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第一話:

篭の中の鳥

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 「…ふぁ、ぁあ━━…っ!♡はぁはぁ…あんっ。お父さん…ぁあ゛~~っ?!♡気持ちいいの…精液美味しい…ぁぁ…ぁあんーーっ!?♡」
ビクッビクンッ!!
プシッ、プシプシッ、プシュプシュッ、プシャァア~~~ッツ!!
 「…ぁあ゛~~っ!!♡かわいい…かわいいなぁ~♡亜矢。亜矢…ハアハアッ。お前は俺のモノだぞ?ずっと昔からなァ…ッ!」
パンッ、パンパンパンッジュプジュプッ、グチャッ、ジュプッ、ズブズブッ…♡

湿った水音が繋がった所から聞こえてくる…何処か陶酔としてふわふわとした意識の中私は甘い声でお父さんに最低最悪なおねだりを──…するの。

昔“言わない”で居たら部屋で寝ていた梅に覆い被さり梅は無理矢理お父さんに素股されそうになっていた。

この人──お父さんは“本当に”梅をも犯そうとしている…と。
私が相手をしなかったら梅は女の子として大事な初めてをお父さんに穢されてしまう。
〝冗談ではない〟のだと……私は態度を改めた。

この人に逆らってはイケナイ。
この人に言われた通り機嫌を損ねないように…笑顔で快く受け答えしないとイケナイ。

──本当は嫌で嫌で嫌で仕方なくても。

 「ふぁあんっ!?♡ぁ゛…ぁっ…ぁあ゛~~ッ?!♡はぁはぁ…そこぉ…っ!♡気持ちいい…んぁ゛…ッ?!♡ぁあんっ!!」
 「ここか?……ぉ♪良い反応だな♡」
グチュリッ、ズプズプッ…♡
亀頭の先端がそこを…、子宮の天井のつぶつぶをゴリゴリと擦られると忽ち私の身体は弛緩しチカチカと視界は点滅発光して…脳は快楽一色に塗り潰される。
…あまりの快感に口をはくはくと開閉して与えられる快楽に身を委ねる。

 「…ッ、はぁはぁ…ぁあ゛…ああんっ!♡んん~~~ッ?!!♡♡」
ビクッビクンッ!!
プシッ、プシプシッ、プシュプシュッ、プシャァア~~~ッツ!!

大きく嵩張った赤黒い亀頭その先端は既に先走り汁でとろとろだ。
無論先の精液を潤滑油に動きはより滑らかにスムーズになっている。
ぐちゃぐちゃ、じゅぷじゅぷ…と耳を覆いたくなるような恥ずかしい音を置き去りにして私はただただ喘ぐしかない…。

 「…ッ、すごい締め付け…っ!♡ハアハア…クククッ、良いなぁ…良いよ。亜矢…俺のかわいい女…お前の子宮に俺の全部…ッ、グッーー、くれてやる…ッ!!♡」
 「…───ッッ!!?♡♡」
ドクッ、ドクドクッ、ドピュドピュッ、ドビュルゥ~~ッ、ドクッドクン━━ッ!!
プシッ、プシプシッ、プシュプシュッ、プシャァア~~~ッツ!!

…白く。白く白く私の脳を染め上げる。
 「…ん、ぁ…はぁ、──っ?!♡」
とうくんへの恋慕も一歩を踏み出せない臆病な私も…、そんな自分を“許せない”と思うのに──現状を打破しようとしないのは。
…この快楽がいつまでもいつまでも私を留まらせている。
…こんな穢れた私なんか──知られたら。とうくんはきっと私を嫌いになる。
…この身は既にお父さんの手によって汚れてしまった。「綺麗な私」はもう何処にもいない──父に犯された私を彼が許してくれる筈がない…!

…とうくんは私とお父さんの事を知らないから。

祖父も祖母も知らない…私とお父さんの関係。

「知られたら」不味いのはお互い様。

 「…ッ、ハアハアハアッ…。ああ、亜矢…愛しているよ……だから早く孕め。もう子供ガキが出来ても問題ないだろうからな…。
…子供…赤ちゃん…そうだ、そうだな!沢山家族を作ろう、な…?亜・矢♪」
問題しかない。
…まだ高校に──新学期が始まったばかりだ。入学式は昨日で今日は授業の初日。…将来を見据えて頑張らなければ。
 「…~~ッ!!♡ふぁ、ぁあ゛…っ♡はぁはぁ…あんっ。んん……ッ!♡」
…いけないのに。

ひくひくと震える膣肉はもうお父さんを…ツガう牡だと認めているかのようだ。
温かな子種ものが私の身体の内側から私を支配しようとする。

 「…はい…お父さん。亜矢はお父さんと赤ちゃん作ります……んはぁああ~~ッ!!!♡♡」

快楽に溶け官能に囚われた愚かな娘は貴方に助けを求める資格などないの…。

こんな浅ましく腰を振って懇願するメスがーー今更。どうして貴方にすがれると言うのか。
……。

…通報なんてしても無意味で、この辺り一帯は私の訴えを聞いてはくれない。──何故か?
決まっている…〝元〟とは言え自衛官のお父さんと私、人はどちらを信じると言うのか。大規模な地震で倒壊した家屋から人を救い出したこともある「現場」が好きな正義の味方。…片や私はなんの実績も功績もない。そんな「正義の味方」の娘でしかないだけの──付属品。私はお父さんの付属品モノだ。

…警察に駆け込んだ所で父を呼ばれて終わり。

私の言い分は誰も聞いてはくれない。

…この街に私の言い分を真面まともに取り合ってくれる所なんて──何処にもないわ。
私はそれをの。
…………。


小さい…小さい小さな──街の中の誰も知らない物語悲劇は、家庭ここだけで完結している。

“助けて”

その一言を誰に言える?
誰が助けてくれると言う?
父親は外面が良い…頗るの。

 「…そうだ。もっと、だ!もっと俺の子種を欲しがれ…ッ!!」
パンパンパンパンパンッ!!
 「ふぁああんんん…~~ッ!?♡」
ビクッビクンッ!!
プシッ、プシプシッ、プシュプシュッ、プシャァア~~~ッツ!!
ドクッ、ドクドクッ、ドピュドピュッ、ドピュルッ、ドクッドクンッ!!

注がれる精液は確かに温かく目の前の男が…父が私と同じ“人間”なのだと感じるのに。
───ああ、なんて


なんて、


最低なのだろう。

奥深く受け入れたお父さんの精液に生物としての“本能”が悦んでいるの、私は…。

 「…ッ!?♡ふぁ…ぁぁ…んぁ゛あ゛あ゛あ“”~~~ッ゛!!?゛♡♡」
ビクッビクンッ!!
プシッ、プシプシッ、プシュプシュッ、プシャァア~~~ッツ!!

 「…ッ、ハアハア…ああ。最高だ…♡流石は俺の亜矢だ、愛してるよ…お前はずっと俺のモノだ。ちゃんと定着するように暫くはこうして繋がっていような」
 「…ふぁ…ぁぁ…あんっ…♡」
…ぼんやりとした意識にお父さんの重みを感じた。
言われた言葉に反応するだけの気力も体力も既にないんだ。
言われた言葉が“嬉しい”と心から思った事なんて一度もない。
“いや”と“やめて”と何度言っても一度も聞き入れられた事はない。
こんな不毛で刹那的な関係なんて…、、
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