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事の発端
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言葉の意味を聞き返すように顔を上げると、瞳に熱をたたえたおーちゃんと目が合う。直後、大きなパジャマのズボンの中に、おーちゃんの手が入ってきた。ショーツの上からお尻を揉まれ、耳を甘噛みされる。
「んっ。アパートに、戻るんじゃないの?」
「すぐ終わるよ」
「でもっ」
パジャマを脱がされて下着姿になった私を、おーちゃんは抱え上げてソファに寝かせた。覆い被さってくる彼に手を伸ばすと、すかさず絡め取られる。ブラも外され、右胸に吸いつかれてしまった。
「あっ、おーちゃん……」
「胡蝶は、人形みたいに可愛くて、僕の憧れで」
左胸をゆっくりと円を描くようにして揉まれ、ぷっくりと立ち上がった先端を、絶妙な力加減ですりすりと擦られた。昨日の感覚を覚えているからか、無意識に先を期待してしまう。
「んっ、はぁ……」
「ずっと、好きだった。出会った時から」
おーちゃんは、時折唇を離して胸元でそう話す。吐息が肌に当たってくすぐったくて、ぞわぞわした。
私が千ちゃんを好きだったように、おーちゃんはずっと私だけを見ていてくれたのだろうか。その好意は嬉しくても、この状況では素直に喜べない。
やっぱり、私の心は千ちゃんにあるから。好きなことに変わりはない。
「いつの間にか、胸もこんなに大きくなって……他の男を惑わせないか、心配だった。でも、今は僕だけのものだ」
「あっ、んっ」
今度は、両胸を強めに揉みしだかれる。おーちゃんの手の中で形を変える様は、見ていていやらしかった。
「僕の指で感じている胡蝶は色っぽくて、我慢がきかなくなりそうだ。もっと、僕の名前を呼んで?」
尖った歯で、右胸の先端を軽く噛まれた。少し痛いくらいなのに、すぐにちゅうっと吸われるとそれは快感になる。
「んっ! おーちゃん……!」
「そう、いい子。キスしよう」
おーちゃんが身を乗り出し、噛みつくように私にキスした。唇はすぐにこじ開けられ、舌を吸われる。何度もそうされると、頭がぼうっとしてくる。
ふと、おーちゃんは、こういうことをどこで覚えたのだろうと疑問に思った。初めてでも、できるものなのだろうか。
「何、考えてるの?」
息継ぎの合間に、おーちゃんが聞いてきた。上の空だったことがバレたらしい。
「……おーちゃんのこと」
「本当に?」
受け答えをしながらも、キスは続く。角度を変えて、唇を食まれる。
「おーちゃんは、今までっ……彼女とか、いたの?」
「いや、いないよ」
おーちゃんは目を丸くした後、頬を緩めていく。意外な質問だったらしい。
「え、じゃあ……こういうの初めて?」
「ううん」
首を横に振り、おーちゃんは嬉しそうに笑っている。
「嫉妬、してるの?」
「え! あっ、えっと……」
「僕が愛しているのは、胡蝶だよ。これから先、胡蝶以外を抱くつもりはない」
「違うの、そういうことを聞きたかったわけじゃ……」
「可愛いな。どこまで僕を煽ったら気が済むの?」
おーちゃんのちょっとした勘違いは、行為をヒートアップさせた。ショーツをずらされ、秘所に指が這ってくる。
まずい、今触られたら――。
「きゃ……だめっ!」
「ふふっ。ぐちょぐちょになってるよ」
「言わないでっ……」
愛液が、ショーツに滲むくらい濡れていた。おーちゃんの指は、敏感になったそこを、ゆっくりと上下になぞり始める。
「あぁっ……はぁっ」
「たぶん、ここが気持ちいいかも」
「え……?」
「胡蝶は、自慰とかほとんどしなかったんだね。見てたら分かるよ」
秘芽を探り当てたおーちゃんは、親指で小刻みに刺激した。
「んっ。アパートに、戻るんじゃないの?」
「すぐ終わるよ」
「でもっ」
パジャマを脱がされて下着姿になった私を、おーちゃんは抱え上げてソファに寝かせた。覆い被さってくる彼に手を伸ばすと、すかさず絡め取られる。ブラも外され、右胸に吸いつかれてしまった。
「あっ、おーちゃん……」
「胡蝶は、人形みたいに可愛くて、僕の憧れで」
左胸をゆっくりと円を描くようにして揉まれ、ぷっくりと立ち上がった先端を、絶妙な力加減ですりすりと擦られた。昨日の感覚を覚えているからか、無意識に先を期待してしまう。
「んっ、はぁ……」
「ずっと、好きだった。出会った時から」
おーちゃんは、時折唇を離して胸元でそう話す。吐息が肌に当たってくすぐったくて、ぞわぞわした。
私が千ちゃんを好きだったように、おーちゃんはずっと私だけを見ていてくれたのだろうか。その好意は嬉しくても、この状況では素直に喜べない。
やっぱり、私の心は千ちゃんにあるから。好きなことに変わりはない。
「いつの間にか、胸もこんなに大きくなって……他の男を惑わせないか、心配だった。でも、今は僕だけのものだ」
「あっ、んっ」
今度は、両胸を強めに揉みしだかれる。おーちゃんの手の中で形を変える様は、見ていていやらしかった。
「僕の指で感じている胡蝶は色っぽくて、我慢がきかなくなりそうだ。もっと、僕の名前を呼んで?」
尖った歯で、右胸の先端を軽く噛まれた。少し痛いくらいなのに、すぐにちゅうっと吸われるとそれは快感になる。
「んっ! おーちゃん……!」
「そう、いい子。キスしよう」
おーちゃんが身を乗り出し、噛みつくように私にキスした。唇はすぐにこじ開けられ、舌を吸われる。何度もそうされると、頭がぼうっとしてくる。
ふと、おーちゃんは、こういうことをどこで覚えたのだろうと疑問に思った。初めてでも、できるものなのだろうか。
「何、考えてるの?」
息継ぎの合間に、おーちゃんが聞いてきた。上の空だったことがバレたらしい。
「……おーちゃんのこと」
「本当に?」
受け答えをしながらも、キスは続く。角度を変えて、唇を食まれる。
「おーちゃんは、今までっ……彼女とか、いたの?」
「いや、いないよ」
おーちゃんは目を丸くした後、頬を緩めていく。意外な質問だったらしい。
「え、じゃあ……こういうの初めて?」
「ううん」
首を横に振り、おーちゃんは嬉しそうに笑っている。
「嫉妬、してるの?」
「え! あっ、えっと……」
「僕が愛しているのは、胡蝶だよ。これから先、胡蝶以外を抱くつもりはない」
「違うの、そういうことを聞きたかったわけじゃ……」
「可愛いな。どこまで僕を煽ったら気が済むの?」
おーちゃんのちょっとした勘違いは、行為をヒートアップさせた。ショーツをずらされ、秘所に指が這ってくる。
まずい、今触られたら――。
「きゃ……だめっ!」
「ふふっ。ぐちょぐちょになってるよ」
「言わないでっ……」
愛液が、ショーツに滲むくらい濡れていた。おーちゃんの指は、敏感になったそこを、ゆっくりと上下になぞり始める。
「あぁっ……はぁっ」
「たぶん、ここが気持ちいいかも」
「え……?」
「胡蝶は、自慰とかほとんどしなかったんだね。見てたら分かるよ」
秘芽を探り当てたおーちゃんは、親指で小刻みに刺激した。
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