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01 小説の始まりと出会い
7 公子様が戦っています2
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魔女という生まれよりも、聖女の魂が重視されることにやっと気がついた副団長は、子供がいたずらを隠すように、自らの腕をアレクシスの手から引き抜いて背中へと隠した。
「申し訳ございません、公子殿下。私は少々、お節介が過ぎたようですな。魔女様は、客人用の宮殿へご案内いたしますので、ご安心くだされ……」
そそくさと副団長はこの場を去ろうとするが、アレクシスはそれをさせまいとして、自らの護衛に合図を送って副団長を捕らえさせる。
「なにをなさるのですか、公子殿下!」
「僕は言ったよね? 副団長にはしつけが必要だと」
「伯爵である私を、下賤の第二公子ごときが捕らえられると思っているのか!」
完全に侮っている態度で副団長は罵倒するが、アレクシスは涼しい顔で自らの懐に手を入れた。
そして取り出したのは、金の鎖に繋がれた、公家の紋章が描かれているペンダント。
この国に住んでいる者ならば、誰でもそのペンダントの意味を知っている。統治に関わる一定の権限を、公王から与えられた『公子の証』だ。
それを目にした副団長は、「ひぃ!」と悲鳴を上げた。
「僕がこれを持っていないとでも、思っていたの?」
「し……しかしそれは、公家の実子にしか与えられないもの……」
「僕も実子なのに、副団長はおかしなことを言うんだね」
アレクシスが不思議そうに首をかしげると、副団長は悔しそうに顔を歪める。
「くっ……、下賤の分際で……!」
「いい加減、口を慎め!」
アレクシスの護衛に腕をねじられ、副団長はうめき声をあげるが、アレクシスが「止めろ」と護衛を静止させた。
「副団長が知っているように僕は慈悲深いから、僕に対する侮辱は不問にしてあげるよ」
なんでもないことのように、アレクシスはさらりと副団長を許したが、次の瞬間、アレクシスの瞳は凍りつきそうなほど冷たく光る。
「けれど、妹への侮辱は許さない。幽閉塔へ連れていけ」
リズは、視界から消えていく副団長を呆然と眺めていた。小説には無かった展開が、雪崩のように押し寄せてきたので、頭が全くついていけない。
ただ一つだけ理解できるのは、アレクシスが助けてくれたということ。
「もう心配はいらないよ」
そんなリズの視界に入り込むようにして、馬車の床に座り込んだアレクシスは、わずかに微笑みながらリズを起こしてくれた。
「あ……あの、ありがとうございます公子様」
「君がお礼を言う必要はないよ。騎士団が無礼を働いてしまい、申し訳なかった」
アレクシスが深々と頭をさげたので、リズは慌ててアレクシスの手を取る。
「どうか顔を上げてください。魔女にとっては侮辱なんていつものことなので、大丈夫ですよ。幽閉塔行きにならなかっただけで、本当に感謝しているんですから」
「そのいつものことが異常なんだよ。これからは公家の養女にもなることだし、侮辱は厳しく罰するから」
(アレクシスって優しい。そういえば、小説でもそうだったっけ)
小説では、ヒロインが使用人達にいじめられていたことを王太子が暴いたことで、アレクシスもヒロインの現状に気がつく。いじめが許せなかったアレクシスは、それからヒロインの世話を焼くようになり、次第にヒロインのことが好きになった。
しかし、ヒーローである王太子がそれを許すはずもなく。ヒロインに対する王太子の愛は深まり、アレクシスの恋は報われずに終わるという、いわゆる『当て馬』的な存在だ。
(あれ? ところで、私が養女になるって話は聞いていないよね?)
前世の記憶があると話したせいか、ローラントはだいぶ説明を省いてしまったようだ。
ここで事情を知っているような態度はおかしいと判断したリズは、知らないふりをすることにした。
「私、公家の養女になるんですか? 王太子妃に選ばれたとしか聞かされていなくて……」
そう尋ねると、アレクシスは大きなため息をつきながら、困ったように額へ手を当てた。
「本当にごめんね……。これじゃ、誘拐と変わらないじゃないか」
「はは……。私には前世の記憶があると話したので、ローラント様が説明を忘れてしまったようです」
「魔女には、そういった能力もあるんだったね。『聖女様』とお呼びしたほうがよろしいでしょうか?」
アレクシスは敬意を払うような眼差しで微笑んだので、リズは苦笑いした。
「聖女だったのは何世も前のことですので、さすがにその頃の記憶はありません。今の私は魔女なので、過度な配慮は不要です」
「聖女だと名乗ったほうが丁重に扱ってもらえるのに、君って変わってるね?」
理解できない様子で首を傾げるアレクシスに、リズは再び苦い笑みを浮かべて誤魔化した。
リズとしても聖女と名乗れたら楽だが、リズが持っている前世の記憶は日本人だ。王太子の伴侶だった頃の記憶はないので、下手に嘘もつけない。
「とにかく、詳しい話は僕からさせてもらうよ。でも、その前に――」
アレクシスは突然、リズの背中と膝の下に腕を差し入れたかと思うと、軽々とリズを抱き上げてしまった。
「こっ公子様!?」
「まずは、僕の宮殿へいこう。あそこが一番安全だ」
「縄を解いてくだされば、自分で歩けますよ」
「傷だらけの子を、歩かせたくないよ。もう少しだけ我慢してね」
(そんなぁ……)
人生二度目のお姫様抱っこの相手もイケメンだというのに、またも拘束された状態なのでトキメキの欠片もない。
ヒロインらしからぬ状況を恨めしく思いながらも、リズはアレクシスの肩越しに馬車の中へと視線を向けた。
床に落ちているリズの帽子を、柄の先で器用に拾い上げたメルヒオールは、穂先でぴょんぴょんと地面を蹴りながらついてくる。
その器用さがあれば、リズを椅子に座らせることもできたのではと、リズは恨めしく思う。世の中、上手くいかないことだらけだ。
「申し訳ございません、公子殿下。私は少々、お節介が過ぎたようですな。魔女様は、客人用の宮殿へご案内いたしますので、ご安心くだされ……」
そそくさと副団長はこの場を去ろうとするが、アレクシスはそれをさせまいとして、自らの護衛に合図を送って副団長を捕らえさせる。
「なにをなさるのですか、公子殿下!」
「僕は言ったよね? 副団長にはしつけが必要だと」
「伯爵である私を、下賤の第二公子ごときが捕らえられると思っているのか!」
完全に侮っている態度で副団長は罵倒するが、アレクシスは涼しい顔で自らの懐に手を入れた。
そして取り出したのは、金の鎖に繋がれた、公家の紋章が描かれているペンダント。
この国に住んでいる者ならば、誰でもそのペンダントの意味を知っている。統治に関わる一定の権限を、公王から与えられた『公子の証』だ。
それを目にした副団長は、「ひぃ!」と悲鳴を上げた。
「僕がこれを持っていないとでも、思っていたの?」
「し……しかしそれは、公家の実子にしか与えられないもの……」
「僕も実子なのに、副団長はおかしなことを言うんだね」
アレクシスが不思議そうに首をかしげると、副団長は悔しそうに顔を歪める。
「くっ……、下賤の分際で……!」
「いい加減、口を慎め!」
アレクシスの護衛に腕をねじられ、副団長はうめき声をあげるが、アレクシスが「止めろ」と護衛を静止させた。
「副団長が知っているように僕は慈悲深いから、僕に対する侮辱は不問にしてあげるよ」
なんでもないことのように、アレクシスはさらりと副団長を許したが、次の瞬間、アレクシスの瞳は凍りつきそうなほど冷たく光る。
「けれど、妹への侮辱は許さない。幽閉塔へ連れていけ」
リズは、視界から消えていく副団長を呆然と眺めていた。小説には無かった展開が、雪崩のように押し寄せてきたので、頭が全くついていけない。
ただ一つだけ理解できるのは、アレクシスが助けてくれたということ。
「もう心配はいらないよ」
そんなリズの視界に入り込むようにして、馬車の床に座り込んだアレクシスは、わずかに微笑みながらリズを起こしてくれた。
「あ……あの、ありがとうございます公子様」
「君がお礼を言う必要はないよ。騎士団が無礼を働いてしまい、申し訳なかった」
アレクシスが深々と頭をさげたので、リズは慌ててアレクシスの手を取る。
「どうか顔を上げてください。魔女にとっては侮辱なんていつものことなので、大丈夫ですよ。幽閉塔行きにならなかっただけで、本当に感謝しているんですから」
「そのいつものことが異常なんだよ。これからは公家の養女にもなることだし、侮辱は厳しく罰するから」
(アレクシスって優しい。そういえば、小説でもそうだったっけ)
小説では、ヒロインが使用人達にいじめられていたことを王太子が暴いたことで、アレクシスもヒロインの現状に気がつく。いじめが許せなかったアレクシスは、それからヒロインの世話を焼くようになり、次第にヒロインのことが好きになった。
しかし、ヒーローである王太子がそれを許すはずもなく。ヒロインに対する王太子の愛は深まり、アレクシスの恋は報われずに終わるという、いわゆる『当て馬』的な存在だ。
(あれ? ところで、私が養女になるって話は聞いていないよね?)
前世の記憶があると話したせいか、ローラントはだいぶ説明を省いてしまったようだ。
ここで事情を知っているような態度はおかしいと判断したリズは、知らないふりをすることにした。
「私、公家の養女になるんですか? 王太子妃に選ばれたとしか聞かされていなくて……」
そう尋ねると、アレクシスは大きなため息をつきながら、困ったように額へ手を当てた。
「本当にごめんね……。これじゃ、誘拐と変わらないじゃないか」
「はは……。私には前世の記憶があると話したので、ローラント様が説明を忘れてしまったようです」
「魔女には、そういった能力もあるんだったね。『聖女様』とお呼びしたほうがよろしいでしょうか?」
アレクシスは敬意を払うような眼差しで微笑んだので、リズは苦笑いした。
「聖女だったのは何世も前のことですので、さすがにその頃の記憶はありません。今の私は魔女なので、過度な配慮は不要です」
「聖女だと名乗ったほうが丁重に扱ってもらえるのに、君って変わってるね?」
理解できない様子で首を傾げるアレクシスに、リズは再び苦い笑みを浮かべて誤魔化した。
リズとしても聖女と名乗れたら楽だが、リズが持っている前世の記憶は日本人だ。王太子の伴侶だった頃の記憶はないので、下手に嘘もつけない。
「とにかく、詳しい話は僕からさせてもらうよ。でも、その前に――」
アレクシスは突然、リズの背中と膝の下に腕を差し入れたかと思うと、軽々とリズを抱き上げてしまった。
「こっ公子様!?」
「まずは、僕の宮殿へいこう。あそこが一番安全だ」
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床に落ちているリズの帽子を、柄の先で器用に拾い上げたメルヒオールは、穂先でぴょんぴょんと地面を蹴りながらついてくる。
その器用さがあれば、リズを椅子に座らせることもできたのではと、リズは恨めしく思う。世の中、上手くいかないことだらけだ。
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