92 / 121
レッスン86「オーギュス」
しおりを挟む
処刑は、娯楽。
楽しみの少ないこの城塞都市の、中央広場を使って繰り広げられるこの残虐なショーは、街の住人たちの楽しみのひとつだ。
オーギュスの処刑は瞬く間に街中に公示され、そのウワサは西の森隣の『街』にまで届き、こうして今日、城塞都市最大の広場である『内東地区』の広場に、大きなギロチン台が設置されている。
この街に3つある広場は、『内東地区』、『内北地区』、『内南地区』の3ヵ所にある。
『内西地区』に無い理由は簡単で、そもそも西側は敵国たる西王国からの攻撃にさらされる前提の地区だからだ。
『内西地区』には大通りがなく、敵軍の進行を妨げる為の曲がりくねった道が敷かれている。
逆に東側は王国中心に向いていて、城塞都市はどちらかと言えば東側の方が栄えている。
その、最も栄えている『内東地区』の広場で。
オーギュスが、ギロチンの前で這いつくばっている。
いまは、メインディッシュであるギロチンショーの前の、罪人への投石タイム。
衛兵が配る石を受け取った領民たちが、舞台上のオーギュスへ石を投げつけている。
あ、あはは……みんな楽しそうだ。
最近、兵器やら美容やら音楽やらで物珍しいものをたくさん輸入してくれる僕らの『街』を危機に陥れたとあって、城塞都市の住民たちもご立腹らしい。
そして僕は、中央広場に面した高級宿の、3階に儲けられたテラスからその様子を眺めている。
――オーギュス。
物心ついたころからずっとずぅっと、僕を殴り、蹴り、虐げてきたオーギュス。
あいつはいつ何時だって僕の前に現れ、僕の人生の邪魔をした。
殺したいと――…この手で徹底的に痛めつけ、手指を全部切り落とし、それらを飲み込ませて窒息死させたいと、何度妄想したことだろう。
それが、その妄想が、こんな形で実現するとは。
「クリス……」
柵にもたれ掛かかり、血にまみれるオーギュスを眺める僕の横では、シャーロッテが青い顔をして僕の手を握っている。
シャーロッテはそれ以上、何も言わない。
シャーロッテは何が言いたいんだろう――彼女の視線は僕とオーギュスを行ったり来たりしている。
「……領主様の決定だよ。いまさら覆らない」
「そう……だよね……」
言って、残念そうな表情をする……僕にとっては憎んでも憎み切れない相手でも、シャーロッテにとっては同じ孤児院仲間ってことなんだろうか。
……やがて投石タイムが終了し、舞台上に領主様が現れた。
公示人がオーギュスの罪状を読み上げる。
もう、驚きすらしなかったけれど……難民村の川に糞を投げ込んだのも、オーギュスの仕業だった。
公示人が下がり、オーギュスの首がギロチン台にはめ込まれる。
「あぁ……」
隣ではシャーロッテが痛ましそうな顔をして、
「さっさとちょん斬っちまえ」
相変わらず冷徹なお師匠様と、
「ですわねぇ。クリス君がいないなら、もう帰ってるところですわ」
さらに冷徹なノティア。
あざ笑うべきなのか、悲しむべきなのか。
未だに僕は、決めかねている――。
「これより、重罪人オーギュスを、斬首の刑に処す!!」
公示人が声を張り上げる。
執行人が縄を切る。
ギロチンの刃がオーギュスの首目がけて落ちていく。
その光景は、
お師匠様の【思考加速】もないのに、
ひどくゆっくりと見える。
オーギュスと、目が合った。
『た・す・け』――と口が動いたのを見てしまい、
オーギュスの首に刃物が入る瞬間がしっかりと見えて、
まるで蹴鞠か何かのように、
オーギュスの首が飛び、
――――飛んでいく首と、
再び、
目が合った。
「――て・く・れ――」
「【無制限収納空間】ッ!!」
――――たまらず、オーギュスの首と体を遠隔【収納】してしまった。
「はぁ? お前さん、何をしてるさね。首と体を繋げて、もう一回斬首にかけるってわけかい?」
「領主の決定に盾つくと面倒ですわよ? まぁ、わたくしはクリス君を全肯定しますけれど」
お師匠様とノティアがそれぞれ怖いことを言ってくる。
「――【無制限収納空間】」
僕は【収納空間】で舞台上に転移し、領主様の前で跪く。
「冒険者クリスです。この度は、閣下の処刑を邪魔だてしてしまい、誠に申し訳ございません」
「いまの、重罪人オーギュスの肉体が消えたのは、そなたの魔法か?」
「はい」
「それで」
領主様が、低く威厳のある深い声色で言った。
「どうするつもりだ、冒険者クリス? その首と体を、後生大事に保管するのか? それとも――…」
「生き返らせたく存じます」
「ふむ……」
特に驚いたふうもない、領主様。きっと、僕がドナの腕を回復させた話も聞いているってことなんだろうね……。
「黄泉帰らせて、どうする? こいつはそなたの大切な『街』を滅亡の危機に陥らせた、重罪人だ」
「奴隷にします。【隷属】の契約を結ばせれば、二度と悪さはできないでしょう?」
「お前は、それで、良いのだな?」
「――――……」
オーギュス。
十年来、僕を虐げ続けてきた、憎き相手。
でも、
「……………………はい」
死なせてしまうのは、違うと思った。
「良かろう。いま、この場に出せるか?」
「ははっ。【目録】」
【収納】日時順に並べると、『生きたオーギュスの頭部』と『生きたオーギュスの胴体』が出てくる。
そのふたつを重ね合わせると、『生きたオーギュス』になった。
さらに『生きたオーギュス』をタッチすると、
「…………え?」
投石で傷つけられ、血まみれの顔をした、オーギュスが出てきた。
オーギュスはその場にへたりこみ、
「お、お、俺、た、確かに、く、首を――…あああ」
失禁した。
…………下らない。
僕の人生は、こんな奴に左右されていたのか。
「これなるは、魔物暴走を防ぎ切りし無敵の戦士、クリス!」
領主様が群衆に向けて声を張り上げる。
「冒険者クリスはその力でもって魔物を【収納】することもできれば、この通り、切り落とされた首をつなげなおすことすらできる!
冒険者クリスは重罪人オーギュスから害を受けた一番の被害者でありながら、この者を許すと言った!
私はその心意気に免じ、重罪人オーギュスの処刑を取り止め、奴隷落ちで許すこととする!」
ワァァアアアアア……という、群衆からの歓声は何を意味するのやら。
「オーギュス……」
僕は、こちらに怯えた視線を向けてくるオーギュスに向けて言う。
「これでお前は、僕の奴隷だ。
…………ざまぁ、見ろ」
***********************
今回で、アリス・アインスお師匠様からの長い『レッスン』は終わり。
次回からは『テスト』と、それに続く『答え合わせ』が始まります。
楽しみの少ないこの城塞都市の、中央広場を使って繰り広げられるこの残虐なショーは、街の住人たちの楽しみのひとつだ。
オーギュスの処刑は瞬く間に街中に公示され、そのウワサは西の森隣の『街』にまで届き、こうして今日、城塞都市最大の広場である『内東地区』の広場に、大きなギロチン台が設置されている。
この街に3つある広場は、『内東地区』、『内北地区』、『内南地区』の3ヵ所にある。
『内西地区』に無い理由は簡単で、そもそも西側は敵国たる西王国からの攻撃にさらされる前提の地区だからだ。
『内西地区』には大通りがなく、敵軍の進行を妨げる為の曲がりくねった道が敷かれている。
逆に東側は王国中心に向いていて、城塞都市はどちらかと言えば東側の方が栄えている。
その、最も栄えている『内東地区』の広場で。
オーギュスが、ギロチンの前で這いつくばっている。
いまは、メインディッシュであるギロチンショーの前の、罪人への投石タイム。
衛兵が配る石を受け取った領民たちが、舞台上のオーギュスへ石を投げつけている。
あ、あはは……みんな楽しそうだ。
最近、兵器やら美容やら音楽やらで物珍しいものをたくさん輸入してくれる僕らの『街』を危機に陥れたとあって、城塞都市の住民たちもご立腹らしい。
そして僕は、中央広場に面した高級宿の、3階に儲けられたテラスからその様子を眺めている。
――オーギュス。
物心ついたころからずっとずぅっと、僕を殴り、蹴り、虐げてきたオーギュス。
あいつはいつ何時だって僕の前に現れ、僕の人生の邪魔をした。
殺したいと――…この手で徹底的に痛めつけ、手指を全部切り落とし、それらを飲み込ませて窒息死させたいと、何度妄想したことだろう。
それが、その妄想が、こんな形で実現するとは。
「クリス……」
柵にもたれ掛かかり、血にまみれるオーギュスを眺める僕の横では、シャーロッテが青い顔をして僕の手を握っている。
シャーロッテはそれ以上、何も言わない。
シャーロッテは何が言いたいんだろう――彼女の視線は僕とオーギュスを行ったり来たりしている。
「……領主様の決定だよ。いまさら覆らない」
「そう……だよね……」
言って、残念そうな表情をする……僕にとっては憎んでも憎み切れない相手でも、シャーロッテにとっては同じ孤児院仲間ってことなんだろうか。
……やがて投石タイムが終了し、舞台上に領主様が現れた。
公示人がオーギュスの罪状を読み上げる。
もう、驚きすらしなかったけれど……難民村の川に糞を投げ込んだのも、オーギュスの仕業だった。
公示人が下がり、オーギュスの首がギロチン台にはめ込まれる。
「あぁ……」
隣ではシャーロッテが痛ましそうな顔をして、
「さっさとちょん斬っちまえ」
相変わらず冷徹なお師匠様と、
「ですわねぇ。クリス君がいないなら、もう帰ってるところですわ」
さらに冷徹なノティア。
あざ笑うべきなのか、悲しむべきなのか。
未だに僕は、決めかねている――。
「これより、重罪人オーギュスを、斬首の刑に処す!!」
公示人が声を張り上げる。
執行人が縄を切る。
ギロチンの刃がオーギュスの首目がけて落ちていく。
その光景は、
お師匠様の【思考加速】もないのに、
ひどくゆっくりと見える。
オーギュスと、目が合った。
『た・す・け』――と口が動いたのを見てしまい、
オーギュスの首に刃物が入る瞬間がしっかりと見えて、
まるで蹴鞠か何かのように、
オーギュスの首が飛び、
――――飛んでいく首と、
再び、
目が合った。
「――て・く・れ――」
「【無制限収納空間】ッ!!」
――――たまらず、オーギュスの首と体を遠隔【収納】してしまった。
「はぁ? お前さん、何をしてるさね。首と体を繋げて、もう一回斬首にかけるってわけかい?」
「領主の決定に盾つくと面倒ですわよ? まぁ、わたくしはクリス君を全肯定しますけれど」
お師匠様とノティアがそれぞれ怖いことを言ってくる。
「――【無制限収納空間】」
僕は【収納空間】で舞台上に転移し、領主様の前で跪く。
「冒険者クリスです。この度は、閣下の処刑を邪魔だてしてしまい、誠に申し訳ございません」
「いまの、重罪人オーギュスの肉体が消えたのは、そなたの魔法か?」
「はい」
「それで」
領主様が、低く威厳のある深い声色で言った。
「どうするつもりだ、冒険者クリス? その首と体を、後生大事に保管するのか? それとも――…」
「生き返らせたく存じます」
「ふむ……」
特に驚いたふうもない、領主様。きっと、僕がドナの腕を回復させた話も聞いているってことなんだろうね……。
「黄泉帰らせて、どうする? こいつはそなたの大切な『街』を滅亡の危機に陥らせた、重罪人だ」
「奴隷にします。【隷属】の契約を結ばせれば、二度と悪さはできないでしょう?」
「お前は、それで、良いのだな?」
「――――……」
オーギュス。
十年来、僕を虐げ続けてきた、憎き相手。
でも、
「……………………はい」
死なせてしまうのは、違うと思った。
「良かろう。いま、この場に出せるか?」
「ははっ。【目録】」
【収納】日時順に並べると、『生きたオーギュスの頭部』と『生きたオーギュスの胴体』が出てくる。
そのふたつを重ね合わせると、『生きたオーギュス』になった。
さらに『生きたオーギュス』をタッチすると、
「…………え?」
投石で傷つけられ、血まみれの顔をした、オーギュスが出てきた。
オーギュスはその場にへたりこみ、
「お、お、俺、た、確かに、く、首を――…あああ」
失禁した。
…………下らない。
僕の人生は、こんな奴に左右されていたのか。
「これなるは、魔物暴走を防ぎ切りし無敵の戦士、クリス!」
領主様が群衆に向けて声を張り上げる。
「冒険者クリスはその力でもって魔物を【収納】することもできれば、この通り、切り落とされた首をつなげなおすことすらできる!
冒険者クリスは重罪人オーギュスから害を受けた一番の被害者でありながら、この者を許すと言った!
私はその心意気に免じ、重罪人オーギュスの処刑を取り止め、奴隷落ちで許すこととする!」
ワァァアアアアア……という、群衆からの歓声は何を意味するのやら。
「オーギュス……」
僕は、こちらに怯えた視線を向けてくるオーギュスに向けて言う。
「これでお前は、僕の奴隷だ。
…………ざまぁ、見ろ」
***********************
今回で、アリス・アインスお師匠様からの長い『レッスン』は終わり。
次回からは『テスト』と、それに続く『答え合わせ』が始まります。
21
お気に入りに追加
335
あなたにおすすめの小説

無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる