1 / 5
第一話〜眠れる森
しおりを挟む『乱道様! 私の力を感じることができますか?』
「……何となくだがな?」
日本刀となった我路の柄を握りしめると、腕から肩にかけて纏わりつくように、蒼い炎の様なものが絡みつき、とぐろを巻いている。
……これが我路のエネルギーか?
『では私を抜刀してくれますか? 力が解放されるはずです』
我路が刀を鞘から抜刀してくれと言う。
刀から凄い力を感じ、俺に抜刀できるのか不安になるが、右手に力を込め、思いっきり鞘から引き抜いた。
「うおっ!?」
何だこれは!? 刀身が何倍にも伸びて行く。
これは一体どう言う原理なんだ?
抜刀した刀は、俺の身長の三倍を超える長さまで伸びた。
なのに……なんの重さも全く感じない。
『では乱道様? 行きますよ』
「おう!」
次の瞬間、俺の体が勝手に動く。何だこれ!?
我路が操っているのか?
勢いよく向かってくるドラゴンを、ひらりと飛んで交わすと、刀はドラゴンの首を捕らえる。
「えっ?」
刀がカチリっと納刀された。
次の瞬間。
ドラゴンの首が大きな体から離れ落ち、俺の目の前にドラゴンの顔が転がる。
ちょっと待ってくれ!? 何をやったんだ?
自分の体なのに、何が起こったのか理解できていない。
ドラゴンの突進を飛んで交わしたっと思ったら、刀が鞘に戻っていた。
『下等生物などに、我が力を使う程もなかったですね』
嘘だろ? コイツの力はこんなにも強いのか?
「なあああああああああああああああああ!?」
虚しく転がるドラゴンの頭を見て絶叫する男達。
おいおいさっきの勢いはどこに行ったんだ?
『さぁ。もう一体も殺りますか』
我路がそう言うと、瞬きをする間もない時間の間に。
もう一体のドラゴンの頭が、ゴロンっと転がった。
「ヒィヤアアアアアアアアアアアッ!!!!」
瞬殺されたトラゴンの死骸を見て
偉そうに言っていた男達は、驚愕し大声で叫ぶ。
なんせドラゴンが、ほんの数秒で倒されたんだ。
そりゃそうなるわな。
俺だって正直、我路が何をやったのか理解出来ていない。
『大した事なかったですね』
我路がいつの間にがイケオジ姿に戻り、何事も無かったかのように微笑む。
大した事あったぞ? お前の力がヤバすぎただけだ。
「おい? 俺をどうにかするんじゃ無かったのか? もうドラゴンはいねーぞ?」
俺は震える男達を煽る。
捕まえて、稲荷の事など聞かねーとな。
俺は腰を抜かしている男達に向かって歩いていく。
男達を捕まえようとした次の瞬間。
また男達が現れた時と同じように、空気が揺れる。
「へ?……消えた?」
さっきまで目の前にいた筈なのに、男達は姿を忽然と消した。
「……何となくだがな?」
日本刀となった我路の柄を握りしめると、腕から肩にかけて纏わりつくように、蒼い炎の様なものが絡みつき、とぐろを巻いている。
……これが我路のエネルギーか?
『では私を抜刀してくれますか? 力が解放されるはずです』
我路が刀を鞘から抜刀してくれと言う。
刀から凄い力を感じ、俺に抜刀できるのか不安になるが、右手に力を込め、思いっきり鞘から引き抜いた。
「うおっ!?」
何だこれは!? 刀身が何倍にも伸びて行く。
これは一体どう言う原理なんだ?
抜刀した刀は、俺の身長の三倍を超える長さまで伸びた。
なのに……なんの重さも全く感じない。
『では乱道様? 行きますよ』
「おう!」
次の瞬間、俺の体が勝手に動く。何だこれ!?
我路が操っているのか?
勢いよく向かってくるドラゴンを、ひらりと飛んで交わすと、刀はドラゴンの首を捕らえる。
「えっ?」
刀がカチリっと納刀された。
次の瞬間。
ドラゴンの首が大きな体から離れ落ち、俺の目の前にドラゴンの顔が転がる。
ちょっと待ってくれ!? 何をやったんだ?
自分の体なのに、何が起こったのか理解できていない。
ドラゴンの突進を飛んで交わしたっと思ったら、刀が鞘に戻っていた。
『下等生物などに、我が力を使う程もなかったですね』
嘘だろ? コイツの力はこんなにも強いのか?
「なあああああああああああああああああ!?」
虚しく転がるドラゴンの頭を見て絶叫する男達。
おいおいさっきの勢いはどこに行ったんだ?
『さぁ。もう一体も殺りますか』
我路がそう言うと、瞬きをする間もない時間の間に。
もう一体のドラゴンの頭が、ゴロンっと転がった。
「ヒィヤアアアアアアアアアアアッ!!!!」
瞬殺されたトラゴンの死骸を見て
偉そうに言っていた男達は、驚愕し大声で叫ぶ。
なんせドラゴンが、ほんの数秒で倒されたんだ。
そりゃそうなるわな。
俺だって正直、我路が何をやったのか理解出来ていない。
『大した事なかったですね』
我路がいつの間にがイケオジ姿に戻り、何事も無かったかのように微笑む。
大した事あったぞ? お前の力がヤバすぎただけだ。
「おい? 俺をどうにかするんじゃ無かったのか? もうドラゴンはいねーぞ?」
俺は震える男達を煽る。
捕まえて、稲荷の事など聞かねーとな。
俺は腰を抜かしている男達に向かって歩いていく。
男達を捕まえようとした次の瞬間。
また男達が現れた時と同じように、空気が揺れる。
「へ?……消えた?」
さっきまで目の前にいた筈なのに、男達は姿を忽然と消した。
1
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
病んでる僕は、
蒼紫
BL
『特に理由もなく、
この世界が嫌になった。
愛されたい
でも、縛られたくない
寂しいのも
めんどくさいのも
全部嫌なんだ。』
特に取り柄もなく、短気で、我儘で、それでいて臆病で繊細。
そんな少年が王道学園に転校してきた5月7日。
彼が転校してきて何もかもが、少しずつ変わっていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最初のみ三人称 その後は基本一人称です。
お知らせをお読みください。
エブリスタでも投稿してましたがこちらをメインで活動しようと思います。
(エブリスタには改訂前のものしか載せてません)


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

手に入らないモノと満たされる愛
小池 月
BL
櫻井斗真は喘息持ちの高校二年生。健康でスポーツが得意な弟と両親の四人家族。不健康な斗真は徐々に家族の中に自分の居場所がなくなっていく。
ある日、登校中に喘息発作で倒れる斗真。そんな斗真を高校三年の小掠隆介が助ける。隆介は小児科医院の息子。喘息発作の治療が必要な斗真は隆介の家で静養することとなる。斗真は隆介の優しさを素直に受け入れられず、自分と比べて惨めな思いに陥っていく。そんな斗真の気持ちを全て受け止めて寄り添う隆介と、徐々に距離を縮める斗真。
斗真に安心できる場所が出来たかと思われた頃、斗真が襲われる事件が起きて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる