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第2話:女王サマはコマンドでどうにかなる

女王サマと脳筋ヒーラー(男)が相棒(バディ)を組んだ。

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暫く簡単な依頼をこなしていたアスタリスク。
リンクの街の冒険者ギルドの常連としていた彼女の元にある日の午後、筋肉ムキムキの神官服を来た白髪&碧眼の青年が現れた。
 「…あ、あの~」
 「ん?NPC…、じゃないか。…プレイヤー?」
 「あ、は…はいっ!僕リュリュイと言います。それで…その、パーティーを組んでくれませんか?」
 「…なして、私?」
 「そ、それはーー」
 「……それは?」
ぐぐっと顔を寄せて──

 「直・感・です!!」
デデンッ!と効果音が鳴りそうな宣言──宣言、だよな、これ?

……物凄く至近距離で顔を寄せられた、と 思ったら急に宣言!するからさ~。
思わず耳を塞いだ私は悪くない。

 「あ、すいませんすいません!!」
ばっと距離を取って今度は頭をペコペコと下げられる…それもなんかどう反応していいか困る。

は良いのにねぇ~。

 「…分かったから、どうどう」
 「…あ、はい…すいま──むぐっ!?」
屋台で買ってきた肉串(牛)をアイテム欄から取り出し空いている口に無理矢理押し込む。
…。
……もぐもぐ。もぐもぐ。

 「…ごくんっ。美味しいです…」
 「そう、よかった。…パーティーに関してはOKよ。βテスト開始から一週間…現実世界リアルでの生活で忙しい4月なのにリンクの街ここまで来てるんだもの、腕前に心配はないわ──まあ、その謝り癖?腰の低さ?は問題ではあるけれど…うん、いいでしょう。組みましょ、リュリュイさん…私はアスタリスクよ、宜しくね」
 「はい、アスタリスクさん!」

二人は取り敢えずフィールドに出ることにした。
(勿論、リュリュイの国民登録もした)
 「…へぇ~。これが…“身分証”…アスタリスク王国民全員に渡される偽造不可・譲渡不可個人識別の破壊不能アイテム…クレジットカードみたいですね~」
 「将来的に店か教会の牧師になるなら、ぜひ王都で。王城ポイントで負担ゼロだから(私以外)」
 「…牧師、ですか~。僕はまだ神官ですから…あと2つ職業ジョブレベルを上げないとクラスチェンジしませんね~。」
 「そうなの──所でやっぱり強力ね、それ。まさに撲殺僧侶…拳に装備したメリケンサックが凶悪だわ」
回復系魔術師職である、僧侶モンク癒術師ヒーラー僧侶モンクの場合だと僧侶モンク神官プリースト聖人セイント牧師バル・モンク→司祭→司教→大神官ハイ・プリースト→枢機卿となる。
牧師から「教会」を持てる。
15人弱の修道女シスター修道士ブラザーを部下に雇え、司祭だと更に10人増え、司教だと40人修道女又は修道士を雇える。
大神官は牧師を1人、神官を5人、修道女又は修道士は44人を無償で雇える。
(牧師と神官はゲーム内時間1ヶ月に一度金貨1枚(牧師)、銀貨2枚(神官1人当たり)所持金か口座のどちらからか引かれる)
枢機卿だと大神官3人、牧師5人、神官10人、修道女又は修道士を100人無償で雇える。
(大神官と牧師と神官はゲーム内時間1ヶ月に一度一人当たり金貨2枚(大神官)、金貨1枚(牧師)、銀貨2枚(神官)を所持金か口座から天引きされる)
この上に教皇や法王と言ったクラスも存在するが…ここでは割愛。
目下の所リュリュイの目標は教会が持てる「牧師」を目指している、とのこと。

牧師になった暁には是非とも我が国で~!

と、思わないでもないアスタリスクである。

人材大事。プレイヤーよりNPCAIが多い国、ダメでしょ。いろいろ。


その後も色々と連携や簡単な依頼クエスト二人コンビで請けて…戦闘からのその後の流れも確認と話し合いを行って。
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