悪役令息に憑依したけど、別に処刑されても構いません

ちぁみ

文字の大きさ
35 / 49
4章

魔闘大会②

しおりを挟む

僕は水分補給を済ませ、少しだけ学園内を見渡しながら歩いていた。

殿下の手紙に綺麗な噴水が建つ場所があると書かれていたのを思い出して、僕は早速透視能力を使ってその場所へ向かった。


〈バシャーン〉

大量の水飛沫が散る音がした。

何事かと見てみると、4人の男生徒たちが噴水に集まって高笑いをしていたので、ただ事ではないと思い僕は近くの柱に隠れた。

「ホントになんでこの学園にお前みたいなのが入学できたんだ?」

「ははっ、びしょ濡れで面白すぎる」

「ルース様は特別だから、入学もズルじゃねぇの?」

「ははっ、絶対そうだな!お前みたいな出自も泥臭い奴がいきがってんじゃねぇよ」

水盤からシュレイ・アデスが体を震わせながら出てきた。

「僕は…ズルなんてしてません!僕は、自力でここまで…」

シュレイは歯を食いしばりながら拳を握った。

「おいおい、本当のこと言えよ。どうせ今回の大会もルースっていう立場を利用したんだろ?お前みたいなのが俺らよりも座学良いとか有り得ないだろ。魔法庁に顔効くから問題教えてもらってたとか?」

男が煽るようにしてシュレイの肩に腕を置いた。

「だって、じゃなきゃあんな酷い剣術で本選も出場できるとかおかしいだろ。なぁ?」

「ホント、魔法庁も教会も第一王子も…上手く手懐けたよなぁ」

「僕らもルース様のご奉仕を受けたい限りですよ」

男はシュレイの尻を撫でて気持ち悪く笑った。

これ以上は見ていられなくて、飛び出そうと足を踏み込んだその時…



凄まじい風を切る音がした後、金属音が付随して聞こえた。

「なっ…」

気がつくと、シュレイに近づいた男の耳から少しだけ血が流れていた。
男が後ろにある噴水を恐る恐る見ると、装飾の凹みにピッタリと剣が刺さっていた。

誰かが男に向けて殺意を込めて剣を投げ、わざと掠らせたのだと一発で分かった。


「っ!誰だこんなことやった奴は!」

「汚らしい口をそれ以上開くな。この痴れ者め」

男たちが見た方から歩いてくるのは、なんとシアンさんだった。

「なっ…シアン様!?何故シアン様が、こんなこと!」

「そうです!いつもあなたの邪魔をするこいつをただあなたのためにっ…」

「はっ…私はそんなことをしろといつ貴様らに言った?それ以前に、貴様らのような薄汚い鼠たちと私が言葉を交わすと思うか?」

「…っ!シアン・シュドレー!下手に出ていればっ…」

男がシアンさんに殴りかかろうとしたその時、何故か男はフラフラと定まりなく踊り始めた。

「なっ、なんだ…!?どうなって、るんだ!?」

「おいっお前どうしたんだ…!?」

周りの男たちも踊り出す仲間を見て驚いている様子だった。

同じように一瞬戸惑ったが、シアンさんが腕を後ろに組んでいるのを見て、僕はすぐに勘づいた。

(ふふっ、シアンさん、もうソリティアとして自由に魔法を使いこなせてる。あぁ…イブリン殿下が教えたのかな……)

僕は少し嬉しいような悲しいような気持ちになった。


「くそっ…なんなんだっ…お前ら行くぞ!」

「本選で覚えてやがれ!」

「おいっ、待てよ!」

男4人は、怖気付きながらもシュレイとシアンさんを睨みつけて退散していった。

「…あっ、ありがとうございます。シアンさんっ…」

「助けたわけではない。ちょうど良さそうな的があったんだ」

そう言ってシアンさんは水盤に入って、装飾に刺さった剣を引き抜いた。


「シュレイ!ここにいたのか!」

「あっ、ユーリアス!」

長いこと探していた様子でアルティアの第一王子…ユーリアスが現れた。

「…!?何故濡れている?まさか…貴様がシュレイをこんな目に?」

「ち、違うよ…ユーリアス!シアンさんは僕を助けてくれてっ…」

「シュレイ、こんな奴を庇う必要はない。その手に持っている剣でどうするつもりだった?」

ユーリアスはシアンさんがやったものだと思い込み、彼を睨みつけた。

「…どのように思われても構いませんが、1つだけ…」

シアンさんはそう言って持っていた剣を振り上げ、瞬時にユーリアスに庇われたシュレイに向けて剣先を近づけた。

「シュレイ・アデス、お前が皆を跪かせるにはその特別な魔法しかないはずだ」

シアンさんはシュレイにそう告げると、剣を鞘に戻し、その場を去っていった。






 


---------------------------------


いよいよ本選トーナメントが始まった。

本選のルールは、2次予選とあまり変わらない。2対2で魔法で戦い、降参を言わせるかペアを舞台から引きずり降ろせば勝ち。時間制限も無いため、体力と魔力がある限り好きなだけ魔法を使うことが出来るという。そのため、ある意味では持久戦になることもある得る。

殿下とシアンさんは初戦を難なく勝ち抜き、頭の片隅で気になっていたシュレイとユーリアスペアも2回戦まで上がってきた。

そして、興味深いことに彼らの2回戦の相手ペアはというと先程シュレイに絡んでいた男2人であった。

序盤は魔法の攻撃をお互いに浴びせ、戦況は五分五分のように見えた。しかし、どんどん長丁場になっていき、どう見てもいきがっていた男2人のほうが疲労してきているのがわかった。

「なっ…なんで…あっち2人は疲れてねぇんだよ!」

「意味わかんねぇ!」

男2人は汗を大量に流しながら、飄々とした顔で立つシュレイとユーリアスを見た。

「…そうか。シュレイ・アデスは治癒魔法を身に宿している。魔法は、言わば魔力という導線を相手とどれだけの相性で繋げられて、発電出来るのかということ。シュレイ・アデスの場合、もともと誰とでも魔力の相性が合うという体質のため、治癒魔法という身に宿した能力まで相手に流れ、自分にも流れてきているんだ」

「…うーん、難しいこと言うね。まぁつまり、2人で自家発電してるってこと?」

アドルフさんが首を傾げながら言った。

「そういうことですかね?」

「じゃあ、持久戦では彼らには勝てないかな?」

「それどころか…」

僕は、シュレイとユーリアスをまた見た。


「な、なんだよ…その魔力量!!」

相手ペアの男たちは目の前を見て一斉にたじろいだ。それもそのはずだ。シュレイとユーリアスは万全な状態でもありえない程大きなマグマの玉を作って見せたのだ。

「ノーマルであそこまで!信じられない…!」

ノーマルとは、僕らソリティアにとって2人で魔法を使うことを指す呼称だ。
2人であれ程の威力の魔法を生み出すのは驚きだ。ノーマルの場合、魔法の威力はどれだけお互いの魔力の相性が良いかで決まる。だからこそ、シュレイが特異性の魔力を持つ故にあれだけの魔法を出力できたのだろう。

結局、見たことない程巨大なマグマの玉を目の前にした相手ペアは、涙目を浮かべながら「降参」と言って、シュレイペアが勝利を飾った。

その勢いで観客席も白熱していき、あっという間に決勝戦を迎えた。

決勝戦で対戦するペアは、予知夢を見ずとも分かっていた。シュレイとユーリアス、イブリン殿下とシアンさんだ。
しかし、5分休憩の後、驚きのあるアナウンスで観客席は騒然となる。

「イブリン・ヴァレントとシアン・シュドレーは棄権するという申し出がありました。よって、魔闘大会優勝はシュレイ・アデスとユーリアス・クライン!!」

思わぬ形で急に優勝ペアが決まり、観客席は生徒だけでなく外部の者たちも煮え切らぬ不満を抱いていた。

「なんだかがっかりですわ。シュレイ・アデスの能力は悔しいことに目を見張るものですけれど、今真っ盛りのシアン様でしたら勝てると思いましたのに」

「もしかして、怖気づいたんじゃないか?」

「ふふっ、確かにそうかもしれませんわ。あれほど座学や剣術が優秀でも、魔法ではルースには勝てませんのね」

「やはりシュレイ・アデスはリースに選ばれた特別な存在なのかもしれないな…」

不戦勝であっても、勝者であればみなそれぞれ都合の良い好フィルターで話すものだ。

僕は周りの話を聞き流しながら、アドルフさんに声をかけた。

「アドルフさん。シアンさんに会いに行きましょう」

「ええ」



シアンさんとイブリン殿下を透視で探すと、テラスを歩いているところを見つけた。

「シアッ…」

「シアン・シュドレー!」

2人の後ろ姿を見て声をかけようとしたその時、ある声と被さった。

その声の主は、ユーリアス・クラインだった。彼はシアンさんの腕を掴み、憎々しげに睨んだ。

「ユーリアス!」

ユーリアスの後ろに続いて、心配そうにシュレイ・アデスと剣術で秀でていたサイラス・ドグナー、スヴェン・タイル、そして準々決勝まで進んでいた…イグリム・マークハルトがやってきた。

「どういうつもりで棄権などした?シュレイを噴水に落とした挙句、まともに決勝で戦いもしない。貴様はいつも上から見て私たちを愚弄しているのか?」

「はぁ……言いがかりは止めてください。別に愚弄などしてません。ただ体調が悪いので棄権しただけです」

「はっ…まるで体調さえ良ければ勝ち目があったように聞こえる」

ユーリアスは眉尻を上げて嘲笑した。

「そんな風に聞こえてましたか?失礼、勝ち目があったというよりも確実に勝っていた、というのが正しいです」

シアンさんはにっこりと笑って挑発するようにそう答えた。

「戯言を…!」

ユーリアスがそう返すと、サイラスも続くように1歩前に出てくる。

「戦いもせずただ逃げた人間が大きなことを言うのは騎士の端くれとして聞き捨てならないぞ」

「そもそも、変に突っかかってきたのはそちらの方ではありませんか。第一王子殿下、そろそろシアンの腕から手を離してくださいませんか?」

しばらく黙っていたイブリン殿下がもう我慢できないようにして、シアンさんとユーリアスの間に入って言った。

「…それとも、今ここで俺とあなただけで決着をつけても俺としては一向に構いませんよ」

イブリン殿下はシアンさんの腕からユーリアスの腕を引き離しながらそう言った。イブリン殿下の口角は上がって余裕そうに見えたが、目には怒りが映っているように見えた。

「やめろ、イブリン。もう疲れた…う…」

「シアンッ…」

目眩がしたのか、シアンさんは急に倒れ込みそうになり、殿下が体を支えた。

「このまま抱えてくれ」

「うん、任せて」

シアンさんの頼みを嬉しそうに殿下は了承して、シアンさんを軽々とお姫様抱っこした。

そして、2人は周りをまるで置いてけぼりにしてテラスから去っていったのだ。


「...マシュー、お2人は…」

共に始終を見ていたアドルフさんがどこか後ろめたいように聞いてきた。

「うん…」

僕は小さく笑って答えた。

2人はきっとお互いを特別に思っているのだと分かった。





-------------------------------



「マシューさん、アドルフさん、お久しぶりです。お元気にしていらっしゃいましたか?」

シアンさんは寮の部屋のベッドで横になりながら尋ねてきた。

「は、はい…」

「シアンさんは、大丈夫ですか?その…体調が悪いと聞きました」

僕が戸惑いながら返事をすると、横にいたアドルフさんがいつもの優しい声色で返した。

「もう大丈夫です。ご心配いただきありがとうございます。こんなところで、こんな格好で申し訳ありませんが、早速本題に。マシューさん、わざわざ来ていただいてまでお話されたいこととは?」

「あっ…はい…。3日前、シアンさんの予知夢を見ました」

僕は断片的でもシアンさんに関する予知夢のことを懸命に伝えた。
近々彼の身に起こること、最終的に死に行き着くこと。拙い言葉でも、伝えたかった。ただ彼の命を救いたくて…。

一方的に話し終わった後、しばらく沈黙が続いた。シアンさんは何か考え事をしているようで、横に座るイブリン殿下はというと両手を強く握りながら下を向いていた。

「すみません…上手く話せなくて…。でも、命の危機なんです!危ないんです!えっと、生き残るためには…と、とにかくっ学園を今すぐ辞めて、家を離れて、辺境地に住むとか!い、いいんじゃないでしょうかっ!?」

「…ははっ、驚きました」

「え…、どっどうして笑われるんですか!?」

シアンさんが急に笑いだしたので、僕は更に慌ててしまった。

「そんなにマシューさんが慌てるとは思わなかったもので。ありがとうございます、そこまで親身になってくださって。あなたの予知夢を今更疑おうなんて思いません。けれど、学園を離れるつもりも、家を出るつもりも、辺境地へ住むつもりもありません。もう逃げたくないからです。でも、あなたのおかげで、あることに気づけました。きっと俺はこのゲームに勝ちますよ」

「え…?ゲーム?」


〈バンッ〉

「シアン!!無事か!?ってあれ、誰だ?」

空気が一変した後、部屋の扉を勢い良く開けてきたのは、知らない男だった。

「オーリー…うるさいぞ」

イブリン殿下が親しげにその男に言い放った。

「止めても言うこと聞かなくて。本当に困ったものです」

オーリーと呼ばれた男の後ろからはひょこっとハルノが出てきた。

「ハルノ!」

「アドルフさん、マシュー、お久しぶりです」

思わず呼びかけてしまうと、ハルノは硬い表情筋で少し笑って見せた。

「それで…シアン、体調は?」

「あぁ、問題ない」

「それなら良かったが…。ていうか、君とイブリンは本当に…」

オーリーと呼ばれた男がシアンさんの元へ行って話し始めた。シアンさんも嫌な顔せずに応えているのを見る限り、彼とシアンさんの関係は悪いものでは無いのだなと分かった。

(彼が現れた時に感じた印象とは違って、2人のオーラの相性は案外良いみたいだ…)

「……シアンの運命は変えられる?」

それぞれの話が盛り上がっている中で、イブリン殿下がそっと僕に話しかけてきた。

「はい…きっと変えられます」

僕は出来るだけ強くそう答えた。

「ありがとう。待ってて。きっとそうすれば……あなたのを返すことが出来るはずだから」

「……」

その瞬間、僕の中で曖昧だった線がはっきりと見えた気がした。

「…当然そのために行動するつもりですが、僕にとってはやシアンさんも大事になってしまったから協力するんです」

僕がそう返すと、好きな人の顔をした彼は眉を下げて美しく笑った。







しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。 原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。 「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」 破滅フラグを回避するため、俺は決意した。 主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。 しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。 「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」 いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!? 全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ! 小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!

結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした

BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。 実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。 オメガバースでオメガの立場が低い世界 こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです 強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です 主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です 倫理観もちょっと薄いです というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります ※この主人公は受けです

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

もう一度君に会えたなら、愛してると言わせてくれるだろうか

まんまる
BL
王太子であるテオバルトは、婚約者の公爵家三男のリアンを蔑ろにして、男爵令嬢のミランジュと常に行動を共にしている。 そんな時、ミランジュがリアンの差し金で酷い目にあったと泣きついて来た。 テオバルトはリアンの弁解も聞かず、一方的に責めてしまう。 そしてその日の夜、テオバルトの元に訃報が届く。 大人になりきれない王太子テオバルト×無口で一途な公爵家三男リアン ハッピーエンドかどうかは読んでからのお楽しみという事で。 テオバルドとリアンの息子の第一王子のお話を《もう一度君に会えたなら~2》として上げました。 ※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~

TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】 公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。 しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!? 王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。 これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。 ※別で投稿している作品、 『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。 設定と後半の展開が少し変わっています。 ※後日譚を追加しました。 後日譚① レイチェル視点→メルド視点 後日譚② 王弟→王→ケイ視点 後日譚③ メルド視点

公爵家の次男は北の辺境に帰りたい

あおい林檎
BL
北の辺境騎士団で田舎暮らしをしていた公爵家次男のジェイデン・ロンデナートは15歳になったある日、王都にいる父親から帰還命令を受ける。 8歳で王都から追い出された薄幸の美少年が、ハイスペイケメンになって出戻って来る話です。 序盤はBL要素薄め。

婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした

水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」 公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。 婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。 しかし、それは新たな人生の始まりだった。 前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。 そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。 共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。 だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。 彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。 一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。 これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。 痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!

処理中です...