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第一章:「抱かれる」と言うことの日常
転生特典
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少し遅めの昼食後──次の予約まで2時間の隙がある。
この間に清潔を自身に掛け、風呂で髪と肌に潤いを与えるべく念入りに入る。
「…ふぅ~。柚子を浮かべてみたけれど…爽やかでいい感じね♪」
「そうなのです?」
「私は好きな匂いですぅ♡」
うっとりと目を細め、湯船に浸かったままのシャイナのヘッドスパを施す
アリア。
交互に頭と身体とで分かれて修練を積んでいる香油やオイルを使ったマッサージを施術している…これはシャイナもアイリーンの元「侍女」として側に就いていた時に通ってきた道だ。
売り上げ上位の娼婦の元「侍女」として侍る…仕えるのは昔からあった華桜独自の法則である。
“手に職を”…なんて、誰が考えたのか。
例え「娼婦」でも華桜では水揚げされる頃にはもうほとんどの読み書き計算に、侍女としてのスキル…ヘッドスパやマッサージ、裁縫、刺繍、会計簿記、マナー(下位貴族~一国の姫に仕えるほどのノウハウも)、茶葉の目利きから選別・蒸らし方・産地等も目を瞑ってても諳じられるほどの玄人コースまで…「学ぶ」娼婦の姿勢と態度次第では上流階級に伝手のある女将(華桜を会社と例えるならば、社長となる、因みに会長は元締めの庶民上がりの子爵様(男)である)が優秀な家庭教師や技師を講師に招いてくるので“ちゃんとした”教育や技術が身に付く。
…あの“女将”は時々謎の繋がりを持っているので油断できない。
因みに人間とエルフの混血児、所謂ハーフエルフである。
未だシャイナの隣に並ぶと17、8歳にしか見えない。
前世で言う美魔女もびっくりな若々しい姿…肌艶も溌剌としていて、瑞々しい。
普通に水とか弾く…いやほんと、謎。
………。
……私の説明をしようと思ったら、何故か女将の話になったわ…。恐ろしい美魔女である。
…………。
………。
【転生特典】なるもの──と言えば、ラノベやゲーム漫画を嗜む者なら誰でも一度は聞いたことがあるだろう。
それは…何の因果か華桜へと流れ着いた娼婦にも言えることで。
………。
……まあ、百聞は一見に如かず、先ずはこのステータスを見て欲しい。
===================
名前:シャイナ
性別:女
種族:人間
職業:華桜の姫/錬金術師/中級薬師/調香師/宮廷魔術師/豪商/聖女/王宮御用達料理人/孤児
称号:神々に愛されしもの、敏腕薬師、狂った錬金術師、自分の世界を持ちし者、想像だけで神をも殺せる者、変革者、食の革命児、独自レシピの申し子、香りを生み出し者、料理の鉄人、華桜売り上げNo.1、華桜の姫、性豪、信心深き者
加護:転生者、他力本願
属性:
全属性
魔法:
各種ボール、各種ランス、各種ピラー、各種ジャベリン、各種メテオ、神の雷、炎王の憤怒、虚無へと還れ、アナライズ、ヒール、ヒーリング、フェアリーサークル、フェアリーガーデン、ヒールーオール、ヒーリングオール、キュア、アンチドート、リカバー、デイスペル、バリア、マジックミラー、ホーリークロス、ターンアンデット、ホーリーシャワー、アシッドレイン、バインド、MPドレイン、HPドレイン、スタミナドレイン、カース、地獄へ堕ちろ、サイレンス、移り気な贈り物、レイズデット、リザレクション、極楽蓮華、神の園
スキル:
無限収納、銃火器操作Lv.5(MAX)、精密射撃Lv.3、柔術Lv.2、剣術Lv.4、短剣術Lv.5、弓術Lv.5、全魔法適性Lv.10(Lv.MAX)、魔力操作・魔法支配Lv.5(MAX)→魔導の真髄Lv.3(MAX=Lv.15)、錬金の匠、解体Lv.10(MAX=Lv.10)→狩人の心得(これ以上は変化しない)、鍛治Lv.3、MP自動回復(極)、HP自動回復(強)、鑑定、跳躍Lv.3、罠抜け、鍵明け、偽称、索敵、隠蔽、隠密、裁縫、刺繍、詩集、速読、並列思考、創造魔法、精霊眼、神のベール
Lv.85
HP
25000/25000
MP
50000/50000
攻撃力
200
防御力
5000
素早さ
3000
精神力
15000
魔攻
35000
魔防
50000
運
1200
===================
……?娼婦のクセにレベルが高い…?
………。
……。
……ああ!これか。
加護の所にある転生者の隣の──他力本願。
他人の力を借りて自分は何もしない怠け者を指す──のではなく。
…仏教用語の“他力本願”だ。
阿弥陀仏の本願に頼って成仏すること、と。wikiには載っているから、気になるならググるといい。──私は面倒だからしないけどね。
【他力本願】
効果:
肌を重ねた人間のステータスの一部と経験値、魔法やスキルを貴女のステータスに上書き保存する。
説明:
貴女はこの世界では唯一無二の存在だ。ただ普通に過ごしただけで、魔法を覚え、スキルを覚え、習熟する──それは例えば肌を重ねることでも、書物を読むだけでも…。
発動条件:
この加護を持つ者が何かしらの行動を起こすことで自動的に習得されていく。
(【例】
歩く→HP増加(中)、経験値獲得(中)、
走る→素早さ増加(中)、HP増加(中)、
ジャンプする→跳躍スキル獲得or跳躍スキルレベル微増、
調香→精神力増加、MP増加、運上昇
料理→MPHP増加(中)、経験値獲得(中)
錬金→魔攻・魔防増加(中)、経験値獲得(大)、レベルアップ[成功時]/魔攻・魔防微増、経験値獲得(小)[失敗時]、
魔法→MP微増、精神力微増、魔法系スキル経験値獲得(微)、経験値獲得(小)[初級魔法使用時]/MP増加(中)、精神力増加(中)、経験値獲得(中)、魔法系スキル経験値獲得(中)、経験値獲得(中)[中級魔法使用時]、
MP増加(大)、精神力増加(大)、経験値獲得(大)、魔法系スキルレベルアップ[上級魔法使用時]
調合→HP微増、素早さ増加(微小)、運増加(微小)、調合・薬師スキル経験値獲得(小)[初級レシピ作成時]、
HP増加小、素早さ増加(小)、運増加(小)、調合・薬師スキル経験値獲得(小)、HP増加(中)、素早さ増加(中)、運増加(中)、調合・薬師スキル経験値獲得(中)[中級レシピ作成時]、
商売(品物を買ったり売ったりレシピの売買限定)→売り上げ金がそのまま経験値に、
商売(娼婦としての稼ぎ)→全ステータス上昇(相手のレベルに応じて変動あり高レベルほど数値が大きい)、必要そうなスキルや魔法のランダム獲得(時にレベルアップもする)
睡眠→スタミナ上昇(寝ている時間に応じて変動する1時間=10増加)
食事→限界値の上昇(ランダム…運に左右される…?かもしれない))
スタミナはステータスに現れていない。
…これはこの世界万国共通である。
まあ、今はまだ現れていないだけで…いつかは鑑定できると信じている。希望的観測だけどね。
因みに排泄と風呂では何も起こらない。
…基準が分からない。なんだ、コレ?と最初は思った。もう慣れた──ゴメン、嘘吐いた。全っっ然慣れない!!
なにコレ、なにコレ、なにコレぇぇ~~!!?
……。
……いや、まあー。
廚二乙。
な
魔法とか…魔法とか、魔法とかを創りまくっているけど。
……や~、楽しいのよ。コレが。
特に亜空間に『自分だけ』の空間を創ると言うのは。
水の都を出ずに自分だけの秘密の修行場所や秘密基地を持てるし。
どれだけ大音量だろう、どれだけ大爆発を起こそうと──誰にも知られないし、「こっそりと」色々遊べる遊び場はとても貴重なのよ、異世界。うん。
この間に清潔を自身に掛け、風呂で髪と肌に潤いを与えるべく念入りに入る。
「…ふぅ~。柚子を浮かべてみたけれど…爽やかでいい感じね♪」
「そうなのです?」
「私は好きな匂いですぅ♡」
うっとりと目を細め、湯船に浸かったままのシャイナのヘッドスパを施す
アリア。
交互に頭と身体とで分かれて修練を積んでいる香油やオイルを使ったマッサージを施術している…これはシャイナもアイリーンの元「侍女」として側に就いていた時に通ってきた道だ。
売り上げ上位の娼婦の元「侍女」として侍る…仕えるのは昔からあった華桜独自の法則である。
“手に職を”…なんて、誰が考えたのか。
例え「娼婦」でも華桜では水揚げされる頃にはもうほとんどの読み書き計算に、侍女としてのスキル…ヘッドスパやマッサージ、裁縫、刺繍、会計簿記、マナー(下位貴族~一国の姫に仕えるほどのノウハウも)、茶葉の目利きから選別・蒸らし方・産地等も目を瞑ってても諳じられるほどの玄人コースまで…「学ぶ」娼婦の姿勢と態度次第では上流階級に伝手のある女将(華桜を会社と例えるならば、社長となる、因みに会長は元締めの庶民上がりの子爵様(男)である)が優秀な家庭教師や技師を講師に招いてくるので“ちゃんとした”教育や技術が身に付く。
…あの“女将”は時々謎の繋がりを持っているので油断できない。
因みに人間とエルフの混血児、所謂ハーフエルフである。
未だシャイナの隣に並ぶと17、8歳にしか見えない。
前世で言う美魔女もびっくりな若々しい姿…肌艶も溌剌としていて、瑞々しい。
普通に水とか弾く…いやほんと、謎。
………。
……私の説明をしようと思ったら、何故か女将の話になったわ…。恐ろしい美魔女である。
…………。
………。
【転生特典】なるもの──と言えば、ラノベやゲーム漫画を嗜む者なら誰でも一度は聞いたことがあるだろう。
それは…何の因果か華桜へと流れ着いた娼婦にも言えることで。
………。
……まあ、百聞は一見に如かず、先ずはこのステータスを見て欲しい。
===================
名前:シャイナ
性別:女
種族:人間
職業:華桜の姫/錬金術師/中級薬師/調香師/宮廷魔術師/豪商/聖女/王宮御用達料理人/孤児
称号:神々に愛されしもの、敏腕薬師、狂った錬金術師、自分の世界を持ちし者、想像だけで神をも殺せる者、変革者、食の革命児、独自レシピの申し子、香りを生み出し者、料理の鉄人、華桜売り上げNo.1、華桜の姫、性豪、信心深き者
加護:転生者、他力本願
属性:
全属性
魔法:
各種ボール、各種ランス、各種ピラー、各種ジャベリン、各種メテオ、神の雷、炎王の憤怒、虚無へと還れ、アナライズ、ヒール、ヒーリング、フェアリーサークル、フェアリーガーデン、ヒールーオール、ヒーリングオール、キュア、アンチドート、リカバー、デイスペル、バリア、マジックミラー、ホーリークロス、ターンアンデット、ホーリーシャワー、アシッドレイン、バインド、MPドレイン、HPドレイン、スタミナドレイン、カース、地獄へ堕ちろ、サイレンス、移り気な贈り物、レイズデット、リザレクション、極楽蓮華、神の園
スキル:
無限収納、銃火器操作Lv.5(MAX)、精密射撃Lv.3、柔術Lv.2、剣術Lv.4、短剣術Lv.5、弓術Lv.5、全魔法適性Lv.10(Lv.MAX)、魔力操作・魔法支配Lv.5(MAX)→魔導の真髄Lv.3(MAX=Lv.15)、錬金の匠、解体Lv.10(MAX=Lv.10)→狩人の心得(これ以上は変化しない)、鍛治Lv.3、MP自動回復(極)、HP自動回復(強)、鑑定、跳躍Lv.3、罠抜け、鍵明け、偽称、索敵、隠蔽、隠密、裁縫、刺繍、詩集、速読、並列思考、創造魔法、精霊眼、神のベール
Lv.85
HP
25000/25000
MP
50000/50000
攻撃力
200
防御力
5000
素早さ
3000
精神力
15000
魔攻
35000
魔防
50000
運
1200
===================
……?娼婦のクセにレベルが高い…?
………。
……。
……ああ!これか。
加護の所にある転生者の隣の──他力本願。
他人の力を借りて自分は何もしない怠け者を指す──のではなく。
…仏教用語の“他力本願”だ。
阿弥陀仏の本願に頼って成仏すること、と。wikiには載っているから、気になるならググるといい。──私は面倒だからしないけどね。
【他力本願】
効果:
肌を重ねた人間のステータスの一部と経験値、魔法やスキルを貴女のステータスに上書き保存する。
説明:
貴女はこの世界では唯一無二の存在だ。ただ普通に過ごしただけで、魔法を覚え、スキルを覚え、習熟する──それは例えば肌を重ねることでも、書物を読むだけでも…。
発動条件:
この加護を持つ者が何かしらの行動を起こすことで自動的に習得されていく。
(【例】
歩く→HP増加(中)、経験値獲得(中)、
走る→素早さ増加(中)、HP増加(中)、
ジャンプする→跳躍スキル獲得or跳躍スキルレベル微増、
調香→精神力増加、MP増加、運上昇
料理→MPHP増加(中)、経験値獲得(中)
錬金→魔攻・魔防増加(中)、経験値獲得(大)、レベルアップ[成功時]/魔攻・魔防微増、経験値獲得(小)[失敗時]、
魔法→MP微増、精神力微増、魔法系スキル経験値獲得(微)、経験値獲得(小)[初級魔法使用時]/MP増加(中)、精神力増加(中)、経験値獲得(中)、魔法系スキル経験値獲得(中)、経験値獲得(中)[中級魔法使用時]、
MP増加(大)、精神力増加(大)、経験値獲得(大)、魔法系スキルレベルアップ[上級魔法使用時]
調合→HP微増、素早さ増加(微小)、運増加(微小)、調合・薬師スキル経験値獲得(小)[初級レシピ作成時]、
HP増加小、素早さ増加(小)、運増加(小)、調合・薬師スキル経験値獲得(小)、HP増加(中)、素早さ増加(中)、運増加(中)、調合・薬師スキル経験値獲得(中)[中級レシピ作成時]、
商売(品物を買ったり売ったりレシピの売買限定)→売り上げ金がそのまま経験値に、
商売(娼婦としての稼ぎ)→全ステータス上昇(相手のレベルに応じて変動あり高レベルほど数値が大きい)、必要そうなスキルや魔法のランダム獲得(時にレベルアップもする)
睡眠→スタミナ上昇(寝ている時間に応じて変動する1時間=10増加)
食事→限界値の上昇(ランダム…運に左右される…?かもしれない))
スタミナはステータスに現れていない。
…これはこの世界万国共通である。
まあ、今はまだ現れていないだけで…いつかは鑑定できると信じている。希望的観測だけどね。
因みに排泄と風呂では何も起こらない。
…基準が分からない。なんだ、コレ?と最初は思った。もう慣れた──ゴメン、嘘吐いた。全っっ然慣れない!!
なにコレ、なにコレ、なにコレぇぇ~~!!?
……。
……いや、まあー。
廚二乙。
な
魔法とか…魔法とか、魔法とかを創りまくっているけど。
……や~、楽しいのよ。コレが。
特に亜空間に『自分だけ』の空間を創ると言うのは。
水の都を出ずに自分だけの秘密の修行場所や秘密基地を持てるし。
どれだけ大音量だろう、どれだけ大爆発を起こそうと──誰にも知られないし、「こっそりと」色々遊べる遊び場はとても貴重なのよ、異世界。うん。
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