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気持ちいい?
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私は首を振った。
私だってあなたを見てふしだらなことも考える。
「こういうときって、俺とおまえは永遠の愛で結ばれているぞって言えたらかっこいいんだろうな」
「いいんです。そうですよね……ずっといっしょなんてありえないですよね」
加賀谷さん、と言って私は彼に抱きついた。
「お願いです。早くしましょう。加賀谷さんとひとつになりたいです」
私のことを真剣に思ってくれるから、加賀谷さんは約束できないんだ。死に別れたときにお互いつらくなるから、あえて現実的なことを言ったのだろう。
まじめすぎる。これからいっしょになるのだから、熱い約束を交わしてほしかった。
心地よい夢のまま、夜を迎えられたのに。
「ねえ、加賀谷さん。早くしないと夜が明けてしまいますよ」
今はただ、彼に溺れて翻弄されたい。
「それじゃあ、しようか、晴之」
頷く前に加賀谷さんは私の唇を奪った。
このくちづけは、これからもっと熱いことをするための始まりのキスなんだ。意識するだけ息が乱れる。
加賀谷さんは唇を舐めながら、私の肌を撫でた。
「晴之も、俺の躯を撫でてごらん。遠慮しないで好きなところを触ってみるんだ」
恐る恐る、彼の頬に手を伸ばした。
人肌って、こんなにしっとりとしていて手に吸いつくものなのか。
「晴之。しがみついていたら何もできないじゃないか」
「しばらくこうしたいです。うれしくて、うれしくて、どうにかなってしまいそうです」
加賀谷さんの背中に腕を回して私は首を振った。
「困った子だな」
首筋に歯を立てられた。突然のことに私は声を上げた。
仕返しとばかりに、顔を上げた加賀谷さんの首筋に舌を這わせた。彼の胸に唇を寄せていると自分の胸の突起を撫でられた。
「そうやって積極的になれよ。もっと気持ちよくなるから」
「加賀谷さん……好きです。加賀谷さんも、こういうことしたかったんですね」
「ああ。おまえのことを考えたら、ここが疼く」
私の手を取ると、加賀谷さんは自分の欲望に触れさせた。
下着越しでもわかる。張り詰めていて熱を持っている。
加賀谷さんが下着を脱いだ。思わず声を出してしまった。
彼の中心は、思ったよりも欲望をたぎらせていた。
「もっと撫でてみろ。おまえに触られるだけで、すぐに膨らんでくるよ」
「うわ……本当だ」
「男は好きな人に触られると、がんばろうって元気が出てくるんだ。今、俺のここは、晴之としたくてたまらないよおって叫んでいるんだよ」
加賀谷さんが言った通り、私が指でさすっていると、彼の屹立は更に質量を増していく。
「もう少し指を伸ばして、裏側を擦って……ああ、そうだ、それでいい」
唾を飲み込み、私は加賀谷さんの欲望を弄った。
彼のここは私のとは違って、使われたことがある。
どんな風に相手の躯を貫いていったんだろう。想像できない。たぶん、こんなに大きいんだから痛がる女性もいたのではないか。
自分の手のひらで育っていく加賀谷さんのものが、禍々しい凶器に見えてきた。
触っているうちに、自分の中心が張り詰めてきた。気づかれないよう足を閉じて熱を逃がそうとした。弄られてもいないのに興奮するなんてはしたないじゃないか。
「くっ、う」
突然、彼の昂ぶりが震え、透明な露が零れた。加賀谷さんは歯を食いしばった。びっくりしたので、私は手を引っ込めた。
「ごめんなさい、痛かったですか」
「そうじゃないよ。ちょっと気持ちよすぎた。晴之は、自分以外の男のものって見たことがないのか」
「いえ、プールの更衣室で見たことあります。でも、こんなことになっているのは初めて見ました」
「戦闘態勢になっているのは見るわけないか。それじゃあ、晴之のも見せて」
「え、ちょっと待って」
感じているのを知られたくないので、私は身を捩った。しかし、取れかかっていたタオルを剥ぎ取られた。
包み込むように中心を握られた。
「結構いいもの持っているじゃないか。それに、ちゃんと熱くなっている」
「痛いっ」
加賀谷さんが私の太腿を割り開く。限界以上に広げられ、内腿の筋肉が引き攣れた。
これだけなのに、と言って加賀谷さんは笑った。
「晴之。これからは毎晩ストレッチしような。躯がやわらかくなったらいろんなことを教えてやるよ」
「いろんなことって何ですか」
「晴之が泣いちゃうこと……ふうん、未経験は色が薄いのか。かわいいな」
「ああ」
息を吹きかけられて、やわらかくて生温かいものが中心の先端に触れた。内腿が震える。
腰の奥から背筋にかけて一直線に、快感が走りぬけた。
「キスひとつで硬くしやがって。もっとしてほしいのか」
「いや、いやです。ん、ん……」
「感度いいな。やりがいがあるよ」
「あ……だめです。ああ」
張り出したところを舌で舐められた。それだけで感じる自分が悔しい。声を押し殺したけれど、腰が揺れてしまう。
顔を上げたら加賀谷さんと目が合った。
熱っぽくて潤んだ瞳だった。
私の目を見ながら、先走りを吸い上げている。
「ん、ん……晴之、気持ち、いい?」
「はい、あ、すごくいい……ん――」
「もっと……もっと、よくするから、う、ん……」
舌を動かしながら、加賀谷さんは生唾を飲み込んだ。飲み下す瞬間、ごく、と音が聞こえたような気がした。
今、私の体液が加賀谷さんの喉を通ったんだ。そう意識すると私の欲望は更に興奮してきた。
中心が疼くから彼の顔に股を押しつけた。私のそこは更に張り詰めていく。与えられた快楽を味わい、悦びに震え立つ。
次から次へとあふれてくる私の粘液を加賀谷さんが舐め取っている。敏感なところも舌で拭ってくれる。
唾と先走りが合わさった水音は、すごく煽情的だった。もう私たちは交わっている。そんな錯覚さえ起こった。
思い描いていた光景だった。眉を寄せて加賀谷さんが私に奉仕している。
「すごい……本当に、こんなことしちゃうんだ」
「ん……そう、これが……セックスだよ」
舌を肌に滑らせ、口に含んだ熱い液体を私の躯にまぶしていく。
「え、うわ、あ……」
舐められたところに火がついたように感じた。
呼吸がうまくできない。感じるところが広がっていく。歯を立てられたところが疼いてくる。躯が焦げついてしまいそうだ。
私は身を捩って加賀谷さんの頭を抱え、制止した。
「あの、もういいです。恥ずかしいです」
「恥ずかしいのは、感じているからだよ」
腕を掴んだのに、加賀谷さんはやめてくれない。
「きれいだな。白い肌が光っている」
両方の胸の突起を指で押しつぶされた。痺れるような感覚が沸き起こった。
「あ、加賀谷さん、ん……」
「名前で呼んで」
「寿、さん」
「素直でよろしい」
「ああ……あ――」
加賀谷さんが一方の突起に食らいついてきた。音を立てて吸われ、私は背を仰け反らせた。もう片方は摘み上げられた。すぐに、私の胸の先端は赤く色づき尖った。
胸だけでこんな感じるなんて知らなかった。
高い声を上げて、身悶えしてしまう。圧倒的に経験が足りない。
これから加賀谷さんのすることがわからない。
わからないから昂ぶってしまう。
私だってあなたを見てふしだらなことも考える。
「こういうときって、俺とおまえは永遠の愛で結ばれているぞって言えたらかっこいいんだろうな」
「いいんです。そうですよね……ずっといっしょなんてありえないですよね」
加賀谷さん、と言って私は彼に抱きついた。
「お願いです。早くしましょう。加賀谷さんとひとつになりたいです」
私のことを真剣に思ってくれるから、加賀谷さんは約束できないんだ。死に別れたときにお互いつらくなるから、あえて現実的なことを言ったのだろう。
まじめすぎる。これからいっしょになるのだから、熱い約束を交わしてほしかった。
心地よい夢のまま、夜を迎えられたのに。
「ねえ、加賀谷さん。早くしないと夜が明けてしまいますよ」
今はただ、彼に溺れて翻弄されたい。
「それじゃあ、しようか、晴之」
頷く前に加賀谷さんは私の唇を奪った。
このくちづけは、これからもっと熱いことをするための始まりのキスなんだ。意識するだけ息が乱れる。
加賀谷さんは唇を舐めながら、私の肌を撫でた。
「晴之も、俺の躯を撫でてごらん。遠慮しないで好きなところを触ってみるんだ」
恐る恐る、彼の頬に手を伸ばした。
人肌って、こんなにしっとりとしていて手に吸いつくものなのか。
「晴之。しがみついていたら何もできないじゃないか」
「しばらくこうしたいです。うれしくて、うれしくて、どうにかなってしまいそうです」
加賀谷さんの背中に腕を回して私は首を振った。
「困った子だな」
首筋に歯を立てられた。突然のことに私は声を上げた。
仕返しとばかりに、顔を上げた加賀谷さんの首筋に舌を這わせた。彼の胸に唇を寄せていると自分の胸の突起を撫でられた。
「そうやって積極的になれよ。もっと気持ちよくなるから」
「加賀谷さん……好きです。加賀谷さんも、こういうことしたかったんですね」
「ああ。おまえのことを考えたら、ここが疼く」
私の手を取ると、加賀谷さんは自分の欲望に触れさせた。
下着越しでもわかる。張り詰めていて熱を持っている。
加賀谷さんが下着を脱いだ。思わず声を出してしまった。
彼の中心は、思ったよりも欲望をたぎらせていた。
「もっと撫でてみろ。おまえに触られるだけで、すぐに膨らんでくるよ」
「うわ……本当だ」
「男は好きな人に触られると、がんばろうって元気が出てくるんだ。今、俺のここは、晴之としたくてたまらないよおって叫んでいるんだよ」
加賀谷さんが言った通り、私が指でさすっていると、彼の屹立は更に質量を増していく。
「もう少し指を伸ばして、裏側を擦って……ああ、そうだ、それでいい」
唾を飲み込み、私は加賀谷さんの欲望を弄った。
彼のここは私のとは違って、使われたことがある。
どんな風に相手の躯を貫いていったんだろう。想像できない。たぶん、こんなに大きいんだから痛がる女性もいたのではないか。
自分の手のひらで育っていく加賀谷さんのものが、禍々しい凶器に見えてきた。
触っているうちに、自分の中心が張り詰めてきた。気づかれないよう足を閉じて熱を逃がそうとした。弄られてもいないのに興奮するなんてはしたないじゃないか。
「くっ、う」
突然、彼の昂ぶりが震え、透明な露が零れた。加賀谷さんは歯を食いしばった。びっくりしたので、私は手を引っ込めた。
「ごめんなさい、痛かったですか」
「そうじゃないよ。ちょっと気持ちよすぎた。晴之は、自分以外の男のものって見たことがないのか」
「いえ、プールの更衣室で見たことあります。でも、こんなことになっているのは初めて見ました」
「戦闘態勢になっているのは見るわけないか。それじゃあ、晴之のも見せて」
「え、ちょっと待って」
感じているのを知られたくないので、私は身を捩った。しかし、取れかかっていたタオルを剥ぎ取られた。
包み込むように中心を握られた。
「結構いいもの持っているじゃないか。それに、ちゃんと熱くなっている」
「痛いっ」
加賀谷さんが私の太腿を割り開く。限界以上に広げられ、内腿の筋肉が引き攣れた。
これだけなのに、と言って加賀谷さんは笑った。
「晴之。これからは毎晩ストレッチしような。躯がやわらかくなったらいろんなことを教えてやるよ」
「いろんなことって何ですか」
「晴之が泣いちゃうこと……ふうん、未経験は色が薄いのか。かわいいな」
「ああ」
息を吹きかけられて、やわらかくて生温かいものが中心の先端に触れた。内腿が震える。
腰の奥から背筋にかけて一直線に、快感が走りぬけた。
「キスひとつで硬くしやがって。もっとしてほしいのか」
「いや、いやです。ん、ん……」
「感度いいな。やりがいがあるよ」
「あ……だめです。ああ」
張り出したところを舌で舐められた。それだけで感じる自分が悔しい。声を押し殺したけれど、腰が揺れてしまう。
顔を上げたら加賀谷さんと目が合った。
熱っぽくて潤んだ瞳だった。
私の目を見ながら、先走りを吸い上げている。
「ん、ん……晴之、気持ち、いい?」
「はい、あ、すごくいい……ん――」
「もっと……もっと、よくするから、う、ん……」
舌を動かしながら、加賀谷さんは生唾を飲み込んだ。飲み下す瞬間、ごく、と音が聞こえたような気がした。
今、私の体液が加賀谷さんの喉を通ったんだ。そう意識すると私の欲望は更に興奮してきた。
中心が疼くから彼の顔に股を押しつけた。私のそこは更に張り詰めていく。与えられた快楽を味わい、悦びに震え立つ。
次から次へとあふれてくる私の粘液を加賀谷さんが舐め取っている。敏感なところも舌で拭ってくれる。
唾と先走りが合わさった水音は、すごく煽情的だった。もう私たちは交わっている。そんな錯覚さえ起こった。
思い描いていた光景だった。眉を寄せて加賀谷さんが私に奉仕している。
「すごい……本当に、こんなことしちゃうんだ」
「ん……そう、これが……セックスだよ」
舌を肌に滑らせ、口に含んだ熱い液体を私の躯にまぶしていく。
「え、うわ、あ……」
舐められたところに火がついたように感じた。
呼吸がうまくできない。感じるところが広がっていく。歯を立てられたところが疼いてくる。躯が焦げついてしまいそうだ。
私は身を捩って加賀谷さんの頭を抱え、制止した。
「あの、もういいです。恥ずかしいです」
「恥ずかしいのは、感じているからだよ」
腕を掴んだのに、加賀谷さんはやめてくれない。
「きれいだな。白い肌が光っている」
両方の胸の突起を指で押しつぶされた。痺れるような感覚が沸き起こった。
「あ、加賀谷さん、ん……」
「名前で呼んで」
「寿、さん」
「素直でよろしい」
「ああ……あ――」
加賀谷さんが一方の突起に食らいついてきた。音を立てて吸われ、私は背を仰け反らせた。もう片方は摘み上げられた。すぐに、私の胸の先端は赤く色づき尖った。
胸だけでこんな感じるなんて知らなかった。
高い声を上げて、身悶えしてしまう。圧倒的に経験が足りない。
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