68 / 116
13 庇護欲暴走中
2 ストーリーさん、どこへ行くのですか……?
しおりを挟む
カルステンの命により、ハーブ畑に椅子とテーブルが設置され。リズはお茶を飲みながら、カルステンがハーブを採取している姿を眺めるという状況が作られてしまった。
「公女殿下、バジルはこちらの葉ですか?」
「それはオレガノね。それも必要だから大丈夫だよ」
騎士であるカルステンには、ハーブはどれも同じ葉っぱに見えるらしい。それでもリズのために、せっせと採取している姿は実に健気なものだ。
ここは、第二公子宮殿の厨房裏にあるハーブ畑。厨房は今、修繕工事の真っ最中だ。そんな場所の近くで、のんびりお茶を飲んでいることにリズは申し訳なくなる。だからといって、「手伝う」と言ったら使用人総出で止められそうなので、見守るしかない。
(公女って、お茶を飲むのが仕事なのかな……)
何もさせてもらえない現状を皮肉っていると、侍従長がリズの元へとやってきた。
この度の件についての謝罪と感謝を述べた後、侍従長は「公女殿下に、お見せしたい物がございます」とリズにある物を手渡した。
「これは?」
「消火魔法具に装着されていた、魔石でございます。昨日、魔法具の修理を魔法具士に頼んだのですが、問題があるのは魔法具ではなく、魔石のほうだと言われまた。魔石の鑑定に出そうとしていたのですが、公女殿下でしたらお詳しいかと思いまして」
魔石は、石の中に貯められている魔力量によって、色が異なる。侍従長が手渡したものは、魔力量の多い青色の魔石に似ているものだ。
魔石は目で見ただけでは、宝石やガラスなどと見分けるのは非常に難しい。侍従長の言うとおり魔石の鑑定は、魔術師や魔女の分野だ。
リズは確認のために、魔石を日光に照らしながら魔力を流した。こうすることで石の中の魔力が揺れ動き、複雑な煌めきを放つ。
しかしこの石に、そのような反応は見受けられない。偽の魔石として取引するには宝石では利益が出ないので、おそらくこれはガラス製だ。
「うーん。これは偽物だね……」
「さすが、公女殿下。一瞬で、見分けることができるのですね」
「うん。光を当てながら魔力を流すと、本物なら綺麗に煌めくの……」
侍従長にそう説明したリズは、ハッ! と口を押えながらカルステンに目を向ける。彼は、心配ゆえの不満で一杯のような表情でリズを見つめながら、その場に立ち上がった。
「殿下……。今、魔力をお使いになったのですか?」
「ちょっ……ちょっとだよ。ほんの、ちょこっと! それより侍従長。公宮の魔石に、偽物が混ざることなんてあるの?」
カルステンに叱られる前に、リズは急いで話を逸らした。すると侍従長は、神妙な表情で顔を横に振る。
「公宮へ納品される魔石は、魔術師の鑑定書が添えられた信頼のおけるものでございます。しかしながら以前にも、このような事件がございまして……」
侍従長は言いにくいのか、カルステンへと視線を移す。それを受けたカルステンも、困ったように顔を歪めながらリズを見た。
「公女殿下も、舞踏会で体感されたでしょう。アレクシス殿下にとって公宮は、安らげる場所ではないのです」
(そうだよね……。公の場で公子を罵るような人達なんだから、裏で嫌がらせをしていたっておかしくないよね)
ヒロインが受けていたような虐めを、アレクシスも受けていたかもしれないと思うと、リズは心が締め付けられるように苦しくなる。
アレクシスは人当たりが良くて、優しい性格だ。それを理解しようとしてこなかった貴族達のことが、悲しくてならない。
リズがぎゅっと目を閉じていると、リズの手に誰かの手が重なった。驚いたリズが目を開くと、リズの横にはひざまずいたカルステンの姿が。
「それにしても今回は、度が過ぎます。俺が必ず犯人を探し出しますから、そんなお顔をしないでください」
カルステンはリズを心配させないためか、包み込むような温かい笑みを浮かべる。
リズはそんなカルステンの優しさをありがたく思う反面、既視感のあるシチュエーションであることに疑問を感じた。
小説では、ヒロインのほうきが誰かに隠されるという場面がある。
ヒロインのほうきはメルヒオールではなく、現在リズの母が使用しているものなので、自発的にヒロインのもとへと戻って来るような思考力には、至っていなかった。
相棒が消えて心配をしていたヒロインは、庭で密かに会っていたカルステンに、そのことを相談する。それを聞いたカルステンは、ヒロインの前にひざまずいてこう述べたのだ。
『人の大切な物を盗むなんて、許せません。俺が必ず犯人を探し出しますから、そんなお顔をしないでください』
そのセリフを思い出したリズは、ブルブルと手が震え出す。
(どっ……どうしよう。これって、ゲームのスチル回収ならぬ、挿絵回収なんじゃ……!)
ストーリーは確実に、元に戻りつつあるようだ。
「公女殿下。お寒いのですか? そろそろ宮殿へ戻りましょう」
心配そうにリズを見上げたカルステンは、リズを抱きかかえようとする。リズはそれを、両手を突き出して阻止した。
このまま、カルステンの庇護欲に流されてはいけない。そう直感したリズは、「自分で帰れるから大丈夫! メルヒオール!」と叫んで、メルヒオールに飛び乗り、逃げるようにしてその場を後にした。
当然ながらその後、めちゃくちゃカルステンに叱られ、外出禁止令が出されてしまった。
庇護欲とは厄介なものだ。リズが拒否して無茶するほどに、彼の欲は駆り立てられてしまうのだから。
それから数日。毎日のようにハーブをねだっていたら、リズの食事に問題があると、カルステンにバレてしまった。
宮殿の監視役としてカルステンは、自分の母親であるバルリング伯爵夫人を召喚してしまう。
ヘルマン伯爵夫人との間でひと悶着あったが、バルリング家はこういった揉め事に慣れている。あっという間にバルリング伯爵夫人は、宮殿内を掌握してしまった。
「私も公女になりましたし、自分達で解決してみようと思っていたんですけど、結局は夫人のお世話になってしまいました……」
お茶会の授業をおこないながら、リズがそう吐露すると、夫人は優雅にお茶を飲んでから微笑んだ。
夫人の動作は一つ一つが本当に優雅で、リズはいつもうっとりしながら見つめてしまう。この優雅さをどうにか自分にも取り入れたいとは思っているが、生まれ持った気質せいか、どうにも上手くいかない。
夫人のような女性になるには、いろんな意味でまだまだだとリズは自覚している。
「ふふ。公女殿下の補佐をさせて頂くのも、バルリング家の努めですわ。お困り事がございましたら、いつでもご相談くださいませ」
「バルリング家の皆さんには、良くしてもらってばかりで……。特に今は、騎士団長が……」
リズはチラリと、護衛として待機しているカルステンに目を向けた。
「俺がどうかなさいましたか」
「騎士団長が優しすぎて、私の足が退化しそうだと思って」
リズの魔力はすっかり元に戻ったというのに、カルステンは未だにリズを歩かせようとしないのだ。先ほどもこの授業を受けるために、お姫様抱っこされるという羞恥を味わったばかりだ。
「そうなったら一生、俺が抱えて差し上げますよ」
「メルヒオールもいるから、大丈夫だよ?」
「魔力消費は、極力お控えください」
(地面から少し浮かぶ程度なら、メルヒオールの魔力だけで十分なんだけど……)
そのことはすでにカルステンに話してあるが、彼は頑なに魔女の力をリズに使わせたがらない。
魔女の存在を、薬を作る奴隷のように思っている貴族も問題だが、カルステンの庇護欲も過剰だ。万能薬作りの際は、一体どうするつもりなのだろう。
「カルステン。あまりお節介が過ぎると、公女殿下に嫌われてしまうわよ。もう少し早く出会えていたら、良かったわね」
リズとカルステンのやり取りを見ていた夫人は、扇子を口元に当てながらクスクスと笑い出した。
「俺は、そういうつもりでは……」
あきらかに照れた表情を見せるカルステンを見て、リズは心の中で頭を抱える。やはりカルステンは、リズを気に入ってしまったようだ。
もしこの関係が、王太子との婚約を無事に回避できた後だったら良かった。小説のストーリーに関する不安がなければ、彼の気持ちに真剣に向き合えただろうに。今のリズにとっては、本当に間が悪いのだ。
今のリズにできることは、ストーリーを大きく変化させることのできるアレクシスが、早く帰ってくることを祈るだけ。
「公女殿下、バジルはこちらの葉ですか?」
「それはオレガノね。それも必要だから大丈夫だよ」
騎士であるカルステンには、ハーブはどれも同じ葉っぱに見えるらしい。それでもリズのために、せっせと採取している姿は実に健気なものだ。
ここは、第二公子宮殿の厨房裏にあるハーブ畑。厨房は今、修繕工事の真っ最中だ。そんな場所の近くで、のんびりお茶を飲んでいることにリズは申し訳なくなる。だからといって、「手伝う」と言ったら使用人総出で止められそうなので、見守るしかない。
(公女って、お茶を飲むのが仕事なのかな……)
何もさせてもらえない現状を皮肉っていると、侍従長がリズの元へとやってきた。
この度の件についての謝罪と感謝を述べた後、侍従長は「公女殿下に、お見せしたい物がございます」とリズにある物を手渡した。
「これは?」
「消火魔法具に装着されていた、魔石でございます。昨日、魔法具の修理を魔法具士に頼んだのですが、問題があるのは魔法具ではなく、魔石のほうだと言われまた。魔石の鑑定に出そうとしていたのですが、公女殿下でしたらお詳しいかと思いまして」
魔石は、石の中に貯められている魔力量によって、色が異なる。侍従長が手渡したものは、魔力量の多い青色の魔石に似ているものだ。
魔石は目で見ただけでは、宝石やガラスなどと見分けるのは非常に難しい。侍従長の言うとおり魔石の鑑定は、魔術師や魔女の分野だ。
リズは確認のために、魔石を日光に照らしながら魔力を流した。こうすることで石の中の魔力が揺れ動き、複雑な煌めきを放つ。
しかしこの石に、そのような反応は見受けられない。偽の魔石として取引するには宝石では利益が出ないので、おそらくこれはガラス製だ。
「うーん。これは偽物だね……」
「さすが、公女殿下。一瞬で、見分けることができるのですね」
「うん。光を当てながら魔力を流すと、本物なら綺麗に煌めくの……」
侍従長にそう説明したリズは、ハッ! と口を押えながらカルステンに目を向ける。彼は、心配ゆえの不満で一杯のような表情でリズを見つめながら、その場に立ち上がった。
「殿下……。今、魔力をお使いになったのですか?」
「ちょっ……ちょっとだよ。ほんの、ちょこっと! それより侍従長。公宮の魔石に、偽物が混ざることなんてあるの?」
カルステンに叱られる前に、リズは急いで話を逸らした。すると侍従長は、神妙な表情で顔を横に振る。
「公宮へ納品される魔石は、魔術師の鑑定書が添えられた信頼のおけるものでございます。しかしながら以前にも、このような事件がございまして……」
侍従長は言いにくいのか、カルステンへと視線を移す。それを受けたカルステンも、困ったように顔を歪めながらリズを見た。
「公女殿下も、舞踏会で体感されたでしょう。アレクシス殿下にとって公宮は、安らげる場所ではないのです」
(そうだよね……。公の場で公子を罵るような人達なんだから、裏で嫌がらせをしていたっておかしくないよね)
ヒロインが受けていたような虐めを、アレクシスも受けていたかもしれないと思うと、リズは心が締め付けられるように苦しくなる。
アレクシスは人当たりが良くて、優しい性格だ。それを理解しようとしてこなかった貴族達のことが、悲しくてならない。
リズがぎゅっと目を閉じていると、リズの手に誰かの手が重なった。驚いたリズが目を開くと、リズの横にはひざまずいたカルステンの姿が。
「それにしても今回は、度が過ぎます。俺が必ず犯人を探し出しますから、そんなお顔をしないでください」
カルステンはリズを心配させないためか、包み込むような温かい笑みを浮かべる。
リズはそんなカルステンの優しさをありがたく思う反面、既視感のあるシチュエーションであることに疑問を感じた。
小説では、ヒロインのほうきが誰かに隠されるという場面がある。
ヒロインのほうきはメルヒオールではなく、現在リズの母が使用しているものなので、自発的にヒロインのもとへと戻って来るような思考力には、至っていなかった。
相棒が消えて心配をしていたヒロインは、庭で密かに会っていたカルステンに、そのことを相談する。それを聞いたカルステンは、ヒロインの前にひざまずいてこう述べたのだ。
『人の大切な物を盗むなんて、許せません。俺が必ず犯人を探し出しますから、そんなお顔をしないでください』
そのセリフを思い出したリズは、ブルブルと手が震え出す。
(どっ……どうしよう。これって、ゲームのスチル回収ならぬ、挿絵回収なんじゃ……!)
ストーリーは確実に、元に戻りつつあるようだ。
「公女殿下。お寒いのですか? そろそろ宮殿へ戻りましょう」
心配そうにリズを見上げたカルステンは、リズを抱きかかえようとする。リズはそれを、両手を突き出して阻止した。
このまま、カルステンの庇護欲に流されてはいけない。そう直感したリズは、「自分で帰れるから大丈夫! メルヒオール!」と叫んで、メルヒオールに飛び乗り、逃げるようにしてその場を後にした。
当然ながらその後、めちゃくちゃカルステンに叱られ、外出禁止令が出されてしまった。
庇護欲とは厄介なものだ。リズが拒否して無茶するほどに、彼の欲は駆り立てられてしまうのだから。
それから数日。毎日のようにハーブをねだっていたら、リズの食事に問題があると、カルステンにバレてしまった。
宮殿の監視役としてカルステンは、自分の母親であるバルリング伯爵夫人を召喚してしまう。
ヘルマン伯爵夫人との間でひと悶着あったが、バルリング家はこういった揉め事に慣れている。あっという間にバルリング伯爵夫人は、宮殿内を掌握してしまった。
「私も公女になりましたし、自分達で解決してみようと思っていたんですけど、結局は夫人のお世話になってしまいました……」
お茶会の授業をおこないながら、リズがそう吐露すると、夫人は優雅にお茶を飲んでから微笑んだ。
夫人の動作は一つ一つが本当に優雅で、リズはいつもうっとりしながら見つめてしまう。この優雅さをどうにか自分にも取り入れたいとは思っているが、生まれ持った気質せいか、どうにも上手くいかない。
夫人のような女性になるには、いろんな意味でまだまだだとリズは自覚している。
「ふふ。公女殿下の補佐をさせて頂くのも、バルリング家の努めですわ。お困り事がございましたら、いつでもご相談くださいませ」
「バルリング家の皆さんには、良くしてもらってばかりで……。特に今は、騎士団長が……」
リズはチラリと、護衛として待機しているカルステンに目を向けた。
「俺がどうかなさいましたか」
「騎士団長が優しすぎて、私の足が退化しそうだと思って」
リズの魔力はすっかり元に戻ったというのに、カルステンは未だにリズを歩かせようとしないのだ。先ほどもこの授業を受けるために、お姫様抱っこされるという羞恥を味わったばかりだ。
「そうなったら一生、俺が抱えて差し上げますよ」
「メルヒオールもいるから、大丈夫だよ?」
「魔力消費は、極力お控えください」
(地面から少し浮かぶ程度なら、メルヒオールの魔力だけで十分なんだけど……)
そのことはすでにカルステンに話してあるが、彼は頑なに魔女の力をリズに使わせたがらない。
魔女の存在を、薬を作る奴隷のように思っている貴族も問題だが、カルステンの庇護欲も過剰だ。万能薬作りの際は、一体どうするつもりなのだろう。
「カルステン。あまりお節介が過ぎると、公女殿下に嫌われてしまうわよ。もう少し早く出会えていたら、良かったわね」
リズとカルステンのやり取りを見ていた夫人は、扇子を口元に当てながらクスクスと笑い出した。
「俺は、そういうつもりでは……」
あきらかに照れた表情を見せるカルステンを見て、リズは心の中で頭を抱える。やはりカルステンは、リズを気に入ってしまったようだ。
もしこの関係が、王太子との婚約を無事に回避できた後だったら良かった。小説のストーリーに関する不安がなければ、彼の気持ちに真剣に向き合えただろうに。今のリズにとっては、本当に間が悪いのだ。
今のリズにできることは、ストーリーを大きく変化させることのできるアレクシスが、早く帰ってくることを祈るだけ。
11
お気に入りに追加
486
あなたにおすすめの小説

逆行死神令嬢の二重生活 ~兄(仮)の甘やかしはシスコンではなく溺愛でした~
猪本夜
恋愛
死神業という特殊な職業の後継者である第三皇妃の紗彩(さあや・サーヤ)は、最愛の夫(皇帝)の他の妻(第一皇妃)に殺され、気づいたら時間が逆行して五歳に戻っていた。
前世の最愛の夫に二度と関わらないことを神に約束した紗彩は、現世では恋を諦め、愛のない結婚をすると決めていた。しかし愛のない婚約者から婚約破棄されてしまう。
現世で伯爵令嬢で勤労学生の紗彩は、日本(東京)と異世界で二重生活を送り、仕事に学生に多忙を極める。
複雑な家庭環境だが、兄や兄(仮)に甘やかされ、弟や妹を甘やかしながら、前世とは違う毎日を過ごす内に、恋をしてしまう。
いつのまにか溺愛に順応させられ苦悩する。また人を愛してもいいのだろうか。
愛した人との幸せを願う紗彩に、色んな思惑が錯綜する中、再び死の危険が迫る。そして逆行前に起きた紗彩の死の真相とは。
――紗彩を最も深く愛したのは誰なのだろうか。
※ラストまで構想済みですので、完結保証します
溺愛 × ブラコンシスコン × 若干サスペンス風 でお送り致します。
東京などの場所は、全て架空の場所です。
基本は紗彩(主人公)視点、主人公以外の視点は記載しております。
※小説家になろう様、カクヨム様でも投稿中
政略結婚だと思っていたのに、将軍閣下は歌姫兼業王女を溺愛してきます
蓮恭
恋愛
――エリザベート王女の声は呪いの声。『白の王妃』が亡くなったのも、呪いの声を持つ王女を産んだから。あの嗄れた声を聞いたら最後、死んでしまう。ーー
母親である白の王妃ことコルネリアが亡くなった際、そんな風に言われて口を聞く事を禁じられたアルント王国の王女、エリザベートは口が聞けない人形姫と呼ばれている。
しかしエリザベートの声はただの掠れた声(ハスキーボイス)というだけで、呪いの声などでは無かった。
普段から城の別棟に軟禁状態のエリザベートは、時折城を抜け出して幼馴染であり乳兄妹のワルターが座長を務める旅芸人の一座で歌を歌い、銀髪の歌姫として人気を博していた。
そんな中、隣国の英雄でアルント王国の危機をも救ってくれた将軍アルフレートとエリザベートとの政略結婚の話が持ち上がる。
エリザベートを想う幼馴染乳兄妹のワルターをはじめ、妙に距離が近い謎多き美丈夫ガーラン、そして政略結婚の相手で無骨な武人アルフレート将軍など様々なタイプのイケメンが登場。
意地悪な継母王妃にその娘王女達も大概意地悪ですが、何故かエリザベートに悪意を持つ悪役令嬢軍人(?)のレネ様にも注目です。
◆小説家になろうにも掲載中です
愛されたくて悪役令嬢になりました ~前世も今もあなただけです~
miyoko
恋愛
前世で大地震に巻き込まれて、本当はおじいちゃんと一緒に天国へ行くはずだった真理。そこに天国でお仕事中?という色々と規格外の真理のおばあちゃんが現れて、真理は、おばあちゃんから素敵な恋をしてねとチャンスをもらうことに。その場所がなんと、両親が作った乙女ゲームの世界!そこには真理の大好きなアーサー様がいるのだけど、モブキャラのアーサー様の情報は少なくて、いつも悪役令嬢のそばにいるってことしか分からない。そこであえて悪役令嬢に転生することにした真理ことマリーは、十五年間そのことをすっかり忘れて悪役令嬢まっしぐら?前世では体が不自由だったせいか……健康な体を手に入れたマリー(真理)はカエルを捕まえたり、令嬢らしからぬ一面もあって……。明日はデビュタントなのに……。いい加減、思い出しなさい!しびれを切らしたおばあちゃんが・思い出させてくれたけど、間に合うのかしら……。
※初めての作品です。設定ゆるく、誤字脱字もあると思います。気にいっていただけたらポチッと投票頂けると嬉しいですm(_ _)m
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております

ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~
浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。
「これってゲームの強制力?!」
周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。
※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる