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傷ついて咲き実る
身体中の汚れ
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「はっ、はっ、はっ……!」
続く律動。
触れるたくさんの手。
たくさんの口。
ぬるぬるとした唾液。
ああ……汚い。
「愛華……可愛いねぇ」
「なんか太一さんの時一番感じてない?」
「ウルセェ。
愛華の気持ちいい所ぐらい、覚えてんだよ」
気持ち良くなんか、ない。
ただ他の男の液体でぬるぬるになってるだけだ。
「愛華…これから毎日こうして繋がろうか」
「っ!」
太一の汗が、頬に頬に垂れてくる。
「どうせ1人に縛られてるのは物足りないんだろ?
刺激が欲しいんじゃないの?
俺が毎日中出ししてやるよ」
口角が上がるのが分かった。
「い、嫌っ!嫌だ!」
抵抗しようとしても、動かない。
腕を押さえられているからか。
力いっぱい抵抗していると、抜けた手をギュッと握られた。
「言うこと聞かないと、その彼、殺しちゃうよ?」
「っ……あ!?」
頭の中に、寂しそうな栄司の顔が浮かぶ。
「栄司!栄司!!」
「フッ…彼氏の名前呼ぶとか、マジ気持ち悪い」
「っ!んん!!」
また首を絞められて、息が出来なくなる。
めいいっぱい、手を伸ばした。
「いっそ、お前が死ぬか?」
「っぁ……!えぃ、じ……!」
涙が溢れる。
夢なら覚めて。
こんな、悪夢……終わらせて……。
***
「愛華!」
「っ!はっ、はっ、はっ……!」
目を開くと、目の前に栄司がいた。
片手を栄司に握られ、片手は栄司の首に、添えられて。
私……栄司の首、絞めようとしてた……?
「栄司……!
ごめん、なさい……!」
ベッドのシーツが、涙で濡れていく。
栄司は私の身体をギュッと抱き締めた。
「……また、夢見たの?」
「うっ、うう……ごめんなさい……」
あれから数日経った。
それでも寝るとどうしても、夢を見てしまう。
だんだん、どれが夢で、どれが現実か分かんなくなる。
あまりにもリアルで、聞いた言葉が多くて……。
「いいよ。
また見たら、起こしてあげる」
「……寝るのが、恐い」
栄司の胸に、身体を押し付ける。
あの後薬の影響ですぐに生理が来たから、妊娠は間逃れたと、思う。
けど、その影響もあってか、シャワーを浴びるのが長過ぎたからか、熱が下がらない。
栄司は付きっ切りで私の看病をしてくれた。
それでも、大好きな栄司の手料理も、あまり喉を通らず、食べても後々吐いてしまう。
想像以上に、この前のことが尾を引いていた。
高校の時は、どうやって乗り越えたんだっけ?
「……愛華。
ゆっくりで、いいからね」
「………」
言われて、ゆっくり、目を閉じる。
時間が、欲しい。
少しでも忘れられるように。
私が、誤魔化せるように。
続く律動。
触れるたくさんの手。
たくさんの口。
ぬるぬるとした唾液。
ああ……汚い。
「愛華……可愛いねぇ」
「なんか太一さんの時一番感じてない?」
「ウルセェ。
愛華の気持ちいい所ぐらい、覚えてんだよ」
気持ち良くなんか、ない。
ただ他の男の液体でぬるぬるになってるだけだ。
「愛華…これから毎日こうして繋がろうか」
「っ!」
太一の汗が、頬に頬に垂れてくる。
「どうせ1人に縛られてるのは物足りないんだろ?
刺激が欲しいんじゃないの?
俺が毎日中出ししてやるよ」
口角が上がるのが分かった。
「い、嫌っ!嫌だ!」
抵抗しようとしても、動かない。
腕を押さえられているからか。
力いっぱい抵抗していると、抜けた手をギュッと握られた。
「言うこと聞かないと、その彼、殺しちゃうよ?」
「っ……あ!?」
頭の中に、寂しそうな栄司の顔が浮かぶ。
「栄司!栄司!!」
「フッ…彼氏の名前呼ぶとか、マジ気持ち悪い」
「っ!んん!!」
また首を絞められて、息が出来なくなる。
めいいっぱい、手を伸ばした。
「いっそ、お前が死ぬか?」
「っぁ……!えぃ、じ……!」
涙が溢れる。
夢なら覚めて。
こんな、悪夢……終わらせて……。
***
「愛華!」
「っ!はっ、はっ、はっ……!」
目を開くと、目の前に栄司がいた。
片手を栄司に握られ、片手は栄司の首に、添えられて。
私……栄司の首、絞めようとしてた……?
「栄司……!
ごめん、なさい……!」
ベッドのシーツが、涙で濡れていく。
栄司は私の身体をギュッと抱き締めた。
「……また、夢見たの?」
「うっ、うう……ごめんなさい……」
あれから数日経った。
それでも寝るとどうしても、夢を見てしまう。
だんだん、どれが夢で、どれが現実か分かんなくなる。
あまりにもリアルで、聞いた言葉が多くて……。
「いいよ。
また見たら、起こしてあげる」
「……寝るのが、恐い」
栄司の胸に、身体を押し付ける。
あの後薬の影響ですぐに生理が来たから、妊娠は間逃れたと、思う。
けど、その影響もあってか、シャワーを浴びるのが長過ぎたからか、熱が下がらない。
栄司は付きっ切りで私の看病をしてくれた。
それでも、大好きな栄司の手料理も、あまり喉を通らず、食べても後々吐いてしまう。
想像以上に、この前のことが尾を引いていた。
高校の時は、どうやって乗り越えたんだっけ?
「……愛華。
ゆっくりで、いいからね」
「………」
言われて、ゆっくり、目を閉じる。
時間が、欲しい。
少しでも忘れられるように。
私が、誤魔化せるように。
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