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プロローグ:道明寺万理と言う女
魔障の森で誰得チュートリアル☆~戦闘編~
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「…せいっ!」
鬱蒼と繁る木々の中、獣が踏み固めた土剥き出しの森の中、天羽々斬を振るう万理の姿があった。
ナクアの計らいで森の奥の開けた場所に<拠点>を設けて、暫くはそこを中心に嘗てのナクアが使っていたベッドや布団を浄化し、寝室へと設置した。
2階建てで水回りの事は全て1階で済むようになっている。
勿論、万理自身の寝室も1階だ。
2階は客間と図書室だ。
今の所客はいないので空室となっている。
…一応、その部屋にもベッドぐらいは置いた。
何処かで使うかもしれないし。
「──フッ!」
ザシュッ!
一閃──迷いのない一太刀は以前通っていた道場の“御影流”だ。
影のように見えない一閃を一太刀の元に行うことを目的とされた“暗殺者”専用の抜剣術、と。
「グゥモォォオオ──ッ!!」
ドォォオッ!
首を喪い、雄叫びをあげ突進した勢いのまま横倒れに崩折れる一角猪 の巨体。
軽自動車(4人乗り)1台分は有にある大きさ。
茶色の剛毛な毛並みに、馴染みのある猪の形態…その額に白い角が1本。
ドリルのように額に面して先にいくに連れて鋭利に尖ったつるりとした真っ白な角。
…この部分が武器になるそうだ。
魔物には魔石があり、それらの場所は通常生物の急所──心臓や脳、中には瞳そのものが魔石である悪夢の瞳何て言う目玉の魔物も居たり、魔石の場所をあちこち移動する型、魔石が6つも7つもある多石型も居たり──と、その生態は未だ謎に包まれている…らしい。
メニューを開けば敵対する者の簡単なステータス─…レベルとHPMPSPくらいは載る。
鑑定スキル様々だろう。
スキルは大きく分けて3つに分かれている。
一つはこちらの任意で発動する戦闘時に必要な状態異常耐性や無効、魔法反射や呪いを反射する戦闘関連のスキル、
2つは常時展開している言語理解や鑑定、交渉と言った人とのコミュニケーションで必要になるスキル、
3つは料理や執筆、絵画や調合、錬金等と言ったアイテムクリエーションの効率や熟成度を上げる為のスキルの3つ。
「…思えばあの道場、“御影流刀剣術道場”は色々と謎な所があったな…真剣が普通に置いてあったし…届け出は出してると言われたけど…皆ガチな人が多かったな。」
“御影流刀剣術道場”──その門下生は現役刑事やSP、ボディーガード、ヤ○ザの元締め、大物政治家、民間警備会社社員─…etc.と多くの戦闘を必要とする人材の多くが道場の門下生である。
…現代に生きる忍者の道場とも、歴史の影に“御影流”あり──とされると。
嘘か真か…分からないような噂がまことしやかに囁かれている。
…万理はそこで6歳の頃から16歳の今の今まで在籍していた。
最近は兄との同棲やモデルの仕事で忙しく道場には3ヶ月に1度しか訪れていないが。
「剣道だけでなく、空手や柔道…テコンドーに太極拳、薙刀や弓道を教える練習場まであったな…」
地下合わせて30階建ての道場は多くの門下生が寝泊まりしながら、日々鍛練をしている、のだとか。
…ああ、因みに万理は“通い”で来ていた。
寝泊まりしているのは──“ガチ”なお人のみである。
現役オリンピック出場選手とか。ヤ○ザの元締めとか。
…ので、体捌きも実戦に基づいたような美しい身のこなしである。
日本での──道場での経験は十分にこの世界でも通用するようだ。
難なく難易度Bの“魔障の森”を魔物をサクサクと斬り捨て、風の刃で貫き、火で炙り、水の刃で斬り捨てる…その死体は無限収納へ。
自然そのままの森の中、虫の息遣いや鳥の羽ばたき、獣の気配に目を細める。
日本でもなかなかこう言った森の散策はしなかった万理にして見れば目に写る全てのものが新鮮で美しい。
森の住人が獣ではなく魔物──と言う違いはあるものの、肌に触れる風も草木の匂いは日本とそうは変わらない──と、天羽々斬を振るって散策を続ける。
フロイアに来て──この魔障の森で生活を始めて既に1週間が経っていた。
未だ街へも降りず、森の奥にコテージ(拠点)を構え森から出ない万理はせめて下手なテンプレを粉砕できるまではこの森で修行を続けよう、と決意している。
「今日もいい天気だな…魔物も変わらずの分布…まあ、この世界での魔物は魔力があればすぐに新たな魔物がポコポコ生まれるので──倒しすぎても大地の再生力で明日には今日と同じ数同じ種類の魔物が生まれているから冒険者の仕事も商人の仕事も減らない、とあいつが言っていたな」
チカチカッ、と聖剣が同意するように光り、思念を送ってくる。
朱塗りの鞘に聖剣──天羽々斬を納刀して辺り一帯に浄化魔法を掛け、血と獣の匂いを飛ばす。
転移してから1週間──万理のステータスはこうなっている。
名前:道明寺万理
年齢:16
性別:女
職業:魔剣士
称号:勇者
属性:全+聖
Lv.45
HP:35000/35000(15000)
MP:24000/24000(14000)
SP:40/500
攻撃力:35000(5000)
防御力:25000(20000)
体力:35000(15000)
精神力:40000(20000)
俊敏:33000(13000)
魔攻:24000(4000)
魔防:52000(22000)
運:3000(3000)
スキル:言語理解・家事・交渉・値引き・真贋・刀剣術・韋駄天・経験値2倍化・取り寄せ・鑑定・解体・魔法神の導き・武神の誘い・神のベール・ゲーム補正
魔法:ヒール、ヒールウィンド、アンチドート、リカバー、各種ボール、各種ウォール、各種バレット、サイクロン、イラプション、エクスポロージョン、テレポート、ブリザード、タイダルウェーブ、インディグネーション、アシッドグラビティ、レイ、彗星堕とし、ターアンデッド、ニルヴァーナ、リィンカーネーション、リザクレション、ライジングサン、ビッグバン、フォルティナ、ガロイア、ナクア、ピュア、ライター、ウォーター、バリア、トリプルバリア、フォトンバリア、ゴッドバリア
===========================
()書きの中は武器防具装飾品の全てを外した数値、/で分けられた上が現在の値で下が総能力値だ。
因みにレベル1の時の万理のステータスはHPMPSP以外は全て一律1000だった。
…この世界の農民1人の平均が100前後と比べれば十分万理の初期値でも十分化け物だが…邪神は当然この初期値のままで挑める相手ではないのでこのように修行を怠らない。
聖剣は運以外の能力値を軒並み底上げする。
加えて聖属性の攻撃スキルや魔法を順次覚える特性もある。
…もうそろそろこの難易度Bの魔障の森ではレベルが上げ難くなっている。
旅立ちの日は近い──その為の兵糧、聖剣以外の武器の製作、アイテムクリエーションの検証&実践…戦闘は控えて(鍛練は別)これからの時間を使う。
スキルは多過ぎて統一され、料理・掃除・洗濯は家事に纏められ、
真贋は元は目利きとかの鑑定スキルの中でも最底辺の下位スキルを10まで上げて物や人物の真を写す鑑定スキルへと昇華させた。
韋駄天と言うスキルは元は縮地と瞬歩、空歩がくっついたスキルに俊敏+3000補正。
魔法神の導きは魔力支配、魔力操作、魔法反射、魔法効率化、消費MP50%削減と魔法を使う際に便利なスキルへと昇華した。
それぞれレベル5以上になると、自動的にこのスキルに統一され、更に上位のスキル「─神の愛」や「─神の寵愛」となるとノータイム&ノー消費で魔法が発動するようになる─…、だとか。
武神の誘いは「導き」ほどではなく、その前段階。
剣術と二段突き、剣舞のスキルを3以上上げ、体術と身のこなしスキルを5以上上げると習得する。
魔力を纏い剣術へと最適化させる体捌きが可能となる。
これには状態異常攻撃無効化も加わる。
魔法のターアンデッドとニルヴァーナ、リザクレションとリィンカーネーションは聖属性の魔法だ。
瘴気獣をクリーンな魔力へと還る魔法…そして、リザクレションは対象者一人を完全蘇生させる魔法、リィンカーネーションは4人までなら同時に蘇生&完全回復させられる奇跡の魔法。
聖属性魔法を扱える聖職者でも極一部しか扱えない魔法…それを勇者である万理は僅か3日で習得してしまったのだから…凄いとしか言えない。
神もこれには目を頻剥いて驚いていた…のだとか。
「──シッ!
…こんなものかな。
うん、今日はもう引き上げるか」
誰ともなしに呟いて、徒歩で拠点まで戻る。
歩いて体力と筋力を落とさないようにする。
転移した方が楽だが…折角付いた筋肉が落ちるのもどうか、と思う。
よほど疲れない限りは基本徒歩か走っての移動に先取しよう。
木漏れ日がキラキラと輝いて…綺麗だ。
……。
鬱蒼と繁る木々の中、獣が踏み固めた土剥き出しの森の中、天羽々斬を振るう万理の姿があった。
ナクアの計らいで森の奥の開けた場所に<拠点>を設けて、暫くはそこを中心に嘗てのナクアが使っていたベッドや布団を浄化し、寝室へと設置した。
2階建てで水回りの事は全て1階で済むようになっている。
勿論、万理自身の寝室も1階だ。
2階は客間と図書室だ。
今の所客はいないので空室となっている。
…一応、その部屋にもベッドぐらいは置いた。
何処かで使うかもしれないし。
「──フッ!」
ザシュッ!
一閃──迷いのない一太刀は以前通っていた道場の“御影流”だ。
影のように見えない一閃を一太刀の元に行うことを目的とされた“暗殺者”専用の抜剣術、と。
「グゥモォォオオ──ッ!!」
ドォォオッ!
首を喪い、雄叫びをあげ突進した勢いのまま横倒れに崩折れる一角猪 の巨体。
軽自動車(4人乗り)1台分は有にある大きさ。
茶色の剛毛な毛並みに、馴染みのある猪の形態…その額に白い角が1本。
ドリルのように額に面して先にいくに連れて鋭利に尖ったつるりとした真っ白な角。
…この部分が武器になるそうだ。
魔物には魔石があり、それらの場所は通常生物の急所──心臓や脳、中には瞳そのものが魔石である悪夢の瞳何て言う目玉の魔物も居たり、魔石の場所をあちこち移動する型、魔石が6つも7つもある多石型も居たり──と、その生態は未だ謎に包まれている…らしい。
メニューを開けば敵対する者の簡単なステータス─…レベルとHPMPSPくらいは載る。
鑑定スキル様々だろう。
スキルは大きく分けて3つに分かれている。
一つはこちらの任意で発動する戦闘時に必要な状態異常耐性や無効、魔法反射や呪いを反射する戦闘関連のスキル、
2つは常時展開している言語理解や鑑定、交渉と言った人とのコミュニケーションで必要になるスキル、
3つは料理や執筆、絵画や調合、錬金等と言ったアイテムクリエーションの効率や熟成度を上げる為のスキルの3つ。
「…思えばあの道場、“御影流刀剣術道場”は色々と謎な所があったな…真剣が普通に置いてあったし…届け出は出してると言われたけど…皆ガチな人が多かったな。」
“御影流刀剣術道場”──その門下生は現役刑事やSP、ボディーガード、ヤ○ザの元締め、大物政治家、民間警備会社社員─…etc.と多くの戦闘を必要とする人材の多くが道場の門下生である。
…現代に生きる忍者の道場とも、歴史の影に“御影流”あり──とされると。
嘘か真か…分からないような噂がまことしやかに囁かれている。
…万理はそこで6歳の頃から16歳の今の今まで在籍していた。
最近は兄との同棲やモデルの仕事で忙しく道場には3ヶ月に1度しか訪れていないが。
「剣道だけでなく、空手や柔道…テコンドーに太極拳、薙刀や弓道を教える練習場まであったな…」
地下合わせて30階建ての道場は多くの門下生が寝泊まりしながら、日々鍛練をしている、のだとか。
…ああ、因みに万理は“通い”で来ていた。
寝泊まりしているのは──“ガチ”なお人のみである。
現役オリンピック出場選手とか。ヤ○ザの元締めとか。
…ので、体捌きも実戦に基づいたような美しい身のこなしである。
日本での──道場での経験は十分にこの世界でも通用するようだ。
難なく難易度Bの“魔障の森”を魔物をサクサクと斬り捨て、風の刃で貫き、火で炙り、水の刃で斬り捨てる…その死体は無限収納へ。
自然そのままの森の中、虫の息遣いや鳥の羽ばたき、獣の気配に目を細める。
日本でもなかなかこう言った森の散策はしなかった万理にして見れば目に写る全てのものが新鮮で美しい。
森の住人が獣ではなく魔物──と言う違いはあるものの、肌に触れる風も草木の匂いは日本とそうは変わらない──と、天羽々斬を振るって散策を続ける。
フロイアに来て──この魔障の森で生活を始めて既に1週間が経っていた。
未だ街へも降りず、森の奥にコテージ(拠点)を構え森から出ない万理はせめて下手なテンプレを粉砕できるまではこの森で修行を続けよう、と決意している。
「今日もいい天気だな…魔物も変わらずの分布…まあ、この世界での魔物は魔力があればすぐに新たな魔物がポコポコ生まれるので──倒しすぎても大地の再生力で明日には今日と同じ数同じ種類の魔物が生まれているから冒険者の仕事も商人の仕事も減らない、とあいつが言っていたな」
チカチカッ、と聖剣が同意するように光り、思念を送ってくる。
朱塗りの鞘に聖剣──天羽々斬を納刀して辺り一帯に浄化魔法を掛け、血と獣の匂いを飛ばす。
転移してから1週間──万理のステータスはこうなっている。
名前:道明寺万理
年齢:16
性別:女
職業:魔剣士
称号:勇者
属性:全+聖
Lv.45
HP:35000/35000(15000)
MP:24000/24000(14000)
SP:40/500
攻撃力:35000(5000)
防御力:25000(20000)
体力:35000(15000)
精神力:40000(20000)
俊敏:33000(13000)
魔攻:24000(4000)
魔防:52000(22000)
運:3000(3000)
スキル:言語理解・家事・交渉・値引き・真贋・刀剣術・韋駄天・経験値2倍化・取り寄せ・鑑定・解体・魔法神の導き・武神の誘い・神のベール・ゲーム補正
魔法:ヒール、ヒールウィンド、アンチドート、リカバー、各種ボール、各種ウォール、各種バレット、サイクロン、イラプション、エクスポロージョン、テレポート、ブリザード、タイダルウェーブ、インディグネーション、アシッドグラビティ、レイ、彗星堕とし、ターアンデッド、ニルヴァーナ、リィンカーネーション、リザクレション、ライジングサン、ビッグバン、フォルティナ、ガロイア、ナクア、ピュア、ライター、ウォーター、バリア、トリプルバリア、フォトンバリア、ゴッドバリア
===========================
()書きの中は武器防具装飾品の全てを外した数値、/で分けられた上が現在の値で下が総能力値だ。
因みにレベル1の時の万理のステータスはHPMPSP以外は全て一律1000だった。
…この世界の農民1人の平均が100前後と比べれば十分万理の初期値でも十分化け物だが…邪神は当然この初期値のままで挑める相手ではないのでこのように修行を怠らない。
聖剣は運以外の能力値を軒並み底上げする。
加えて聖属性の攻撃スキルや魔法を順次覚える特性もある。
…もうそろそろこの難易度Bの魔障の森ではレベルが上げ難くなっている。
旅立ちの日は近い──その為の兵糧、聖剣以外の武器の製作、アイテムクリエーションの検証&実践…戦闘は控えて(鍛練は別)これからの時間を使う。
スキルは多過ぎて統一され、料理・掃除・洗濯は家事に纏められ、
真贋は元は目利きとかの鑑定スキルの中でも最底辺の下位スキルを10まで上げて物や人物の真を写す鑑定スキルへと昇華させた。
韋駄天と言うスキルは元は縮地と瞬歩、空歩がくっついたスキルに俊敏+3000補正。
魔法神の導きは魔力支配、魔力操作、魔法反射、魔法効率化、消費MP50%削減と魔法を使う際に便利なスキルへと昇華した。
それぞれレベル5以上になると、自動的にこのスキルに統一され、更に上位のスキル「─神の愛」や「─神の寵愛」となるとノータイム&ノー消費で魔法が発動するようになる─…、だとか。
武神の誘いは「導き」ほどではなく、その前段階。
剣術と二段突き、剣舞のスキルを3以上上げ、体術と身のこなしスキルを5以上上げると習得する。
魔力を纏い剣術へと最適化させる体捌きが可能となる。
これには状態異常攻撃無効化も加わる。
魔法のターアンデッドとニルヴァーナ、リザクレションとリィンカーネーションは聖属性の魔法だ。
瘴気獣をクリーンな魔力へと還る魔法…そして、リザクレションは対象者一人を完全蘇生させる魔法、リィンカーネーションは4人までなら同時に蘇生&完全回復させられる奇跡の魔法。
聖属性魔法を扱える聖職者でも極一部しか扱えない魔法…それを勇者である万理は僅か3日で習得してしまったのだから…凄いとしか言えない。
神もこれには目を頻剥いて驚いていた…のだとか。
「──シッ!
…こんなものかな。
うん、今日はもう引き上げるか」
誰ともなしに呟いて、徒歩で拠点まで戻る。
歩いて体力と筋力を落とさないようにする。
転移した方が楽だが…折角付いた筋肉が落ちるのもどうか、と思う。
よほど疲れない限りは基本徒歩か走っての移動に先取しよう。
木漏れ日がキラキラと輝いて…綺麗だ。
……。
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