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初めて?
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自宅のマンションに着くと、互いに服を着替えた。部屋のクローゼットには、彼の私服も数着入っている。
私はワイシャツを脱ぎながら、彼の下着姿を見た。
白い無地の肌着にチェックのトランクスだった。どちらもゆったりして見える。
「少し痩せましたか」
労わるようにやわらかく抱きしめた。私の胸に顔を埋めて、彼は頷いた。
「夏バテだよ。もう年だ、体力が落ちてきたよ」
「三十三歳なんて、まだまだ若いですよ」
「二十五の若造に言われてもなあ」
汗ばんで少し湿った彼の髪を撫でた。散髪したてだから毛先が尖っていて、いつもよりも硬く感じる。
もっと深いところを触りたい。
肌着の裾から手を入れてみた。加賀谷さんは逃げなかった。手のひらを押しつけるようにして腰を撫でた。
動かしている手が熱くなっていく。自分の汗で滑ってしまう。情けない。加賀谷さんの肌着を胸まで捲り上げた。
「痛いっ」
「うわ、すみません」
爪が肌に引っかかってしまった。私は手を離した。
脇腹についた傷は、少し赤くなっていた。加賀谷さんは、大丈夫と言って痕を撫でた。
互いに黙った。目を合わせてくれない。照れているだけだろうけど、続きがしにくい。
「加賀谷さん、先にお風呂に入りますか。汗かいたでしょう」
「あ……そうだな。そうしてくる」
逃げるように加賀谷さんは浴室へ行った。
シャツを羽織った。脱力してしまう。加賀谷さんに触れていると、自分がいけないことをしているような気がしてしまう。
まっさらな新雪を踏みしめるような気持ちだ。心地よい罪悪感がある。
彼の肌に引っかけた右の人差し指を私は見つめていた。加賀谷さんの肌は痕がつきやすいのか。歯を立てれば、もっときれいに色づくのだろうか。
焦らないように、焦らないように。そう言い聞かせながら、私はキッチンへ向かった。
加賀谷さんは、私が作った夕食を残さず食べた。外食よりも味が薄いからおいしいと言っていた。
食べ終わると、食器を洗ってくれた。その間に私は風呂に入った。
浴室から出ると、加賀谷さんはソファに座ってテレビを見ていた。私がテーブルに置いた黒縁の眼鏡に手を伸ばしたら、加賀谷さんが先に取った。
「ありがとうございます」
お礼を言ったけど、加賀谷さんは渡してくれない。
「ちょっと眼鏡なしでいてくれないか。そんなに視力は悪くいないんだろ」
片手で眼鏡を持って加賀谷さんが近づいてくる。
「見にくいです。返してください」
睨むように彼を見つめた。もっとはっきり表情が見たかった。
加賀谷さんは私の頬を触った。撫でながら、何かを呟いた。
眼鏡があれば唇の動きが読めるのに。
「晴之の目を見たかったんだ」
きれい、と加賀谷さんは声に出した。目尻に指を当ててきた。触れられたところが、火がついたように熱くなる。
「このつり上がったところが好きなんだ。冷たくて誰も寄せ付けない感じがする」
首筋に息がかかった。それだけで躯が震えた。
「俺だけが晴之に触れるんだ。俺のものだって思うとすごくうれしくなる」
胸が高鳴る。喉が渇いてくる。汗が出てきた。
「私も、こうして加賀谷さんに触るのが好きです」
両手を加賀谷さんの背中に回した。腰に巻いたタオルが落ちそうになったが、加賀谷さんがくっついているので大丈夫だった。加賀谷さんが眼鏡をかけさせてくれる。
潤んだ瞳が私を見上げている。
「晴之。さっきの続き、しないか」
「え、ええっ」
予想外の提案に面食らってしまった。今までの流れは、抱き合うまでの過程だったのか。
「晴之はいやなのか」
「いやじゃない、いやじゃない。……いいんですか」
唾を呑み込んだ。
「ああ。何回も泊まったから、そろそろいいかなと思ったんだ」
加賀谷さんは言ったあとで目を伏せた。顔が赤い。
これは夢なのか。加賀谷さんが自分から誘っている。
「晴之、どうした。苦しいのか」
「ときめきが多すぎて胸が痛くなってきました」
胸に手を当てて、息を吐いた。
「そうか。いきなりだから怖がっているのかと思ったよ」
笑いながら抱きついてくる加賀谷さんを抱きしめた。
怖くはない。どんな夜になるかわからなくて不安だった。
ふたりで手を握ってベッドに座った。加賀谷さんはTシャツにジャージ、私はタオルを巻いたままだ。
「晴之。問題はどちらが身を任せるかだ。つまり、どちらかが相手のものを受け入れなくてはいけないんだ」
頷くと、頬にキスしてくれた。
たったそれだけなのに蕩けてしまいそうだ。
鼓動が早すぎて息がしづらい。心臓が胸を突き破りそうだ。
「初めてなんだろ。俺もそうだから」
「えっ、加賀谷さんも童貞なんですか!」
私の顔を見たまま、加賀谷さんは固まっている。
「俺は、男は初めてっていう意味で言ったんだ。……そうか、晴之は女ともしたことないのか」
私の頬を撫でながら、加賀谷さんは静かに言った。片方の手は私とつないだままだ。
「こんなにかっこいいのに、誰のものにもならなかったのか。きっと、高嶺の花だったんだろうな」
童貞なんて勢いで捨てられるものだと思っていた。でも、初めての尊さを大切にするあまり、性的なことを全て知らずに過ごしてしまった。
気づかれずに初体験を済ませたかったのに、うっかり暴露してしまうなんて何やっているんだろう。
きっと、加賀谷さんは私を変な目で見ている。二十五歳なのに何も知らないなんて笑い者だ。
俯いていると抱き寄せられた。加賀谷さんは気遣うように私の背中を撫でた。
「初めてならわからないことだらけだよな。今まで、もどかしくてつらかったんじゃないか」
ごめんな、と言って加賀谷さんは私の背を軽く叩いた。
みじめだった学生時代が頭をよぎる。
高校では、性体験を済ませたクラスメイトたちが武勇伝のようにいろいろと語っていた。大学では、誰の肌も知らない自分は異星人のような気がした。
誰かとひとつになるなんて、自分には永遠に訪れないとさえ思っていた。
とうとう、好きな人といっしょになれるのか。
そう思うと、涙が出そうになった。
「いいんです。最高の体験をするために耐えてきたんです」
「晴之。初めてっていうのはそんなにいいものじゃないんだ。無理しないで今日は途中までにするか。段階を踏んで少しずつステップアップしよう」
いやだ。こんなチャンス、二度と巡ってこない。
加賀谷さんの両肩を掴んだ。
「大丈夫です。イメージトレーニングはしてきました。頭の中では、私はもう経験済みです」
笑い声を上げて、加賀谷さんは私の頭を撫でた。
「晴之。セックスっていうのは妄想よりずっとすごいんだよ」
セックスだって! さわやかな顔でなんて生々しい言葉を言うんだ、加賀谷さん。
そんなはっきりした用語、私だったら恥ずかしくて口にできない。スケベな人間だって思われてしまうじゃないか。
自然に言うから加賀谷さんは全く変態には見えない。
加賀谷さんって、性的なことはオブラートに包むような奥ゆかしい人だと思ったのに。あけっぴろげというか、おおらかというか、結構、奔放な人だったんだ。
これが三十男の余裕なのか。きっと、私よりも恋愛方面の知識は豊富で、それなりに経験しているのだろう。
加賀谷さんは、私よりも、ずっと、ずっと大人なんだ。
「もう一回聞くぞ。怖くないか」
私はワイシャツを脱ぎながら、彼の下着姿を見た。
白い無地の肌着にチェックのトランクスだった。どちらもゆったりして見える。
「少し痩せましたか」
労わるようにやわらかく抱きしめた。私の胸に顔を埋めて、彼は頷いた。
「夏バテだよ。もう年だ、体力が落ちてきたよ」
「三十三歳なんて、まだまだ若いですよ」
「二十五の若造に言われてもなあ」
汗ばんで少し湿った彼の髪を撫でた。散髪したてだから毛先が尖っていて、いつもよりも硬く感じる。
もっと深いところを触りたい。
肌着の裾から手を入れてみた。加賀谷さんは逃げなかった。手のひらを押しつけるようにして腰を撫でた。
動かしている手が熱くなっていく。自分の汗で滑ってしまう。情けない。加賀谷さんの肌着を胸まで捲り上げた。
「痛いっ」
「うわ、すみません」
爪が肌に引っかかってしまった。私は手を離した。
脇腹についた傷は、少し赤くなっていた。加賀谷さんは、大丈夫と言って痕を撫でた。
互いに黙った。目を合わせてくれない。照れているだけだろうけど、続きがしにくい。
「加賀谷さん、先にお風呂に入りますか。汗かいたでしょう」
「あ……そうだな。そうしてくる」
逃げるように加賀谷さんは浴室へ行った。
シャツを羽織った。脱力してしまう。加賀谷さんに触れていると、自分がいけないことをしているような気がしてしまう。
まっさらな新雪を踏みしめるような気持ちだ。心地よい罪悪感がある。
彼の肌に引っかけた右の人差し指を私は見つめていた。加賀谷さんの肌は痕がつきやすいのか。歯を立てれば、もっときれいに色づくのだろうか。
焦らないように、焦らないように。そう言い聞かせながら、私はキッチンへ向かった。
加賀谷さんは、私が作った夕食を残さず食べた。外食よりも味が薄いからおいしいと言っていた。
食べ終わると、食器を洗ってくれた。その間に私は風呂に入った。
浴室から出ると、加賀谷さんはソファに座ってテレビを見ていた。私がテーブルに置いた黒縁の眼鏡に手を伸ばしたら、加賀谷さんが先に取った。
「ありがとうございます」
お礼を言ったけど、加賀谷さんは渡してくれない。
「ちょっと眼鏡なしでいてくれないか。そんなに視力は悪くいないんだろ」
片手で眼鏡を持って加賀谷さんが近づいてくる。
「見にくいです。返してください」
睨むように彼を見つめた。もっとはっきり表情が見たかった。
加賀谷さんは私の頬を触った。撫でながら、何かを呟いた。
眼鏡があれば唇の動きが読めるのに。
「晴之の目を見たかったんだ」
きれい、と加賀谷さんは声に出した。目尻に指を当ててきた。触れられたところが、火がついたように熱くなる。
「このつり上がったところが好きなんだ。冷たくて誰も寄せ付けない感じがする」
首筋に息がかかった。それだけで躯が震えた。
「俺だけが晴之に触れるんだ。俺のものだって思うとすごくうれしくなる」
胸が高鳴る。喉が渇いてくる。汗が出てきた。
「私も、こうして加賀谷さんに触るのが好きです」
両手を加賀谷さんの背中に回した。腰に巻いたタオルが落ちそうになったが、加賀谷さんがくっついているので大丈夫だった。加賀谷さんが眼鏡をかけさせてくれる。
潤んだ瞳が私を見上げている。
「晴之。さっきの続き、しないか」
「え、ええっ」
予想外の提案に面食らってしまった。今までの流れは、抱き合うまでの過程だったのか。
「晴之はいやなのか」
「いやじゃない、いやじゃない。……いいんですか」
唾を呑み込んだ。
「ああ。何回も泊まったから、そろそろいいかなと思ったんだ」
加賀谷さんは言ったあとで目を伏せた。顔が赤い。
これは夢なのか。加賀谷さんが自分から誘っている。
「晴之、どうした。苦しいのか」
「ときめきが多すぎて胸が痛くなってきました」
胸に手を当てて、息を吐いた。
「そうか。いきなりだから怖がっているのかと思ったよ」
笑いながら抱きついてくる加賀谷さんを抱きしめた。
怖くはない。どんな夜になるかわからなくて不安だった。
ふたりで手を握ってベッドに座った。加賀谷さんはTシャツにジャージ、私はタオルを巻いたままだ。
「晴之。問題はどちらが身を任せるかだ。つまり、どちらかが相手のものを受け入れなくてはいけないんだ」
頷くと、頬にキスしてくれた。
たったそれだけなのに蕩けてしまいそうだ。
鼓動が早すぎて息がしづらい。心臓が胸を突き破りそうだ。
「初めてなんだろ。俺もそうだから」
「えっ、加賀谷さんも童貞なんですか!」
私の顔を見たまま、加賀谷さんは固まっている。
「俺は、男は初めてっていう意味で言ったんだ。……そうか、晴之は女ともしたことないのか」
私の頬を撫でながら、加賀谷さんは静かに言った。片方の手は私とつないだままだ。
「こんなにかっこいいのに、誰のものにもならなかったのか。きっと、高嶺の花だったんだろうな」
童貞なんて勢いで捨てられるものだと思っていた。でも、初めての尊さを大切にするあまり、性的なことを全て知らずに過ごしてしまった。
気づかれずに初体験を済ませたかったのに、うっかり暴露してしまうなんて何やっているんだろう。
きっと、加賀谷さんは私を変な目で見ている。二十五歳なのに何も知らないなんて笑い者だ。
俯いていると抱き寄せられた。加賀谷さんは気遣うように私の背中を撫でた。
「初めてならわからないことだらけだよな。今まで、もどかしくてつらかったんじゃないか」
ごめんな、と言って加賀谷さんは私の背を軽く叩いた。
みじめだった学生時代が頭をよぎる。
高校では、性体験を済ませたクラスメイトたちが武勇伝のようにいろいろと語っていた。大学では、誰の肌も知らない自分は異星人のような気がした。
誰かとひとつになるなんて、自分には永遠に訪れないとさえ思っていた。
とうとう、好きな人といっしょになれるのか。
そう思うと、涙が出そうになった。
「いいんです。最高の体験をするために耐えてきたんです」
「晴之。初めてっていうのはそんなにいいものじゃないんだ。無理しないで今日は途中までにするか。段階を踏んで少しずつステップアップしよう」
いやだ。こんなチャンス、二度と巡ってこない。
加賀谷さんの両肩を掴んだ。
「大丈夫です。イメージトレーニングはしてきました。頭の中では、私はもう経験済みです」
笑い声を上げて、加賀谷さんは私の頭を撫でた。
「晴之。セックスっていうのは妄想よりずっとすごいんだよ」
セックスだって! さわやかな顔でなんて生々しい言葉を言うんだ、加賀谷さん。
そんなはっきりした用語、私だったら恥ずかしくて口にできない。スケベな人間だって思われてしまうじゃないか。
自然に言うから加賀谷さんは全く変態には見えない。
加賀谷さんって、性的なことはオブラートに包むような奥ゆかしい人だと思ったのに。あけっぴろげというか、おおらかというか、結構、奔放な人だったんだ。
これが三十男の余裕なのか。きっと、私よりも恋愛方面の知識は豊富で、それなりに経験しているのだろう。
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