17 / 66
幼少期
お城に行きます。
しおりを挟む
今日はお城に行くということで、使用人たちがかなり頑張って私とセイル兄様を着飾ってくれました。
そのお陰で、私とセイル兄様はすっかり小さな貴公子と化している。
「「……っ!!」」
私たちが並んだ姿を見た使用人たちが口元を押さえながらお互いにぐっ、と親指を立てている。
……ねえ、皆して鼻血出そうな感じだけど大丈夫?
集団鼻血事件とかなったらシャレにならないよ?
血溜りができて「何があった?!」と思ったら「使用人たちが一斉に鼻血を出しました!」って……ねえ?
「セイラート様、リュート様、馬車の用意が整いました。お乗りください」
そんな馬鹿なことを考えているうちに近づいてきたクラハにそう言われ、私たちは未だ悶えている使用人たちをそのまま放置し、玄関から出て馬車へ向かう。
お兄様が先に乗り、次に私が乗る……のだけど。
私はちょっと身長的に一人でセイル兄様のようにスマートに乗るのが難しいので、中にいる兄様に手を引いてもらって乗った。
……足を乗せる場所の位置がね!高いんだよ!この馬車!
「セイラート様、リュート様、城ではいつも屋敷でしている通りに振る舞えば何の問題もございません。生活の中で身に染み付いた素晴らしい礼儀作法を存分に発揮してくださいませ」
……え、もしかしてクラハ、屋敷での日常生活の標準を城レベルにしてたの?
クラハの礼儀作法の授業の内容がやたら仰々しくて厳しかったのって……日常の作法を城レベルにした上で、式典とか特別なパーティーとかそういう時の礼儀作法を授業でやってたからってこと?
うわー騙された。
あれがこの世界の一般的な礼儀作法のレベルなら式典とかの時はどんだけオーバーな作法で臨まなければならないのかと戦々恐々としてたのに。
「そう……。いつも通りでいいならあんまり緊張しなくて大丈夫みたいだね、リュート」
「え?あ、はい。そうですね!」
おっと、いかんいかん。
クラハの衝撃発言に半目になっててセイル兄様の言葉を聞いてなかった。
また怒られるとこだったよ……危ない危ない。
セイル兄様は若干呆れたような顔をしたけど、何も言ってこないからセーフだよね、うん。
「これをフィレンツ様にお渡しくださいね」
クラハから何やら袋を渡された。
中にはお父様が好んで食べる焼き菓子が入っているので、お父様への差し入れだろう。
用意するのすっかり忘れてた。
クラハは細かいところまでよく気がつくなあ……見習わないと。
「それでは、セイラート様、リュート様、お気を付けて行ってらっしゃいませ」
笑顔で言っているものの、心配そうな目をしたクラハに送り出された。
私とセイル兄様は顔を見合わせ、苦笑してからクラハに向き直り、安心させるように笑う。
「リュートと一緒に無事に帰ってくるから、安心して待っていてね、クラハ」
「そうそう。大丈夫だから安心して、クラハ。それじゃあ、行ってくる!」
尚も心配そうなクラハに手を振ると、馬車が出発した。
しばらくセイル兄様とお喋りしているうちに馬車が道を進んでいく。
……それにしても、馬車って思った以上にガタガタ揺れてあちこちが痛いなあ……。
道が日本みたいに舗装されてないし、馬車自体も車ほど安定してないから、仕方ないんだけどね。
「セイル兄様、馬車って痛いですね」
「そうだね……。それに、なんだか僕さっきから気分が悪いんだ。どうしたんだろう……」
……セイル兄様、もしかして酔った?
そういえば、顔色もあんまり良くないし、具合が悪そう。
少し眉間に皺が寄っているし、まさか吐き気に加えて頭痛もあるとか?
まあ確かに、ここまで揺れるんだから乗り物酔いとかする人には地獄だよね、この馬車。
「……ハイル」
『ティカ、どうしたの?』
ハイルに教えてもらった、声に魔力を乗せる方法でハイルの名前を呼ぶと、私の膝の上に光が集まり、ハイルが現れた。
声に魔力を乗せて精霊の名前を呼ぶと、精霊がその声に応えてくれれば呼び寄せられるんだって。
応えてくれなかったら呼び寄せられないらしいけど。
まあいわゆる召喚みたいなものだろう。
「ハイル、セイル兄様の気持ち悪いの、治せる?」
『もちろん!僕に任せてよ』
おお、さすがハイル。
光の精霊は浄化と治癒と光の魔法が得意だってクラハが言ってたし、乗り物酔いって確か病気に入るはずだから治せるんじゃないかなーと思って聞いてみたけど、楽勝っぽい。
『ティカ、魔力ちょうだい。これくらいの馬車酔いなら少しの魔力で大丈夫だよ』
ハイルの額に触れて魔力を渡す。
触れなくても渡せるけど、触れた方が魔力がこぼれなくて無駄にならないらしいからね。
そして、ハイルが小さく腕を振ると、セイル兄様が淡く発光してすぐに光が消える。
「セイル兄様、どうですか?気分は良くなりましたか?」
「リュート、ハイル、ありがとう。何だかすっきりしてすごく気分が良いよ」
そう言って微笑んだセイル兄様の顔色は確かに良くなっているし、すっきりした顔をしている。
それに安堵して、私も笑顔になった。
「良かった!ハイル、ありがとう」
……それにしても、私はこれだけ揺れる馬車に乗ってるのに酔う気配すらないな。
どうやら完璧なるリュート様は三半規管も強いらしい。
そんなことを考えながら、いつもクラハやセイル兄様にされているようにハイルの頭を撫でる。
すると、ハイルは嬉しそうに破顔した。
『僕がティカの頼みを断るわけないんだから、お礼なんていいんだよ。それよりも、僕はティカがお城にいる間消えておくけど、さっきみたいに呼んでくれたら飛んで来るから困ったことがあったら呼んで』
そう言ってから、ハイルは光となって消える。
今日はお城に行くので、お城の人たちを驚かせないようにするためにハイルとアインは一緒に行動しないのだ。
……といっても、近くにはいるらしい(精霊の言う『近く』がどれくらいなのか分からないけど)。
姿は見えなくしてるんだって……どうやってかはよく分からないけどね。
色々している間に大分お城に近づいたらしく、窓からお城が見えるので、あともう少しだ。
城下町は活気があって華やかで良いね。
いつか一人で出歩けるくらい強くなったら、お忍びで来てみたいなぁ。
なんて思いながら景色を見ていると、セイル兄様が「危ないから僕も一緒に行くからね」と言った。
……え?まさか兄様私の思考読んだ?!
「……一緒に行くよね、リュート?」
「……は、はい!喜んで!」
驚いてセイル兄様を凝視していると、有無を言わせない笑顔をした兄様に念を押すように言われ、気がついたら了承の返事をしていた。
返事を聞いた兄様は満足げに笑みを深めて頷く。
……セイル兄様、なんか笑顔が黒い気が……い、いや、気のせいだよね、うん。兄様は天使だもんね!
そうこうしているうちに馬車が城の前に到着した。
「セイラート様、リューティカ様、城に着きました。お降りください」
馬車が止まった後、御者が馬車の扉を開けて降りるように促す。
またも私は一人では降りられないのでセイル兄様と御者に手伝ってもらって降りた。
そして、お城の入り口を見上げる。
……いやー、豪華絢爛って感じでもないんだけど、でもすごく威厳があって気圧されるような感じのする大きい扉だね。
扉を騎士っぽい人たちが守っている。
その人たちに愛想よくにっこりと微笑むと笑い返してくれた。
私とセイル兄様が家名と用件を伝えると、すぐに納得して騎士たちに扉を開けてくれたので、お父様が話を通していたんだろう。
……まあ、今日行くって言ってあったんだから当たり前だけどね。
そして、開けてもらった扉から城内へと入る。
……なんか、城内の全体的な雰囲気はバロック調っていうよりロココ調って感じだね。
バロック調だと格式ばってて堅苦しい感じがするし、ロココ調の方が繊細で柔らかい感じがして好きなんだよね。
やー、お城って綺麗でいいね!
どこを見ても全部最高級なものが使われてるのが分かるからちょっと緊張するけど、雰囲気が良くてすごく好きな場所になりそうだ。
……そう思えるのは私の家が公爵家で最高級品に囲まれて生活することに慣れてきたからこそだよね。
まあそれより、お父様の職場に行かなくちゃね。
…………あれ?
ちょっと待って、お父様の職場どこ?
お父様のことだから案内人くらい手配してそうなものだけど、そんな人は見当たらない。
さっきの騎士たちは扉の外だし、他の人はちらほらいるけど皆忙しそうだし……。
え、私たちどうすれば良いの?
そのお陰で、私とセイル兄様はすっかり小さな貴公子と化している。
「「……っ!!」」
私たちが並んだ姿を見た使用人たちが口元を押さえながらお互いにぐっ、と親指を立てている。
……ねえ、皆して鼻血出そうな感じだけど大丈夫?
集団鼻血事件とかなったらシャレにならないよ?
血溜りができて「何があった?!」と思ったら「使用人たちが一斉に鼻血を出しました!」って……ねえ?
「セイラート様、リュート様、馬車の用意が整いました。お乗りください」
そんな馬鹿なことを考えているうちに近づいてきたクラハにそう言われ、私たちは未だ悶えている使用人たちをそのまま放置し、玄関から出て馬車へ向かう。
お兄様が先に乗り、次に私が乗る……のだけど。
私はちょっと身長的に一人でセイル兄様のようにスマートに乗るのが難しいので、中にいる兄様に手を引いてもらって乗った。
……足を乗せる場所の位置がね!高いんだよ!この馬車!
「セイラート様、リュート様、城ではいつも屋敷でしている通りに振る舞えば何の問題もございません。生活の中で身に染み付いた素晴らしい礼儀作法を存分に発揮してくださいませ」
……え、もしかしてクラハ、屋敷での日常生活の標準を城レベルにしてたの?
クラハの礼儀作法の授業の内容がやたら仰々しくて厳しかったのって……日常の作法を城レベルにした上で、式典とか特別なパーティーとかそういう時の礼儀作法を授業でやってたからってこと?
うわー騙された。
あれがこの世界の一般的な礼儀作法のレベルなら式典とかの時はどんだけオーバーな作法で臨まなければならないのかと戦々恐々としてたのに。
「そう……。いつも通りでいいならあんまり緊張しなくて大丈夫みたいだね、リュート」
「え?あ、はい。そうですね!」
おっと、いかんいかん。
クラハの衝撃発言に半目になっててセイル兄様の言葉を聞いてなかった。
また怒られるとこだったよ……危ない危ない。
セイル兄様は若干呆れたような顔をしたけど、何も言ってこないからセーフだよね、うん。
「これをフィレンツ様にお渡しくださいね」
クラハから何やら袋を渡された。
中にはお父様が好んで食べる焼き菓子が入っているので、お父様への差し入れだろう。
用意するのすっかり忘れてた。
クラハは細かいところまでよく気がつくなあ……見習わないと。
「それでは、セイラート様、リュート様、お気を付けて行ってらっしゃいませ」
笑顔で言っているものの、心配そうな目をしたクラハに送り出された。
私とセイル兄様は顔を見合わせ、苦笑してからクラハに向き直り、安心させるように笑う。
「リュートと一緒に無事に帰ってくるから、安心して待っていてね、クラハ」
「そうそう。大丈夫だから安心して、クラハ。それじゃあ、行ってくる!」
尚も心配そうなクラハに手を振ると、馬車が出発した。
しばらくセイル兄様とお喋りしているうちに馬車が道を進んでいく。
……それにしても、馬車って思った以上にガタガタ揺れてあちこちが痛いなあ……。
道が日本みたいに舗装されてないし、馬車自体も車ほど安定してないから、仕方ないんだけどね。
「セイル兄様、馬車って痛いですね」
「そうだね……。それに、なんだか僕さっきから気分が悪いんだ。どうしたんだろう……」
……セイル兄様、もしかして酔った?
そういえば、顔色もあんまり良くないし、具合が悪そう。
少し眉間に皺が寄っているし、まさか吐き気に加えて頭痛もあるとか?
まあ確かに、ここまで揺れるんだから乗り物酔いとかする人には地獄だよね、この馬車。
「……ハイル」
『ティカ、どうしたの?』
ハイルに教えてもらった、声に魔力を乗せる方法でハイルの名前を呼ぶと、私の膝の上に光が集まり、ハイルが現れた。
声に魔力を乗せて精霊の名前を呼ぶと、精霊がその声に応えてくれれば呼び寄せられるんだって。
応えてくれなかったら呼び寄せられないらしいけど。
まあいわゆる召喚みたいなものだろう。
「ハイル、セイル兄様の気持ち悪いの、治せる?」
『もちろん!僕に任せてよ』
おお、さすがハイル。
光の精霊は浄化と治癒と光の魔法が得意だってクラハが言ってたし、乗り物酔いって確か病気に入るはずだから治せるんじゃないかなーと思って聞いてみたけど、楽勝っぽい。
『ティカ、魔力ちょうだい。これくらいの馬車酔いなら少しの魔力で大丈夫だよ』
ハイルの額に触れて魔力を渡す。
触れなくても渡せるけど、触れた方が魔力がこぼれなくて無駄にならないらしいからね。
そして、ハイルが小さく腕を振ると、セイル兄様が淡く発光してすぐに光が消える。
「セイル兄様、どうですか?気分は良くなりましたか?」
「リュート、ハイル、ありがとう。何だかすっきりしてすごく気分が良いよ」
そう言って微笑んだセイル兄様の顔色は確かに良くなっているし、すっきりした顔をしている。
それに安堵して、私も笑顔になった。
「良かった!ハイル、ありがとう」
……それにしても、私はこれだけ揺れる馬車に乗ってるのに酔う気配すらないな。
どうやら完璧なるリュート様は三半規管も強いらしい。
そんなことを考えながら、いつもクラハやセイル兄様にされているようにハイルの頭を撫でる。
すると、ハイルは嬉しそうに破顔した。
『僕がティカの頼みを断るわけないんだから、お礼なんていいんだよ。それよりも、僕はティカがお城にいる間消えておくけど、さっきみたいに呼んでくれたら飛んで来るから困ったことがあったら呼んで』
そう言ってから、ハイルは光となって消える。
今日はお城に行くので、お城の人たちを驚かせないようにするためにハイルとアインは一緒に行動しないのだ。
……といっても、近くにはいるらしい(精霊の言う『近く』がどれくらいなのか分からないけど)。
姿は見えなくしてるんだって……どうやってかはよく分からないけどね。
色々している間に大分お城に近づいたらしく、窓からお城が見えるので、あともう少しだ。
城下町は活気があって華やかで良いね。
いつか一人で出歩けるくらい強くなったら、お忍びで来てみたいなぁ。
なんて思いながら景色を見ていると、セイル兄様が「危ないから僕も一緒に行くからね」と言った。
……え?まさか兄様私の思考読んだ?!
「……一緒に行くよね、リュート?」
「……は、はい!喜んで!」
驚いてセイル兄様を凝視していると、有無を言わせない笑顔をした兄様に念を押すように言われ、気がついたら了承の返事をしていた。
返事を聞いた兄様は満足げに笑みを深めて頷く。
……セイル兄様、なんか笑顔が黒い気が……い、いや、気のせいだよね、うん。兄様は天使だもんね!
そうこうしているうちに馬車が城の前に到着した。
「セイラート様、リューティカ様、城に着きました。お降りください」
馬車が止まった後、御者が馬車の扉を開けて降りるように促す。
またも私は一人では降りられないのでセイル兄様と御者に手伝ってもらって降りた。
そして、お城の入り口を見上げる。
……いやー、豪華絢爛って感じでもないんだけど、でもすごく威厳があって気圧されるような感じのする大きい扉だね。
扉を騎士っぽい人たちが守っている。
その人たちに愛想よくにっこりと微笑むと笑い返してくれた。
私とセイル兄様が家名と用件を伝えると、すぐに納得して騎士たちに扉を開けてくれたので、お父様が話を通していたんだろう。
……まあ、今日行くって言ってあったんだから当たり前だけどね。
そして、開けてもらった扉から城内へと入る。
……なんか、城内の全体的な雰囲気はバロック調っていうよりロココ調って感じだね。
バロック調だと格式ばってて堅苦しい感じがするし、ロココ調の方が繊細で柔らかい感じがして好きなんだよね。
やー、お城って綺麗でいいね!
どこを見ても全部最高級なものが使われてるのが分かるからちょっと緊張するけど、雰囲気が良くてすごく好きな場所になりそうだ。
……そう思えるのは私の家が公爵家で最高級品に囲まれて生活することに慣れてきたからこそだよね。
まあそれより、お父様の職場に行かなくちゃね。
…………あれ?
ちょっと待って、お父様の職場どこ?
お父様のことだから案内人くらい手配してそうなものだけど、そんな人は見当たらない。
さっきの騎士たちは扉の外だし、他の人はちらほらいるけど皆忙しそうだし……。
え、私たちどうすれば良いの?
0
お気に入りに追加
2,238
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
【完結】悪役令嬢のトゥルーロマンスは断罪から☆
白雨 音
恋愛
『生まれ変る順番を待つか、断罪直前の悪役令嬢の人生を代わって生きるか』
女神に選択を迫られた時、迷わずに悪役令嬢の人生を選んだ。
それは、その世界が、前世のお気に入り乙女ゲームの世界観にあり、
愛すべき推し…ヒロインの義兄、イレールが居たからだ!
彼に会いたい一心で、途中転生させて貰った人生、あなたへの愛に生きます!
異世界に途中転生した悪役令嬢ヴィオレットがハッピーエンドを目指します☆
《完結しました》
婚約破棄されて無職、家無しになったので、錬金術師になって研究ライフを送ります
かざはなよぞら
恋愛
ソフィー・ド・セイリグ。
彼女はジュリアン王子との婚約発表のパーティー会場にて、婚約破棄を言い渡されてしまう。
理由は錬金術で同じ学園に通うマリオンに対し、危険な嫌がらせ行為を行っていたから。
身に覚えのない理由で、婚約破棄を言い渡され、しかも父親から家から追放されることとなってしまう。
王子との婚約から一転、ソフィーは帰る家もないお金もない、知り合いにも頼れない、生きていくことも難しいほど追い詰められてしまう。
しかし、紆余曲折の末、ソフィーは趣味であった錬金術でお金を稼ぐこととなり、自分の工房を持つことが出来た。
そこからソフィーの錬金術師としての人生が始まっていくのだ――
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
悪役令嬢ですが、どうやらずっと好きだったみたいです
朝顔
恋愛
リナリアは前世の記憶を思い出して、頭を悩ませた。
この世界が自分の遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気がついたのだ。
そして、自分はどうやら主人公をいじめて、嫉妬に狂って殺そうとまでする悪役令嬢に転生してしまった。
せっかく生まれ変わった人生で断罪されるなんて絶対嫌。
どうにかして攻略対象である王子から逃げたいけど、なぜだか懐つかれてしまって……。
悪役令嬢の王道?の話を書いてみたくてチャレンジしました。
ざまぁはなく、溺愛甘々なお話です。
なろうにも同時投稿
分厚いメガネを外した令嬢は美人?
しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。
学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。
そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。
しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。
会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった?
この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。
一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる