98 / 368
本編
雪解け
しおりを挟む
長い冬が終わり、また春が訪れる季節になろうとしています。
冬は毎年雪に覆われて、村から出る事も少なく、山の民達は冬籠りをしていました。三巳は新雪に埋まったり、雪崩でサーフィンしたりと遊びの限りを尽くしていましたが。そして時折巻き込まれる生き物達の救出もちゃんとしていました。
そんな冬も終わりを告げて、雛祭りで作った雪の階段も最早解けて辛うじてその跡を残すのみとなりました。
「あったかいどー」
ポカポカ太陽を燦々と浴びる三巳が、気持ち良さそうに尻尾をフサリフサリと振っています。
『ぬくぬくだぞ~』
その隣でネルビーも同じく尻尾をフサリフサリと振っています。
茶色い土が見え始めた村で、三巳とネルビーと並んで一緒にお散歩です。
「ふわぁっふ」
『くぁぁ~っ』
余りの温もりに欠伸も出て来ます。
『もう直ぐ春の芽吹きが出てくる頃か?』
「そうだな~。今年は暖かくなるの早かったし、もう出てるセッカチな芽も有るかもなー」
ネルビーが雪解け水で泥濘む土をカシカシ掻いて、それを見た三巳も真似して土をクリクリ弄ります。
『何も無いな』
「そりゃここは村の道路だしな。
村で出るなら土が固まったこの辺より端側だから、まだまだ雪に埋まって出てこないな」
『そうか』
「そうだぞ」
まったり。ポカポカ。
暫くボーっと道の端に積まれた雪山を見つめます。
『そうか。まだか』
「そうだな。まだだな。
新芽が気になるなら麓まで足伸ばすか?」
ネルビーが耳を垂らして三巳を見上げました。
三巳はその垂れた耳ごとネルビーの頭をわしゃわしゃ撫でて提案します。
ネルビーはちょっと期待で鼻をピスピス動かしました。でもちょっと考えます。
『獣の神と行き違いにならないか?』
獣の神は三巳の母獣です。
夏頃にサラちゃんからの伝言で、三巳に会いに来る筈でした。
「んー冬の間待ってたけど来なかったしなー。
父ちゃん?も一緒らしいし、もしかしたら雪が苦手な種族なのかも?」
三巳もそれはもう楽しみに待っていましたが、全くの音沙汰がないまま冬を越してしまいました。
三巳はお父さんの事を知りません。つい最近存在を知ったばかりです。だからきっとお父さんは冬眠する種族なんだろうと想像を膨らましていました。
「だからまだ雪ある内は来ないと踏んでる」
『そうか。寂しいな。早く来ると良いな!』
三巳は平然とドヤ顔で言いますが、耳と尻尾は正直者でした。
ソワソワ、アワアワ不規則に揺れる毛並みを見たネルビーは、三巳を励ます様にそっと鼻面を押し付けます。
「うん」
三巳はニパリと笑い、ネルビーと鼻をコツンこと合わせました。
「それじゃ麓まで行ってみるかー」
『わふぅ!どうせなら競争するか!?楽しいぞ!』
「お?それも面白そうだな!」
ネルビーの提案に、面白い事好きの三巳も大賛成です。
解けた雪でビチャビチャの道を、元気にパシャパシャ駆けて行きました。
村の出入口に着いた三巳とネルビーは“位置について用意”の姿勢を取ります。
春の風がヒュウヒュウ吹く中、互いを意識しつつ息を整えています。そしてピタリと風が止まった瞬間、一斉に走り出しました。
「やっふー!」
『わうぅん!』
山の斜面は解けた雪が流れていて、雪の川があちこちに出来上がっています。そんな滑りやすい斜面をスケートの様に滑り降りたり、途中に生える木々をお猿さんの様に伝ったりと、両者一歩も譲らぬハイスピードで駆け下りて行きます。
『ぬぬぅっ。三巳やるな!
流石に子供でも獣の神だけはある!』
「何の何の~。ネルビーもワンコながらに守護獣に進化しただけあるな!
それは強化魔法だろ?一見使ってる様に見えない位自然に使ってるの凄いな!」
互いに技を駆使して駆け下りていると、目の前の雪がパックリと消えている場所に出ました。
「何のー!」
『とおっ!』
それでも三巳もネルビーも止まりません。
互いの技を興味深く観察し、褒めたたえながら全速力で駆け下ります。なんならスピード上げて駆け下ります。
「むむ!?」
『ぬぅぅ!?』
お互いの考えている事が同じと分かったのか、目に闘志を漲らせてお互いの顔を伺いながら駆け下ります。
つまり余所見です。余所見運転ならぬ余所見走行です。
「てあ―――!」
『ふんぬぅぅ!』
雪のパックリ割れギリギリの縁を、お互いの顔を見ながら同じタイミングで大ジャンプをしました。
「ほぶぅぅ!?」
「きゃいいん!?」
そしてそのままの勢いで、ボグゥ!!っと鈍く大きな音を立てて何か大きなものにぶつかってしまいました。
コメディそのものの格好で間抜けな悲鳴を上げた三巳とネルビーは、間抜けな格好のままピクピク体を震わせています。
『前方不注意。危険。止める』
三巳が埋まった顔をズボリと良い音出して抜くと、上方から男の子の様な甲高いけど何処か低い声がしました。
声の方を向くと、真っ白な丸い雪の塊に付いている黒くて小さな二つの点と目が合います。
「おー。雪だるまの雪男だったかー。
ゴメンなー。駆けっこに夢中で気付かんかったー」
『ゴメンなさい』
声の主は大きな大きな雪だるまでした。生きてる雪だるまです。モンスターです。冬眠ならぬ夏眠に向けて巣穴の準備中だったのです。
三巳とネルビーは無防備だった雪だるまの背中に埋まる形で激突してしまっていたのでした。
冷静になった三巳とネルビーは素直に謝ります。
『僕。良い。でも。他。駄目。怪我だけ。済まない』
「う゛。気を付けます。本当にゴメンなさい」
雪だるまの雪男に男の子特有の可愛らしい声で「めっ」と叱られて、流石に三巳も土下座で反省の意を示しましたとさ。
冬は毎年雪に覆われて、村から出る事も少なく、山の民達は冬籠りをしていました。三巳は新雪に埋まったり、雪崩でサーフィンしたりと遊びの限りを尽くしていましたが。そして時折巻き込まれる生き物達の救出もちゃんとしていました。
そんな冬も終わりを告げて、雛祭りで作った雪の階段も最早解けて辛うじてその跡を残すのみとなりました。
「あったかいどー」
ポカポカ太陽を燦々と浴びる三巳が、気持ち良さそうに尻尾をフサリフサリと振っています。
『ぬくぬくだぞ~』
その隣でネルビーも同じく尻尾をフサリフサリと振っています。
茶色い土が見え始めた村で、三巳とネルビーと並んで一緒にお散歩です。
「ふわぁっふ」
『くぁぁ~っ』
余りの温もりに欠伸も出て来ます。
『もう直ぐ春の芽吹きが出てくる頃か?』
「そうだな~。今年は暖かくなるの早かったし、もう出てるセッカチな芽も有るかもなー」
ネルビーが雪解け水で泥濘む土をカシカシ掻いて、それを見た三巳も真似して土をクリクリ弄ります。
『何も無いな』
「そりゃここは村の道路だしな。
村で出るなら土が固まったこの辺より端側だから、まだまだ雪に埋まって出てこないな」
『そうか』
「そうだぞ」
まったり。ポカポカ。
暫くボーっと道の端に積まれた雪山を見つめます。
『そうか。まだか』
「そうだな。まだだな。
新芽が気になるなら麓まで足伸ばすか?」
ネルビーが耳を垂らして三巳を見上げました。
三巳はその垂れた耳ごとネルビーの頭をわしゃわしゃ撫でて提案します。
ネルビーはちょっと期待で鼻をピスピス動かしました。でもちょっと考えます。
『獣の神と行き違いにならないか?』
獣の神は三巳の母獣です。
夏頃にサラちゃんからの伝言で、三巳に会いに来る筈でした。
「んー冬の間待ってたけど来なかったしなー。
父ちゃん?も一緒らしいし、もしかしたら雪が苦手な種族なのかも?」
三巳もそれはもう楽しみに待っていましたが、全くの音沙汰がないまま冬を越してしまいました。
三巳はお父さんの事を知りません。つい最近存在を知ったばかりです。だからきっとお父さんは冬眠する種族なんだろうと想像を膨らましていました。
「だからまだ雪ある内は来ないと踏んでる」
『そうか。寂しいな。早く来ると良いな!』
三巳は平然とドヤ顔で言いますが、耳と尻尾は正直者でした。
ソワソワ、アワアワ不規則に揺れる毛並みを見たネルビーは、三巳を励ます様にそっと鼻面を押し付けます。
「うん」
三巳はニパリと笑い、ネルビーと鼻をコツンこと合わせました。
「それじゃ麓まで行ってみるかー」
『わふぅ!どうせなら競争するか!?楽しいぞ!』
「お?それも面白そうだな!」
ネルビーの提案に、面白い事好きの三巳も大賛成です。
解けた雪でビチャビチャの道を、元気にパシャパシャ駆けて行きました。
村の出入口に着いた三巳とネルビーは“位置について用意”の姿勢を取ります。
春の風がヒュウヒュウ吹く中、互いを意識しつつ息を整えています。そしてピタリと風が止まった瞬間、一斉に走り出しました。
「やっふー!」
『わうぅん!』
山の斜面は解けた雪が流れていて、雪の川があちこちに出来上がっています。そんな滑りやすい斜面をスケートの様に滑り降りたり、途中に生える木々をお猿さんの様に伝ったりと、両者一歩も譲らぬハイスピードで駆け下りて行きます。
『ぬぬぅっ。三巳やるな!
流石に子供でも獣の神だけはある!』
「何の何の~。ネルビーもワンコながらに守護獣に進化しただけあるな!
それは強化魔法だろ?一見使ってる様に見えない位自然に使ってるの凄いな!」
互いに技を駆使して駆け下りていると、目の前の雪がパックリと消えている場所に出ました。
「何のー!」
『とおっ!』
それでも三巳もネルビーも止まりません。
互いの技を興味深く観察し、褒めたたえながら全速力で駆け下ります。なんならスピード上げて駆け下ります。
「むむ!?」
『ぬぅぅ!?』
お互いの考えている事が同じと分かったのか、目に闘志を漲らせてお互いの顔を伺いながら駆け下ります。
つまり余所見です。余所見運転ならぬ余所見走行です。
「てあ―――!」
『ふんぬぅぅ!』
雪のパックリ割れギリギリの縁を、お互いの顔を見ながら同じタイミングで大ジャンプをしました。
「ほぶぅぅ!?」
「きゃいいん!?」
そしてそのままの勢いで、ボグゥ!!っと鈍く大きな音を立てて何か大きなものにぶつかってしまいました。
コメディそのものの格好で間抜けな悲鳴を上げた三巳とネルビーは、間抜けな格好のままピクピク体を震わせています。
『前方不注意。危険。止める』
三巳が埋まった顔をズボリと良い音出して抜くと、上方から男の子の様な甲高いけど何処か低い声がしました。
声の方を向くと、真っ白な丸い雪の塊に付いている黒くて小さな二つの点と目が合います。
「おー。雪だるまの雪男だったかー。
ゴメンなー。駆けっこに夢中で気付かんかったー」
『ゴメンなさい』
声の主は大きな大きな雪だるまでした。生きてる雪だるまです。モンスターです。冬眠ならぬ夏眠に向けて巣穴の準備中だったのです。
三巳とネルビーは無防備だった雪だるまの背中に埋まる形で激突してしまっていたのでした。
冷静になった三巳とネルビーは素直に謝ります。
『僕。良い。でも。他。駄目。怪我だけ。済まない』
「う゛。気を付けます。本当にゴメンなさい」
雪だるまの雪男に男の子特有の可愛らしい声で「めっ」と叱られて、流石に三巳も土下座で反省の意を示しましたとさ。
21
お気に入りに追加
115
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる