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10.生徒会書記は憧憬を目指す

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 生徒会発表の『新入生歓迎 鬼ごっこ』イベントは、後に大々的に公示された。

 風紀委員の不参加提示と共に。



 風紀の仕事には、月一で遅刻者0活動というものがある。
 よくある校門でのチェックだ。全寮制という事もあり、さほど重要視されていない行事ではあるが、月に一度くらいはこうやってチェックをして生徒の身を引き締めるという活動だ。
 チャイムが鳴り、正門を閉じた後に、いつもの様に遅刻者の名前とクラスを明記していく。ちなみに3回チェックが入ると奉仕活動として、校内の清掃活動が待っている。
「…お前は3回目だな。明日からの一週間、校庭の草むしりをしてもらう」
「ええっ!たった3回でぇ!?」
 ちょうどその日、2年のとある生徒が3度目のチェックが入ったので、幹春からその旨が告げられる。たった3回と言っても、月1のチェックだ。それで遅刻という事は、普段から遅刻が身に付いている生徒なのだ。
「異論は認められない。規則は規則だ。次」
 無感情に作業を進める幹春に、その生徒は去り際にボソリと呟いた。

「…んだよ、普段大した仕事してねーのに、えらそうに」

 幹春の異常に良い耳がそれを捉え、振り向くよりも先に、生徒の前に日下部が美麗な笑顔を張り付けて立っていた。
「風紀の仕事は毎日の校内パトロールから多岐に渡ります。
 また、それと貴方の違反行為への罰則は、全く別のものだと思われますが?」
 にっこりと、美人に微笑まれ、違反者は顔を青くして謝っていた。

「……」
 最近、こういう事が多い。
 生徒会や縦野達の親衛隊が、幹春の中央への「仲良くする気は無い」宣言を受けて増長し、中央に小さな嫌がらせをしているらしいという情報も入っている。それに合わせて、新入生オリエンテーションへの風紀委員の不参加だ。
 生徒たちの間では、風紀委員、強いては幹春に対してこういった軽視する発言が増えていた。

 だからと言って、あの鬼ごっこに風紀委員のみで警備にあたるのには、少ない日数では無理がある。ちなみに範囲は特別棟除く校舎内、と断定されたらしい。

「気にする事ありませんよ、東海林。
 私でも、オリエンテーションへの参加は不可能であると判断します」
「そうですよ委員長!
 風紀が普段どれだけ影で働いてるか分かってない連中が、好き勝手言ってるだけっスよ!」
 幹春が気落ちしている様子に気付いた日下部と、2年風紀委員の卯木が励ます様に声を掛けてくれた。それでも、風紀の立場を悪くしてしまった責任を感じている幹春は浮上しきれない。
 とは言え、気持ちだけはありがたいと2人には礼を言っておく。
 それからふと、以前考えていた事を思い出し、卯木に訊いてみた。
「卯木…その…俺とお前は、仲…良いよな?」
 日下部の「別に仲良くない」宣言を受けての、委員会での仲良い人1人はいてほしい願望を込めて、自分を慕ってくれている…はずの、卯木に縋る様に問いかける。頼む、YESと言ってくれ。
「えっ!?も、もちろんですよ!
 委員長が俺の一番仲良い先輩です!!」
「そ、そうか」
 一瞬目を丸くしたものの、卯木は勢い良く頷いて肯定してくれた。
 良かった、1人はいた。仲良い人。
 ホッとして顔を綻ばす幹春は、日下部が普段出さない様な低い声で卯木を呼びつけているのには気付かなかった。



◇◇◇◇◇◇
 

 放課後の校外で足を止めたのは、偶然でも何でも無かった。
 今日は見回りの当番は入っていなかった幹春は、オリエンテーションに不参加する事になった事により空いた時間を持て余していた。たまには休んでくださいと言われ、少し手の込んだ煮込み料理でも作ろうかなと思いながら寮に戻ろうとした。
 学園と寮は徒歩で5分ほどの一本道で結ばれていた。
 と言っても、山の中なので広い道の周囲は、一歩入れば全て森だ。
初夏の青々しい木々の奥から、幹春の鋭い聴覚が複数の人の声と音を聞いた。
 鞄を投げ出し、舗装されていない足場など関係無く跳ぶように走る。
 ザザッという音と共に辿り着いた先に見た物に、考える間もなく体を滑り込ます。

 ガツッ!!

 幹春がガードした腕に蹴りを放った生徒…生徒会書記の肥後は、突然現れた幹春の姿に目を瞠った。
 幹春の後ろには、3人の生徒。
 そして肥後が庇う様に立つ後ろには、サイズの違うシャツを羽織っているだけの中央と、それに寄り添う長谷の姿だった。

「…どけ」
 幹春よりも高い位置から見下ろす様に凄む肥後に、幹春も背筋を伸ばして対峙した。
「断る。生徒同士の暴力行為は、風紀委員長として見過ごせない」
 たとえそれが生徒会執行部であってもだ、と言い張る幹春に、中央を抱きしめる様に庇っていた長谷が怒鳴った。

「そいつらが制裁だ何だと言って、直に乱暴をしようとしたのが先だろうが!!
 そういうのこそ取り締まれよ!風紀なら!!」
 チラリ、と後ろを見やると、なるほど見覚えがある顔だ。あの日幹春に声を掛けてきた新北の親衛隊が1人いた。あとの2人は確か、3年だ。体付きも良く、腕力にも自信があった者と記憶している。
「…詳しい話は全員に追って聞く。その前に、暴力は見過ごせないから止めたまでだ」
 大体の事情は分かったが、この場で話を進めるつもりは無い。また、暴力行為があればどうしたって事は大きくなるし、理由はどうあれ手を出した方も責を問われる事になる。

「納得行くわけねぇだろうが。とりあえず、直に手を出そうとしたそいつら1発ずつぶん殴らせろ」
「生徒への暴力行為は認められない」
「…風紀はそっちの味方って事か」
「どっちの味方も無い。全員から事情を聞いて、適切な処分を下すのが風紀だ」
「処分って何だよ。ただの委員会にそんな力ある訳ないだろ!
 とにかく、俺がそいつらに呼び出されて犯されそうになったのを凜太郎と蒼士が助けてくれたんだよ!」
 風紀委員は、学内の秩序を取り締まる立場上、生徒への停学、奉仕活動などの処分勧告の特権も持っているのだが、中央は知らないらしい。
それを説明してやる親切さは幹春には無かったので、そこは無視して話を進めた。
「お前達の言い分は分かった。…肥後も相違無いな?」
「…俺は直人を守ろうとしただけだ」
 表情一つ変えずに、黒目がちな目で言葉少なに答える肥後と話す機会はそう無い。何と言っても、口数が少ないのだ。
 生徒会室に行った時も中央には興味はなさそうにしていたが、その実彼が危険な目に遭うと、こうして力を見せるとなると、肥後もしっかり中央のテンプテーションとやらに掛かっているのかもしれない。
 ともかく、中央達の言い分は分かった。
「…分かった。俺はこの3人と話をする。
 お前達は帰って良い」
 幹春相手にガウガウ吠えてはいるが、襲われたと言うのならそれなりに怖い目にもあったのだろう。親切心でそう告げたのだが、「そいつらが嘘言わねーか見張る!」と言い張って結局付いて来た。
 事前に日下部に連絡を入れ、3人と中央、そしてやっぱり付いて来た長谷と肥後を加え、風紀委員室でなかなか進まない調書を終えて帰宅した時は、既に7時を回っていた。




「疲れた…」
「おかえり~」
 疲労困憊で空腹でもあったので、今夜は簡単に冷やし中華とそら豆のオーブン焼きで済ませた。
「それで中央は大丈夫だったの?」
「ああ、シャツを破られた位で済んだみたいだ。すぐに肥後と長谷が駆け付けたらしい」
「無口ワンコ系書記と一匹狼ヤンキーか…」
 幹春に聞こえない様に呟きながら、そら豆の殻を外す。オーブンで焼いただけなのに、甘みと苦みが同居するホクホクの実が顔を出す。
「ミッキーも肥後に蹴られたんでしょ?大丈夫だった?」
「あぁ…別に、何とも」
 あっさりと答える幹春に、肥後の恵まれた体格を思い出しつつ(ミッキーってどんだけ強いんだろう)と少しだけ思案した。
「中央は新北の名前を使った手紙に呼び出されたらしい」
「いや、何でそれで森の中行くんだよ。普通に生徒会室とかで会うじゃん」
「知らん。2人きりで話したいとか書いてあったそうだ」
 そして現れたのは新北の親衛隊長として、ちょくちょく中央に嫌がらせをしていた生徒で。嫌な予感がして帰ろうとするも、すぐに隠れていた他2名に掴まりシャツを破られ、そこに肥後と長谷が現われたんだとか。
「処分はどうしたの?」
「新北の親衛隊達は5日の停学処分。あとは肥後に厳重注意だな」
 幹春が間に入らなければ、確実に加害者側に怪我人を出していた事を踏まえての、口頭注意だったが、これにも中央がギャーギャー怒っていた。
「まぁ妥当だな」
「ああ。それで、そのシャツがこれなんだが」
「何で持って帰ってんの!?そしてボタン完璧に付け直してる!」
「いや、シャツ無いと困ると思って」
 ド貧乏田舎育ちの幹春は、基本何でも自分で作る傾向にある。その上、服もご近所さんからお古を貰う事が主だったので、丈の直しや繕いはお手の物。下手したら一から自分で服を縫ったりもしてしまう。
「購買で売ってるから大丈夫だと思うけど」
 鶯実では、学校内で使う物は、購買に大体売っている。閉鎖された学園故に、全て手近で手に入る様にされているのだ。
「あぁそうか…。でもまぁ、せっかく直したから、これお前から渡してもらえないか?」
「えっ自分で渡せば?」
「あんまり関わりたくないし、今風紀はアレと敵対関係ってされてるし…」
「いや俺も別に仲良くないし。日下部に頼んだら?」
「そうだな」
 今日も風紀委員室に来た時に、日下部にどれだけひどい目に遭ったか、肥後がかっこ良かったか、それなのに幹春が横暴な事を言うか、と訴えていた。それを日下部は笑顔で聞いていたから、幹春と違い仲は良好なのだろう。俺とは別に仲良くないしな…。




◇◇◇◇◇



 次の日の朝は、上総が珍しく早起きをしたので、連れたって食堂に行った。
 バイキングを一通りとって、まだまばらな席に着いて向い合せに食事をしていたら、カチャンと、同じテーブルにトレイが置かれた。
「ここ…良い?」
 そこにいたのは、黒髪のサラサラヘアの純和風な容姿をした物静かな青年…襟元にはⅢと金のバッチが並ぶ、図書委員長の橘高きったか陽人はるとであった。
 橘高と幹春は、1~3年ずっと同じクラスである事もあって仲は良い方だ。他者への詮索をしないと言うか、他人に興味が無い橘高相手であると、ぼろを出す心配も少ないと言うのもあって、安心出来るというのもある。なので幹春の心の仲良しランキング5位にいる橘高だった。
 だからこそ、橘高がこの下の階の食堂にいる事の不自然さにも気付けた。
「珍しいな、橘高。お前がこっちで食事をとるなんて」
 橘高は本を愛し、静寂を愛する男だ。それ故に、役付になってからはずっと利用人数の少ない特別食堂を使っていたはずだ。
「うん…ちょっと東海林に話があって」
 言いながら、拒否されなかったとして上総の隣に座る。橘高のトレイに乗せられているのは、サラダとヨーグルト、紅茶のみで、そんなので体がもつのかと幹春は心配になったが、それを聞ける雰囲気ではなかった。

「昨日はさ、蒼士が君に怪我させちゃったみたいで、それを謝りたくて」
「そうし?」
 しばし考えて、生徒会書記の肥後の下の名前だと思い出す。
「え?橘高って肥後と仲良いの?」
 上総も不思議に思ったみたいで、幹春と同じ疑問を問いかけてくれた。
「うん、言ってなかったけど、蒼士と僕は従兄弟なんだ」
 名字が違うのは、母親同士が姉妹なせいだと橘高が覇気の無い声で教えてくれた。なるほど、言われてみれば純和風な容姿が似てなくもない。
「左川に聞いたんだけど、蒼士が君に怪我をさせて、謝りもしなかったんでしょう?ごめんね」
 何で左川が知ってんだと言うのは今更なので置いておいて、幹春は首を振る。
「いや、そんな大した…」
「蒼士のやつ、空手3段だからさ、骨とか折れてない?」
 大した事無い。全然怪我なんてしてないし、痛みも無い。と言おうとして幹春の口が止まる。
「肥後って空手やってんだ…」
 昨日既に「全然大丈夫」と聞いている上総が、視線をずっと幹春に向けながら言った。

「うん、蒼士は小さい頃喘息持ちで体が弱くてさ、丈夫になってから色んな格闘技を習ったから、無駄に強いんだ」
「ヘーソーナンダー」
「その関係もあってさ、あの中央君?だっけ?それに庇護欲駆り立てられてるみたいで…あ、今の肥後と庇護を掛けた訳じゃないからね?」
 相変わらず、静かな声で喋ると絶妙に絡みにくい橘高のリズムに耐えながら、どういう事?と先を促す。

「蒼士は自然や虫が好きなんだけど、小さい頃にさ、珍しい虫がいるって言うので、ある島に遊びに行ったんだ」
 確か5歳位の時だったと思う、と橘高は思い出す。


 喘息持ちで体が弱く、ずっと部屋の中で本ばかり読んでいた蒼士を不憫に思った母親が、空気も綺麗で喘息にも良いだろうと、蒼士の数少ないワガママを聞き入れて休暇にその島に行く事にした。
 夢中で虫を追いかけた蒼士は母親や使用人と逸れ、おまけに山中で転び怪我をしたそうだ。

「そこで同い年くらいの男の子に会ったらしくてさ」




◇◇◇◇◇



「なにないてんの?」

 木の影で暗い辺りに一人ぼっちで、心細さと足の痛みに泣く蒼士の元に現れたその子は、ツリ目気味な大きな目をきょとんと丸くして、しゃがみ込む蒼士を見下ろしていた。
「あ、ちがでてる。こっちこいよ」
 そう言って少年は蒼士を引っ張り、キラキラ輝く泉に連れて行って足を洗ってくれた。そしてその辺に生えていた草をブチッと抜いて、小さな掌と石でゴリゴリすり潰したかと思うと、その緑の汁を蒼士の血がにじむ足に擦り付けた。
「!?なにこれ!」
「やくそうだぞ。すりきずにはこれがいいんだ!」
「え…あ、あんまりいたくなくなった」
「な!」


◇◇◇◇◇◇


「蒼士はその子に連れられて1日中遊んだらしいんだけどさ、夕方になって発作を起こしちゃったらしく、その子が母親の所までおぶって行ってくれたのに、その子は母親や周りの大人たちに大分責められたらしいんだよ」
 その少年は事情も分からず、苦しそうな蒼士をただ運んできてくれたのだが、子供とはぐれてパニックになっていた母親にそんな事は通用しなかった。
 発作の苦しさでその子を庇う事も出来なかった蒼士は、そのまま連れ帰され、二度とその島に行く事は無かった。

「待って、切ない話っぽいけど、5歳の子が5歳の子運ぶとか、色々気になる点がある」
「うん、その子はとにかく力持ちで、野山を駆け巡る時もすごい早さだったらしいから、蒼士も今思うと妖怪の子だったのかもって言ってた」
「妖精じゃなくて妖怪なんだ…」
「蒼士妖怪も好きだから。まぁこれは僕の影響なんだけど。
 えっとそれで何だっけ?そうそう、蒼士はその子にすごく憧れててね、助けてもらったのもあって、今度もし会えたらちゃんと謝って、自分がその子を守りたいってんで、すごく鍛えたのね」
「それと中央とどう関係があるんだ?まさか…」
「いや、中央君は蒼士の『その子』じゃないよ。年も違うし。ただ雰囲気とか似てるみたいでね。
 それで庇護欲…フフ、守りたいって思ってるみたい」

 これまでの会話は、ほぼ上総と橘高のみで行われていた。
 幹春は人見知りは激しいものの、橘高は慣れてる方だから会話を上総に任せっぱなしにするのは少し変だなとは思ったものの、上総は生徒会書記の新たな属性追加に浮かれていて見逃していた。

 次の言葉を聞くまでは。

「それに名前は覚えてないみたいだけど、蒼士の憧れの子は

 みーくん、て呼び名だったみたい」


 島に住んでいる

 超人的な身体能力で

 同い年の


 「み」-くん。



「ブホォォッ!!」


 幹春の噴き出した紅茶が、対面の上総の顔に直撃した。

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