18 / 27
調教開始
7
しおりを挟む
どう見ても、メイド服だった。黒地のワンピースに、白のフリルとリボンがたっぷりついていて、お揃いのカチューシャとニーハイソックスまである。胸元が大きく開いていて、スカートはあまりにも短い。どう見ても普通の用途ではなかった。私が着るのにはとても抵抗がある。
「ど、どうやって、これを?」
「今は、通販っていう便利なシステムがあるからね」
誰にも見られずに、こんなものが買えたというわけだ。おーちゃんはにこにこ笑って、それを私に手渡した。
「もしかして、これを着るんですか?」
「うん。今、ここで着替えて」
「……分かりました」
服を脱ぎ始めると、おーちゃんは至近距離でじっと見つめてきた。誰かに見られながら着替えるなんて初めてのことで、手が震えてしまう。
ワンピースを床に落として下着姿になり、メイド服のファスナーを開いた。足を通し、次に腕を通して、胸元の調整をしようとするけれど、どうやってもブラが少し見えてしまう。
「あれ?」
「これは取った方がいいね」
私の背中に手を伸ばしたおーちゃんが、易々とホックを外した。
「きゃっ! な、なんでっ……!」
「今更でしょ。さ、これ腕から抜いて」
軽くパニックになりながら胸元を隠していると、おーちゃんは私の腕を動かして、ブラの紐を両腕から器用に引き抜いた。その動きの素早さについていけず、私はされるがままだ。
「うん、サイズもぴったり。思っていた通り、似合うよ」
おーちゃんはそう言うけれど、メイド服の胸の部分にはパッドが入っていて、それが谷間を作るほど窮屈だった。いやらしい感じになるようにできているのだろうけれど、私に似合うとは到底思えなかった。
「あと、これとこれも着けて」
「……はい」
おーちゃんが背中のファスナーを閉め、ソックスとカチューシャを渡してきた。それらを着用して、ケージの中に入ろうとすると、腕を掴まれた。
「胡蝶、キスして」
「……あ、えっと」
「いってらっしゃいのキス。軽くでいいから」
おーちゃんが屈んで顔を近づけた。まだ少し遠いその顔に近づくよう、彼の肩に手を置いて、背伸びをする。唇どうしがほんの少し触れるだけのキスをした。
「ん、ありがと」
おーちゃんは満足そうに笑って、ケージに入るように促す。この格好をさせられた理由も分からないくらい、すんなりと事が進んで、疑問に思っていた矢先。
ケージの鍵を閉めたおーちゃんは、中で座り込む私と視線を合わせた。
「胡蝶、もう一つ、命令」
「なんでしょうか、ご主人様……」
「それを着てると、本格的に見えるね。命令は……」
彼は、近くの引き出しからビデオカメラを取り出した。それをテーブルの上に置き、レンズを私に向ける。
録画するつもりだ。それだけで、背筋がぞくっとした。
「自分で自分を慰めて」
「えっ?」
「胡蝶、したことないでしょ?」
「な、ない……です」
「僕がどんな風に触ってるか思い出して、自分でしてごらん? ちゃんとできたかは、これで記録するから」
「……はい」
ごくっと唾を飲み込んだ。どうして、そんなことしなくちゃいけないんだろう。恥ずかしくてたまらないのに、頷くしかなかった。
「ど、どうやって、これを?」
「今は、通販っていう便利なシステムがあるからね」
誰にも見られずに、こんなものが買えたというわけだ。おーちゃんはにこにこ笑って、それを私に手渡した。
「もしかして、これを着るんですか?」
「うん。今、ここで着替えて」
「……分かりました」
服を脱ぎ始めると、おーちゃんは至近距離でじっと見つめてきた。誰かに見られながら着替えるなんて初めてのことで、手が震えてしまう。
ワンピースを床に落として下着姿になり、メイド服のファスナーを開いた。足を通し、次に腕を通して、胸元の調整をしようとするけれど、どうやってもブラが少し見えてしまう。
「あれ?」
「これは取った方がいいね」
私の背中に手を伸ばしたおーちゃんが、易々とホックを外した。
「きゃっ! な、なんでっ……!」
「今更でしょ。さ、これ腕から抜いて」
軽くパニックになりながら胸元を隠していると、おーちゃんは私の腕を動かして、ブラの紐を両腕から器用に引き抜いた。その動きの素早さについていけず、私はされるがままだ。
「うん、サイズもぴったり。思っていた通り、似合うよ」
おーちゃんはそう言うけれど、メイド服の胸の部分にはパッドが入っていて、それが谷間を作るほど窮屈だった。いやらしい感じになるようにできているのだろうけれど、私に似合うとは到底思えなかった。
「あと、これとこれも着けて」
「……はい」
おーちゃんが背中のファスナーを閉め、ソックスとカチューシャを渡してきた。それらを着用して、ケージの中に入ろうとすると、腕を掴まれた。
「胡蝶、キスして」
「……あ、えっと」
「いってらっしゃいのキス。軽くでいいから」
おーちゃんが屈んで顔を近づけた。まだ少し遠いその顔に近づくよう、彼の肩に手を置いて、背伸びをする。唇どうしがほんの少し触れるだけのキスをした。
「ん、ありがと」
おーちゃんは満足そうに笑って、ケージに入るように促す。この格好をさせられた理由も分からないくらい、すんなりと事が進んで、疑問に思っていた矢先。
ケージの鍵を閉めたおーちゃんは、中で座り込む私と視線を合わせた。
「胡蝶、もう一つ、命令」
「なんでしょうか、ご主人様……」
「それを着てると、本格的に見えるね。命令は……」
彼は、近くの引き出しからビデオカメラを取り出した。それをテーブルの上に置き、レンズを私に向ける。
録画するつもりだ。それだけで、背筋がぞくっとした。
「自分で自分を慰めて」
「えっ?」
「胡蝶、したことないでしょ?」
「な、ない……です」
「僕がどんな風に触ってるか思い出して、自分でしてごらん? ちゃんとできたかは、これで記録するから」
「……はい」
ごくっと唾を飲み込んだ。どうして、そんなことしなくちゃいけないんだろう。恥ずかしくてたまらないのに、頷くしかなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
870
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる