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7「と、2人目」
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💭 🔁 ❤×?027
【パリピの女王】天晴「ちょっと恵美、どうしちゃったのよ? ゴメンって。謝るからさ――」
相曽さんは、相変わらず突っ伏したままだ。
【紅一点フットサル女子】州都「なぁ蹴鞠、コレ、どう思うよ?」スマホを見せる。
【陽キャリーダー】蹴鞠「的場くんの動画だろ? どうって言われてもな……」
【紅一点】州都「なぁ、オレらって的場のヤツを例の『リスト』に入れたっけ?」
『陽キャ男子組』の面々が、『どうだっけ?』『覚えてないな』とガヤガヤしている。
【クラス委員】長々「いや……ああ、何という事だ! 我々は、彼をリストに組み込むのを忘れてしまっていた!」
【紅一点】州都「ってこたぁ――――……的場はいいねが無くなって死んじまったって事か!?」
【陽キャリーダー】蹴鞠「いやいやいやいや、何言ってんだよ。現に相曽さんは生きてるじゃ――」
――――――――ガタンッ!!
相曽さんの体が、激しく痙攣した。
【パリピの女王】天晴「ちょっと恵美! いい加減笑えないって――」
その時、僕は頭の中で『ぶつり』という音を聞いた。続いて、
「――痛ッ!?」
左目に、激痛。
僕は思わず、左目の眼帯に触れる。
【陽キャリーダー】蹴鞠「――え? 物部くん、大丈夫か!?」
「……え?」
手に、湿った感触。見れば、手に血が付いている!
「ひっ」
眼帯を外した。眼帯には、べっとりと血が付いている。
スマホを鏡代わりにして見てみると、左目から血が涙のように溢れ出ていた。
【陽キャリーダー】蹴鞠「物部くん、すぐに保健室に行った方が――」
【釣り人】魚ノ目「うわっ、物部、お前大丈夫かよ」
【下種野郎】種田「げっ、キモ……」
僕の周りに人が集まる。
――――――――マズい。
この感覚は、マズい。
全身が粟立っている。
怖い怖い怖いッ、と脳が叫んでいる。
見ちゃダメだ、見るべきじゃない――そう思うのに、僕の左目は、吸い寄せられるように相曽さんの席へ向けられる。
突っ伏する相曽さんと、
相曽さんの体を揺さぶる天晴さん。
そして、
天晴さんのすぐそばに立って、
天晴さんを見下ろす――
テンテケテンテンテンテンテンテンテン♪
ワオン!
パパーン♪
ブーブーッ
にゃ~ん
パオーン!
テルンテルン♪
ピロピロピロ♪
『インスタ女子組』のスマホが一斉に鳴り始める。
『インスタ女子組』たちが、一斉にスマホを覗き込む。
【パリピの女王】天晴「……………………え?」
【映えの権化】蝿塚「な、何コレ、恵美のアカウントに――」
彼女たちの様子があまりにも異常なので、僕は痛みと恐怖を忘れて相曽さんのTwittooアカウントを開く。
たった今、1件の動画がUPされたところだった。
【パリピの女王】天晴「こ、これ、誰が上げたの? 恵美はここに居るのに!」
動画は、1分ぴったりだ。再生してみる。
動画は、何処かの学校の教室を監視カメラか何かで撮った物だった。何だか見覚えがある――
いや、これは、このクラス、この教室だ!!
そして、画面中央の席に相曽さんがふらふらとやって来て、突っ伏する。そんな相曽さんの元に、天晴さんが駆け寄る――
数分前に、実際に起こった、出来事だ。
【パリピの女王】天晴「……え? やだ、何コレ? 何処から撮ってるの? 何処から撮ってるのよ!?」
動画を見た人たちが、一斉に教室後方の天井を見上げる。
僕も見上げた。が、当然、そこにはこの動画を撮ったはずのカメラなど存在しない。
「あぁぁ……」僕は思わず、呻く。
動画の中で、天晴さんのそばに、黒い靄のような人影が立っている。
たった今、自分を殺した元友人の事を、恨めしそうに見下ろしている。
天晴さんが絶叫する。
どうやら動画内の人影は、僕以外にも見えているらしい。
『インスタ女子組』が、いや、今やクラスの大多数が動揺し、泣き叫んでいる。
僕は、相曽さんの席を見る。
動画と同じ位置に、相曽さんは立っている。
――不意に、相曽さんが顔を上げた。
目が、合った。
【パリピの女王】天晴「ちょっと恵美、どうしちゃったのよ? ゴメンって。謝るからさ――」
相曽さんは、相変わらず突っ伏したままだ。
【紅一点フットサル女子】州都「なぁ蹴鞠、コレ、どう思うよ?」スマホを見せる。
【陽キャリーダー】蹴鞠「的場くんの動画だろ? どうって言われてもな……」
【紅一点】州都「なぁ、オレらって的場のヤツを例の『リスト』に入れたっけ?」
『陽キャ男子組』の面々が、『どうだっけ?』『覚えてないな』とガヤガヤしている。
【クラス委員】長々「いや……ああ、何という事だ! 我々は、彼をリストに組み込むのを忘れてしまっていた!」
【紅一点】州都「ってこたぁ――――……的場はいいねが無くなって死んじまったって事か!?」
【陽キャリーダー】蹴鞠「いやいやいやいや、何言ってんだよ。現に相曽さんは生きてるじゃ――」
――――――――ガタンッ!!
相曽さんの体が、激しく痙攣した。
【パリピの女王】天晴「ちょっと恵美! いい加減笑えないって――」
その時、僕は頭の中で『ぶつり』という音を聞いた。続いて、
「――痛ッ!?」
左目に、激痛。
僕は思わず、左目の眼帯に触れる。
【陽キャリーダー】蹴鞠「――え? 物部くん、大丈夫か!?」
「……え?」
手に、湿った感触。見れば、手に血が付いている!
「ひっ」
眼帯を外した。眼帯には、べっとりと血が付いている。
スマホを鏡代わりにして見てみると、左目から血が涙のように溢れ出ていた。
【陽キャリーダー】蹴鞠「物部くん、すぐに保健室に行った方が――」
【釣り人】魚ノ目「うわっ、物部、お前大丈夫かよ」
【下種野郎】種田「げっ、キモ……」
僕の周りに人が集まる。
――――――――マズい。
この感覚は、マズい。
全身が粟立っている。
怖い怖い怖いッ、と脳が叫んでいる。
見ちゃダメだ、見るべきじゃない――そう思うのに、僕の左目は、吸い寄せられるように相曽さんの席へ向けられる。
突っ伏する相曽さんと、
相曽さんの体を揺さぶる天晴さん。
そして、
天晴さんのすぐそばに立って、
天晴さんを見下ろす――
テンテケテンテンテンテンテンテンテン♪
ワオン!
パパーン♪
ブーブーッ
にゃ~ん
パオーン!
テルンテルン♪
ピロピロピロ♪
『インスタ女子組』のスマホが一斉に鳴り始める。
『インスタ女子組』たちが、一斉にスマホを覗き込む。
【パリピの女王】天晴「……………………え?」
【映えの権化】蝿塚「な、何コレ、恵美のアカウントに――」
彼女たちの様子があまりにも異常なので、僕は痛みと恐怖を忘れて相曽さんのTwittooアカウントを開く。
たった今、1件の動画がUPされたところだった。
【パリピの女王】天晴「こ、これ、誰が上げたの? 恵美はここに居るのに!」
動画は、1分ぴったりだ。再生してみる。
動画は、何処かの学校の教室を監視カメラか何かで撮った物だった。何だか見覚えがある――
いや、これは、このクラス、この教室だ!!
そして、画面中央の席に相曽さんがふらふらとやって来て、突っ伏する。そんな相曽さんの元に、天晴さんが駆け寄る――
数分前に、実際に起こった、出来事だ。
【パリピの女王】天晴「……え? やだ、何コレ? 何処から撮ってるの? 何処から撮ってるのよ!?」
動画を見た人たちが、一斉に教室後方の天井を見上げる。
僕も見上げた。が、当然、そこにはこの動画を撮ったはずのカメラなど存在しない。
「あぁぁ……」僕は思わず、呻く。
動画の中で、天晴さんのそばに、黒い靄のような人影が立っている。
たった今、自分を殺した元友人の事を、恨めしそうに見下ろしている。
天晴さんが絶叫する。
どうやら動画内の人影は、僕以外にも見えているらしい。
『インスタ女子組』が、いや、今やクラスの大多数が動揺し、泣き叫んでいる。
僕は、相曽さんの席を見る。
動画と同じ位置に、相曽さんは立っている。
――不意に、相曽さんが顔を上げた。
目が、合った。
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