アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家

文字の大きさ
上 下
1 / 121

予習

しおりを挟む
「隣国への戦争正当化工作はまだ終わらんのか!」

 我が王が喚き散らす。
 きらびやかな調度品でこれでもかと彩られた部屋、テーブル一面に並ぶ豪華な料理の数々、一本開けるだけで家が建つようなワインの空き瓶が転がる。
 相次ぐ増税の所為で、平民の間では自殺者が後を絶たないっていうのに、気楽なものだ。

はいヤー……」

 可哀想に、今日の給仕兼報告当番にされた少女が、王のグラスにワインを注ぎながら答える。

「議会は本日、貴族院、平民院ともに非戦の方向で一致し――うげっ!?」

 少女の体が吹っ飛んだ。やおら立ち上がった王に、勢いよくお腹を蹴り飛ばされたのだ。
 四十半ばのこの王は、思わず目を逸らしたくなるほどぶくぶくと太っているクセに、蹴りの威力だけは異様に高い。
 ……もっとも、毎日毎日飽きもせず女の腹を蹴り飛ばしていれば、誰でも蹴り技が上手くなるというものだろう。

「まったく、臆病者どもめ!」

 倒れて身動きできないでいる少女をなおも蹴りつけながら、王が毒ずく。

「余は、余の治世の間にの国を引きつぶし、歴史に名を残さねばならぬのだ!」

 誰も王の蛮行を止めない。止められない。
 壁の端に居並ぶ侍女たちはみな一様に、下を向いて震えている。

「……坊や、もうそのへんにおし」

 だから、間に入ることにした。
 そもそもいま、さんざんに蹴りつけられているこの子は単なる伝書鳩であって、少しだって悪くはないのだから。

「うるさい!」

 王が、壁際にはべるこちらに向かって酒瓶を投げつけてきた。
 瓶が頭部に当たって割れる。この程度じゃ傷ひとつ負うことはないけれど、愛するマスターから頂いたこの体を粗末に扱われるのは気に入らない。
 この王は昔っからワガママな子だったけれど、本当に、絵に描いたような愚王になってしまった。

「何だその目は!」 

 王が喚く。
 それから、王は急にしたり顔になり、

「そうだ、貴様が行って来い。数千年分の叡智とやらを使って、余の望みを果たせ」

「…………仰せのままに」

 カーテシーの礼を取る。もちろん、頭を下げる最上の礼で、さ。
 どれだけ愚かな奴であろうと、どれほど気に喰わない相手であろうとも。
 それが『王』ならば、従わざるを得ない。
 愛するマスターとの【契約】によって、おのれという存在はそう定義づけられているから。

「失せろ、ばばぁめ!」

 その場を辞し、自室で旅装に着替えながら物思いにふける。

 ――――図らずも、外出許可が出た。

 こちとら何千年とタダ働きさせられて、特にここ数年は毎日のようにあの王に乱暴を働かれて、随分とストレスを溜めていたんだ。
 今回の旅でせいぜい発散させてもらうとしよう。

 ……願わくば、この希望を叶えてくれる逸材に出逢えますように。


   ■ ◆ ■ ◆


「クリス、お前はクビだ」

 冒険者ギルドのど真ん中で。
 僕――最下級Fランク冒険者の16歳、クリス――は、パーティーリーダーに宣告された。

「…………え?」

 突然のことで理解が追いつかず、僕は聞き返す。

「だーかーら! お前を俺のパーティーから除名するっつってんだよ!」

「な、なんで……」

「なんでって」

 椅子にふんぞり返ったEランクパーティーのリーダー・エンゾが嘲笑う。
 彼の両側に座るパーティーメンバーも、くすくすと笑った。

「お前が無能だからだよ。弓は引けない、剣は振れない、盾を持ったってへなちょこすぎて壁にもならない。料理と野営の準備は多少できるけど、んなもん他のメンバーだって十分できる。珍しい加護エクストラ・スキル持ちだっていうからパーティーに加えたってのに、何だよ【無制限アンリミテッド収納・アイテム空間・ボックス】って!」

無制限アンリミテッド収納空間・アイテムボックス】――僕が生まれつき使える魔法、神様からもらった加護エクストラ・スキル。生き物以外ならどんなものでもいくらでも収納できて、しかも【収納アイテム空間・ボックス】の中は時間が停止していて物が劣化しないという特性つき。

 世が世なら、あるいはどこか遠い別の国でなら、引く手あまただろう加護エクストラ・スキル
 けれど――…

「間に合ってんだよ」

 エンゾがドンッとテーブルに革袋を置く。

「時間停止機能つきのマジックバッグなんて、大銀貨1枚出しゃ買えるってぇの」

 エンゾが言うと、ギルドホール中の冒険者たちが、これ見よがしにマジックバッグを取り出して見せてくる。
 ……そう、マジックバッグがとても安価で手に入れられるこの国では、【収納アイテム空間・ボックス】はゴミスキルなんだ。

「オレらのパーティーハウスからも出て行けよ?」

「そ、そんな――…」

 エンゾの右隣に座る少年――ドナに視線を送るも、返ってくるのは冷笑ばかり。そりゃそうだろう……こいつはエンゾと一緒に、何かと理由をつけては僕を殴ったり蹴ったりしてきたのだから。
 エンゾの左隣、唯一僕に優しくしてくれていた少女――クロエに視線を向けるも、

「ごめんなさいね」

 クロエはそう言って苦笑するばかり。

「あんだよ、その恨めしそうな目はよ!」

 エンゾが立ち上がり、至近距離で僕を睨みつけてくる。
 エンゾは僕よりもいくつか年下で、つい一週間ほど前に新たに冒険者になったばかりの新米だ。
 最初の頃こそ僕に対して敬語を使っていたけれど、そんな態度は3日とたず、僕のことを『役立たず』と罵り、殴ったり蹴ったりするようになった。
 ……いつもそうだ。
 僕はいつも、誰かのストレス発散の為だけにパーティーに迎え入れられる。

「おらっ、さっさとどっか行けよ!」

 蹴りが飛んできた。
 必死によけようとして、その場で尻もちをつく。





 ――そのとき、耳元で大きな拍手が鳴り響いた。





「おめでとう、クリス!」

 見れば僕のすぐそばに、同じ孤児院出身の少年・オーギュスが立っていた。
 こいつは孤児院にいたころから何かにつけて僕をイジメてくる、嫌な奴だ。
 オーギュスは必死に笑いを堪えていた様子だったけれど、やがて吹き出し、
 
「ぶ、ぶふふっ……これでパーティー追放100回目だぜ! 王国初なんじゃねぇのか?」

 その言葉が口火になって――…
 冒険者たちが、一斉に大笑いを始めた。

「あはははっ! クリスてめぇ何回オレらを笑わせりゃ気が済むんだぁ!?」

「ひぃっひぃっ……100回!? 100回だとよ信じられるかぁ!?」

「ぶぁっはっは! いい加減諦めて、どっかの店か工房にでも入りな! まぁもっとも、その年じゃあ丁稚奉公でだって雇ってもらえないだろうけどな!」

 真っ赤になってギルドホールを飛び出した。
 ……途中、何度も何度も足を引っかけられて、そのたびに盛大に転びながら。


   ■ ◆ ■ ◆


 とぼとぼと、城塞都市の一角を歩く。
 孤児出身の僕は、幸いにして孤児院に15歳で成人するまでお世話になることができたのだけれど、さすがにそれ以上居続けるわけにはいかなかった。

 ルキフェル王国の最西端・フロンティエーレ辺境伯領は、王国から忘れ去られた土地だ。

 街はさびれていて、働き口は少なく、往来もまばらだ。
 食料は乏しく、娯楽もない。
 先代国王様――今の国王である魔王様を服従させた人族の勇者様――が国を治めていたころは、空を魔動車が飛び交い、城塞都市の周囲は無限に開拓されて行き、仕事はいくらでもあり、ありとあらゆる食べ物が露店に並び、街は熱狂に包まれていた……と、孤児院に置いてあった昔ばなしの絵本にはあった。

 けれど数千年前のある日、その国王様が急にになってしまってから、事態は一変した。

 今の国王様――魔王ルキフェル13世様は、けして悪い王様じゃあないらしいんだけど、奥さんでもあった先王様を愛するあまり、すっかりふさぎ込んでしまって政治を放り投げてしまったそうなんだ。
 以来数千年、ルキフェル13世様の治世が続き、国は――特にこの街は、すっかり荒廃してしまったというわけだ。

 ……もっとも、僕にとっての先王様は、けしてよい王様じゃあない。

 というのも、この先王様は【時空魔法】がものすっっっっっごく得意で、中でも【収納アイテム空間・ボックス】が一等一番得意だったが為に、マジックバッグを大量に生産して国中にバラまいた。
 その量はもう本当に頭がおかしくなるくらいにすさまじい量だったそうで……こうして数千年経った今も、安価に出回ってるというわけ。
 先王様のおかげで、王国の暮らしはものすごくよくなったし、この国で先王様のことを悪く言うような人はいない。けれど……。

 ――――先王様さえいなければ。

 情けないことに、浅ましいことに、そう思ってしまう自分がいる。
 だったら他の国に行けって言われるかもしれないけれど、この大陸を取り囲む広大な海の向こうにあるらしい他の国に旅立つだけの勇気もお金もないし、唯一行ける可能性のある他国と言えば、現在ルキフェル王国と一時休戦中のアルフレド王国――そう、この辺境伯領の左隣、広大な大陸を大きなお腹としたら、そこからでべそがぴょこっと張り出したみたいな小さな半島に位置する、小さな小さな科学王国だけなんだ。

 呆然と歩いていたけれど、気がつけば、いつもの店の前に立っていた。

猫々マオマオてい』。
 孤児院出身の幼馴染が働いている、大衆食堂兼宿屋。店長は大陸の東の果てにあるらしい『シナ帝国』とか言う国から何世代にも渡って旅してきた変わり者で、『マーボードーフ』というのが看板メニュー。辛いけど、病みつきになる美味しさなんだ。

「あ、クリス…………」

 店に入るとすぐ、給仕姿で綺麗な赤髪の女の子がやって来た。
 彼女の名前はシャーロッテ。孤児院での幼馴染で、昔から仲良しだった。大人になったら結婚しようって誓い合ったこともある。

「あ、あの……」

 そのシャーロッテが目を逸らして、

「ごめんなさい。もう、来ないで」

「…………え」

「め、迷惑だから」

「そ、そんな、せめて残飯だけでも――」

「ごめんなさい!」


   ■ ◆ ■ ◆


 夏の終わり。

 15歳で成人し、冒険者になってから、もう1年以上が経ってしまった。
 その間に、さっきオーギュスにバカにされた通り、僕は100ものパーティーから追放された。そしてついに、孤児院時代には結婚を約束し合った幼馴染からも見放されてしまった。
 ……今日眠る宿もない。
 野宿する? そりゃ、いまのうちはまだいいだろう。けどもう数か月もして肌寒くなってきたら?
 それに、食事はどうする? 飲食店の残飯漁りができる場所は、どこも浮浪児たちでいっぱいだ。僕みたいな新参者は、すぐに追い出されてしまうだろう。

「――【収納アイテム空間・ボックス】」

 亜空間への扉を開き、手を突っ込む。
 中をまさぐるも、食べられそうなものはない。
 手に、かさりと紙切れが当たった。

「これ……」

 取り出してみると、常時依頼の『一角兎ホーンラビット』のツノ採集依頼書。ツノを冒険者ギルドへ一本納品すれば、安い宿なら一泊できるし、肉の方は自由にしていい。
 ホーンラビットなら西の森にいくらでもいるし、こちらから攻撃しなければ襲ってこない、比較的安全な魔物だ。
 けど、僕ひとりでやれるだろうか……?

「……でも、やるしか……」


   ■ ◆ ■ ◆


 もう、日は傾きかけている。
 ようやく、単体のホーンラビットを見つけた。サイズは小ぶりだけど、その頭部と同じくらいの長さのツノは鋭い。
 震える手でナイフを握りしめ、草むらに隠れる。
 少しずつ、ホーンラビットがこちらの方に近づいてくる。
 よかった、気づいていない。
 もう少し、もう少し……

 ――よし、いまだ!

「う、うわぁ~~~~ッ!!」

 必死に突き出したナイフは、ホーンラビットにけられてしまう。

「キーーーーーーッ!!」

「――ヒッ!?」

 ホーンラビットの叫び声を聞いて、体が動かなくなる――【威圧プレッシャー】スキルだッ!
 身動きできず棒立ち状態の僕に、ホーンラビットが突進してくるッ!

「がふっ……」




 ホーンラビットの鋭いツノが、
      僕の腹に、突き、刺さった。




「あ、あぁぁ……」




 痛い痛い痛いッ!!
    熱い熱い熱いッ!!




  ああ、ちくしょう、


    こんなところで、死にたくない――…







       女神様――――……






















「【大治癒エクストラ・ヒール】ッ!! はぁ~よかった、間に合ったさね!」

 ふと、目の前で声がした。
 恐る恐る、目を開く。





 そこに、女神様が立っていた。





「……め、女神様……?」

「儂かい? 儂ゃ女神じゃないよ」

 その美貌に似つかない、ぞんざいな口調で女神様が言う。
 金髪碧眼。まるで人形のように整った容姿、すらりと伸びる長い四肢、背中まで届く豊かな髪。
 けれど落ち着いて見てみれば、その服装はいかにも旅慣れた感じの――とてもくたびれた旅装だった。少なくとも、女神様が着るようなお召し物ではなさそうだ。

 ――い、いや、そんなことよりも!!

 慌ててお腹に触れる。けれど。

「…………あ、あれっ?」

 お腹の傷が、綺麗さっぱりふさがっていた。
 夢? いや、服にはちゃんと穴が開いている。
 それに、ホーンラビットがいない――あっ、

「ウサギならここだよ」

 女神様が、地面に転がっていたホーンラビットを無造作に持ち上げる。
 いったいぜんたいどうしたことか、ホーンラビットは気を失っているようだった。

「こう、こぶしでガツンとね」

「え……」

「それよりお前さん、【無制限アンリミテッド収納・アイテム空間・ボックス】が使えるってのは本当かい?」

「え、あ……はいウイ

無制限アンリミテッド収納・アイテム空間・ボックス】。
 僕にとってはうれしくも何ともない、加護エクストラ・スキルだ。

「あははっ、素晴らしい!!」

 けれどこの、女神様のごとき美しい女性にとっては、そうではないらしかった。

「【収納空間アイテム・ボックス】はね、最強の魔法なんだよ。その完全上位互換の【無制限アンリミテッド収納・アイテム空間・ボックス】が持つ力たるや――――……計り知れない」

 謎の美女が、こちらの肩をつかんで、顔を覗き込んでくる。
 顔が熱くなって、思わず僕は目をそらす。

「儂が証明してやろう。――お前さん、儂の弟子になりな」

 これが、僕とお師匠様との出逢いの瞬間。
 僕の人生が変わった瞬間だった。









周辺世界地図(31話時点)


ドット絵お師匠様



***********************
 この小説を開いて下さり、誠にありがとうございます!!m(_ _)m
 本作は、『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』に参戦しております。
 カップ終了の5月15日まで毎日19~20時頃に更新し、5月15日をもって完結となる予定です。

 痛快な「ざまぁ」と、あっと驚く極上のどんでん返しをお約束します!
 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

 少しでもご興味を抱いて下さいましたら、毎日お越し下さいませ!!m(_ _)m
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。 しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた! 今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。 そうしていると……? ※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る

神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】 元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。 ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、 理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。 今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。 様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。 カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。 ハーレム要素多め。 ※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。 よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz 他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。 たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。 物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz 今後とも応援よろしくお願い致します。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!

あるちゃいる
ファンタジー
 山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。  気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。  不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。  どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。  その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。  『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。  が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。  そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。  そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。   ⚠️超絶不定期更新⚠️

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした

桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

処理中です...