102 / 121
答え合わせ5「選択の時」
しおりを挟む
誰も、何も言わない。
僕は、金縛りにあったみたいに動けない。
頭が、状況に追いつこうとしてくれない。
お師匠様だけが、楽しそうに、笑っている。
「お前さんは敵国のスパイに操られ、踊らされ、西王国の開戦理由を作っちまったのさ。
…………ざまぁないね、クリス?」
「お、お師匠様……? それってどういう……」
「言葉のまんまの意味さね。ほら魔王様、これが宣戦布告状さね」
お師匠様が、封のされた手紙をテーブルの上に放り投げる。
「儂のところとお前さんのところはあくまで休戦中。本当は宣戦布告状用意せず、一方的に砲弾の雨あられを降らせたっていいんだが、ま、これも文明人としての礼儀ってやつかねぇ」
それからお師匠様が、僕に笑いかける。
「オーギュスとか言ったかい、お前さんの幼馴染? あいつもあいつでこの街に魔物暴走を招き入れた大罪人だが、お前さんだって負けていないよ。
なぜならお前さんは、この街を、国を、戦争に巻き込んだ張本人だからさ!
――さぁ、お前さんは儂と一緒に来るんだ。
お前さんはただ、ここで『うん』と言いさえすればいい。そうすれば儂は、お前さんの寿命が尽きるまで、大切に大切に可愛がってやろう……ただし、アルフレド王国でね!」
「……う」
お師匠様の命令には、絶対服従。
「…………う、うぅ」
お師匠様は、僕の命の恩人で人生の恩人。
お師匠様がいるからこそ、いまの僕がある。
「う――――」
「――行かないで、クリスッ!!」
シャーロッテの声。
顔を上げれば、居間の入り口で、シャーロッテが青い顔をして僕を見ている。
『クリス君、アリスさんを【収納】しなさい!』
突如、頭に直接ノティアの声が響いた――【念話】だ!
で、でもお師匠様を【収納】なんて――
『早くなさい!! 真偽がどうであれ、アリスさんを【収納】して拘束してしまえば、落ち着いて対処ができますわ!』
『わ、分かった!』
僕はお師匠様に手を差し向け、
「――【無制限収納空間】ッ!!」
――――――――バチンッ!!
お師匠様の体を、抵抗のまぶしい光が覆う!
【収納】は、失敗だ。
「あいにくと、儂の体表にはマスターから直々に授かった【自動魔法防護結界】がかかっていてね」
冷たく笑いながら、お師匠様が自分のへその下――丹田を示す。
「ここにある儂のコア――マスターの霊魂の欠片を練り込んだ魔石が砕かれでもしない限り、儂に魔法は効かない」
「行け、レヴィ!」
バフォメット様の声にレヴィアタン様がうなずき、魔王様とレヴィアタン様の姿が消える――【瞬間移動】だ。
そしてそのときにはもう、虚空から抜き放たれたバフォメット様の剣が、お師匠様の首に届いていた。
お師匠様の首が、跳ね飛ばされ――
ガギィィィィイイイイインッ!!
――なかった!
「オリハルコン製かい? いい剣だし【闘気】も申し分ないが、相手が悪いさね」
バフォメット様が目にもとまらぬ速さで何度も斬りつけるけれど、お師匠様の服が切れるばかりで、血の一滴も出ず、どころかお師匠様の素肌は傷ひとつつかない。
「クリス。お前さん、儂の胸をさんざん固いだ何だと言ってくれたが、当り前さね。儂の体は、この通りマスターお手製のオリハルコン超合金でできているんだから。
儂は、人間じゃあない。
儂は意志を持った人形――マスターたる勇者アリス・アリソン・フォン・ロンダキア・ルキフェル14世によって生み出された自動人形さね」
人前で一度も食事をしたことがないお師匠様――…食べる必要がなかったから。
汗をかかず、顔色も変わらないお師匠様――…そんなことができる機能が、人形の体には備わっていないから。
思えば、違和感はいくつもあった。
けれど僕は気づかなかった。
気づきたくなかった。
気づいてしまうことで、お師匠様が離れて行ってしまうんじゃないかとずっと怯えていた。
「離れてッ! 【魔法防護結界】!!」
ノティアの言葉と同時にバフォメット様がお師匠様から距離を取り、同時にお師匠様の体がノティアが発生させた結界に閉じ込められる。
ノティアが結界に手を当て、
「【大爆裂】ッ!!」
結界内で真っ赤な炎と爆風が巻き起こる!!
本来ならば、地形ごと消し飛ばすような聖級破壊魔法……こんな大爆発、並みの人間じゃあ骨も残らないだろうと思う。
けれど。
「言ったろう、ノティア? 【自動魔法防護結界】だと」
まったく無傷な、衣服すら焦げひとつついていないお師匠様が、ゆっくりとした足取りで【魔法防護結界】内から出てきた。
「さぁクリス、儂の手を取るんだ」
お師匠様が手を差し伸べてくる。
「いけませんわ、クリス君」
ノティアが僕を庇うように立つ。
「どきな、ノティア」
「どきませんわ」
「ふぅむ、攻撃魔法が使えないってのが不便――」
そのとき、お師匠様の背後にツノ持ち魔族の老婆が現れた!
「【究極物理防護結界】」
老婆が物理的な結界でお師匠様の体を拘束する。
お師匠様は薄っすらと輝く結界の壁をコツコツと叩きながら、
「おやおや、お前さんは――ベルゼネ・ド・ラ・ベルゼビュートかい!? 懐かしい……数千年ぶりさね!」
「…………?」
老婆――ベルゼビュートと言えば、確か四天王の最長老のはずだ――が首をかしげる。
「あぁ、あのときは儂が一方的にお前さんを監視していたんだったっけ。ロンダキア領で間諜活動に精を出すお前さんをねぇ」
「……随分と懐かしい話だ。誰だい、お前?」
老婆が目を細める。
「アリス・アインス・フォン・ロンダキア」
「「「「アルフレド王国の守護神!?」」」」
ノティア、バフォメット様、領主様、そして老婆が悲鳴に近い声を上げる。
「なるほど、西王国の守護神が、今度はこうして間諜の女として活躍してるってわけか? 皮肉なものだ」
ベルゼビュート様が笑う。
そして気がつけば、この部屋にはさらにふたりのツノ持ち魔族――レヴィアタン様と、見上げるほどの巨体を持った騎士っぽい方――がいる。
「ははっ、四天王そろい踏みってわけかい。さすがに分が悪いさね」
お師匠様が言い、それから僕に向かって微笑みかけ、
「また迎えに来るよ、クリス。
――今度はアルフレド王国軍と一緒に、ね」
そう言った瞬間、お師匠様は姿を消した。
「て、【瞬間移動】――…」
僕は、お師匠様は【瞬間移動】が使えないものだとばかり思っていた。
……けれど思い返せば、そんなこと、ただの一度も言ったことはなかったんだ。
***********************
本作は過去作『異世界無限レベリング』の未来のお話という形も取っておりまして、四天王ベルゼビュートは過去作で主人公及びアリス・アインスと争った四天王のひとりであり、数千年を生きる大魔女です。
ふたりの関係を一言で説明すると、『ベルゼビュートは西王国へのスパイ活動をしており、アリス・アインスはそんなベルゼビュートをこっそり監視していた』という具合です。
次回、ついについに攻撃魔法を解禁されてしまったアリス・アインス師匠と、クリス、ノティア、四天王及び東王国精鋭冒険者らによる地獄の総力戦!!
僕は、金縛りにあったみたいに動けない。
頭が、状況に追いつこうとしてくれない。
お師匠様だけが、楽しそうに、笑っている。
「お前さんは敵国のスパイに操られ、踊らされ、西王国の開戦理由を作っちまったのさ。
…………ざまぁないね、クリス?」
「お、お師匠様……? それってどういう……」
「言葉のまんまの意味さね。ほら魔王様、これが宣戦布告状さね」
お師匠様が、封のされた手紙をテーブルの上に放り投げる。
「儂のところとお前さんのところはあくまで休戦中。本当は宣戦布告状用意せず、一方的に砲弾の雨あられを降らせたっていいんだが、ま、これも文明人としての礼儀ってやつかねぇ」
それからお師匠様が、僕に笑いかける。
「オーギュスとか言ったかい、お前さんの幼馴染? あいつもあいつでこの街に魔物暴走を招き入れた大罪人だが、お前さんだって負けていないよ。
なぜならお前さんは、この街を、国を、戦争に巻き込んだ張本人だからさ!
――さぁ、お前さんは儂と一緒に来るんだ。
お前さんはただ、ここで『うん』と言いさえすればいい。そうすれば儂は、お前さんの寿命が尽きるまで、大切に大切に可愛がってやろう……ただし、アルフレド王国でね!」
「……う」
お師匠様の命令には、絶対服従。
「…………う、うぅ」
お師匠様は、僕の命の恩人で人生の恩人。
お師匠様がいるからこそ、いまの僕がある。
「う――――」
「――行かないで、クリスッ!!」
シャーロッテの声。
顔を上げれば、居間の入り口で、シャーロッテが青い顔をして僕を見ている。
『クリス君、アリスさんを【収納】しなさい!』
突如、頭に直接ノティアの声が響いた――【念話】だ!
で、でもお師匠様を【収納】なんて――
『早くなさい!! 真偽がどうであれ、アリスさんを【収納】して拘束してしまえば、落ち着いて対処ができますわ!』
『わ、分かった!』
僕はお師匠様に手を差し向け、
「――【無制限収納空間】ッ!!」
――――――――バチンッ!!
お師匠様の体を、抵抗のまぶしい光が覆う!
【収納】は、失敗だ。
「あいにくと、儂の体表にはマスターから直々に授かった【自動魔法防護結界】がかかっていてね」
冷たく笑いながら、お師匠様が自分のへその下――丹田を示す。
「ここにある儂のコア――マスターの霊魂の欠片を練り込んだ魔石が砕かれでもしない限り、儂に魔法は効かない」
「行け、レヴィ!」
バフォメット様の声にレヴィアタン様がうなずき、魔王様とレヴィアタン様の姿が消える――【瞬間移動】だ。
そしてそのときにはもう、虚空から抜き放たれたバフォメット様の剣が、お師匠様の首に届いていた。
お師匠様の首が、跳ね飛ばされ――
ガギィィィィイイイイインッ!!
――なかった!
「オリハルコン製かい? いい剣だし【闘気】も申し分ないが、相手が悪いさね」
バフォメット様が目にもとまらぬ速さで何度も斬りつけるけれど、お師匠様の服が切れるばかりで、血の一滴も出ず、どころかお師匠様の素肌は傷ひとつつかない。
「クリス。お前さん、儂の胸をさんざん固いだ何だと言ってくれたが、当り前さね。儂の体は、この通りマスターお手製のオリハルコン超合金でできているんだから。
儂は、人間じゃあない。
儂は意志を持った人形――マスターたる勇者アリス・アリソン・フォン・ロンダキア・ルキフェル14世によって生み出された自動人形さね」
人前で一度も食事をしたことがないお師匠様――…食べる必要がなかったから。
汗をかかず、顔色も変わらないお師匠様――…そんなことができる機能が、人形の体には備わっていないから。
思えば、違和感はいくつもあった。
けれど僕は気づかなかった。
気づきたくなかった。
気づいてしまうことで、お師匠様が離れて行ってしまうんじゃないかとずっと怯えていた。
「離れてッ! 【魔法防護結界】!!」
ノティアの言葉と同時にバフォメット様がお師匠様から距離を取り、同時にお師匠様の体がノティアが発生させた結界に閉じ込められる。
ノティアが結界に手を当て、
「【大爆裂】ッ!!」
結界内で真っ赤な炎と爆風が巻き起こる!!
本来ならば、地形ごと消し飛ばすような聖級破壊魔法……こんな大爆発、並みの人間じゃあ骨も残らないだろうと思う。
けれど。
「言ったろう、ノティア? 【自動魔法防護結界】だと」
まったく無傷な、衣服すら焦げひとつついていないお師匠様が、ゆっくりとした足取りで【魔法防護結界】内から出てきた。
「さぁクリス、儂の手を取るんだ」
お師匠様が手を差し伸べてくる。
「いけませんわ、クリス君」
ノティアが僕を庇うように立つ。
「どきな、ノティア」
「どきませんわ」
「ふぅむ、攻撃魔法が使えないってのが不便――」
そのとき、お師匠様の背後にツノ持ち魔族の老婆が現れた!
「【究極物理防護結界】」
老婆が物理的な結界でお師匠様の体を拘束する。
お師匠様は薄っすらと輝く結界の壁をコツコツと叩きながら、
「おやおや、お前さんは――ベルゼネ・ド・ラ・ベルゼビュートかい!? 懐かしい……数千年ぶりさね!」
「…………?」
老婆――ベルゼビュートと言えば、確か四天王の最長老のはずだ――が首をかしげる。
「あぁ、あのときは儂が一方的にお前さんを監視していたんだったっけ。ロンダキア領で間諜活動に精を出すお前さんをねぇ」
「……随分と懐かしい話だ。誰だい、お前?」
老婆が目を細める。
「アリス・アインス・フォン・ロンダキア」
「「「「アルフレド王国の守護神!?」」」」
ノティア、バフォメット様、領主様、そして老婆が悲鳴に近い声を上げる。
「なるほど、西王国の守護神が、今度はこうして間諜の女として活躍してるってわけか? 皮肉なものだ」
ベルゼビュート様が笑う。
そして気がつけば、この部屋にはさらにふたりのツノ持ち魔族――レヴィアタン様と、見上げるほどの巨体を持った騎士っぽい方――がいる。
「ははっ、四天王そろい踏みってわけかい。さすがに分が悪いさね」
お師匠様が言い、それから僕に向かって微笑みかけ、
「また迎えに来るよ、クリス。
――今度はアルフレド王国軍と一緒に、ね」
そう言った瞬間、お師匠様は姿を消した。
「て、【瞬間移動】――…」
僕は、お師匠様は【瞬間移動】が使えないものだとばかり思っていた。
……けれど思い返せば、そんなこと、ただの一度も言ったことはなかったんだ。
***********************
本作は過去作『異世界無限レベリング』の未来のお話という形も取っておりまして、四天王ベルゼビュートは過去作で主人公及びアリス・アインスと争った四天王のひとりであり、数千年を生きる大魔女です。
ふたりの関係を一言で説明すると、『ベルゼビュートは西王国へのスパイ活動をしており、アリス・アインスはそんなベルゼビュートをこっそり監視していた』という具合です。
次回、ついについに攻撃魔法を解禁されてしまったアリス・アインス師匠と、クリス、ノティア、四天王及び東王国精鋭冒険者らによる地獄の総力戦!!
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる