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本編
落ち葉焚き
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「真っ赤だなー♪真っ赤だよー♪黄色もあるよ綺麗だな♪」
フンフンと鼻唄混じりの歌声が、色付くお山に響いています。
歌っているのは勿論三巳です。
いつもの調子っ外れの歌声奏で、落ちてた小枝をブンブン振りながら秋のお山をお散歩中です。足元は赤と黄色の絨毯で土の色が殆ど見えません。フカフカサワサワワな地面なので、三巳は気分良く尻尾を振って落ち葉の感触を足で堪能しています。
「落ち葉いっぱい。気持ちいー♪
こんなにあったら焚き火したら楽しいんだよ」
こんもり小さなお山を作っていた落ち葉山に、三巳は足をズボリと下から差し込みました。
「ぬふふふー♪」
落ち葉に包まれる感触にシビビと毛を震わせた三巳は、ニマ~っと笑みを深めました。
「そぉーれ♪」
掛け声と共に差し込んでいた足を思いっきり上げると、落ち葉山はワサーッ!と上に広がります。
三巳は上がった後にヒラヒラと落ちてくる落ち葉の中でクルクルと楽しそうに踊りました。
「にゃはー秋もワクワクドキドキが多いんだよ」
落ち葉が全部落ち切ったら三巳の踊りも止まります。そしてグルーっとお山の落ち葉を見回して確認すると、ウンと頷き尻尾をバサリと大きく震わせました。
毛をいっぱいに膨らませた三巳は、それを地面に這わせると、
「それー!」
と楽しそうな掛け声を上げて駆け回り始めました。
右に左に縦横無尽に駆け回る三巳の通った後には、なんと落ち葉が無くなっています。そうです。尻尾収納大活躍です。
「うし。これ位で良いかな」
見えていた落ち葉の回収を終えると、クルリと返って来た道をスキップしながら戻ります。
「落ち葉の畑ー♪帰ろうかー♪北風無くても帰るんだよー♪」
鬱蒼と茂っていた雑草も、秋の寒さと落ち葉で見えません。三巳は見通しの良い秋の山を堪能しながら村に帰るのでした。
村に着いたら三巳は真っ先に農家に向かいました。
「こーんにーちわー」
収穫されて大分寂しくなった畑の端から三巳が声を張り上げます。お口の横に両手でメガホン作って遠くに届く様にしています。
『もー?』
三巳がいる場所からずっと遠い畑の端で、白と黒の毛並みがのっそりと起き上がりました。
『三巳?どうしたんだもー?』
そうです。タウろんです。
農家に移り住んですっかりツナギの服と麦わら帽子が似合うタウろんです。
軍手を付けた手で鍬と収穫したばかりのお芋を持ったタウろんは、大きな体で器用に作物を避けながら三巳の元まで来てくれました。
「おー。タウろん精が出ますなぁ」
すっかり村に馴染んでるタウろんに、三巳はほっこり笑顔が止まりません。
「お家の人いるか?」
『用事もー?呼んでくるもー』
「よろしくなー」
タウろんは来た道を戻り、さっき居た所よりさらに奥へと歩いていきます。ツナギから覗く牛さんの尻尾が作物を避けるたびにプランプランと揺れて可愛らしいです。
少し待つとタウろんが向かった先からピョコリとほっかむりをした頭が出て来て三巳の方を見ました。
「どうしたいよ三巳や」
腰に手を当ててヒョコヒョコ歩いて来たのはお婆ちゃんです。皺くちゃのお顔に優しい笑みを浮かべています。
「ミノ婆ちゃんこんちわ」
「はいこんにちは」
「あのな、落ち葉いっぱい拾ってきたから焚き火したいんだよ」
ミノお婆ちゃんは三巳の言葉に笑みを浮かべたまま両目を見開きました。
「ほうほうどれくらい拾ってきたね」
「んとな、こ―――んくらい」
三巳は両手を大きく広げて体いっぱいで「こ―――ん」な位を表現します。
結構な量にミノお婆ちゃんはニコニコです。
「ほうかいほうかい、そいじゃあ婆ちゃんたっぷり用意して広場に持ってたげようね」
「大変だから三巳持ってくぞ?」
「ほほほっ!だぁい丈夫さね。タウろんや、手伝っておくれよ」
『モー?草の話も?』
「残念だけど今回は違うよ。草はお夕飯に出したげようね」
『モー!草モー!』
「にゃはは!タウろんすっかりミノ婆ちゃんの子供みたいだな!
それじゃあこっちは任せちゃうんだよ」
そう言った三巳は手を振って一旦お別れしました。
尻尾をフリフリさせながら、歩いて行く先は村の広場です。
広場に着いたら周りの安全を確認してから尻尾をもさりと膨らませました。そして上下にふわんふわりと振るい落とす様に振りました。すると尻尾からはドサドサパラリ!と拾った落ち葉が出てきます。全部出し切ったら三巳の真後ろにはこんもり小山が出来ていました。
するとそんな小山を見た山の民達がワクワクした顔でパラパラと近寄ってきます。
「もうそんな時期か」
「わー!おちばだ!」
「きゃー!たきび!たきびする!」
特に子供達は大はしゃぎで、ムカデごっこを止めて落ち葉の周りに集まります。ムカデごっこは日本で言う電車ごっこです。結んだ縄に入り手に持って一列になるだけなので、名前はその時によって違ったりします。
「待っててなー、今火起こしするから」
そう言った三巳は尻尾収納から木の板と木の棒を取り出しました。火起こしの道具です。焚き火は便利な魔法に頼らずやるのも楽しい三巳なのです。
(キャンプで鍛えた火起こしが役に立つんだよ)
棒を両手で挟んでキュコキュコ回して出来た火種を麻ワタで火に育てれば、子供達が
「わー!魔法じゃないのに火が着いた!」
と目をキラキラさせて興奮します。
麻ワタごと火を落ち葉の山に着火させればあっという間に焚き火の完成です。
暫くはパチパチ音を立てる焚き火に体をあっためていましたが、今日のメインイベントは強い火では駄目なのです。
三巳が籾殻などを使い火加減を調節すれば、折角焚き火を楽しんでいた子供達はシュンと眉毛を下げてしまいました。
けれどもそこに現れたミノ婆ちゃんです。
タウろんと一緒に持ってきたお芋の山を見たら泣きそうなお顔もパァッと花が咲くように笑いました。
「「「焼き芋――――――!」」」
そうです。焚き火と言ったらお芋や栗を焼きたくなっちゃいますよね。特に食べるの大好きな三巳ならば。
という訳でミノ婆ちゃんがちゃんと火が通る様に調節してくれたお芋で、冷え込む秋の空気に皆のニコニコ笑顔が心を温めてくれるのでした。
フンフンと鼻唄混じりの歌声が、色付くお山に響いています。
歌っているのは勿論三巳です。
いつもの調子っ外れの歌声奏で、落ちてた小枝をブンブン振りながら秋のお山をお散歩中です。足元は赤と黄色の絨毯で土の色が殆ど見えません。フカフカサワサワワな地面なので、三巳は気分良く尻尾を振って落ち葉の感触を足で堪能しています。
「落ち葉いっぱい。気持ちいー♪
こんなにあったら焚き火したら楽しいんだよ」
こんもり小さなお山を作っていた落ち葉山に、三巳は足をズボリと下から差し込みました。
「ぬふふふー♪」
落ち葉に包まれる感触にシビビと毛を震わせた三巳は、ニマ~っと笑みを深めました。
「そぉーれ♪」
掛け声と共に差し込んでいた足を思いっきり上げると、落ち葉山はワサーッ!と上に広がります。
三巳は上がった後にヒラヒラと落ちてくる落ち葉の中でクルクルと楽しそうに踊りました。
「にゃはー秋もワクワクドキドキが多いんだよ」
落ち葉が全部落ち切ったら三巳の踊りも止まります。そしてグルーっとお山の落ち葉を見回して確認すると、ウンと頷き尻尾をバサリと大きく震わせました。
毛をいっぱいに膨らませた三巳は、それを地面に這わせると、
「それー!」
と楽しそうな掛け声を上げて駆け回り始めました。
右に左に縦横無尽に駆け回る三巳の通った後には、なんと落ち葉が無くなっています。そうです。尻尾収納大活躍です。
「うし。これ位で良いかな」
見えていた落ち葉の回収を終えると、クルリと返って来た道をスキップしながら戻ります。
「落ち葉の畑ー♪帰ろうかー♪北風無くても帰るんだよー♪」
鬱蒼と茂っていた雑草も、秋の寒さと落ち葉で見えません。三巳は見通しの良い秋の山を堪能しながら村に帰るのでした。
村に着いたら三巳は真っ先に農家に向かいました。
「こーんにーちわー」
収穫されて大分寂しくなった畑の端から三巳が声を張り上げます。お口の横に両手でメガホン作って遠くに届く様にしています。
『もー?』
三巳がいる場所からずっと遠い畑の端で、白と黒の毛並みがのっそりと起き上がりました。
『三巳?どうしたんだもー?』
そうです。タウろんです。
農家に移り住んですっかりツナギの服と麦わら帽子が似合うタウろんです。
軍手を付けた手で鍬と収穫したばかりのお芋を持ったタウろんは、大きな体で器用に作物を避けながら三巳の元まで来てくれました。
「おー。タウろん精が出ますなぁ」
すっかり村に馴染んでるタウろんに、三巳はほっこり笑顔が止まりません。
「お家の人いるか?」
『用事もー?呼んでくるもー』
「よろしくなー」
タウろんは来た道を戻り、さっき居た所よりさらに奥へと歩いていきます。ツナギから覗く牛さんの尻尾が作物を避けるたびにプランプランと揺れて可愛らしいです。
少し待つとタウろんが向かった先からピョコリとほっかむりをした頭が出て来て三巳の方を見ました。
「どうしたいよ三巳や」
腰に手を当ててヒョコヒョコ歩いて来たのはお婆ちゃんです。皺くちゃのお顔に優しい笑みを浮かべています。
「ミノ婆ちゃんこんちわ」
「はいこんにちは」
「あのな、落ち葉いっぱい拾ってきたから焚き火したいんだよ」
ミノお婆ちゃんは三巳の言葉に笑みを浮かべたまま両目を見開きました。
「ほうほうどれくらい拾ってきたね」
「んとな、こ―――んくらい」
三巳は両手を大きく広げて体いっぱいで「こ―――ん」な位を表現します。
結構な量にミノお婆ちゃんはニコニコです。
「ほうかいほうかい、そいじゃあ婆ちゃんたっぷり用意して広場に持ってたげようね」
「大変だから三巳持ってくぞ?」
「ほほほっ!だぁい丈夫さね。タウろんや、手伝っておくれよ」
『モー?草の話も?』
「残念だけど今回は違うよ。草はお夕飯に出したげようね」
『モー!草モー!』
「にゃはは!タウろんすっかりミノ婆ちゃんの子供みたいだな!
それじゃあこっちは任せちゃうんだよ」
そう言った三巳は手を振って一旦お別れしました。
尻尾をフリフリさせながら、歩いて行く先は村の広場です。
広場に着いたら周りの安全を確認してから尻尾をもさりと膨らませました。そして上下にふわんふわりと振るい落とす様に振りました。すると尻尾からはドサドサパラリ!と拾った落ち葉が出てきます。全部出し切ったら三巳の真後ろにはこんもり小山が出来ていました。
するとそんな小山を見た山の民達がワクワクした顔でパラパラと近寄ってきます。
「もうそんな時期か」
「わー!おちばだ!」
「きゃー!たきび!たきびする!」
特に子供達は大はしゃぎで、ムカデごっこを止めて落ち葉の周りに集まります。ムカデごっこは日本で言う電車ごっこです。結んだ縄に入り手に持って一列になるだけなので、名前はその時によって違ったりします。
「待っててなー、今火起こしするから」
そう言った三巳は尻尾収納から木の板と木の棒を取り出しました。火起こしの道具です。焚き火は便利な魔法に頼らずやるのも楽しい三巳なのです。
(キャンプで鍛えた火起こしが役に立つんだよ)
棒を両手で挟んでキュコキュコ回して出来た火種を麻ワタで火に育てれば、子供達が
「わー!魔法じゃないのに火が着いた!」
と目をキラキラさせて興奮します。
麻ワタごと火を落ち葉の山に着火させればあっという間に焚き火の完成です。
暫くはパチパチ音を立てる焚き火に体をあっためていましたが、今日のメインイベントは強い火では駄目なのです。
三巳が籾殻などを使い火加減を調節すれば、折角焚き火を楽しんでいた子供達はシュンと眉毛を下げてしまいました。
けれどもそこに現れたミノ婆ちゃんです。
タウろんと一緒に持ってきたお芋の山を見たら泣きそうなお顔もパァッと花が咲くように笑いました。
「「「焼き芋――――――!」」」
そうです。焚き火と言ったらお芋や栗を焼きたくなっちゃいますよね。特に食べるの大好きな三巳ならば。
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