35 / 121
レッスン33「猫々亭 (2/2)」
しおりを挟む
「それじゃ、始めよう。【赤き蛇・神の悪意サマエルが植えし葡萄の蔦】――」
お決まりの魔法を唱え始めたお師匠様を、
「待ってくださいまし!」
ノティアが静止した。
「今日はわたくしにやらせて頂けませんこと? その為に、こうしてついて来たんですもの」
ノティアは最近、僕たちと同じ宿――『銀河亭』に泊まっている。
しかもご丁寧に、僕の部屋の隣に。
……正直言って、これほどの美人にここまで堂々と迫られて、僕は最近参っている。
とかくもノティアは、僕が起きる時間帯には大抵すでに下の食堂にいて、今日も今日もとて食堂にいた。
で、僕とお師匠様とシャーロッテの話を堂々と盗み聞きして、何食わぬ顔でついて来たわけだ。
「な、な、な……」
「……ん、あれ? シャーロッテ、どうかした?」
見れば、シャーロッテがノティアを見つめながら固まっている。
……そう言えば、さっきお師匠様を見たときも、こんな顔してたな。
「ま、また女……? それもとびきりの美人をふたり同時って……」
「別に構わないが、本当に大丈夫かい、小娘?」
「お嬢さんにできて、わたくしにできないはずがありませんわ」
「言うじゃあないかい。ああん?」
「ちょちょちょ! ケンカはよしてくださいよ!」
「ね、クリス君。クリス君もわたくしの方がいいですわよね?」
「わ、わかりました。今日は、きょ・う・は! ノティアにお願いしますから!」
「やりましたわ!」
「ちっ……」
……お師匠様、舌打ちしないでください怖いです。
「ではさっそく……【赤き蛇・神の悪意サマエルが植えし葡萄の蔦・アダムの林檎――万物解析】!」
猫々亭の屋根の上に真っ赤な魔方陣が展開し、数秒して消える。
「ふむふむ……【投影】!」
ノティアの目の前に、ステータス・ウィンドウや僕の【目録】によく似たウィンドウが表示される。
ちらりと見えたけれど、ウィンドウには家の見取り図のようなものが映し出されていた。
「店長さん、引っ越しさせたい店舗の範囲はここからここまででよいでしょうか?」
「あー……ああ、そうだ!」
「地下室は?」
「ねぇよ」
「井戸は?」
「それもねぇ」
「そのようですわね。では、クリス君――」
ノティアが僕のまぶたに触れてくる。
「【視覚共有】」
「あのー、ノティア? そんなにまぶたをさすらなくても効果はあるのですが」
「うふふ」
ダメだこりゃ。
「ノティア、僕の方を見てないで建屋を見てください」
「あらあら、これは失礼を」
ノティアの視界では、壁や床はもちろん建屋内の家具や装飾に至るまで、僕が【収納】すべきものが白く輝いている。
僕はノティアの【万物解析】を信じて、魔力の限り【収納】しさえすればいい。
「行きます! ――【無制限収納空間】ッ!!」
……果たして。
建屋の基礎の部分ごと、猫々亭がごっそりと姿を消した。
■ ◆ ■ ◆
そしてお馴染み、西の森。
街道が立派になって、ますます賑わっている市場へノティアの【瞬間移動】でやって来た。
「というわけでこちら、城塞都市『外西地区』で飲食店猫々亭を営んでいる店長兼店主兼料理長さんと、給仕のシャーロッテです」
さっそく僕らの為に時間を時間を作ってくれた商人ギルドのミッチェンさんへ紹介する。
「飲食店。欲しがっていらっしゃいましたよね?」
「うぉぉぉぉおお!? 店神様ぁ~~~~っ!!」
大興奮のミッチェンさん。
また、神様が増えた。
……何だよ、店神様って。
■ ◆ ■ ◆
ミッチェンさんから店を建てても問題ない場所を指示してもらいつつ、店長さんが希望する場所を見繕った。
結果として――
「一等地じゃないですか!!」
思わず僕は声を上げてしまう。
ミッチェンさんが許可し、店長さんが選んだ場所は、街道から出て徒歩数分ほどの場所。
「ここに宿屋を誘致できれば、疲れた商人たちを癒す一大歓楽街になるでしょうねぇ……じゅるり」
「ちょちょちょっ、歓楽街だからって色街はダメですからね!?」
目が金欲にまみれているミッチェンさんを窘める。
猫々亭ではシャーロッテも働くんだから!
「ちっ……」
「え? いま、舌打ち――」
「え、何のことですかね!? さぁさ、では人も馬車もいないいまのうちに、どどんと出しちゃってください!」
「――…………ノティア、お願いしてもいいですか?」
「おまかせあれ!」
嬉しそうにノティアがうなずき、そこからはいつもの流れだ。
ノティアの視界を借りて、猫々亭の敷地ぴったりの地面を【収納】し、石、砂利、セメント、石畳を敷き詰め、熱して、さらにその上に、
「【無制限収納空間】っ!!」
【収納】したときとまったくそのままの姿で、猫々亭を石畳の上に出現させる。
「お、おぉぉぉ……うぉぉおおおお!?」
店長さんが大興奮して建屋の中に入っていき、しばらくしてから、
「ぉぉぉおおおおお!!」
出てきて、僕の肩をがしっとつかんだ。い、痛い。
「ありがとうよ、坊主! いやぁ、オーギュスの野郎が嫌なウワサばっか聞かせてくるんで、すっかり不安になっちまっていたんだが……見事な仕事だ!!」
「あ、あはは……」
……あぁ、なるほど、オーギュス、またお前か。
あいつは何度、僕の人生を邪魔すれば気が済むのだろう……。
高いはずの各種【耐性】スキルをすり抜けるようにして、胸の奥からもやもやとした、どす黒い怒りがにじみ出てくる。
「坊主、お前はこれから一生涯、この店でタダ飯食い放題だ!」
そんな僕の感情を払いのけるようにして、店長さんの大声が響いた。
「おおっ!?」
タダ飯食べ放題! お師匠様と出会う前の僕なら、泣いて喜んだだろうと思う。
けれど、無限の薪と水を手に入れてしまった今となっては……まぁでも気持ちは素直にうれしいし、ちょくちょく通うようにしよう。
シャーロッテにも逢いたいし。
「さて、あとは最後の問題さえ解決できりゃなぁ……」
と、店長が困った顔をしている。
「え、何か問題があるんですか?」
「あ、いや……これは俺が何とかすべき問題なんだが――いや、誰かに話したら、案外いいアイデアが見つかるかもしれねえもんな」
ぽつりぽつりと話し出す店長さん。
要は、水がないのだそうだ。
店長さんもシャーロッテも魔力が少ない方で、料理や飲料として毎日を賄えるほどの水魔法は使えないし、城塞都市の上水道や井戸から汲んで来るにしても、一日に何往復もしなければならない。
「ここでの成功を祈って、大枚はたいて大容量時間停止機能つきマジックバッグに手を出すってのも手なんだが……」
僕が手伝えば解決なんだろうけど、とはいえ僕も、毎日この店に水を供給しに来るわけにもいかないだろう。
「どうすれば……井戸を掘ってみる? でもうまく掘り当てられるかどうかなんてわからないし――…」
「簡単な話さね」
ふと、隣のお師匠様が自信満々な笑顔で言った。
「川を引いてくればいいのさ」
「川を……引く……ッ!?」
***********************
ここまで御覧下さり、誠にありがとうございます。
どうぞこのまま、最終話までお付き合いくださいませ!!
次回、
_人人人人人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
お決まりの魔法を唱え始めたお師匠様を、
「待ってくださいまし!」
ノティアが静止した。
「今日はわたくしにやらせて頂けませんこと? その為に、こうしてついて来たんですもの」
ノティアは最近、僕たちと同じ宿――『銀河亭』に泊まっている。
しかもご丁寧に、僕の部屋の隣に。
……正直言って、これほどの美人にここまで堂々と迫られて、僕は最近参っている。
とかくもノティアは、僕が起きる時間帯には大抵すでに下の食堂にいて、今日も今日もとて食堂にいた。
で、僕とお師匠様とシャーロッテの話を堂々と盗み聞きして、何食わぬ顔でついて来たわけだ。
「な、な、な……」
「……ん、あれ? シャーロッテ、どうかした?」
見れば、シャーロッテがノティアを見つめながら固まっている。
……そう言えば、さっきお師匠様を見たときも、こんな顔してたな。
「ま、また女……? それもとびきりの美人をふたり同時って……」
「別に構わないが、本当に大丈夫かい、小娘?」
「お嬢さんにできて、わたくしにできないはずがありませんわ」
「言うじゃあないかい。ああん?」
「ちょちょちょ! ケンカはよしてくださいよ!」
「ね、クリス君。クリス君もわたくしの方がいいですわよね?」
「わ、わかりました。今日は、きょ・う・は! ノティアにお願いしますから!」
「やりましたわ!」
「ちっ……」
……お師匠様、舌打ちしないでください怖いです。
「ではさっそく……【赤き蛇・神の悪意サマエルが植えし葡萄の蔦・アダムの林檎――万物解析】!」
猫々亭の屋根の上に真っ赤な魔方陣が展開し、数秒して消える。
「ふむふむ……【投影】!」
ノティアの目の前に、ステータス・ウィンドウや僕の【目録】によく似たウィンドウが表示される。
ちらりと見えたけれど、ウィンドウには家の見取り図のようなものが映し出されていた。
「店長さん、引っ越しさせたい店舗の範囲はここからここまででよいでしょうか?」
「あー……ああ、そうだ!」
「地下室は?」
「ねぇよ」
「井戸は?」
「それもねぇ」
「そのようですわね。では、クリス君――」
ノティアが僕のまぶたに触れてくる。
「【視覚共有】」
「あのー、ノティア? そんなにまぶたをさすらなくても効果はあるのですが」
「うふふ」
ダメだこりゃ。
「ノティア、僕の方を見てないで建屋を見てください」
「あらあら、これは失礼を」
ノティアの視界では、壁や床はもちろん建屋内の家具や装飾に至るまで、僕が【収納】すべきものが白く輝いている。
僕はノティアの【万物解析】を信じて、魔力の限り【収納】しさえすればいい。
「行きます! ――【無制限収納空間】ッ!!」
……果たして。
建屋の基礎の部分ごと、猫々亭がごっそりと姿を消した。
■ ◆ ■ ◆
そしてお馴染み、西の森。
街道が立派になって、ますます賑わっている市場へノティアの【瞬間移動】でやって来た。
「というわけでこちら、城塞都市『外西地区』で飲食店猫々亭を営んでいる店長兼店主兼料理長さんと、給仕のシャーロッテです」
さっそく僕らの為に時間を時間を作ってくれた商人ギルドのミッチェンさんへ紹介する。
「飲食店。欲しがっていらっしゃいましたよね?」
「うぉぉぉぉおお!? 店神様ぁ~~~~っ!!」
大興奮のミッチェンさん。
また、神様が増えた。
……何だよ、店神様って。
■ ◆ ■ ◆
ミッチェンさんから店を建てても問題ない場所を指示してもらいつつ、店長さんが希望する場所を見繕った。
結果として――
「一等地じゃないですか!!」
思わず僕は声を上げてしまう。
ミッチェンさんが許可し、店長さんが選んだ場所は、街道から出て徒歩数分ほどの場所。
「ここに宿屋を誘致できれば、疲れた商人たちを癒す一大歓楽街になるでしょうねぇ……じゅるり」
「ちょちょちょっ、歓楽街だからって色街はダメですからね!?」
目が金欲にまみれているミッチェンさんを窘める。
猫々亭ではシャーロッテも働くんだから!
「ちっ……」
「え? いま、舌打ち――」
「え、何のことですかね!? さぁさ、では人も馬車もいないいまのうちに、どどんと出しちゃってください!」
「――…………ノティア、お願いしてもいいですか?」
「おまかせあれ!」
嬉しそうにノティアがうなずき、そこからはいつもの流れだ。
ノティアの視界を借りて、猫々亭の敷地ぴったりの地面を【収納】し、石、砂利、セメント、石畳を敷き詰め、熱して、さらにその上に、
「【無制限収納空間】っ!!」
【収納】したときとまったくそのままの姿で、猫々亭を石畳の上に出現させる。
「お、おぉぉぉ……うぉぉおおおお!?」
店長さんが大興奮して建屋の中に入っていき、しばらくしてから、
「ぉぉぉおおおおお!!」
出てきて、僕の肩をがしっとつかんだ。い、痛い。
「ありがとうよ、坊主! いやぁ、オーギュスの野郎が嫌なウワサばっか聞かせてくるんで、すっかり不安になっちまっていたんだが……見事な仕事だ!!」
「あ、あはは……」
……あぁ、なるほど、オーギュス、またお前か。
あいつは何度、僕の人生を邪魔すれば気が済むのだろう……。
高いはずの各種【耐性】スキルをすり抜けるようにして、胸の奥からもやもやとした、どす黒い怒りがにじみ出てくる。
「坊主、お前はこれから一生涯、この店でタダ飯食い放題だ!」
そんな僕の感情を払いのけるようにして、店長さんの大声が響いた。
「おおっ!?」
タダ飯食べ放題! お師匠様と出会う前の僕なら、泣いて喜んだだろうと思う。
けれど、無限の薪と水を手に入れてしまった今となっては……まぁでも気持ちは素直にうれしいし、ちょくちょく通うようにしよう。
シャーロッテにも逢いたいし。
「さて、あとは最後の問題さえ解決できりゃなぁ……」
と、店長が困った顔をしている。
「え、何か問題があるんですか?」
「あ、いや……これは俺が何とかすべき問題なんだが――いや、誰かに話したら、案外いいアイデアが見つかるかもしれねえもんな」
ぽつりぽつりと話し出す店長さん。
要は、水がないのだそうだ。
店長さんもシャーロッテも魔力が少ない方で、料理や飲料として毎日を賄えるほどの水魔法は使えないし、城塞都市の上水道や井戸から汲んで来るにしても、一日に何往復もしなければならない。
「ここでの成功を祈って、大枚はたいて大容量時間停止機能つきマジックバッグに手を出すってのも手なんだが……」
僕が手伝えば解決なんだろうけど、とはいえ僕も、毎日この店に水を供給しに来るわけにもいかないだろう。
「どうすれば……井戸を掘ってみる? でもうまく掘り当てられるかどうかなんてわからないし――…」
「簡単な話さね」
ふと、隣のお師匠様が自信満々な笑顔で言った。
「川を引いてくればいいのさ」
「川を……引く……ッ!?」
***********************
ここまで御覧下さり、誠にありがとうございます。
どうぞこのまま、最終話までお付き合いくださいませ!!
次回、
_人人人人人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
1
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
パーティ追放が進化の条件?! チートジョブ『道化師』からの成り上がり。
荒井竜馬
ファンタジー
『第16回ファンタジー小説大賞』奨励賞受賞作品
あらすじ
勢いが凄いと話題のS級パーティ『黒龍の牙』。そのパーティに所属していた『道化師見習い』のアイクは突然パーティを追放されてしまう。
しかし、『道化師見習い』の進化条件がパーティから独立をすることだったアイクは、『道化師見習い』から『道化師』に進化する。
道化師としてのジョブを手に入れたアイクは、高いステータスと新たなスキルも手に入れた。
そして、見習いから独立したアイクの元には助手という女の子が現れたり、使い魔と契約をしたりして多くのクエストをこなしていくことに。
追放されて良かった。思わずそう思ってしまうような世界がアイクを待っていた。
成り上がりとざまぁ、後は異世界で少しゆっくりと。そんなファンタジー小説。
ヒロインは6話から登場します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる