「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
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第3章 「私が魔王国内で大暴れする話」
124(2,999歳)「ショタ魔王の従魔にされる」
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魔王はショタだった!!
無表情ながらも、ぷにぷに頬っぺやルビーのような大きな瞳は超キュート!
王座に座ってるけど足が床に届いてない!
マント着てるけどこれは着せられてるやつだね!
あと王冠! ぶかぶかだからなんだろうけど、【テレキネシス】か何かの魔法で頭部に固定していらっしゃる!!
何だこの生き物! メチャクチャかわえぇ!!
いや、アデスさんからの前情報で幼いことは知ってたし、いつもの無意識【探査】と【闘気】で、おぼろげながら姿は探知してたよ!? うつむきながら、『えらい小柄だなぁ……あらやだ可愛いお顔立ち』とか考えてたよ!? でも実際に目にした時の破壊力といったらもう……!!
「そなたが、アリソンか」
やばい、鈴の鳴るようなメチャクチャ可愛らしいお声。
あー……フェッテン様に先に出会っておいてホント良かったわ。出会う順番が逆だったら正直ヤバかった。
「アリソン様、陛下のご質問にお答えください」
「――はっ!?」
レヴィアタン氏に言われ、ようやく我に返る。
「し、失礼致しました。お初にお目にかかります、わたくし、アリソンと申します」
「何でもいい、そなたの魔力を示してみろ」
「ははっ」
言われたので、私と魔王のちょうど中間点にオリハルコン製の台座を生成し、【アイテムボックス】から適当な敷布を取り出して台座の上に敷く。
そして、前世でエクスカリバーの鋳型を【物理防護結界】で取った時のことを【おもいだす】しながらオリハルコンソードを生成し、台座の上に乗せた。
「いかがでしょうか?」
この間、10秒ほど。
私の左右に並び立つ重鎮たちから、驚愕のざわめきが上がる。
「なるほど」
そして当の魔王は、まったく驚いた様子を見せず、つまらなそうに言った。
というか、まるで感情を持たない人形のような反応だ。
外見がぷにぷに甘々ショタっ子なだけに、ギャップがすごい。
「確かに、余の直臣になるに足る魔力は持っているようだ」
……は? 直臣? 私を魔王国の貴族にでもしてくれるってこと?
そりゃあ内部から侵略する手段が増えるのはうれしいけど、監視とか付いたら逆に嫌かなぁ……?
「ここへ来い」
魔王が言うと同時に、魔王のすぐ足元に座布団が現れる。正確に言うと、跪く時に膝を傷めないためのクッションだね。
あれか、叙爵する時に剣を肩に置くやつをするのかな?
とりま無詠唱で【セーブ】ポイントを置きつつ、
「ははっ」
ゆっくりと歩いて、クッションの上に跪いた。
魔王が立ち上がる。身長が低すぎて、立ってもなお、跪いてる私より背が低い。
……か、可愛い。
いやいやいやいやフェッテン様以外の男性にときめくのはイカンでしょ!
や、でもこれはショタを愛でる感覚だからセーフ! 浮氣じゃない! ……よね?
そして、目の前の魔王から魔力の反応。思わず目線を上げると、
「――えっ!?」
魔王が【従魔】の首輪を私に嵌めようとしている!!
「え、ちょっ、あの――」
「なんだ?」
訝しげでもなく怒るでもなく、喜怒哀楽を感じさせない声で、魔王。
「いえその、わたくしはすでに陛下の臣でございますし、いきなり【従魔】の首輪を嵌められるというのは……」
さんざん他人にやっておいて、どの口が言うのかって話ではあるけれど、でもこれはやばい。
「――アリソン様」
とここで、四天王筆頭レヴィアタン氏から声をかけられた。
助け舟か何かかな、とレヴィアタン氏の顔を見れば、
「――ッ!?」
冷たい、射貫くような目で私を見ている。
「魔族は生まれた瞬間から魔王様の臣。さらなる直臣となるために、【従魔】を重ねがけするだけの話にございます。
何か不都合がおありか?」
やばい、これもしかして気づかれてる?
「いえ、滅相も――」
「相場を無視した宝石の大量流通、国民の生活リズムを壊すほどの大量の娯楽放出、『パソコン』抜きでは立ちいかなくなりそうな執務方法の急激な変更、そして四天王のうちふたりを無断で奴隷化……アリソン様の行動は、果たして本当に魔王様の御為を慮ってのことなのか、魔王様とその右腕たる小生は嫌疑を抱いております」
「――…」
冷たい汗が頬を流れかけ、慌てて【アイテムボックス】へ収納する。
「ここでその首輪を拝領すれば、あなた様の、魔王様への忠誠の証明となるでしょう」
うぐぐぐぐぐ……ま、まぁ【セーブ】ポイント置いてるし、何とかなるか。
「ありがたく、拝領させて頂きます」
無言のまま、魔王が私に【従魔】の首輪を嵌める。
「――ッ!?」
次の瞬間、全身に例えようのない全能感がみなぎってきた。
そして、魔王――魔王様に対する、胸が締めつけられるような強い強い尊敬の念。
この人のためなら死んでもいい――自然とそう感じた。
根拠のない幸福感で胸があふれる。
頭の中がぽわ~っとする。
「魔王様、この者のステータスを表示させて頂けませんか?」
レヴィアタン氏が何か言ってる。
「そなた、ステータスを見せよ」
あっ、魔王様が話しかけてくれた!
なになにステータスですか!? 見せます見せます!
【ステータス・オープン】!
「は、ははは……間者の可能性を疑ってはおりましたが、まさか【勇者】とは!」
レヴィアタン氏がうれしそうに何か言ってる。
そして、一斉に騒ぎ出す周囲の人たち。
うるさいなぁ、あんたらが騒いでたら、魔王様のお声が聞こえなくなるじゃないの!
「【無制限アイテムボックス】レベル99……アスモデウスの軍勢を一瞬で消し去ったのは、この者の能力で間違いなさそうですな。
魔王様、この者に、人族の殲滅をお命じ下さい。そうですな……まずはあの憎き辺境伯領、そこから王城まで西へ一直線に向かい、人族の王を殺したあとは、時計回りに王国の都市を殲滅させましょう」
「分かった。そなた、今すぐ人族を殲滅せよ。順番は今、リヴァイアが言った通りだ。最後のひとりを殺すまで、戻ってくるな」
えー……いや、それはさすがにちょっと嫌かな……。フェッテン様とか、家族とか、私の領の人たちとか、殺したくないし……。
「そなた……いや、アリス」
「!?」
ま、ま、魔王様が私の本名を呼んでくれた!!
「頼む。アリスの力が必要なのだ。人族を殲滅した暁には、何でもひとつ、そなたの望みを聞いてやろう」
――うれしい! うれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしい!!
「やります!!」
もはや悲鳴に近い喜びの声を上げて、ロンダキルア領城塞都市の砦へ【瞬間移動】した。
そこから先の記憶は曖昧だ。
***********************************************
追記回数:26,043回 通算年数:2,999年 レベル:5,100
次回、悪夢のドリームマッチ!(意味重複)
全力アリス相手に、アフレガルド王国は耐えられるのか!?
無表情ながらも、ぷにぷに頬っぺやルビーのような大きな瞳は超キュート!
王座に座ってるけど足が床に届いてない!
マント着てるけどこれは着せられてるやつだね!
あと王冠! ぶかぶかだからなんだろうけど、【テレキネシス】か何かの魔法で頭部に固定していらっしゃる!!
何だこの生き物! メチャクチャかわえぇ!!
いや、アデスさんからの前情報で幼いことは知ってたし、いつもの無意識【探査】と【闘気】で、おぼろげながら姿は探知してたよ!? うつむきながら、『えらい小柄だなぁ……あらやだ可愛いお顔立ち』とか考えてたよ!? でも実際に目にした時の破壊力といったらもう……!!
「そなたが、アリソンか」
やばい、鈴の鳴るようなメチャクチャ可愛らしいお声。
あー……フェッテン様に先に出会っておいてホント良かったわ。出会う順番が逆だったら正直ヤバかった。
「アリソン様、陛下のご質問にお答えください」
「――はっ!?」
レヴィアタン氏に言われ、ようやく我に返る。
「し、失礼致しました。お初にお目にかかります、わたくし、アリソンと申します」
「何でもいい、そなたの魔力を示してみろ」
「ははっ」
言われたので、私と魔王のちょうど中間点にオリハルコン製の台座を生成し、【アイテムボックス】から適当な敷布を取り出して台座の上に敷く。
そして、前世でエクスカリバーの鋳型を【物理防護結界】で取った時のことを【おもいだす】しながらオリハルコンソードを生成し、台座の上に乗せた。
「いかがでしょうか?」
この間、10秒ほど。
私の左右に並び立つ重鎮たちから、驚愕のざわめきが上がる。
「なるほど」
そして当の魔王は、まったく驚いた様子を見せず、つまらなそうに言った。
というか、まるで感情を持たない人形のような反応だ。
外見がぷにぷに甘々ショタっ子なだけに、ギャップがすごい。
「確かに、余の直臣になるに足る魔力は持っているようだ」
……は? 直臣? 私を魔王国の貴族にでもしてくれるってこと?
そりゃあ内部から侵略する手段が増えるのはうれしいけど、監視とか付いたら逆に嫌かなぁ……?
「ここへ来い」
魔王が言うと同時に、魔王のすぐ足元に座布団が現れる。正確に言うと、跪く時に膝を傷めないためのクッションだね。
あれか、叙爵する時に剣を肩に置くやつをするのかな?
とりま無詠唱で【セーブ】ポイントを置きつつ、
「ははっ」
ゆっくりと歩いて、クッションの上に跪いた。
魔王が立ち上がる。身長が低すぎて、立ってもなお、跪いてる私より背が低い。
……か、可愛い。
いやいやいやいやフェッテン様以外の男性にときめくのはイカンでしょ!
や、でもこれはショタを愛でる感覚だからセーフ! 浮氣じゃない! ……よね?
そして、目の前の魔王から魔力の反応。思わず目線を上げると、
「――えっ!?」
魔王が【従魔】の首輪を私に嵌めようとしている!!
「え、ちょっ、あの――」
「なんだ?」
訝しげでもなく怒るでもなく、喜怒哀楽を感じさせない声で、魔王。
「いえその、わたくしはすでに陛下の臣でございますし、いきなり【従魔】の首輪を嵌められるというのは……」
さんざん他人にやっておいて、どの口が言うのかって話ではあるけれど、でもこれはやばい。
「――アリソン様」
とここで、四天王筆頭レヴィアタン氏から声をかけられた。
助け舟か何かかな、とレヴィアタン氏の顔を見れば、
「――ッ!?」
冷たい、射貫くような目で私を見ている。
「魔族は生まれた瞬間から魔王様の臣。さらなる直臣となるために、【従魔】を重ねがけするだけの話にございます。
何か不都合がおありか?」
やばい、これもしかして気づかれてる?
「いえ、滅相も――」
「相場を無視した宝石の大量流通、国民の生活リズムを壊すほどの大量の娯楽放出、『パソコン』抜きでは立ちいかなくなりそうな執務方法の急激な変更、そして四天王のうちふたりを無断で奴隷化……アリソン様の行動は、果たして本当に魔王様の御為を慮ってのことなのか、魔王様とその右腕たる小生は嫌疑を抱いております」
「――…」
冷たい汗が頬を流れかけ、慌てて【アイテムボックス】へ収納する。
「ここでその首輪を拝領すれば、あなた様の、魔王様への忠誠の証明となるでしょう」
うぐぐぐぐぐ……ま、まぁ【セーブ】ポイント置いてるし、何とかなるか。
「ありがたく、拝領させて頂きます」
無言のまま、魔王が私に【従魔】の首輪を嵌める。
「――ッ!?」
次の瞬間、全身に例えようのない全能感がみなぎってきた。
そして、魔王――魔王様に対する、胸が締めつけられるような強い強い尊敬の念。
この人のためなら死んでもいい――自然とそう感じた。
根拠のない幸福感で胸があふれる。
頭の中がぽわ~っとする。
「魔王様、この者のステータスを表示させて頂けませんか?」
レヴィアタン氏が何か言ってる。
「そなた、ステータスを見せよ」
あっ、魔王様が話しかけてくれた!
なになにステータスですか!? 見せます見せます!
【ステータス・オープン】!
「は、ははは……間者の可能性を疑ってはおりましたが、まさか【勇者】とは!」
レヴィアタン氏がうれしそうに何か言ってる。
そして、一斉に騒ぎ出す周囲の人たち。
うるさいなぁ、あんたらが騒いでたら、魔王様のお声が聞こえなくなるじゃないの!
「【無制限アイテムボックス】レベル99……アスモデウスの軍勢を一瞬で消し去ったのは、この者の能力で間違いなさそうですな。
魔王様、この者に、人族の殲滅をお命じ下さい。そうですな……まずはあの憎き辺境伯領、そこから王城まで西へ一直線に向かい、人族の王を殺したあとは、時計回りに王国の都市を殲滅させましょう」
「分かった。そなた、今すぐ人族を殲滅せよ。順番は今、リヴァイアが言った通りだ。最後のひとりを殺すまで、戻ってくるな」
えー……いや、それはさすがにちょっと嫌かな……。フェッテン様とか、家族とか、私の領の人たちとか、殺したくないし……。
「そなた……いや、アリス」
「!?」
ま、ま、魔王様が私の本名を呼んでくれた!!
「頼む。アリスの力が必要なのだ。人族を殲滅した暁には、何でもひとつ、そなたの望みを聞いてやろう」
――うれしい! うれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしいうれしい!!
「やります!!」
もはや悲鳴に近い喜びの声を上げて、ロンダキルア領城塞都市の砦へ【瞬間移動】した。
そこから先の記憶は曖昧だ。
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追記回数:26,043回 通算年数:2,999年 レベル:5,100
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