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第一章:漸く?旅をする二人は
時間軸の修復について教鞭を取る二人
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時間軸の修復──これは本来無数に存在する“可能性”の話に近い。
運命だとか、宿命とか、必然、と言うヤツだ。
3年前──グゼアに召還されなければ、錬夜と杏樹、久美は今のような波瀾万丈な異世界転移生活をしていない。
あの世界の神──名前は知らん。
訊く前に久美が撲殺して殺したから聞きそびれた…まあ、仮に訊いていたとしても、下らないヤツの名など覚える気はない。
…兎に角、あの世界の神が与えた恩恵で錬夜と杏樹はすっかり“体質”が変わってしまった。
「異世界転移体質─って、どうにかならないの?」
と、夕食後の豊城家・リビングで母が杏樹に訊ねた。
「無理…あの神の置き土産の様なものだから、私には消せないかな~。」
「どうして?」
再度訊ねる母に久美が答える。
「…本来そう言う役割は“神”の領分。削除に関してはあいつか、あいつ以上の神に“お願い”か“抹殺”して能力を奪うしかない…けど、召還するような危機は文明レベルが低い世界しかない。
結果同レベルの神としか接触しない。
──上級神に知り合いはいないわ」
「呼び出したりは?」
「…どうやって?」
「さあ?」
そんなアホなやり取りをする母と妹を見ながら苦笑して杏樹は話を戻す。
「…そんな訳で、簡単に“時間軸”について話すわよ?」
過去・現在・未来─
この三者には明確の基準はない。
所謂タイムリープやタイムループと言ったものは分かり易い。
前者は過去に戻って『現在』の方向性を変えるもの、後者ではある一定の“時間軸”を時計の針の如く同じ『時間』を繰り返す。
では、杏樹が今現在行っている“時間軸の修復”とは──?
「私が今も修復を頑張っているこの『時間』は本来の私達の時間じゃないのよ」
「?どういうこと??」
母が首を傾げると、錬夜が代わりに答える。
「…久美がグゼアの神を撲殺してから戻って来れたのは昨年度末だ」
「それがどうしたんだ?」
父が兄に問う。
「分かるか?俺達にはこの3年間の記憶はないんだ。」
存外低い声が出たのが意外だったのか、兄は一瞬自分の声音に驚いたような表情をしていた。
「えっ、でも…他の世界は…?」
そう、ここで問題になるのは母が言ったようにグゼアの次のシーリアンテ、邪神のいた世界なんかはその後の話となる。
「だから、手こずっているの…シルアがくれた能力で何とかこの時間に固定させたけれど…まだ完全じゃないのよ…なのに」
「─なのに、今回ラスぺリアなる知らない世界の干渉があった。…杏樹姉の苦労が分かる?お母さん」
杏樹の言葉を引き継ぐ形で久美が続ける。
「それ…ってどういう…」
心なしか語尾が震えたような母の言葉に無言で頷く杏樹。
「お母さん達に分かり易く言うと…ソフトのバグが見つかってそれをお父さんが直してるとする」
「うん」
「そんな時、まったく関係ない部署のまったく知らないお偉いさんがバグ処理中のデスクにコーヒーをぶち撒けられた感じよ…今回の召還は、ね」
「それは…」
母が言い淀む。
兄が続きを話す。
「その上その“お偉いさん”はこっちの仕事を手伝ってくれ、と言う…こっちとはまったく関係ない部署の、まったく関係ない作業をしろ、と」
「上から目線も気に食わないけど…何よりその“人間”は変な宗教に傾倒している怪しい王様気取り。錬夜兄ぃと杏樹姉はいつも断ってるのよ?なのにまた飽きもせず変な仕事をしろ、と言う…これが、どれだけ不快か判る?」
二人が苦々しく吐き捨てた言葉に胸の奥がぽかぽかと温かくなる。
思わず目頭が熱くなるが、杏樹はぐっと前を見据えて家族に話す。
「私達は本来3年前の人間なの…この時間軸の私達に身体を重ねているだけ…当然記憶はない。あるのはグゼアの日々とそれまでの記憶、ね」
「記憶…」
「そう、記憶。“本来の”時間軸の私達は死んでいる─否、違うか…身体が過去と現在の私と重なってこの時間軸の『私』は過去に吸収された…と言うべきかな」
「身体はこの時間軸の私達だけど…記憶は過去の『私達』なのよ」
「それって…」
母が顔を真っ青にして狼狽える。
うん、と頷く私に母は震える唇で
「─繰り返したら、杏樹達は消えてしまうの…?」
「─私がさせない。その為に今回召還してきたラスぺリアの連中──“星巫女”の術式を壊し、2度と召還魔法が使えないように呪いと封印を掛けてきた」
と、そう言ったが続けられた久美の言葉は何の慰めにもならなかった。
「私達が時の中に消滅しないように未来の『私達』から時間を貰っているのよ…何とか乱れた『軸』を正して『私達』の未来を勝ち取るために、ね」
時間軸の修復は先ず起点となった3年前のグゼアの召還から脱出して、再び自宅に戻れるようになったのは1年後。
その僅か10日でシーリアンテに召還された事になる。
「待ってくれ…と言う事は実際お前らは3年前の記憶しかなくて、それで…それでっ、未来の…つまりは“寿命”を削って異世界から召還される度に寿命を犠牲にこの『時間』に戻っているのか?」
「そうよ──もう、私達の体幹だととっくに成人は過ぎて+5くらいの年齢になっているわよ」
「数えるのも面倒な異世界でのめくるめく冒険の日々だよ…反吐が出る」
だけど…実際は違う。
シーリアンテでの魔王討伐を境に得た力は多かったが、同時に失うものも多かった──
それが、“異世界転移体質”と言う訳の分からない特異体質だ。
削除が出来ない以上、他でカバーしなければいけない。
空白の3年間。召還の度に消費される二人の寿命。
久美だけは神を殺した事でその特異体質の縛りからは除外される。
異世界召還─
言葉からすればなんて、ファンタジーで夢のある事だろう。
本の中だけなら、それでも良かった。
けど…現実に異世界転移は錬夜と杏樹の『未来』を潰すものだ。
召還の度に時空間の『軸』のようなものが乱れ、正すのに未来の『自分達』を犠牲にして、治す─そんな凡そ常人には不可能な事をやってのけるのが“杏樹”だ。
魔力のない日本でそんな事を行うのだから、相当負担になる─だが、“神殺しの乙女”である久美の守護の下なら力を行使できる。
「…杏樹姉と錬夜兄ぃには私が憑いている。心配しないで」
「久美…そうね、そうよね…私と鷹夜の子供達だもの、きっとなんとかするわねっ!」
久美の言葉にどうにか顔色を戻してそう笑顔を浮かべた。
「ぐちゃぐちゃになった私達の『寿命』は百年から八十年に減った…何とかしないと召還される度に時間軸の調整と整備で私とお兄ちゃんの寿命が尽きるわ」
「!?」
「─どうしてしなければならないの!?杏樹達は被害者なのに!」
杏樹の言葉に鷹夜は言葉を無くし、珠樹は杏樹に食って掛かった。
「…しないと、地球が…この国が無くなるのよ」
伏し目がちに告げた言葉は震えていた。
「それ、は…」
「私はここでの生活が好き。家族でご飯を食べて寝て起きて学校へ行って友達と遊んで…そして、また家に帰る…そんな“日常”を壊したくないの。死にたくない…ここには大切なものが色々と詰まっているから」
異世界での日々は錬夜と杏樹を心身共に強くした。
けれど…それは、同時に“平凡”を失う事と同義だ。
「…ッ!!当たり前よ!ここはあなた達が帰ってくる“家”なのよっ!」
「手の届かない所には行くな…俺と珠樹を哀しませるんじゃない、このバカ息子、アホ娘」
二人が言わなかった言葉─自殺を仄めかした意図はすぐ見抜かれ、そう言葉を被せてきた。
「うん、ごめん…それから、ありがとう」
ぎゅっと父に抱き締められ、杏樹はほっと胸を撫で下ろした。
“死ね”と言われたら流石の杏樹もあまりの哀しさとショックのあまり自害していた所だ。
「…寿命に関しても何とかならないか色々な文献から良さそうなものはないか、研究中でな~魔王城の本に使えるヤツがあればいいけどな」
何処かで“異世界転移体質”を削除なり解除なり出来れば3年前に戻って学生生活をやり直す──
「いつかは見付かる筈よ、兄さん」
「おぅ、そうだな」
基本方針は変わらない。
いつか、何処か、何らかの方法で異世界転移そのものを止める手立てが見付かればいい。
はらり、と舞い散る桜の花びらに想いを託して…。
夜は更けていくのだった──。
運命だとか、宿命とか、必然、と言うヤツだ。
3年前──グゼアに召還されなければ、錬夜と杏樹、久美は今のような波瀾万丈な異世界転移生活をしていない。
あの世界の神──名前は知らん。
訊く前に久美が撲殺して殺したから聞きそびれた…まあ、仮に訊いていたとしても、下らないヤツの名など覚える気はない。
…兎に角、あの世界の神が与えた恩恵で錬夜と杏樹はすっかり“体質”が変わってしまった。
「異世界転移体質─って、どうにかならないの?」
と、夕食後の豊城家・リビングで母が杏樹に訊ねた。
「無理…あの神の置き土産の様なものだから、私には消せないかな~。」
「どうして?」
再度訊ねる母に久美が答える。
「…本来そう言う役割は“神”の領分。削除に関してはあいつか、あいつ以上の神に“お願い”か“抹殺”して能力を奪うしかない…けど、召還するような危機は文明レベルが低い世界しかない。
結果同レベルの神としか接触しない。
──上級神に知り合いはいないわ」
「呼び出したりは?」
「…どうやって?」
「さあ?」
そんなアホなやり取りをする母と妹を見ながら苦笑して杏樹は話を戻す。
「…そんな訳で、簡単に“時間軸”について話すわよ?」
過去・現在・未来─
この三者には明確の基準はない。
所謂タイムリープやタイムループと言ったものは分かり易い。
前者は過去に戻って『現在』の方向性を変えるもの、後者ではある一定の“時間軸”を時計の針の如く同じ『時間』を繰り返す。
では、杏樹が今現在行っている“時間軸の修復”とは──?
「私が今も修復を頑張っているこの『時間』は本来の私達の時間じゃないのよ」
「?どういうこと??」
母が首を傾げると、錬夜が代わりに答える。
「…久美がグゼアの神を撲殺してから戻って来れたのは昨年度末だ」
「それがどうしたんだ?」
父が兄に問う。
「分かるか?俺達にはこの3年間の記憶はないんだ。」
存外低い声が出たのが意外だったのか、兄は一瞬自分の声音に驚いたような表情をしていた。
「えっ、でも…他の世界は…?」
そう、ここで問題になるのは母が言ったようにグゼアの次のシーリアンテ、邪神のいた世界なんかはその後の話となる。
「だから、手こずっているの…シルアがくれた能力で何とかこの時間に固定させたけれど…まだ完全じゃないのよ…なのに」
「─なのに、今回ラスぺリアなる知らない世界の干渉があった。…杏樹姉の苦労が分かる?お母さん」
杏樹の言葉を引き継ぐ形で久美が続ける。
「それ…ってどういう…」
心なしか語尾が震えたような母の言葉に無言で頷く杏樹。
「お母さん達に分かり易く言うと…ソフトのバグが見つかってそれをお父さんが直してるとする」
「うん」
「そんな時、まったく関係ない部署のまったく知らないお偉いさんがバグ処理中のデスクにコーヒーをぶち撒けられた感じよ…今回の召還は、ね」
「それは…」
母が言い淀む。
兄が続きを話す。
「その上その“お偉いさん”はこっちの仕事を手伝ってくれ、と言う…こっちとはまったく関係ない部署の、まったく関係ない作業をしろ、と」
「上から目線も気に食わないけど…何よりその“人間”は変な宗教に傾倒している怪しい王様気取り。錬夜兄ぃと杏樹姉はいつも断ってるのよ?なのにまた飽きもせず変な仕事をしろ、と言う…これが、どれだけ不快か判る?」
二人が苦々しく吐き捨てた言葉に胸の奥がぽかぽかと温かくなる。
思わず目頭が熱くなるが、杏樹はぐっと前を見据えて家族に話す。
「私達は本来3年前の人間なの…この時間軸の私達に身体を重ねているだけ…当然記憶はない。あるのはグゼアの日々とそれまでの記憶、ね」
「記憶…」
「そう、記憶。“本来の”時間軸の私達は死んでいる─否、違うか…身体が過去と現在の私と重なってこの時間軸の『私』は過去に吸収された…と言うべきかな」
「身体はこの時間軸の私達だけど…記憶は過去の『私達』なのよ」
「それって…」
母が顔を真っ青にして狼狽える。
うん、と頷く私に母は震える唇で
「─繰り返したら、杏樹達は消えてしまうの…?」
「─私がさせない。その為に今回召還してきたラスぺリアの連中──“星巫女”の術式を壊し、2度と召還魔法が使えないように呪いと封印を掛けてきた」
と、そう言ったが続けられた久美の言葉は何の慰めにもならなかった。
「私達が時の中に消滅しないように未来の『私達』から時間を貰っているのよ…何とか乱れた『軸』を正して『私達』の未来を勝ち取るために、ね」
時間軸の修復は先ず起点となった3年前のグゼアの召還から脱出して、再び自宅に戻れるようになったのは1年後。
その僅か10日でシーリアンテに召還された事になる。
「待ってくれ…と言う事は実際お前らは3年前の記憶しかなくて、それで…それでっ、未来の…つまりは“寿命”を削って異世界から召還される度に寿命を犠牲にこの『時間』に戻っているのか?」
「そうよ──もう、私達の体幹だととっくに成人は過ぎて+5くらいの年齢になっているわよ」
「数えるのも面倒な異世界でのめくるめく冒険の日々だよ…反吐が出る」
だけど…実際は違う。
シーリアンテでの魔王討伐を境に得た力は多かったが、同時に失うものも多かった──
それが、“異世界転移体質”と言う訳の分からない特異体質だ。
削除が出来ない以上、他でカバーしなければいけない。
空白の3年間。召還の度に消費される二人の寿命。
久美だけは神を殺した事でその特異体質の縛りからは除外される。
異世界召還─
言葉からすればなんて、ファンタジーで夢のある事だろう。
本の中だけなら、それでも良かった。
けど…現実に異世界転移は錬夜と杏樹の『未来』を潰すものだ。
召還の度に時空間の『軸』のようなものが乱れ、正すのに未来の『自分達』を犠牲にして、治す─そんな凡そ常人には不可能な事をやってのけるのが“杏樹”だ。
魔力のない日本でそんな事を行うのだから、相当負担になる─だが、“神殺しの乙女”である久美の守護の下なら力を行使できる。
「…杏樹姉と錬夜兄ぃには私が憑いている。心配しないで」
「久美…そうね、そうよね…私と鷹夜の子供達だもの、きっとなんとかするわねっ!」
久美の言葉にどうにか顔色を戻してそう笑顔を浮かべた。
「ぐちゃぐちゃになった私達の『寿命』は百年から八十年に減った…何とかしないと召還される度に時間軸の調整と整備で私とお兄ちゃんの寿命が尽きるわ」
「!?」
「─どうしてしなければならないの!?杏樹達は被害者なのに!」
杏樹の言葉に鷹夜は言葉を無くし、珠樹は杏樹に食って掛かった。
「…しないと、地球が…この国が無くなるのよ」
伏し目がちに告げた言葉は震えていた。
「それ、は…」
「私はここでの生活が好き。家族でご飯を食べて寝て起きて学校へ行って友達と遊んで…そして、また家に帰る…そんな“日常”を壊したくないの。死にたくない…ここには大切なものが色々と詰まっているから」
異世界での日々は錬夜と杏樹を心身共に強くした。
けれど…それは、同時に“平凡”を失う事と同義だ。
「…ッ!!当たり前よ!ここはあなた達が帰ってくる“家”なのよっ!」
「手の届かない所には行くな…俺と珠樹を哀しませるんじゃない、このバカ息子、アホ娘」
二人が言わなかった言葉─自殺を仄めかした意図はすぐ見抜かれ、そう言葉を被せてきた。
「うん、ごめん…それから、ありがとう」
ぎゅっと父に抱き締められ、杏樹はほっと胸を撫で下ろした。
“死ね”と言われたら流石の杏樹もあまりの哀しさとショックのあまり自害していた所だ。
「…寿命に関しても何とかならないか色々な文献から良さそうなものはないか、研究中でな~魔王城の本に使えるヤツがあればいいけどな」
何処かで“異世界転移体質”を削除なり解除なり出来れば3年前に戻って学生生活をやり直す──
「いつかは見付かる筈よ、兄さん」
「おぅ、そうだな」
基本方針は変わらない。
いつか、何処か、何らかの方法で異世界転移そのものを止める手立てが見付かればいい。
はらり、と舞い散る桜の花びらに想いを託して…。
夜は更けていくのだった──。
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