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18.動かさないでっ
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「あっ…澤田さん…いやっ…もう…無理っ!」
「ようやく指が最後まで入った所だが」
キスに集中する余裕なんて無くて、彼に全力で抱きついたまま、力を抜く事が出来ずに一人で騒いでしまっていた。
違和感が身体を貫いている。
頭の先までピンと張り詰めているようだ。
さっきのような痛みは無かったものの、違和感と異物感を早く取り除きたいと、心臓がバクバクしている。
そうしてしばらくお互い動かずにいたのだが。
この空気には、耐えられそうにない。
一度止めて、冷静に受け入れる体勢を整えなきゃ…!
「ぬ、抜いて…」
「…いいよ」
「んっ……ふぁあっ!?」
あっさりとした返事と抜き取られる動作にホッとしたのもつかの間、入り口まで出て行ったと思えば、その指はまた奥まで戻ってしまった。
「あぁ…澤田さん…ああっ!!」
「……その反応見るに、痛くはなさそうだな」
彼は先ほどよりも表情豊かにほんの少し口角を上げて笑った。
でも今…笑うところじゃ…ないっ…!
「いやっ…あっ!あぁっ!あんっ!…んんんっ!」
嘘をついた腹いせに爪を立ててやろうかとも考えたが、それこそが嘘だ。
律動の度、指先にビリビリと電気が発して力なんか入らない。
ゆっくりとした移動でも、身体が言うことを聞いてはくれない。
その証拠に、卑猥な水音が治らないどころか、だんだん大きくなっている。
ピチャ…ピチャ、クチュ、クチュ…!
「…凄い濡れてる。
そんなにいいんだ?」
いい…?これが…?
「はっ…はぁ…はぁっあ!あ!あんっ!やっ!あぁ!」
わざわざ確認するようにギリギリまで引き抜いて、自分だけ目視して満足したのか、私が呼吸を整え異議を唱えようとする間も与えてはくれず、また律動で惑わす。
「澤田さん…!あ…っ!あぅ…ん!?」
「ここね」
「っ!ひゃあ!」
私の反応を見て何かを理解した彼は、先程の場所を擦り上げるように指を出し入れし始めた。
そこはダメ…!
「ダメ!ッあ!あん!澤田さんっ!」
自分でもよく分かるくらい、ビクビクと身体が震える。
思考が全部持っていかれるように、身体が火照る。
自分の声が、自分のものじゃないように、甘ったるくて下品に聞こえた。
「ああんっ!はぁっ」
彼は私の必死の止めてサインも無視して、私自身が忘れかけていた胸の頂へ快感を与え始める。
彼の舌遣いが、気持ちイイ…。
ふやけるような、快感の嵐。
律動はいつの間にか早くなって、止まることを知らない。
掴まるところを探して彼の頭に触れると、彼は器用な舌使いを止めること無くまた黒い瞳で私を見上げる。
それが堪らず、私の理性の栓を抜いた。
「ようやく指が最後まで入った所だが」
キスに集中する余裕なんて無くて、彼に全力で抱きついたまま、力を抜く事が出来ずに一人で騒いでしまっていた。
違和感が身体を貫いている。
頭の先までピンと張り詰めているようだ。
さっきのような痛みは無かったものの、違和感と異物感を早く取り除きたいと、心臓がバクバクしている。
そうしてしばらくお互い動かずにいたのだが。
この空気には、耐えられそうにない。
一度止めて、冷静に受け入れる体勢を整えなきゃ…!
「ぬ、抜いて…」
「…いいよ」
「んっ……ふぁあっ!?」
あっさりとした返事と抜き取られる動作にホッとしたのもつかの間、入り口まで出て行ったと思えば、その指はまた奥まで戻ってしまった。
「あぁ…澤田さん…ああっ!!」
「……その反応見るに、痛くはなさそうだな」
彼は先ほどよりも表情豊かにほんの少し口角を上げて笑った。
でも今…笑うところじゃ…ないっ…!
「いやっ…あっ!あぁっ!あんっ!…んんんっ!」
嘘をついた腹いせに爪を立ててやろうかとも考えたが、それこそが嘘だ。
律動の度、指先にビリビリと電気が発して力なんか入らない。
ゆっくりとした移動でも、身体が言うことを聞いてはくれない。
その証拠に、卑猥な水音が治らないどころか、だんだん大きくなっている。
ピチャ…ピチャ、クチュ、クチュ…!
「…凄い濡れてる。
そんなにいいんだ?」
いい…?これが…?
「はっ…はぁ…はぁっあ!あ!あんっ!やっ!あぁ!」
わざわざ確認するようにギリギリまで引き抜いて、自分だけ目視して満足したのか、私が呼吸を整え異議を唱えようとする間も与えてはくれず、また律動で惑わす。
「澤田さん…!あ…っ!あぅ…ん!?」
「ここね」
「っ!ひゃあ!」
私の反応を見て何かを理解した彼は、先程の場所を擦り上げるように指を出し入れし始めた。
そこはダメ…!
「ダメ!ッあ!あん!澤田さんっ!」
自分でもよく分かるくらい、ビクビクと身体が震える。
思考が全部持っていかれるように、身体が火照る。
自分の声が、自分のものじゃないように、甘ったるくて下品に聞こえた。
「ああんっ!はぁっ」
彼は私の必死の止めてサインも無視して、私自身が忘れかけていた胸の頂へ快感を与え始める。
彼の舌遣いが、気持ちイイ…。
ふやけるような、快感の嵐。
律動はいつの間にか早くなって、止まることを知らない。
掴まるところを探して彼の頭に触れると、彼は器用な舌使いを止めること無くまた黒い瞳で私を見上げる。
それが堪らず、私の理性の栓を抜いた。
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