お見合い結婚が嫌なので子作り始めました。

天野 奏

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22.初めての○○

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「……でしょ」

「あっ…!」

  彼の腰がゆるりと動きを始める。

  抱き締めていた身体は自然と枕の上に降ろされた。

  顔を離すと、彼は目を細めて私を見下ろす。

「…あんまり煽るな。
加減忘れそう」

「あ、煽るって?
んぁ…っ!」

  身体の中を彼のソレがゆっくり移動する。
  引かれると思いきや、すぐ押し込まれる。
  その律動が、先ほどより大きい。

「酒で酔ってんのか、それとも既に寝ぼけてんのか知らねーけど、こんな見ず知らずの他人がナカにいて、平気なんだな」

「ち、違います…!
酔ってなんか…あっ!!」

  またもや首筋に、彼が吸い付く。
  それと同時に、大きく突かれた。
  ゆっくり、でも押し込む時が少しだけ速くなっている。

「…いいよ別に。
一応合意の上だし。
本番したくなったのは俺の意思だから」

  本番…?

「あっ…ん…んん…あん…あんん…っ!」

  彼の熱い呼吸を耳元で聴こえる。
  会話しようにも、彼は動くのを止めてくれない。
  まるで私の話を聞く気がないかのように、攻め立ててくる。
  そしてその彼の動きに合わせるように、はしたない声が漏れてしまう。
  私の口が、私の意思通りに言葉を、声を発してくれない。

  突かれ続ける身体の内側が、奥に当たるたびキュンキュンと電気を発するのだ。

  これが、彼のいう感じるということなのだろうか?

  こんな声、出したくないのに…!

「んんっ!!」

  彼の長い指先が、私の胸の頂きを軽く弾いた。

「…抑えなくていいから」

  律動に合わせるように、片胸が揉まれる。

  耳元に、彼の吐息が近づいた。

「声、聴かせて」

  ゾクッ…!

「あぁんっ!!」

  彼が耳を吸うのと同時に、ズンッと突き上げられて、身体がビリビリと痺れるように、ビクンッと震えた。

  先程からのとはまるで比べ物にならない。
  足の先から頭のてっぺんまで、一気に貫かれたかのようだ。

  何、今の…!

「はぁ…はぁ…はぁ…はっ…んんん!」
だな」

  ようやく動きが止まって、呼吸を整える時間が与えられているかと思えば、何かを把握したかのように彼が呟いた。
  彼の吐息がフッと耳元にかかったと分かったのと同時に、また一度大きく引き抜かれ、同じように突かれる。

  パンッ!

「ああっ!!」

  肌と肌が勢いよくぶつかる。
  弾いた音が私の声と共に部屋に響き渡った。

  それと同時にまた、あの刺激的な感覚が身体を支配する。

  まるで頭に靄がかかるようだ。

  一瞬で思考が持ってかれる。

  初めての感覚に戸惑う反面、恐いと思ってしまう。

「だ、ダメ…あん!!」

「ここ、気持ちいいんだろ?」

  何も考えられなくなるのが恐い。
  そう思うのに。

「はぁ…はぁ…あぁ…あ……」
「あんた、軽くイッてるの、分かる?」

  動きを止めて、身体を起こした彼は、私の太ももをスッと撫でながら、目を細めて彼特有の薄い笑みを浮かべた。

「ナカ、ぐちょぐちょ。
そのくせ俺を咥えて離そうとしない」

「あっ、あっ、あん、あっ…!」

  グチュ、グチュ、クチュ、ピチャ…

  先程とは違う、細かな振動。
  しかし奥深くの、イイトコロを攻められていて、先程とはまた違った刺激が快感を思わせた。

  律動に合わせて、2人の間から音が漏れる。
  お尻にまで垂れてるのが分かる。

  これは私の…?

 
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