の成長が止まるって話があるだろ。それなら僕が父さんに追いついてたって普通のことでしょう。同じだよ、同じ」

「……これが老いては子に従えと言うヤツか」

「上手いこと言うね。父さんももう73歳だもんね、戸籍上は」

「ああ、そうか、そう言うことになってるか。考えてみりゃ当然のことだけど」
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