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第一章[過去との決別と新たな決意]
ブラフの別れを終えて。
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公爵を信頼していないバイオレットが何故ああも大人しく離縁状や貴族籍解消の書類に署名捺印したのか?
…答えは簡単だ。
後で撤回された時に先に施した術式が正しく発動される為だ。
100%撤回されるだろう、あの離縁状は。現に魔力で記載した筈なのに──その手応えはなかったのだから。
──だから、王都を出た瞬間に王都公爵邸地下深くに魔法陣の術式を前々から仕掛けている。
…それが今正しく発動されたのが手に取るように分かるのだ。
「…、やっぱり信用ならない男ね、公爵は…」
あの紙はただ離縁状の文言が書かれただけの玩具──メモ用紙でしかない。時同じくして書いた貴族籍解消の書類ですらも……何の効力もないオモチャ。
…どれだけバイオレットを馬鹿にすれば気が済むのだろう?
(私は…いや、それだけ〝バイオレット〟は侮られていた…、と言う事。寧ろラッキーと思わないと)
ズキリッ。
バイオレットの“少女”の部分が…認めたくないと魂が泣いている、傷付いているのだ。
「…ッ、来なさいリリス!私を乗せて帝国まで運んで」
<御呼びと在らば。我が主……泣いているので?>
白銀の美しいドラゴン──それは西洋竜に近い爬虫類を思わせる深紅のギョロリとした瞳、米神からは二本の牡鹿のような瞳と同じ色の角が伸び外皮は魚の鱗のような龍鱗に覆われ背には長大な飛行型恐竜を思わせるような白銀色の翼。胴体はどっしりとしており腕も足も筋肉質なのが見て取れる。鋭利な爪はやはり瞳と同じ色で…深紅のそれは三本、足は二本。
銀煌龍──それが“リリス”の種族名。
かつて創造神に楯突きボロボロに敗れ神界を追放された──…身喰らう蛇と呼ばれた龍神。“あわや神界の全てが喰われる…!?”と言う所で創造神に依って粛清され権能の剥奪と地上へ封印追放の処分を下された【暴食】の龍。
封印神ティアナに依って封印塚に封じられた一柱。
…因みにこの銀煌龍はⅥ・Ⅶで主人公が契約出来る。
戦って勝てば、だが。
序盤でも訪れられる場所だし、斯く言う美智子もこの銀煌龍に無謀な突撃を噛ましてコロコロされた身だ。
当然全てのスキル魔法を憶えていたバイオレット…となれば挑まない理由にも行くまい、ゲーマーなら…!!
レベル99と良心的(?)なレベルだから1周目は無理でも引き継ぎをした2周目以降ならテイムも簡単…簡単…、、…のはずだ……。
・・・いや、何回お亡くなりになったことか…。
…………。
先ずドラゴンだから空を飛ぶ、通常種ならこっちの挑発もブラフも利くのだが…。
この龍、見ての通り念話を使う。なまじ神だった所以か──とても賢い上に戦術を普通に多用してくる。
戦闘フィールドは何処かの平原、少し遠くには山岳地帯も川も見える隔離空間。
【封印塚】に入るとこの隔離空間に放り込まれる。パーティー4人+控えパーティー4人の計8人全員。
戦闘参加する4人が全員死ねば控えパーティーに切り替わり、それも死ぬとゲームオーバー。直前のセーブや準備は可能だ。
何時でも何度でも挑戦出来るが戦闘で失った貴重なポーションやアイテム、壊れた武器なんかは戻って来ないので挑戦する時は過ぎるくらいに準備はしておいた方が良い相手である。
眷属の龍や竜、ドラゴンその他魔物を呼んだり空中からの超超高度爆撃や各属性の魔法が雨霰と落とされるわ、MPHPを消費したなら呼び出した眷属の竜やドラゴンを食べて回復、その間は龍等が盾になり死力を尽くして護る布陣…。
基本空に滞空したままスラッシュやブレスを吐いてくるし。
その巨体すら武器なのだから何とも困ったものである。
中でもこの【超再生】【眷属支配】【暴食】の三つが銀煌龍を厄介にさせていると言っても過言ではないだろう。
即座にHPMP回復されるから、継続的にダメージを与える要員と眷属やその他魔物を抑える広範囲攻撃、それと絶えず前線を支えている者への回復と銀煌龍へのデバフ…何れも欠かす事は出来ない。
銀煌龍…腐食攻撃に弱いのだ。それは闇属性の魔法を極めた後に現れる職業──深淵魔導師が使える深淵魔法。【魂】を闇属性で覆うのだ、元神である銀煌龍は光属性の龍には堪ったものじゃないだろう。
下手な闇属性魔法は弾くが、【魂】を直接攻撃する腐食魔法や魂攻撃はとても良く利く──まぁ、それも超再生のスキルでじわじわと回復されるので…剣や槍、弓や斧等の物理的アプローチ、各々得意な属性魔法アイテム罠…その全てを使って倒すしかないのだが。
銀煌龍は遠距離からの攻撃も魔法も得意だ、無論近接や中距離からの狙撃も。
回復やら妨害、防御も疎かに出来ない…本当手に汗握る闘いであった──。
<…我が主よ、我の背中で何を黄昏ておる?先ほどは何ぞ泣いていたと思ったら…はぁ、今度は黄昏ておるし>
情緒が不安定だぞ…、と呆れたような眼差しが向けられている。
…仮にも元神のクセに此方をちっとも気にしないとは。
……まぁ、リリスは戦闘や移動のみの利用で呼び出している。
この図体だとデカ過ぎだし、売却益を著しく損壊しそうで恐い。それに辺り一面焦土に変えてしまう。
手加減が出来ないように思えるし、事実Ⅵ・Ⅶで主人公は止む負えない時しか召還していなかった。
ダンジョンや特定のイベント戦闘とか。
“運営”に由って環境保護がしっかりと為されている時以外では黒字で何度押しても不正解時や鑑定を失敗した時のような効果音がタップする度に鳴って選択出来ない。(運営の良心)
『遥時』は何れのシリーズもソロプレイオンリーの“乙女ゲーム”である。
外部に協力を要請…、なんて出来やしない。乙女の為の乙女ゲームだ。必要なのは甘溺出来るだけの甘い恋の雰囲気と匆々足る攻略対象者達の美麗なイラスト、また彼等と交流を進めるお洒落なデートスポット、カフェテラス…ファンタジーと恋のバランスが絶妙で何れの作品も素晴らしいとバイオレット廚の美智子も豪語するほど。
「……別に。泣いていたって現実は変わらないと思い直しただけよ」
<…そうか。>
低く低音域にあるリリスの性別は──どちらでもない。
仮にも元神。そも龍は雌雄の概念はなく、魔力で作り出した卵は自身の転生体。
【銀煌龍】は唯一無二、全にして一。
他の誰も銀煌龍を名乗れないし、また在ってはいけない。
…己が体にガタが来た時に記憶をそのままに新たな体にシフトするために銀煌龍含む極一部の龍種は然るべき時に自身の転生体となる卵を創るのだ。使うのは自身の魔力なので拒絶反応等起きよう筈もない。
記憶を引き継ぎ能力は若干の弱体化が見られるものの、培った戦闘の技術や立ち回り、駆け引きの読み合いはそのままだ。
無論望むなら記憶すら消し飛ばして新たに転生を選ぶ龍もいる。
何千何万と転生を繰り返したら……飽きるのだそうだ。自身の龍生に。
世界はそんなに変わらないのだとリリスは言う。
世界は、人間は絶えず魔物と…或いは人間同士で絶えず争いを続けていた。
今は比較的平和な世だと…、リリスは過去バイオレットに言った。
帝国のある北はアルプス山脈もびっくりの遥かに巨大で壮大な山岳地帯……名を誰が言ったか【龍の谷】と呼んだ山岳地帯は富士山が三つ漢字の“森”のように三段重ねで遠くにうっすらと見える形で存在を主張している。
…見ていると笑えてくる。
意味が分からなすぎて。
“森”となっている山は一つや二つじゃない。…10個以上はある。──山って組体操するもの?少なくともバイオレット…ベルは知らない。
山に詳しい専門家でも山オタクでもない美智子に山の生態系?について知る由もない。
──兎に角その森の組体操した富士山のような高度、規模を誇る山々がまるで数珠繋ぎで大陸を隔てている向こう側は一年中氷と雪に閉ざされた氷雪大地…、絶対凍土の【氷雪帝国】ディスガイア帝国。
龍の背から間近に迫りつつあるその壮大で雄大な山岳地帯を眺めながら水平線に光る太陽と二つ月の美しさに暫し目を奪われる…。
…答えは簡単だ。
後で撤回された時に先に施した術式が正しく発動される為だ。
100%撤回されるだろう、あの離縁状は。現に魔力で記載した筈なのに──その手応えはなかったのだから。
──だから、王都を出た瞬間に王都公爵邸地下深くに魔法陣の術式を前々から仕掛けている。
…それが今正しく発動されたのが手に取るように分かるのだ。
「…、やっぱり信用ならない男ね、公爵は…」
あの紙はただ離縁状の文言が書かれただけの玩具──メモ用紙でしかない。時同じくして書いた貴族籍解消の書類ですらも……何の効力もないオモチャ。
…どれだけバイオレットを馬鹿にすれば気が済むのだろう?
(私は…いや、それだけ〝バイオレット〟は侮られていた…、と言う事。寧ろラッキーと思わないと)
ズキリッ。
バイオレットの“少女”の部分が…認めたくないと魂が泣いている、傷付いているのだ。
「…ッ、来なさいリリス!私を乗せて帝国まで運んで」
<御呼びと在らば。我が主……泣いているので?>
白銀の美しいドラゴン──それは西洋竜に近い爬虫類を思わせる深紅のギョロリとした瞳、米神からは二本の牡鹿のような瞳と同じ色の角が伸び外皮は魚の鱗のような龍鱗に覆われ背には長大な飛行型恐竜を思わせるような白銀色の翼。胴体はどっしりとしており腕も足も筋肉質なのが見て取れる。鋭利な爪はやはり瞳と同じ色で…深紅のそれは三本、足は二本。
銀煌龍──それが“リリス”の種族名。
かつて創造神に楯突きボロボロに敗れ神界を追放された──…身喰らう蛇と呼ばれた龍神。“あわや神界の全てが喰われる…!?”と言う所で創造神に依って粛清され権能の剥奪と地上へ封印追放の処分を下された【暴食】の龍。
封印神ティアナに依って封印塚に封じられた一柱。
…因みにこの銀煌龍はⅥ・Ⅶで主人公が契約出来る。
戦って勝てば、だが。
序盤でも訪れられる場所だし、斯く言う美智子もこの銀煌龍に無謀な突撃を噛ましてコロコロされた身だ。
当然全てのスキル魔法を憶えていたバイオレット…となれば挑まない理由にも行くまい、ゲーマーなら…!!
レベル99と良心的(?)なレベルだから1周目は無理でも引き継ぎをした2周目以降ならテイムも簡単…簡単…、、…のはずだ……。
・・・いや、何回お亡くなりになったことか…。
…………。
先ずドラゴンだから空を飛ぶ、通常種ならこっちの挑発もブラフも利くのだが…。
この龍、見ての通り念話を使う。なまじ神だった所以か──とても賢い上に戦術を普通に多用してくる。
戦闘フィールドは何処かの平原、少し遠くには山岳地帯も川も見える隔離空間。
【封印塚】に入るとこの隔離空間に放り込まれる。パーティー4人+控えパーティー4人の計8人全員。
戦闘参加する4人が全員死ねば控えパーティーに切り替わり、それも死ぬとゲームオーバー。直前のセーブや準備は可能だ。
何時でも何度でも挑戦出来るが戦闘で失った貴重なポーションやアイテム、壊れた武器なんかは戻って来ないので挑戦する時は過ぎるくらいに準備はしておいた方が良い相手である。
眷属の龍や竜、ドラゴンその他魔物を呼んだり空中からの超超高度爆撃や各属性の魔法が雨霰と落とされるわ、MPHPを消費したなら呼び出した眷属の竜やドラゴンを食べて回復、その間は龍等が盾になり死力を尽くして護る布陣…。
基本空に滞空したままスラッシュやブレスを吐いてくるし。
その巨体すら武器なのだから何とも困ったものである。
中でもこの【超再生】【眷属支配】【暴食】の三つが銀煌龍を厄介にさせていると言っても過言ではないだろう。
即座にHPMP回復されるから、継続的にダメージを与える要員と眷属やその他魔物を抑える広範囲攻撃、それと絶えず前線を支えている者への回復と銀煌龍へのデバフ…何れも欠かす事は出来ない。
銀煌龍…腐食攻撃に弱いのだ。それは闇属性の魔法を極めた後に現れる職業──深淵魔導師が使える深淵魔法。【魂】を闇属性で覆うのだ、元神である銀煌龍は光属性の龍には堪ったものじゃないだろう。
下手な闇属性魔法は弾くが、【魂】を直接攻撃する腐食魔法や魂攻撃はとても良く利く──まぁ、それも超再生のスキルでじわじわと回復されるので…剣や槍、弓や斧等の物理的アプローチ、各々得意な属性魔法アイテム罠…その全てを使って倒すしかないのだが。
銀煌龍は遠距離からの攻撃も魔法も得意だ、無論近接や中距離からの狙撃も。
回復やら妨害、防御も疎かに出来ない…本当手に汗握る闘いであった──。
<…我が主よ、我の背中で何を黄昏ておる?先ほどは何ぞ泣いていたと思ったら…はぁ、今度は黄昏ておるし>
情緒が不安定だぞ…、と呆れたような眼差しが向けられている。
…仮にも元神のクセに此方をちっとも気にしないとは。
……まぁ、リリスは戦闘や移動のみの利用で呼び出している。
この図体だとデカ過ぎだし、売却益を著しく損壊しそうで恐い。それに辺り一面焦土に変えてしまう。
手加減が出来ないように思えるし、事実Ⅵ・Ⅶで主人公は止む負えない時しか召還していなかった。
ダンジョンや特定のイベント戦闘とか。
“運営”に由って環境保護がしっかりと為されている時以外では黒字で何度押しても不正解時や鑑定を失敗した時のような効果音がタップする度に鳴って選択出来ない。(運営の良心)
『遥時』は何れのシリーズもソロプレイオンリーの“乙女ゲーム”である。
外部に協力を要請…、なんて出来やしない。乙女の為の乙女ゲームだ。必要なのは甘溺出来るだけの甘い恋の雰囲気と匆々足る攻略対象者達の美麗なイラスト、また彼等と交流を進めるお洒落なデートスポット、カフェテラス…ファンタジーと恋のバランスが絶妙で何れの作品も素晴らしいとバイオレット廚の美智子も豪語するほど。
「……別に。泣いていたって現実は変わらないと思い直しただけよ」
<…そうか。>
低く低音域にあるリリスの性別は──どちらでもない。
仮にも元神。そも龍は雌雄の概念はなく、魔力で作り出した卵は自身の転生体。
【銀煌龍】は唯一無二、全にして一。
他の誰も銀煌龍を名乗れないし、また在ってはいけない。
…己が体にガタが来た時に記憶をそのままに新たな体にシフトするために銀煌龍含む極一部の龍種は然るべき時に自身の転生体となる卵を創るのだ。使うのは自身の魔力なので拒絶反応等起きよう筈もない。
記憶を引き継ぎ能力は若干の弱体化が見られるものの、培った戦闘の技術や立ち回り、駆け引きの読み合いはそのままだ。
無論望むなら記憶すら消し飛ばして新たに転生を選ぶ龍もいる。
何千何万と転生を繰り返したら……飽きるのだそうだ。自身の龍生に。
世界はそんなに変わらないのだとリリスは言う。
世界は、人間は絶えず魔物と…或いは人間同士で絶えず争いを続けていた。
今は比較的平和な世だと…、リリスは過去バイオレットに言った。
帝国のある北はアルプス山脈もびっくりの遥かに巨大で壮大な山岳地帯……名を誰が言ったか【龍の谷】と呼んだ山岳地帯は富士山が三つ漢字の“森”のように三段重ねで遠くにうっすらと見える形で存在を主張している。
…見ていると笑えてくる。
意味が分からなすぎて。
“森”となっている山は一つや二つじゃない。…10個以上はある。──山って組体操するもの?少なくともバイオレット…ベルは知らない。
山に詳しい専門家でも山オタクでもない美智子に山の生態系?について知る由もない。
──兎に角その森の組体操した富士山のような高度、規模を誇る山々がまるで数珠繋ぎで大陸を隔てている向こう側は一年中氷と雪に閉ざされた氷雪大地…、絶対凍土の【氷雪帝国】ディスガイア帝国。
龍の背から間近に迫りつつあるその壮大で雄大な山岳地帯を眺めながら水平線に光る太陽と二つ月の美しさに暫し目を奪われる…。
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