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本編
天然冷蔵庫
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それはとある晴れ間が続く冬の日の事です。
「それはいったい何をなさっているのですか?」
「ん?ああこれな。これは……」
村のとある光景を見たハンナが思わず声を掛けていました。
「天然冷蔵庫……ですか?」
その光景とは窓から顔を出した男の人が雪に挿していた瓶を取り出す所でした。
よく見ると他の家でも瓶が挿さっていたり、雪で作った棚に野菜や果物、調理済みの何かが置かれています。
「そうだ。リファラでは自然の力を利用していないのか?」
「生憎とリファラでは雪は積もっても直ぐ溶ける程度しか降りませんでしたから」
「成る程な。地域が変わるとそんな事もあるんだな」
男の人は面白そうな顔をして顎を掻きました。
「そうだ。それなら女の子達に声掛けとくから、一緒にお菓子を作ると良い」
男の人は閃いたと目を細めてウンウンと頷きました。
けれどもハンナはそれと天然冷蔵庫とどう結び付くのかわからず首を傾げます。
「お菓子……ですか?」
「そうさ。この寒さを利用したお菓子作りがあるんだよ」
「成る程。それは興味深いですね。ではお願いしても良いでしょうか、ログさん」
丁寧に礼を取るハンナに、男の人、ログはニカッと歯を見せて笑いました。
「おう。任せとけ」
さて、ログの頼もしい言葉はその日の内に実現されました。
「て事でこれからどう?」
いきなり来てそう声を掛けたのはログではなく、別の女の人です。それも数人でニコヤカにやって来ました。
話をしたのは朝の事です。そして今はまだ昼間です。あまりの話の広まるのの早さにさしものハンナも目を丸くしました。
診療所で侍女っぽい仕事をしていたハンナでしたので、誘いに来た女の人に申し訳ない顔をします。断ろうとしたハンナでしたが、それを口にするより早くリリが顔を出したました。
「話は聞いたわ。是非行ってきて頂戴。だってハンナってば私の事ばかり気にして趣味らしい趣味に手を出した所を見ないんだもの」
そう言うなりリリはハンナの背中を押しました。
これに困惑するのが侍女魂を持つハンナです。リリの力なんてものともせずその場から動きません。
「いけませんリリ。わたくしはまだ仕事中です」
「休める時に休めるのが村のいい所だのぅ」
リリの手を止めに入ったハンナのその手を、今度はまたしても一部始終を見ていたロキ医師がホケホケと微笑みながらやんわりと止めました。
「ゆったりで良いんじゃよ。ここはそういう村なのじゃからのぅ」
「そうよ。私だってお休み貰って三巳や友達と遊んでいるの。ハンナもいい加減ここの友達作らなきゃ」
義祖父たるロキ医師と敬愛するリリから挟まれれば最早断れないのでした。
ハンナは何だか悪い事をしている気分になりながらも、その心がとっても温かく居心地が良いので複雑な気持ちです。それでもやっと頷きました。
「……では、お言葉に甘えて行ってまいります。
今日は宜しくお願いしますね、ミリーナ、ミント、ミケ」
改めて頭を下げたハンナです。
けれども名を呼ばれた女の人達は驚きで目を丸くします。
「私はあんまり話した事なかったのに良く名前を覚えていたわね」
「?リリがお世話になっている人達の事は全て把握しております」
然も当然の顔で応えるハンナですが、小さな集落とはいえそこそこに人口はいます。関わりがあるなら兎も角、ハンナは山の民を全員覚えていると言います。
女の人達は目を点にしてぽかーんと口を開けてしまうのでした。
「あ、いや。うん。凄いね、外の人って」
「頭の出来が違うのか……最早体の作りから違うのか……」
「ふふふっ、ハンナは若くして侍女頭まで務めたとても才能溢れる自慢の姉なの」
何故そんなに不思議なモノを見る目で自分を見るのかわからないハンナでしたが、リリが誇らしく胸を張ってくれたので、誇らしい気持ちで胸が温かくなるのでした。
さてはて何はともあれやって来ました。山の民の民家にお邪魔します。
「いらっしゃ~いハンナ♪」
「こっちこっち!早くいらっしゃいよ」
玄関開けたら満面の笑みで出迎えられました。そして待っていた女の人2人に左右から手を引っ張られてドナドナされて行きます。
「お邪魔いたします」
ドナドナされながらも何とか言いましたが、余りの力強さに言葉を置いてきてる感が否めません。
連れられたキッチンは一般の民家にしては少し広めでした。
「いや~料理好き過ぎてキッチン広げちゃった☆お陰でハンナとお料理会出来るなんてグッジョブ私!」
家主たる女の人が腰に手を当てエッヘンと胸を張ります。
それを友達が軽く小突いて、
「良くやった!」
「流石ミッチ!」
と囃し立てています。
その様子にハンナも思わずクスリと笑みを漏らしました。
笑ってくれた事に嬉しくなった女の人達は顔を見合わせてニカ~ッとします。
「じゃあ色々作ってこー♪」
「「「おー♪」」」
「お、おー……」
拳を上に上げて元気よく号令するので、ハンナもつられて小さく拳を上げました。同世代の友達は久し振りに出来たので気恥ずかしさが拭えません。
「それで何を作るのですか?」
「んー、今回は天然冷蔵庫を使うって縛りプレイだからね。ゼリーを作ろう」
そう言って取り出したのはジュースとゼラチンです。寒天は海が近くに無いので、ゼリーと言えばゼラチンを使います。そしてゼラチンは冷えていないと固まらない性質を持つので、冬のオヤツの定番でした。
混ぜ合わせて出来た液体状のゼリーを器に盛って、トレーに並べたら早速お外へGO♪です。
「ここで雪の棚が使われるのですね」
「そだよー」
ロキ医師はもうお爺ちゃんなので雪棚は作っていませんでした。何せ雪が積もる度に作り直さねばなりませんからね。足腰の負担はなるべく控えめに、なのです。
「後は待つだけ。その間に他にも作っちゃおう」
「他にもレシピがあるのですね」
「んー、レシピって言うか。冬って鍋が多くなるじゃん?だから調味料を多めに作って雪保存しちゃうんだよ。冬ならではの手抜きだね」
冷蔵庫もましてや冷凍庫も無い世界だからこそ、食材の保存は常に悩みの種です。ある程度は魔法で何とかしていますが、常時魔法を発動させている訳にはいきません。
ハンナは目から鱗が落ちる感動を味わうのでした。
なお、その日作ったゼリーは友達の仲を深めながら美味しく頂き、後日リリ達に改めて振る舞い大層喜ばれましたとさ。
「それはいったい何をなさっているのですか?」
「ん?ああこれな。これは……」
村のとある光景を見たハンナが思わず声を掛けていました。
「天然冷蔵庫……ですか?」
その光景とは窓から顔を出した男の人が雪に挿していた瓶を取り出す所でした。
よく見ると他の家でも瓶が挿さっていたり、雪で作った棚に野菜や果物、調理済みの何かが置かれています。
「そうだ。リファラでは自然の力を利用していないのか?」
「生憎とリファラでは雪は積もっても直ぐ溶ける程度しか降りませんでしたから」
「成る程な。地域が変わるとそんな事もあるんだな」
男の人は面白そうな顔をして顎を掻きました。
「そうだ。それなら女の子達に声掛けとくから、一緒にお菓子を作ると良い」
男の人は閃いたと目を細めてウンウンと頷きました。
けれどもハンナはそれと天然冷蔵庫とどう結び付くのかわからず首を傾げます。
「お菓子……ですか?」
「そうさ。この寒さを利用したお菓子作りがあるんだよ」
「成る程。それは興味深いですね。ではお願いしても良いでしょうか、ログさん」
丁寧に礼を取るハンナに、男の人、ログはニカッと歯を見せて笑いました。
「おう。任せとけ」
さて、ログの頼もしい言葉はその日の内に実現されました。
「て事でこれからどう?」
いきなり来てそう声を掛けたのはログではなく、別の女の人です。それも数人でニコヤカにやって来ました。
話をしたのは朝の事です。そして今はまだ昼間です。あまりの話の広まるのの早さにさしものハンナも目を丸くしました。
診療所で侍女っぽい仕事をしていたハンナでしたので、誘いに来た女の人に申し訳ない顔をします。断ろうとしたハンナでしたが、それを口にするより早くリリが顔を出したました。
「話は聞いたわ。是非行ってきて頂戴。だってハンナってば私の事ばかり気にして趣味らしい趣味に手を出した所を見ないんだもの」
そう言うなりリリはハンナの背中を押しました。
これに困惑するのが侍女魂を持つハンナです。リリの力なんてものともせずその場から動きません。
「いけませんリリ。わたくしはまだ仕事中です」
「休める時に休めるのが村のいい所だのぅ」
リリの手を止めに入ったハンナのその手を、今度はまたしても一部始終を見ていたロキ医師がホケホケと微笑みながらやんわりと止めました。
「ゆったりで良いんじゃよ。ここはそういう村なのじゃからのぅ」
「そうよ。私だってお休み貰って三巳や友達と遊んでいるの。ハンナもいい加減ここの友達作らなきゃ」
義祖父たるロキ医師と敬愛するリリから挟まれれば最早断れないのでした。
ハンナは何だか悪い事をしている気分になりながらも、その心がとっても温かく居心地が良いので複雑な気持ちです。それでもやっと頷きました。
「……では、お言葉に甘えて行ってまいります。
今日は宜しくお願いしますね、ミリーナ、ミント、ミケ」
改めて頭を下げたハンナです。
けれども名を呼ばれた女の人達は驚きで目を丸くします。
「私はあんまり話した事なかったのに良く名前を覚えていたわね」
「?リリがお世話になっている人達の事は全て把握しております」
然も当然の顔で応えるハンナですが、小さな集落とはいえそこそこに人口はいます。関わりがあるなら兎も角、ハンナは山の民を全員覚えていると言います。
女の人達は目を点にしてぽかーんと口を開けてしまうのでした。
「あ、いや。うん。凄いね、外の人って」
「頭の出来が違うのか……最早体の作りから違うのか……」
「ふふふっ、ハンナは若くして侍女頭まで務めたとても才能溢れる自慢の姉なの」
何故そんなに不思議なモノを見る目で自分を見るのかわからないハンナでしたが、リリが誇らしく胸を張ってくれたので、誇らしい気持ちで胸が温かくなるのでした。
さてはて何はともあれやって来ました。山の民の民家にお邪魔します。
「いらっしゃ~いハンナ♪」
「こっちこっち!早くいらっしゃいよ」
玄関開けたら満面の笑みで出迎えられました。そして待っていた女の人2人に左右から手を引っ張られてドナドナされて行きます。
「お邪魔いたします」
ドナドナされながらも何とか言いましたが、余りの力強さに言葉を置いてきてる感が否めません。
連れられたキッチンは一般の民家にしては少し広めでした。
「いや~料理好き過ぎてキッチン広げちゃった☆お陰でハンナとお料理会出来るなんてグッジョブ私!」
家主たる女の人が腰に手を当てエッヘンと胸を張ります。
それを友達が軽く小突いて、
「良くやった!」
「流石ミッチ!」
と囃し立てています。
その様子にハンナも思わずクスリと笑みを漏らしました。
笑ってくれた事に嬉しくなった女の人達は顔を見合わせてニカ~ッとします。
「じゃあ色々作ってこー♪」
「「「おー♪」」」
「お、おー……」
拳を上に上げて元気よく号令するので、ハンナもつられて小さく拳を上げました。同世代の友達は久し振りに出来たので気恥ずかしさが拭えません。
「それで何を作るのですか?」
「んー、今回は天然冷蔵庫を使うって縛りプレイだからね。ゼリーを作ろう」
そう言って取り出したのはジュースとゼラチンです。寒天は海が近くに無いので、ゼリーと言えばゼラチンを使います。そしてゼラチンは冷えていないと固まらない性質を持つので、冬のオヤツの定番でした。
混ぜ合わせて出来た液体状のゼリーを器に盛って、トレーに並べたら早速お外へGO♪です。
「ここで雪の棚が使われるのですね」
「そだよー」
ロキ医師はもうお爺ちゃんなので雪棚は作っていませんでした。何せ雪が積もる度に作り直さねばなりませんからね。足腰の負担はなるべく控えめに、なのです。
「後は待つだけ。その間に他にも作っちゃおう」
「他にもレシピがあるのですね」
「んー、レシピって言うか。冬って鍋が多くなるじゃん?だから調味料を多めに作って雪保存しちゃうんだよ。冬ならではの手抜きだね」
冷蔵庫もましてや冷凍庫も無い世界だからこそ、食材の保存は常に悩みの種です。ある程度は魔法で何とかしていますが、常時魔法を発動させている訳にはいきません。
ハンナは目から鱗が落ちる感動を味わうのでした。
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