BODY TALK ―初恋の代償―

南 鴇也

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番外編

オトナのやり方 02※

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「もう、いいよ」
ポンポンと頭に手を置くと、
「嫌です、最後までさせて……」
とおねだりされる。

――これもこれでいのだが。

「もう少し、愉しませろ」

低く囁くように言うと、いつものように眉を八の字にして、恥ずかしさを抑え込むような扇情的な表情をする。

「可愛いな」
と思わず呟くと、性急に唇が重ねられた。
舌を絡めて深く口づけられながら、胸を手でグッと抑えられ、再び寝かしつけられる。


「ぅ、ふっ……んん……」

唇が離れるたびに甘い吐息が聞こえるので、薄く目を開けてみると、亜矢が手で自分の後ろを弄っているのが分かった。

俺を気持ち良くさせる、と言った目には、雄の本能的な欲が垣間見えたので、うっかり自身の貞操を気にしたのだが――
まあ、そうさせる気はさらさら無いが、目の前の亜矢の姿を見て、この可愛さには敵わない、と苦笑する。

「……ローションは?」
「貴方の、先走りで……」

掠れた声で発したその言葉に、柄にもなく心臓が波打つ。どんな顔でそんなことを言っているのかと、頬に手を添えてこちらを向かせると、真っ赤だった。

「……無理するな」
「黙って、ください……っ」

クチクチと音を立たせながら、ソコはもう3本も指を咥え込んでいた。

「んっ……はぁ、足りない……」

生理的な涙をパラパラと宙に落とし、腰を揺らしながら快楽を貪っている様は、見ているだけで欲を掻き立てられる。

ふと、亜矢の勃ち上がったソレが自身に擦り付けられて、思わずビクッと体が反応した。

「おい亜矢ッ、何……」
「ん……あ……あっ」

問い掛けにも応えず、無我夢中に高ぶる欲同士を前後に擦る。迫り上がる悦と、ヌチャヌチャと卑猥な音が脳を刺激した。

「っ!……な、んで、勝手に君が気持ち良くなってるんだ」
「っ……え?……」

え?じゃない。

「俺を、余裕なくさせるなんて……覚悟しろよ」
「っひ……ぁ!」

細い腰を抱いて下から挿入すると、高い声で啼いた。じんわりと包み込まれる熱を感じていると、亜矢に小さく拳で胸を叩かれる。

「っ……いきなり、ひどいっ……」
「じゃあ、動いて?俺を気持ち良くさせてくれるんだろ?」
「ゆ、づきさん……」

最初のときの、勝ち気な表情は微塵も残っていない。切なげな眼差しを向けてから、亜矢はゆるゆると腰を動かし始めた。

「ぁあ……っん、ふぅ……」

つっ、と滑らかな双丘に指を伝うと、ピクピクと亜矢のソレが反応した。

「どうした。そんなんじゃ、いつまで経ってもけないぞ」

透明の粘液で濡れた亜矢自身をゆっくり扱いてやると、体を震わせながら、申し訳程度に腰を揺らす。

「ゃっ、アアッ……」
「ほら、また亜矢ばかり気持ち良くなってる」
「だっ、て……そんなっ……」

そんなつもりでは無かったのだろう。

「そもそも、俺を押し倒そうなんざ、10年早い」
にやりと嗤って、下から強く突き上げた。

「やっ!ゆ、づきさ……だめ、だよ……そんなに激しくしちゃ……」

そんな舌足らずな甘い声で言ったって、止めるつもりはない。

「責任、とれよ。亜矢」

この熱が、治まるまで。
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