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彼女いない歴=年齢のトシヤとマサオには刺激が強すぎた?
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トシヤはハルカの脇の下に足を通して前に伸ばしている。言い換えればハルカの身体はトシヤの足に挟まれている状態だ。という事は、カーブでハルカの身体が振れる度にトシヤの爪先には柔らかい感触が伝わる……つまり要するにハルカの胸がトシヤの足に当たるのだ。だがハルカはそんな事は全く気にかけていない様子で、それはもう楽しそうにキャーキャー言っている。ウォータースライダーを心の底から楽しんでいるのだ。
そんな二人を乗せたゴムボートは曲がりくねったコースを一気に滑り降り、ものの一分と経たないうちに激しい水飛沫を上げてプールに着水した。
「あー、面白かった。もう一回やりたいぐらいよね!」
「うん……そうだね」
トシヤの方に振り返り、興奮気味に言うハルカだったがトシヤから返って来たのは何と言うか気が抜けた様な返事だった。
「何よー、ぼーっとしちゃって。あっ、もしかして怖かった? ダメねー。あんなので怖がってちゃ峠のダウンヒルなんかこなせないわよ」
呆れた様な口ぶりのハルカにトシヤは黙って苦笑いするばかりだった。という事はトシヤは本当にウォータースライダーが怖かったのか? いやいや答えはノーだ。トシヤが気が抜けた様な返事をしたのは『足に感じた柔らかい感触で頭が一杯だった』という、ハルカには絶対に知られたくない恥ずかしい理由だったのだ。
そんな感じでトシヤとハルカはプカプカと浮かぶゴムボートの上でウォータースライダーの余韻に浸っていた。だが、そんな二人を浮き輪の回収に来たプールのスタッフの声が現実に引き戻した。
「はい、お疲れ様でしたー」
爽やかな笑顔で言ってはいるが、その真意は『後がつかえてるから早くどけ』だ。
プールの端っこで浮き輪から降ろされたトシヤとハルカはプールサイドに上がったのだが、その時トシヤが少しばかり前かがみになっていた事にハルカは気付いてはいなかった。
それから少し経ち、ルナとマサオを乗せた浮き輪が滑り下りて来た。もちろんルナが前でマサオが後ろだ。
「おっ、来た来た」
トシヤが言ったが、そんなことは言わなくっても見ていればわかる。と言うか、せっかくハルカと二人きりなのだからマサオとルナが滑り降りてくるところなんか見ていないでハルカの方を見ろ……と言ってやりたいところだ。しかしトシヤにはそう出来無い理由があった。実はトシヤは『前かがみ』の原因を解消する為に水着姿のハルカを視界に入れない様にしていたのだ。まあ、トシヤも年頃の男子だったという事だ。
マサオとルナを乗せたゴムボートはトシヤとハルカの時と同様、派手に水飛沫を上げてプールに着水し、プールのスタッフによりプールの端っこに引っ張られ、マサオとルナはゴムボートから降ろされた。そしてルナはプールサイドに上がったのだがマサオはプールから出ようとしない。
おかしい。
さっきはルナより先にプールサイドに上がって手を差し出したのに…… 今度は下からルナのお尻をガン見しようとでも? いや、そんなルナが引く様な事をマサオがするわけが無い。第一、マサオが立っている位置はルナのお尻を下から見て楽しめるポジションとは言い難い。ハルカはマサオが何を考えているのかわからない(と言うか根本的に興味が無いからどーでも良い)が、トシヤは大体の想像が付いていた。
なかなかプールから出ようとしないマサオに痺れを切らしたプールのスタッフが早くプールから出る様に声をかけた。するとマサオはゆっくりとした動作でプールの縁に手をかけ、のろのろとプールから上がった。そして何故だかルナでは無くトシヤの方に歩いてきた。その時、マサオはトシヤと同じ様に前かがみになっていた。トシヤは自分の想像が当たっていた事を確信し、ニヤリと笑ってマサオに言った。
「ちょっと刺激が強すぎたな」
トシヤの言う『刺激』はウォータースライダーの刺激なんかでは無い。足に感じた柔らかい感触のことだ。ハルカのささやかな胸でさえトシヤに強すぎる刺激を与えたのだからルナの素晴らしいボリュームを誇る胸がマサオに与えた刺激の強さは計り知れない
「おう。そうだな」
マサオは言葉少なに答えた。するとハルカがそんな二人をあざ笑う様に言った。
「何よ、情けないわねぇ。あれぐらいのスピードで刺激が強いだなんて」
『スピードの刺激が強かったんじゃ無い!』と言い返したいところだが、それを言ってしまうと『じゃあ何の刺激が強かったのよ?』と追及される危険性が高い。ならばここは誠に遺憾だが、不本意ではあるが素直にそれを受け入れるのが賢明だ。そう判断したトシヤとマサオは顔を見合わせて苦い笑いし、二人して小さく溜息を吐いた。
そんな二人を乗せたゴムボートは曲がりくねったコースを一気に滑り降り、ものの一分と経たないうちに激しい水飛沫を上げてプールに着水した。
「あー、面白かった。もう一回やりたいぐらいよね!」
「うん……そうだね」
トシヤの方に振り返り、興奮気味に言うハルカだったがトシヤから返って来たのは何と言うか気が抜けた様な返事だった。
「何よー、ぼーっとしちゃって。あっ、もしかして怖かった? ダメねー。あんなので怖がってちゃ峠のダウンヒルなんかこなせないわよ」
呆れた様な口ぶりのハルカにトシヤは黙って苦笑いするばかりだった。という事はトシヤは本当にウォータースライダーが怖かったのか? いやいや答えはノーだ。トシヤが気が抜けた様な返事をしたのは『足に感じた柔らかい感触で頭が一杯だった』という、ハルカには絶対に知られたくない恥ずかしい理由だったのだ。
そんな感じでトシヤとハルカはプカプカと浮かぶゴムボートの上でウォータースライダーの余韻に浸っていた。だが、そんな二人を浮き輪の回収に来たプールのスタッフの声が現実に引き戻した。
「はい、お疲れ様でしたー」
爽やかな笑顔で言ってはいるが、その真意は『後がつかえてるから早くどけ』だ。
プールの端っこで浮き輪から降ろされたトシヤとハルカはプールサイドに上がったのだが、その時トシヤが少しばかり前かがみになっていた事にハルカは気付いてはいなかった。
それから少し経ち、ルナとマサオを乗せた浮き輪が滑り下りて来た。もちろんルナが前でマサオが後ろだ。
「おっ、来た来た」
トシヤが言ったが、そんなことは言わなくっても見ていればわかる。と言うか、せっかくハルカと二人きりなのだからマサオとルナが滑り降りてくるところなんか見ていないでハルカの方を見ろ……と言ってやりたいところだ。しかしトシヤにはそう出来無い理由があった。実はトシヤは『前かがみ』の原因を解消する為に水着姿のハルカを視界に入れない様にしていたのだ。まあ、トシヤも年頃の男子だったという事だ。
マサオとルナを乗せたゴムボートはトシヤとハルカの時と同様、派手に水飛沫を上げてプールに着水し、プールのスタッフによりプールの端っこに引っ張られ、マサオとルナはゴムボートから降ろされた。そしてルナはプールサイドに上がったのだがマサオはプールから出ようとしない。
おかしい。
さっきはルナより先にプールサイドに上がって手を差し出したのに…… 今度は下からルナのお尻をガン見しようとでも? いや、そんなルナが引く様な事をマサオがするわけが無い。第一、マサオが立っている位置はルナのお尻を下から見て楽しめるポジションとは言い難い。ハルカはマサオが何を考えているのかわからない(と言うか根本的に興味が無いからどーでも良い)が、トシヤは大体の想像が付いていた。
なかなかプールから出ようとしないマサオに痺れを切らしたプールのスタッフが早くプールから出る様に声をかけた。するとマサオはゆっくりとした動作でプールの縁に手をかけ、のろのろとプールから上がった。そして何故だかルナでは無くトシヤの方に歩いてきた。その時、マサオはトシヤと同じ様に前かがみになっていた。トシヤは自分の想像が当たっていた事を確信し、ニヤリと笑ってマサオに言った。
「ちょっと刺激が強すぎたな」
トシヤの言う『刺激』はウォータースライダーの刺激なんかでは無い。足に感じた柔らかい感触のことだ。ハルカのささやかな胸でさえトシヤに強すぎる刺激を与えたのだからルナの素晴らしいボリュームを誇る胸がマサオに与えた刺激の強さは計り知れない
「おう。そうだな」
マサオは言葉少なに答えた。するとハルカがそんな二人をあざ笑う様に言った。
「何よ、情けないわねぇ。あれぐらいのスピードで刺激が強いだなんて」
『スピードの刺激が強かったんじゃ無い!』と言い返したいところだが、それを言ってしまうと『じゃあ何の刺激が強かったのよ?』と追及される危険性が高い。ならばここは誠に遺憾だが、不本意ではあるが素直にそれを受け入れるのが賢明だ。そう判断したトシヤとマサオは顔を見合わせて苦い笑いし、二人して小さく溜息を吐いた。
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