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62.挿入は待ってはくれない
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「あ…!」
思わず、唇が離れた。
遠慮のない重圧。
ようやく、自分が何をされているのかを理解する。
身体の違和感で目を開くと、彼の後ろ髪と天井が見えるだけだった。
「あ……あぁ……っあ……!」
「っ……結奈……」
苦しそうな彼の声。
必死に手を彼の肩に回すと、彼は指を絡ませ優しく握り、私を抱きしめた。
首筋に、優しいキスをされる。
ダメ……!
「……っ……待っ……あ…………!」
「待たない」
さっきより余裕のない声。
ゆっくりと身体を貫かれていくのが分かる。
指では無い、重りのような圧力。
人生で、2回目の、彼とのゼロ距離に、必死に身体が抗おうとする。
身体を逃すのは、本能なのだろうか?
女性の、唯一の抵抗にも関わらず、彼はいとも簡単に踏み込んでくる。
そして、おそらくトロトロに蕩けていたソコは、彼の体温で更に熱を増し、身体の中心に向かって熱を運ぶ。
「待って…あっ……!」
「やだ」
有無を言わさず、更に奥へと貫かれる。
ドクンと身体が波打てば、彼は少し顔を離して目を合わせた。
やだなんて、なんか…珍しい……!
「結奈」
「っん……」
奥深くへ押し込まれ、身体が跳ねるのと同時に、またキスが降りてきた。
キスは優しく、しかし噛み付くように私の唇を求め、隙間から熱い吐息を漏らしては、ゆっくりと腰をくねらせ、私を快感へと導こうとする。
それだけで、何も考えられなくなりそう。
愛されてたら、こんな感じなのだろうか?
それとも、もっと気持ちがいいのだろうか?
パズルがハマるように、ピトッと彼の皮膚と密着して、私の身体が彼を全て受け入れたと理解した。
「あぁ…」
こんな簡単に、彼と繋がってしまった…。
意識した途端キュンとまた子宮が脈を打ち、彼の緩やかな刺激を堪能しようと待っている。
私はなんて、ハレンチなのだろう…
「結奈……」
頬を撫でられ、自分がまたキス中に目を閉じている事に気付いた。
ゆっくりと弱く律動を繰り返しながら、彼は切なげに顔を見つめている。
もっと彼と繋がりたい。
そう私の子宮がキュンキュンと脈を打ち求める。
「…どうして急に…っ」
「抱きたくなったから」
まっすぐ答えてくる彼に、ドクンと、胸が熱くなる。
「この前は…断ったのに……」
「その分だろ…?」
「んっ……どうして今…」
「今、だから」
「何故今…あっ!」
ゆるゆると動いていた腰が、急に奥を突いて声を上げた。
思わず声を抑えようと口を手の甲で覆ったが、また彼の手に引き剥がされてしまった。
まつ毛すらぶつかりそうな位置にいる彼は、いつもの涼しげな顔とは違っていて。
「……今、抱きたい。それだけ」
「ん……っ」
それ以上話したくないとばかりに、彼は唇を塞いだ。
割って入ってきた舌は私の舌を撫でるように絡めながら、長く深く求めてくる。
「ん…ふっ……んんっ!」
上と下を同じように侵略されて。
何度も何度も、気持ちいい所に当てられる。
彼の肩を掴んでも、組み敷かれた状態では敵わなかった。
ただただ与えられる緩やかな快感に、頭がついていかず、身を委ねそうになる。
でも…このままじゃダメだ……!
「はぁ……」
「はぁはぁ……シン……体調良くないでしょう……?」
「……だから何?」
ようやく、彼は動きを止め、顔を合わせた。
やっぱり。
きっと無理して…義務を成し遂げようと……。
「あまり身体を動かしたら…治りが遅くなっちゃうんじゃないかって…心配で…っ!」
急に深くまた突かれて、声が上ずる。
目を細めた彼は、それでも眉を潜めていて。
「…あぁ。待てってそういうこと?」
「えっ…ん……!」
チュッと、大きな音を立てて、キスをされた。
「……もう、俺とはしたくないのかと思った」
「え……?」
なんで、そこに繋がるの?
そう思っても、ギュッと顔を埋めるように抱きしめられたら、声にならない。
なんだか、泣きそうな気がして。
「体調不良の時は運動を控えろか。
このくらい問題は無いけどな」
「っ…でも!さっきから熱くて…」
「……じゃあ、結奈が動いて」
「えっ…!?」
身体が大きく動いたと思えば、下に彼がいた。
私は彼に跨るように上に乗っていて、自分の裸が露わになっている。
彼のモノが、身体の中でピクッとまた大きくなった。
なにこれ…!
思わず、唇が離れた。
遠慮のない重圧。
ようやく、自分が何をされているのかを理解する。
身体の違和感で目を開くと、彼の後ろ髪と天井が見えるだけだった。
「あ……あぁ……っあ……!」
「っ……結奈……」
苦しそうな彼の声。
必死に手を彼の肩に回すと、彼は指を絡ませ優しく握り、私を抱きしめた。
首筋に、優しいキスをされる。
ダメ……!
「……っ……待っ……あ…………!」
「待たない」
さっきより余裕のない声。
ゆっくりと身体を貫かれていくのが分かる。
指では無い、重りのような圧力。
人生で、2回目の、彼とのゼロ距離に、必死に身体が抗おうとする。
身体を逃すのは、本能なのだろうか?
女性の、唯一の抵抗にも関わらず、彼はいとも簡単に踏み込んでくる。
そして、おそらくトロトロに蕩けていたソコは、彼の体温で更に熱を増し、身体の中心に向かって熱を運ぶ。
「待って…あっ……!」
「やだ」
有無を言わさず、更に奥へと貫かれる。
ドクンと身体が波打てば、彼は少し顔を離して目を合わせた。
やだなんて、なんか…珍しい……!
「結奈」
「っん……」
奥深くへ押し込まれ、身体が跳ねるのと同時に、またキスが降りてきた。
キスは優しく、しかし噛み付くように私の唇を求め、隙間から熱い吐息を漏らしては、ゆっくりと腰をくねらせ、私を快感へと導こうとする。
それだけで、何も考えられなくなりそう。
愛されてたら、こんな感じなのだろうか?
それとも、もっと気持ちがいいのだろうか?
パズルがハマるように、ピトッと彼の皮膚と密着して、私の身体が彼を全て受け入れたと理解した。
「あぁ…」
こんな簡単に、彼と繋がってしまった…。
意識した途端キュンとまた子宮が脈を打ち、彼の緩やかな刺激を堪能しようと待っている。
私はなんて、ハレンチなのだろう…
「結奈……」
頬を撫でられ、自分がまたキス中に目を閉じている事に気付いた。
ゆっくりと弱く律動を繰り返しながら、彼は切なげに顔を見つめている。
もっと彼と繋がりたい。
そう私の子宮がキュンキュンと脈を打ち求める。
「…どうして急に…っ」
「抱きたくなったから」
まっすぐ答えてくる彼に、ドクンと、胸が熱くなる。
「この前は…断ったのに……」
「その分だろ…?」
「んっ……どうして今…」
「今、だから」
「何故今…あっ!」
ゆるゆると動いていた腰が、急に奥を突いて声を上げた。
思わず声を抑えようと口を手の甲で覆ったが、また彼の手に引き剥がされてしまった。
まつ毛すらぶつかりそうな位置にいる彼は、いつもの涼しげな顔とは違っていて。
「……今、抱きたい。それだけ」
「ん……っ」
それ以上話したくないとばかりに、彼は唇を塞いだ。
割って入ってきた舌は私の舌を撫でるように絡めながら、長く深く求めてくる。
「ん…ふっ……んんっ!」
上と下を同じように侵略されて。
何度も何度も、気持ちいい所に当てられる。
彼の肩を掴んでも、組み敷かれた状態では敵わなかった。
ただただ与えられる緩やかな快感に、頭がついていかず、身を委ねそうになる。
でも…このままじゃダメだ……!
「はぁ……」
「はぁはぁ……シン……体調良くないでしょう……?」
「……だから何?」
ようやく、彼は動きを止め、顔を合わせた。
やっぱり。
きっと無理して…義務を成し遂げようと……。
「あまり身体を動かしたら…治りが遅くなっちゃうんじゃないかって…心配で…っ!」
急に深くまた突かれて、声が上ずる。
目を細めた彼は、それでも眉を潜めていて。
「…あぁ。待てってそういうこと?」
「えっ…ん……!」
チュッと、大きな音を立てて、キスをされた。
「……もう、俺とはしたくないのかと思った」
「え……?」
なんで、そこに繋がるの?
そう思っても、ギュッと顔を埋めるように抱きしめられたら、声にならない。
なんだか、泣きそうな気がして。
「体調不良の時は運動を控えろか。
このくらい問題は無いけどな」
「っ…でも!さっきから熱くて…」
「……じゃあ、結奈が動いて」
「えっ…!?」
身体が大きく動いたと思えば、下に彼がいた。
私は彼に跨るように上に乗っていて、自分の裸が露わになっている。
彼のモノが、身体の中でピクッとまた大きくなった。
なにこれ…!
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